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MEET THE SONGS 第115回【ヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレーター特集!】

今日のMEET THE SONGSは、孤高の詩人ピーター・ハミル率いるダークな英国プログレ・グループVAN DER GRAAF GENERATORを特集!

VAN DER GRAAF GENERATORは、孤高の詩人とも称されるヴォーカリスト/ギタリストのピーター・ハミルを中心に67年より活動を開始、以降3度の活動停止期間を挟みながらも現在も活発に活動する英国のプログレ・グループです。全盛期の主要メンバーは、キーボードのヒュー・バントン、ドラムスのガイ・エヴァンス、サックスのデヴィッド・ジャクソン、脱退後もバンドのレコーディングをサポートしたベーシストのニック・ポッターという布陣。

その音楽性は、かのクリムゾンをも凌ぐほどの重厚さと荘厳さをもって繰り広げられる、まさに暗黒プログレという言葉が相応しいもの。闇と真摯に向き合いそれを克明に描き出していくかのような鬼気迫る演奏は、音楽が本来持つ原初的なエネルギーをひしひしと感じさせます。

しかしただ陰鬱で重苦しいだけのサウンドではないのが彼らの特徴で、邪悪さを滲ませるオルガンが不意にチャーチ風の崇高な響きを聴かせたり、フリーキーに暴れまわるサックスがジャズ由来のメロディアスなタッチへとしなやかに切り替わったりと、器楽はヘヴィに突き進むプレイと英国的なリリシズムを帯びた情感豊かなプレイを使い分けて巧みに楽曲を編み上げていく実力者揃い。手数多く武骨なドラミングも、緩急自在なリード楽器に不思議とマッチしています。

そしてバンドのサウンドを最も強烈に特徴づけるのが、何と言ってもフロントマンであるピーター・ハミルの、聴く者の心を揺さぶるような魂の歌唱とも言うべきヴォーカル・パフォーマンスです。彼の歌唱は、70年代のロックシーンで名ヴォーカルとされていた数多のシンガーと比較しても、遜色ないどころか存在感や表現力という点では間違いなく五指には入ろうかと言えるもの。

プログレファンだけのものにしておくにはあまりにもったいない、ロックファンに広く聴かれるべきポテンシャルを秘めた名バンドがこのVAN DER GRAAF GENERATORなんです。パンク・ロックの旗手ジョン・ライドンが彼らのファンだったというエピソードからも、VDGGが数多のプログレバンドの中でも特筆すべき存在であったことがわかりますよね。

では、そんな彼らの作品をご紹介してまいりましょう!

AEROSOL GREY MACHINE(1969)

69年の記念すべきデビュー作。この時点ではまだ後のえぐるようなタッチで突き進む凶暴な演奏は聴かれず、英国らしい叙情的なオルガンロックという趣の楽曲が多く並びます。そんな中でハミルのヴォーカルはすでに完成しつつあるのが興味深いところです。クリムゾンの1stのような60年代ロックの通例を突き崩す革新性こそ帯びていませんが、どこか化けそうな雰囲気が漂ってくる1枚と言えるでしょうか。

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LEAST WE CAN DO IS WAVE TO EACH OTHER(1970)

孤高と呼ぶべき彼らのサウンドが完成を見た力作。怪しく囁くオルガン、鈍い光沢を放つような重厚なサックス、そして激しく高低するハミルのエキセントリックかつ存在感抜群な歌唱が圧倒的ですね。オープニングからの3曲をどうぞ!

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H TO HE WHO AM THE ONLY ONE(1970)

重厚で切れ味鋭くもキャッチーという名曲「KILLER」をはじめ、さらに真似のできない孤高のサウンドへと歩みを進めた名作。本作ではクリムゾンのロバート・フリップも1曲に参加。全体的にはジャクソンのフリーキーなサックスをフィーチャーしたアヴァンギャルドな展開が多く聴かれ、ハミルの崇高でドラマティックな歌声と強烈な対比をなしています。バンドの演奏力が堪能できる作品でもありますね。それにしてもこれだけのテンションの作品を前作と同年にリリースしてしまうとは、恐るべし。

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PAWN HEARTS(1971)

初期の集大成とも言える作品で、持ち前の底知れないダークネスとの対比によるダイナミックで劇的な楽曲展開が素晴らしい傑作。大曲3曲という構成はイエス『危機』を彷彿させますが、演奏のテンションやヴォーカル・パフォーマンスの素晴らしさは同等、ドラマティックさでは本作に軍配が上がるかもしれません。ハミルのヴォーカルと演奏陣もこれまでになく一体感があり、ヘヴィネスと神秘性が見事に同居するサウンドが聴くものをひたすら圧倒します。

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GODBLUFF(1975)

