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2018年上半期に入荷したイチオシ新作&リイシューCDを一挙ご紹介!

スタッフ佐藤です。

早いもので、2018年も上半期が終わろうとしていますね。
この半年で、カケレコのラインナップにも魅力ある新たなCDが多数加わりました。

というわけで、今回は18年上半期に人気を集めた新作&リイシューCDを、【新作部門】と【リイシュー部門】に分けてTOP10でご紹介してまいります。

お聴き逃しの作品はないか、チェックしながらお楽しみください☆

【新作部門】


【第1位】DRY RIVER/2038

まずはこの驚異のスペイン新鋭から!クイーン+ドリーム・シアターをベースに、様式美HRからビッグバンドまでを取り入れる奇想天外センスとスペインらしい情熱で仕上げたサウンドは、とことんエネルギッシュで痛快。聴いていてこんな楽しくてワクワクするプログレって他にないかも!カケレコが自信をもってオススメ!

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【第2位】MIZUKI DA FANTASIA/レインボウ・チェイサーズ 虹を追う人々

沖縄出身の女性ヴォーカリストMizukiを中心とするジャパニーズ・プログレ・グループ。初期クリムゾンばりの哀感溢れるメロトロン、フォーカスに通じる中世エッセンス、そしてエモーション豊かな凛と美しいヴォーカル。前作以上に気高く洗練された世界観を提示する傑作2nd!

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【第3位】HOMUNCULUS RES/DELLA STESSA SOSTANZA DEI SOGNI

カンタベリー・ミュージックとチェンバー・ロックをお洒落でモダンに昇華して、さらに地中海の風を吹かせたような感じ!?緻密な変拍子を駆使しつつもポップに駆け抜けるアンサンブルが心地良すぎ。

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【第4位】WAVE/BETWEEN

この新鋭、フロイド・タイプの多いポーランドにあっても実力は屈指と言えるかな?淡いトーンで交差する2本のギターと陰鬱にたなびくシンセが描き出す、フロイド『ザ・ウォール』への憧憬を感じさせる劇的かつ深遠な音世界にどうぞ酔いしれてください…。

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【第5位】PAOLO RICCA GROUP/MUMBLE

クラリネットが奏でるこの地中海風の哀愁メロディ、アルティ好きとしてはたまんないなぁ~。技巧も抜群だし、ジョン・エサリッジも参加していて、この伊ジャズ・ロック新鋭、いいです。

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【第6位】PASAJERO LUMINOSO/EL CORAZON DE LAS BALLENAS

南米のみならず、現在のプログレ・シーンで最も注目すべきジャズ・ロック・バンドの一つでしょう。アルゼンチンらしい甘美な陰影を持ったメロディを印象的に聴かせる、芳醇なジャズ・ロックには前2作を経てさらに磨きがかかっている印象。カンタベリー・ファンも是非!

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70年代に欧州を中心に世界中へと拡散したカンタベリー・ロックの影響。現代のバンドにもその音楽性は引き継がれカンタベリー・タイプの新鋭を数多く誕生させています。実力派揃いでお送りいたしましょう♪

【第7位】AUTUMN MOONLIGHT/PASSENGERS

アルゼンチンならこちらのバンドも負けていません。ギター主体で組み上げられた強度あるアンサンブルにメランコリックな音響感覚を纏わせたサウンドは、相変わらず素晴らしい映像喚起力を誇ります。「南米のアネクドテン」と言える名バンド、5年ぶりの17年作!

