FAD007CD(ALTROCK/FADING)
レーベルインフォには、参考バンドとしてブリティッシュ・ロックの名グループFANTASYとアイスランドのポスト・ロック・バンドSIGUR ROSが挙げられていますが、聴いてみると「なるほど!」と唸ってしまいます。牧歌的でいて崇高な名作!
イギリス南東部のブライトン出身で、ヴォーカル、ギター、トランペット、オルガンを操るマルチ奏者ロビー・ウィルソンを中心に07年に結成された4人組。現代イタリア・プログレ・シーンの注目のレーベルAltrockと契約し、その傘下のFADING RECORDSより2012年にリリースされたデビュー作。アルバムの幕を静かに開けるのが鉄琴の一種であるグロッケンシュピール。まるでオルゴールのように静謐でいてファンタスティックなイントロではじまり、ドラムが入ると、オルガンが幻想的にたなびき、トランペットやストリングスなど管弦楽器が艶やかな音色を奏でるなど、クラシック・ミュージック由来の格調高さと温かみとともに、ポスト・ロック的な浮遊感が絶妙にブレンドされたイマジネーション溢れる音世界が次々と描かれていきます。ささやくように歌うハイ・トーンの繊細でメランコリックな美声男性ヴォーカル、聖歌隊のように厳粛なコーラス・ワークも絶品。レーベルからのインフォには、参考バンドとして英国70sプログレの名グループFANTASYとアイスランドのポスト・ロック・バンドSIGUR ROSが挙げられていますが、なるほどその通り!ジャケットのイメージ通りのいかにも英国的な牧歌性や幻想性と、宗教的とも言える崇高さとが完璧に融合したサウンドにただただ言葉を失います。全ての楽器と声とが信じられないほどに繊細に紡がれた、凛とした音の透明感。デビュー作とは思えない孤高の逸品です。これは名作でしょう!
DRY RIVER/EL CIRCO DE LA TIERRA
(クイーン + ドリーム・シアター)÷モンティ・パイソン!?プログレとHR/HMを恐るべしな諧謔精神でまとめあげた希代の奇天烈プログレ、このスペインの新鋭2012年デビュー作、凄すぎです!
2390円(+税)
現英国プログレの代表的グループの19年作、キャリア30年の風格と瑞々しいサウンドメイクが同居するさすがの傑作!
美声女性ヴォーカルを擁する現英国シンフォ・シーンを牽引するバンド、26分の大作を含む17年作!
イギリスの新鋭シンフォニック・ロック・バンド、IQやPENDRAGONなどネオ・プログレ・バンドを受け継ぎながら、より繊細にメランコリックに展開する丹念なサウンドメイクが素晴らしい16年デビュー作!
CAMELのキーボーディストに抜擢された盲目の天才マルチ・プレイヤーPete Jonesによるソロ・プロジェクト、待望のライヴ作品!2020年リリース
70年代スタイルのキーボードやフルートの美旋律が溢れる英国シンフォニック・ロック、2013年作3rd
英国の2人組プログレ・ユニット19年デビュー作、80年代イエスへのリスペクトに満ち満ちた「シンセ・ポップ+プログレ」な快作!
03年結成の英新鋭シンフォ・バンド19年作4th、モダンな中にも古き良き英国的叙情性が滲み出る歌ものプログレ
PINK FLOYDやPORCUPINE TREEからの影響が強い、メランコリックに揺らめく音空間が美しい英国モダン・プログレ、19年作
イギリスで現在最も注目すべき新鋭と言える彼らの初となるライヴ・アルバム、2ndを中心とする18年5月のステージを収録!
CARAVANら往年のカンタベリー・ロックを継承する英プログレ・バンド、19年作2nd
まるでGENTLE GIANT×初期GONG!?英国の新鋭プログレ/ジャズ・ロック・グループによる18年作
ロシアからとんでもない新鋭が登場!70年代プログレの遺伝子を受け継いだ正統派プログレとして一級の傑作!
FRANCOIS THOLLOT率いる仏暗黒アヴァン/チェンバー・グループ、11年デビュー作
奇才FABIO ZUFFANTIプロデュースによる新鋭シンフォ・バンド13年デビュー作、FINISTERREを彷彿させるモダンなサウンドを聴かせる傑作シンフォ!
アヴァン/ジャズ・ロックからキーボード・プログレ、神秘的フォークまでめくるめく展開するブラジル注目の新鋭が登場!2014年のデビュー作にして傑作!
ナショナル・ヘルスやキング・クリムゾンのDNAを感じさせるフランスの新鋭、圧巻の2015年デビュー作
「狂気」〜「ウォール」期フロイドをポーランド特有の深い陰影とモダンな質感で蘇らせたようなサウンドを持ち味とする好バンド、17年デビュー作
アルゼンチンの新鋭、2010年デビュー作。ヘヴィかつメランコリックで幻想的な絶品シンフォ!