活動休止期間を経て、前作から実に4年ぶりとなった75年作。前3作に残っていた演奏面での混沌が整理され、よりハミルのヴォーカルをドラマティックに盛りたてる役割を担うようになったことで、聴きやすさはましたように感じられます。しかしながら決して落ち着くことはなく、今度はハミルのヴォーカルがより壮絶な歌唱によって聴き手を震撼させます。特に試聴2曲目の「ARROW」でのヴォーカル・パフォーマンスは間違いなくプログレという枠では捉えきれない代物。4年のブランクなどなかったかのように圧巻の進化を遂げた逸品。

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STILLLIFE(1976)

『PAWN HEATS』と並ぶ彼らの最高傑作と言われる76年作。前作のサウンドが更にブラッシュアップされ、闇を纏ったヘヴィネスと神々しいまでの崇高さが必然のごとく一体となって進んでいく演奏が感動を呼ぶ作品。淡く叙情的なオルガンと切々と祈るようなハミルのヴォーカルが胸を打つオープニングナンバー「PILGRIMS」の素晴らしさは特筆ですね~。続く表題曲も、「静」と「動」の見事な対比の中で聴かせる名曲!

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WORLD RECORD(1976)

さらに前作と同年には7th『WORLD RECORD』を発表。アコースティック・ギターのみを使用していたハミルがエレキを導入したり、シンセが使われていたりとサウンド面での変化が見られる作品で、それにともなって演奏の猛々しさが強調された印象があります。ハミルのエレキギターは決して達者とはいえないものの、素人には出しようもない凄みが感じられるのも確か。そんな中でも最終曲ではハミルの歌の表現力がフルに引き出されており、ファンにとっては涙なしには聴けない美しすぎる1曲となっています。う~んやはり傑作!

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全盛期を担った主要メンバーでの7作品をご紹介してまいりました。00年代以降の活動やハミルのソロワークなど、ご紹介した以外にも聴きどころは満載ですので、これをきっかけに是非ご探求いただければと思います。

一昨年の日比谷野音で開催されたプログレ・フェスティヴァルの模様をレポート!VDGGの素晴らしいパフォーマンスも熱い筆致でお伝えしておりますので是非あわせてどうぞ!


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VAN DER GRAAF GENERATORの在庫

  • VAN DER GRAAF GENERATOR / REAL TIME

    再結成後の初コンサートとなった05年のライヴ音源を収録、ベスト選曲と言える充実の全18曲!

    彼らの解散後、約30年ぶりとなる05年5月6日のロンドン・ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでの記念すべき再結成ライヴを収めたのが本作。

  • VAN DER GRAAF GENERATOR / TRISECTOR

    08年作

  • VAN DER GRAAF GENERATOR / CLASSIC ROCK LEGENDS

    2010年ライヴ映像、全11曲

  • VAN DER GRAAF GENERATOR / DO NOT DISTURB

    ピーター・ハミル、ヒュー・バントン、ガイ・エヴァンスのトリオ編成で録音された2016年作13thアルバム

    ピーター・ハミル率いる英国プログレ屈指の名バンドによる2016年作13thアルバム。メンバーは、ピーター・ハミルの他、オリジナル・メンバーであるヒュー・バントン(Key)、ガイ・エヴァンス(Dr)というトリオ編成。前につんのめるようなテンションいっぱいのリズムを土台にハモンド・オルガンが分厚いトーンで荘厳に鳴り、歪んだギターがうねるアンサンブル、そしてハミルの存在感抜群のヴォーカル!円熟を増したVDGGサウンドに痺れるさすがの逸品です。ピアノをフィーチャーしたリリカルな楽曲の「孤高」っぷりにはやはり感涙。

  • VAN DER GRAAF GENERATOR / LIVE AT ROCKPALAST – LEVERKUSEN 2005

    ブリティッシュ・プログレの名バンド、復活後05年のスタジオ・ライヴ音源&映像を収録した2018年リリース作

    稀代のヴォーカリストPeter Hammillを擁するブリティッシュ・プログレ・バンド、78年の解散から26年を経た04年に再始動した彼らが翌05年に出演した、ドイツの音楽番組ROCKPALASTでのパフォーマンスを収録。1曲目『GODBLUFF』収録の「Undercover Man」から、生々しくも叙情あふれる音世界が一気に広がるVDGGならではのサウンドに圧倒されます。静謐なリリシズムを湛えたフルート&フリーキーかつ哀愁みなぎるサックス、醒めたトーンの中に静かな情熱を秘めたオルガン、相変わらず途方もなくダイナミックなドラム、そして圧倒的な表現力で威風堂々と歌い上げるヴォーカル。往年と変わらずエネルギーをみなぎらせたパフォーマンスは実に感動的。「Lemmings」「Darkness」「Man Erg」「Killer」「Wonderling」など代表的なナンバーのオンパレードで興奮が途切れる暇がありません。VDGGファンへの至上の贈り物と言える名演!