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【第8位】XAVIER ASALI/PERSPECTIVES

初期ジェネシス愛に溢れたサウンドを繰り広げるメキシコのマルチプレイヤーで、ジャケットはあのポール・ホワイトヘッドが手がけてるって!?この17年作、ずばりジェネシスファン必聴です。

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【第9位】KRZYSZTOF LEPIARCZYK/JAKZEZ JA SIE USPOKOJE

ポーランド・シンフォ・シーンの人気バンドLOONYPARKで活躍する才能溢れるキーボーディスト/コンポーザーも2ndソロをリリースしました。19世紀ポーランドの劇作家/詩人/画家Stanislaw Wyspianskiへと捧げられた作品で、彼の遺した詩の朗読を交えながら進行していく、独特の美意識を感じさせるコンセプト作に仕上がっています。

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【第10位】SAMURAI OF PROG/ARCHIVIARUM

イタリア/フィンランド/アメリカの多国籍シンフォ・バンドによる18年作が入荷♪変わらずのどこまでもスケール大きくファンタスティックに広がる正統派シンフォニック・ロックを楽しませてくれてます。現各国プログレのオールスターと言えるゲスト陣も凄まじいっ!

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【リイシュー部門】

【第1位】EARTHRISE/EARTHRISE

現在もっとも話題のリイシューと言えばコチラ。ハモンドとムーグを弾き倒すELPばりのキーボード・プログレ!と思ったら、HAPPY THE MANみたいなロマンチックなプレイも聴かせて、このkey奏者、只者じゃありません。当時400枚のみが出回ったという幻の米プログレ78年作、こりゃ凄いです。

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【第2位】DAVE LEWIS/FROM TIME TO TIME

こちらも入荷するや大きな話題となった一枚です。英サイケ・フォークの至宝アンドウェラを率いたいぶし銀SSWが、2ndソロでプロデュースを任せたのは、ポップ職人クリス・レインボウ!米憧憬フォーク・ロックとAOR風ポップセンスが絶妙にブレンドされたサウンドが絶品だなぁ。

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【第3位】EELA CRAIG/VIRGIN OILAND

オーストリアが誇る名シンフォ・グループによる、旧約聖書をテーマにした5thアルバムは聴いたことあるかな?クラシカルなシンフォをベースに、ポップス、R&B、フュージョンなどを絶妙に溶かし込んだ個性派サウンドはさらに洗練を極めていて素晴らしい!

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【第4位】DEEP FEELING/DEEP FEELING

ブリティッシュ・ロックの隠れた名品として知られる唯一作が、未発表ボーナス・トラックを多数収録して待望のリイシュー!

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【第5位】MERRUWYN/LIVE AT THE GROSVENOR HOUSE HOTEL SHEFFIELD

まるでVASHTI BUNYANとFOLKAL POINTのヴォーカリストが左右からささやいているような感じ。

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【KAKERECO DISC GUIDE Vol.20】ピュア過ぎるフィメール・フォーク・デュオ。MERRUWYN『LIVE AT THE GROSVENOR HOUSE HOTEL SHEFFIELD』

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「君の友だち」「スカボロフェア」をこんなにピュアにカバーしてしまうとは。英ケント州のフォーク・デュオのご紹介です。

【第6位】NEIL MERRYWEATHER/DIFFERENCES

カナダが誇るブルース・ロックの裏番長、78年ソロ作。熱気溢れるヘヴィ・ブルースとは違いスタイリッシュに洗練されたサウンドに仕上がっていますが、ピアノやサックスを交えた緻密なアンサンブルは流石の出来。カッコイイです。

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【第7位】CHRIS SQUIRE/FISH OUT OF WATER

このソロ作品を聴けば、彼こそがYESサウンドを支えていたことがよくわかりますよね。この曲後半での、YES時代と変わらぬブラフォードとの超絶リズムセクションがとにかく素晴らしすぎ!

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【第8位】RICOTTI & ALBUQUERQUE/FIRST WIND

このヴィブラフォンの音色の心地よさ、格別だなぁ。米ジャズ・ヴォーカルものっぽい洒脱さの中に滲む英国的なデリケートさも良い味わい。へぇ、リック・ウェイクマンやキャラヴァンの作品にも参加したヴィブラフォン奏者によるグループなのか。

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【第9位】CANZONIERE DEL LAZIO/LASSA STA LA ME CREATURA

後年、MAURO PAGANIの傑作1stにも貢献するメンバーを擁したこのグループをご存知ですかな?地中海を照らす陽光のキラメキを纏ったような、一音一音が輝かしい生命力に満ちたアンサンブルが素晴らしい~!