え!?これ本当に新鋭なの? SERU GIRANやPABLO EL ENTERRADORの遺伝子を受け継ぐ正統派アルゼンチン・プログレ、名作!
(クイーン + ドリーム・シアター)÷モンティ・パイソン!?プログレとHR/HMを恐るべしな諧謔精神でまとめあげた希代の奇天烈プログレ、このスペインの新鋭2012年デビュー作、凄すぎです!
伊シチリア島出身のカンタベリー・フィーリングたっぷりの新鋭ジャズ・ロック・バンド、爽やかでポップな2013年デビュー作
クリムゾンやフリージャズに影響を受けたブラジルのインストゥルメンタル・トリオ、2013年デビュー作
ムーン・サファリへのブラジルからの回答!と言える、透明感ある美メロとアンサンブルが光る2013年の驚きのデビュー作
イタリア新鋭13年デビュー作、たおやかなアコギ、こぼれ落ちる凛としたリリシズム、爽やかなポップ・センス、ずばり名作です!
続々と優れたプログレ作品を生み出す00年代のオランダからまたまた注目の新鋭が登場!キーボードが清涼感いっぱいに彩る2014年デビュー作!
このバンドはグレイト!英国の新鋭バンドによる2015年デビュー作で、まるでPILOTとBIG BIG TRAINが融合した感じ!
これは激レコメンドの新鋭がイタリアはジェノヴァから登場!ザッパやジェントル・ジャイアントもびっくりな痛快プログレ、2016年作!
イギリスの新鋭シンフォニック・ロック・バンド、IQやPENDRAGONなどネオ・プログレ・バンドを受け継ぎながら、より繊細にメランコリックに展開する丹念なサウンドメイクが素晴らしい16年デビュー作!
Fading Records特集!70年代のヴィンテージサウンドを現代的な解釈とともにアウトプットした、ビビッドで感性豊かな作品群をご紹介!
70年代プログレの精神を受け継ぎ現代的な解釈でアウトプットした、ビビッドかつ感性豊かな作品群をピックアップ!
AUTUMN CHORUS『VILLAGE TO THE VALE』 英プログレ新鋭による傑作2012年デビュー作
プログレの本場イギリスから登場した新鋭プログレ・グループ、AUTUMN CHORUSの2012年デビュー作『VILLAGE TO THE VALE』をピックアップ!
【新作追加】プログレの本場イギリスのハイレベルな新鋭バンドたちを一挙ピックアップ!
90年代以降のプログレシーンを盛り上げる北欧スウェーデンやイタリアに負けじと、本場イギリスからも、イエスやジェネシスやクリムゾンなど往年のグループのDNAを継いだ好グループが出てきております。注目の作品をセレクトいたしましょう。
芸術の秋!プログレの秋!
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アンビエント・シンフォ(2 拍手)
Zedさん レビューをすべて見る
最近のシガー・ロスに厚目のサウンドを加味し、多少シンフォ・プログ的な雰囲気と、ドラムスが時折激しくなるサウンドを併せもつアルバム。
ゆったりと聴く、そんな聴きかたしかないと思わせるアルバム。
ヴィオラ、フルート、ペット、グロッケン、ピアノというアコウスティック楽器類を大事にしながら、ハイトーンの男性ボーカルが抑制の効いた声で愁いのある雰囲気を作り、時に場を盛り上げる。それらの音は遠くで鳴っているよう。
ゲストの女性ボーカルも彼らの音にマッチしている。
他、各曲は音の空間を上手に利用するのが特徴。
カテゴリー的にはポスト・ロックという範疇に納められそうだが、音楽ファンに推薦したいアルバム。
アンビエント系のポスト・ロックは最近各国でうまくプログと結びついている。
とかくポスト・ロックでは繰り返されるフレーズに飽きがくる。が、このアルバムでは(個人的には)ない。それは音作りが上質だからと思う。
彼らの今後の作品に期待。
谷間の村のほうへ(0 拍手)
さん レビューをすべて見る
結局,歌詞も見つからず,曲名からも思いも物語も読み取ることはできなかったが,遥か遠い昔,世界の何もかもが水晶を透して見たような透明な輝きに満ちあふれていた頃に聞いた懐かしい調べが聞こえてくる。此処では赤い騒擾もどす黒い企みも影ひとつ落とすことなく,音色と旋律と和音が或る喜ばしき調和を育んでいる。そして誰の心のなかにも安住している懐かしい日々の輝かしい大切な風景は甦る。
ここは森…人里離れた。猟師たちも来ない,樹木と草々の鬱蒼と生い茂った静かな森。秘密の宝物を隠しておいた大切な想い出の場所…
森を抜けた先には深い谷。その先には古い村がある。村のはずれのすぐそばには大きな湖があるんだ。青いんだけど暗くて深そうで底なんかまるで見えない。なにが居るんだか分かりゃしない気味の悪い湖。岸辺にはもうかなり前に古くなって腐って落ちた渡れなくなってる橋が立ってる。何故かあの風景は今も記憶にこびりついている。