  • VAN DER GRAAF GENERATOR / AEROSOL GREY MACHINE

    サイケ/アートロック色を持つ69年デビュー作

    ピーター・ハミル率いる英国プログレッシヴ・ロック屈指の名バンド。69年の記念すべき1stアルバム。幻想的なハモンド・オルガンやハープシコード、メロウなアコギのストローク、そして、ピーター・ハミルのエモーショナルなハイ・トーンの歌声と「狂気」と「叙情」が同居する孤高のメロディ・ライン。69年という「プログレッシヴ・ロック」前夜の空気感を見事に収めたアート・ロック・サウンドが実に魅力的です。後の強烈なプログレ作品と比べられ、インパクトで劣る分、過小評価されていますが、もしこの一枚のみで解散していたとしたら、逆にブリティッシュ・ロックの名作としてもっともっと評価されていたことでしょう。ずばり名作です。

  • VAN DER GRAAF GENERATOR / H TO HE WHO AM THE ONLY ONE

    70年作、ロバート・フリップがゲスト参加、VDGGならではの暗澹たるエネルギーが渦を巻く3rdアルバム

    非凡なる才能を持ったボーカリストPeter Hammillを擁し、難解な哲学詩と前衛的なアプローチ、初期のKING CRIMSONに負けず劣らずのへヴィネスと神秘性を兼ね備えたイギリスのプログレッシブ・ロックバンドの70年3rd。KING CRIMSONからRobert Frippがゲスト参加した本作は、次作以降飛躍していく彼らの勢いを感じさせる重要作であり、ロックのダイナミズムとアヴァンギャルド性が同居した傑作となっています。Peter Hammillの描く世界観も非常に内省的なものやダークな色合いを放っており、彼らの個性が一気に花開いた個性的な1枚です。

  • VAN DER GRAAF GENERATOR / LEAST WE CAN DO IS WAVE TO EACH OTHER

    70年作、カリスマ・レーベル移籍第一弾、通算2枚目の出世作、冒頭3曲の流れは圧巻!

    非凡なる才能を持ったボーカリストPeter Hammillを擁し、難解な哲学詩と前衛的なアプローチ、初期のKING CRIMSONに負けず劣らずのへヴィネスと神秘性を兼ね備えたイギリスのプログレッシブ・ロックバンド。カリスマ・レーベルに移籍しての第一弾で、個性を確立した出世作。1曲目と2曲目の対比がとにかく見事。1曲目「Darkness」での狂気が渦巻くヘヴィ・ロックから一転して、壊れ落ちそうな繊細&リリカルな2曲目「Refugees」。強烈なインパクトで聴き手に襲いかかる名作。

  • VAN DER GRAAF GENERATOR / PAWN HEARTS

    孤高の詩人ピーター・ハミル率いる英国プログレ史上の名バンド、最高傑作と評される71年4th

    非凡なる才能を持ったボーカリストPeter Hammillを擁し、難解な哲学詩と前衛的なアプローチ、初期のKING CRIMSONに負けず劣らずのへヴィネスと神秘性を兼ね備えたイギリスのプログレッシブ・ロックバンドの71年4th。前期VAN DER GRAAF GENERATORの総括的作品として名盤の誉れ高い本作は、20分を超える大作を中心にした3曲で構成され、Peter Hammillはもちろんのこと、Hugh Bantonの痛ましいほどに強烈なオルガンさばき、David Jacksonの荒々しいダブル・ホーンが刺激的な1枚。ゲスト参加したKING CRIMSONのRobert Frippでさえ霞みかけるほどに、一節一節強烈なインパクトを残しています。

  • VAN DER GRAAF GENERATOR / GODBLUFF

    再結成後の第1弾となった75年リリースの通算5作目、ハミルのヴォーカルが壮絶な「ARROW」は必聴!

    カリスマ移籍後3枚の傑作アルバムを発表して72年に解散。その後、ソロ・アルバムをはさみ75年に再結成。本作は、その再結成第一弾作品。

  • VAN DER GRAAF GENERATOR / STILL LIFE

    76年リリース、「PAWN HEARTS」と共に彼らの代表作とされる一枚

    再結成第2作。テンション溢れるバンド・アンサンブル、鬼気迫るヴォーカル、流麗なメロディーとどれをとっても第一級の名盤。

  • VAN DER GRAAF GENERATOR / WORLD RECORD

    ハミルによるエレキギターが前面にフィーチャーされた76年作、崇高な名曲「WONDERING」収録

    76年作の7thアルバム、再結成後では3作目にあたる作品。ハミルのヴォーカルも唯一無比。涙無しでは聴けないドラマティックな「WONDERING」は、全音楽ファン必聴の大名曲

  • VAN DER GRAAF GENERATOR / VITAL: LIVE

    78年1月26日、ライヴ・アット・マーキー・クラブ、元STRING DRIVEN THINGのvln奏者Graham Smith在籍時の6人編成

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