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【第10位】COMUS/FIRST UTTERANCE

70sブリティッシュ・シーンに産み落とされた孤高のプログレッシヴ・フォーク名盤。狂気じみた緊張感と英フォーク本来の瑞々しさが同居するこのサウンド。聴いていて思わず戦慄が走るほどの凄みがあります…。

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COMUS、DEEP FEELINGなど英ロック名盤の18年リイシュー盤+αをご紹介♪

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英ロックの注目すべき18年リイシューがまとまって入荷いたしましたので、ご紹介してまります!

気になる作品を見つけていただければ幸いです!

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  • DRY RIVER / 2038

    スペインの新鋭プログレ・バンド、前作より3年ぶりとなった18年作3rd、クイーン+ドリーム・シアターをベースに前作以上のエネルギーで快走する傑作!

    12年デビュー、メンバーほぼ全員がクイーンとドリーム・シアターをフェイバリットに挙げるスペインの新鋭プログレ・バンド、前作より3年ぶりとなった18年作3rd。前2作も素晴らしいアルバムでしたが、この3rd、もうとことんエネルギッシュで痛快。聴いていてこんなに楽しくってワクワクするプログレって他にないかもしれませんっ!ベースとなるのは最も影響を受けているクイーンとドリーム・シアターの合わせ技。そこにシンフォ、ロックン・ロール、様式美ハード・ロック、ビッグ・バンド・ジャズ、フュージョンなどを自在に結合させて、スペイン産らしい情熱的かつダイナミックなプログレに仕立て上げた、エネルギーがぎっちり詰まったサウンドを構築しています。歌い回しにフレディ・マーキュリー愛を感じさせる声量みなぎるスペイン語ヴォーカルとオペラチックな分厚いコーラスがドラマチックに舞い上がるクイーン風のヴォーカル・パートから、ド派手に鳴らすヴィンテージ・トーンのオルガン&クラシカルで可憐なタッチのピアノを操るキーボードが溢れ出し、ギターがテクニカルかつハードエッジに疾走。ギターはメタリックにゴリゴリしてはいるのですが、同時にコシの強いグルーヴ感があり、ロックンロールのノリの良さが先立っているのが特徴。硬質ながら人間味たっぷりに熱く弾き飛ばすプレイ・スタイルがカッコいい!ギターが牽引する強度あるヘヴィ・プログレに突如ゴージャスなビッグ・バンドが絡んできたり、クラシカルな速弾きが炸裂する様式美系ハード・ロックがごく自然に南国風フュージョンに発展したりと、あまりに先の読めない奇想天外なサウンドには軽く目眩が起きそうなほど。その後には一転して美しいメロディが冴え渡る叙情バラードを持ってくるセンスも憎い限りです。前作が彼らの完成形かと思いきや、まだまだ進化するDRY RIVERサウンドを見せつける大傑作!おすすめです!

  • PASAJERO LUMINOSO / EL CORAZON DE LAS BALLENAS

    アルゼンチンはブエノスアイレス出身の新鋭ジャズ・ロック・バンド17年作3rd、相変わらずのメロディアスで芳醇な絶品ジャズ・ロックを聴かせてくれる傑作!

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  • DAVE LEWIS(DAVID LEWIS) / FROM TIME TO TIME

    英サイケ・フォーク・ロックの至宝ANDWELLA’S DREAM〜ANDWELLAを率いたSSW、クリス・レインボーを共同プロデューサーに迎えた76年2nd

    英サイケ・フォーク・ロックの至宝ANDWELLAS DREAM〜ANDWELLAを率いたSSWが、CAMELやALAN PARSONS PROJECT作品への参加で知られるポップ職人クリス・レインボウを共同プロデュースに迎え制作した76年の2ndアルバム。ANDWELLA時代からの持ち味だったスワンプ・ロックやルーツ・ミュージックをベースとするコクのある米憧憬フォーク・ロックと、まさにクリス・レインボーの作風を思わせるAOR風の洗練されたポップ・エッセンスが違和感なく同居した、極上のサウンドを聴かせてくれます。力強くかき鳴らすアコースティックギター、存在感ある太いトーンでメロディアスに鳴らされるエレキギター、むせぶような渋いサックスなどが絡み合うアンサンブルはもちろん絶品ですが、スワンピーなサウンドによくハマるハスキーなヴォーカルは、弾むように軽快なリズムとキラキラしたメロディを持つポップなサウンドにもマッチしていて驚き。コリン・ブランストーンにも通じるような味わい深さを醸し出していて印象的です。さらにリリカルなピアノとストリングスを伴った格調高いバラードも素晴らしくて、ここでは英国SSWらしくナイーヴに歌い上げるヴォーカルにグッと来ます。英米ロックの要素が程よくブレンドされたサウンドを多彩なスタイルで歌いこなす、彼のヴォーカリストとしての才能を堪能できる名作。英国ポップ/SSWファンからスワンピーな米SSWファンにもおすすめできる愛すべき一枚です!

  • WAVE / BETWEEN

    2人のギタリストを擁するフロイド憧憬のポーランド新鋭18年作2nd、前作を気に入ったなら間違いない深遠かつドラマチックな世界観が素晴らしい力作

    ポーランドの新鋭プログレ・グループ、17年にリリースしたデビュー作に続く18年の2nd。基本的には前作の延長線上にある、ピンク・フロイドへのリスペクトに溢れるメランコリックかつ静謐な世界観が美しいメロディアス・プログレ。エコーがかった淡いトーンで交差する2本のギターと陰鬱にたなびくシンセ、清らかなピアノらが描き出す深遠かつドラマチックなサウンドは、相変わらず息を飲むような美しさです。前作で聴かれた浮遊感に満ちた幻想的な世界観はやや後退したように感じられ、都会的な洗練性が強まった印象があり、「狂気」と「ウォール」を想起させた前作からすると、「ウォール」色がより前面に出ていると言えるでしょう。メランコリックなパートをより物悲しく彩るゲストのヴァイオリンも効いています。まだ2作品のみながら、フロイド憧憬の新鋭としての実力はトップクラスに位置するもの。前作を気に入ったなら、今回もまず間違いない力作!

  • KRZYSZTOF LEPIARCZYK / JAKZEZ JA SIE USPOKOJE

    ポーランド、人気バンドLOONYPARKで活躍するキーボーディスト/コンポーザーによる17年作、アーティスティックなメロディアス・プログレの逸品

    ポーランド・シンフォ・シーンの人気バンドLOONYPARKで活躍するキーボーディスト/コンポーザー、16年のソロデビュー作に続く17年作2nd。19世紀ポーランドの劇作家/詩人/画家Stanislaw Wyspianskiへと捧げられた作品で、彼の遺した詩の朗読を交えながら進行していくコンセプト作となっています。落ち着いた幻想的なトーンを基調に劇的な泣きのプレイも聴かせる表現力の高いギター、そして自身によるひんやりとした透明度の高いシンセ&凛としたタッチのピアノらが紡ぐ、いかにもポーランドと言える翳りのあるメランコリックなシンフォニック・ロックを鳴らします。下地としてあるのはピンク・フロイドなのですが、格調あるシンセのプレイを筆頭に独自の美意識を感じさせるアーティスティックなサウンドメイクが光っていて、容易に何々系とは言えない深みある音像に惹き込まれるような魅力を宿しています。MILLENIUMのヴォーカリストとドラマー、ALBIONのギタリストら実力派の参加も切なくも重量感あるサウンドの構築に大きく貢献。期待を裏切らない素晴らしいメロディアス・シンフォの逸品です。

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