プログレッシヴ・ロックの中古CD豊富!プログレ、世界のニッチ&ディープな60s/70sロック専門ネットCDショップ!

プログレ、60s/70sロックCDのネット通販/買取

24時間以内発送(土・日・祝は翌営業日)、6,000円以上送料無料

【KAKERECO DISC GUIDE Vol.22】米憧憬ルーツ/スワンプ・ロックと大英帝国ポップの豊かなブレンド。Dave Lewisの76年作『FROM TIME TO TIME』

スタッフ佐藤です。
KAKERECO DISC GUIDE、今回は英国が誇るいぶし銀SSW、Dave Lewisが76年に発表した2ndアルバム『FROM TIME TO TIME』を取り上げたいと思います。


ANDWELLA’S DREAM結成に至るまで

1951年、北アイルランドはベルファストに生まれたデイヴ・ルイス。テノール・シンガーだったという父とピアノの演奏に長けた兄の影響で幼少より演奏や曲作りに打ち込み、『JOHN MAYALL & THE BLUESBREAKERS WITH ERIC CLAPTON』を聴いたのをきっかけとして、当時隆盛を誇っていたブルース・ロックにのめり込みます。

67年には地元ベルファストのR&BバンドTHE METHODにギタリストとして加入し、本格的な音楽活動を開始。
なおこのMETHOD在籍中、彼が事故でアゴを骨折して演奏活動を休止していた際代役を務めたのが友人のゲイリー・ムーア。ここでのステージによってムーアのプロデビュー・バンドとなるSKID ROWから声がかかったと云われているんです。

カバー・バンドとして活動していたTHE METHODでしたが、やがてデイヴによる自作曲を演奏することを目的にバンドはメンバーを再編、翌68年には拠点をロンドンに移し、ANDWELLA’S DREAMとして活動を開始します。


英サイケ・フォーク・ロックの至宝ANDWELLA’S DREAM

デイヴ・ルイスの名を聞いて多くの英ロック・ファンが最初に思い浮かべるのが、このANDWELLA’S DREAM(~ANDWELLA)のリーダーとしてではないでしょうか。

英サイケの傑作として当時高い評価を受けた69年発表のデビュー作『LOVE & POETRY』は、サイケデリックな熱気と英ロックらしいメロディアスな気品高さが融合した、70年代を目前にした狭間の時期を象徴するようなサウンドを聴かせる一枚。

試聴 Click!

翌70年にはバンド名をANDWELLAに改名し、2ndアルバム『WORLD’S END』をリリース。本作より、ソロ時代でも持ち味となるアメリカ憧憬のルーツ・ロック/スワンプ・ロック色が顔を見せ始めます。英国的なリリカルな叙情性と骨太でアーシーな米ロック要素を程よく混合したスタイルが見事な名作です。

バンドは、ブリティッシュ・スワンプの名盤としてコアな英ロック・ファンからも人気の高い71年ラスト作『PEOPLE’S PEOPLE』を残し、72年に解散します。


共同プロデューサーにポップ職人クリス・レインボウを迎えた2ndソロ『FROM TIME TO TIME』

ルイスはANDWELLA在籍中の70年に、1stソロ『SONG OF DAVE LEWIS』をリリースしていますが、この作品は当時500枚のみがプロモーション用にプレスされたのみに終わっています。(一説には50枚とも。03年に正式リリース。)

そして6年越しのソロ・アルバムとなったのが、この『FROM TIME TO TIME』です。本作で彼が共同プロデュースに迎えたのがクリス・レインボウ。

プログレ・ファンやAORファンならこの名前にピンと来るのではないでしょうか。ALAN PARSONS PROJECTやCAMELの作品にヴォーカリストとして参加したことで知られ、ソロ・ミュージシャンとしても高品質な英国ポップ/AOR作品をリリースした知る人ぞ知る名ミュージシャン/アレンジャー。

そんなクリス・レインボウが手掛けたことで付与された洗練されたAOR風ポップ・エッセンスが、ルイス本来のスワンピーで渋みあるサウンドと絶妙に絡み合っているのが本作の最大の特徴と言えます。

各曲を聴いてまいりましょう!

M2. Papa Boy

味のあるサックスをフィーチャーした、洗練されたアーバンな曲調のおしゃれサウンドで新境地を見せる一曲。

試聴 Click!

M4. We’re Gonna Make It

本作中、最もクリス・レインボウのカラーが反映されているのがこの曲。彼が得意とした抜けの良いハーモニー・ポップなサウンドが大胆に取り入れられています。ハスキーなヴォーカルと弾むようにポップなサウンドの組み合わせは、ちょっぴりコリン・ブランストーンあたりを想起させませんか?

試聴 Click!

M8. Follow your dreams

ANDWELLA時代そのままと言えそうな、このリリカルなバラード・ナンバーも出色。こりゃ泣けます。

試聴 Click!

M9. Dedicated To You

こちらもグループ時代を思わせる英国的端正さが滲む珠玉の一曲。ANDWELLA時より時おり聴かせていたボブ・ディランを意識したようなヴォーカル・スタイルがハマっています。

試聴 Click!


Dave Lewisのその後

本作リリースの後、78年に3rdソロ『A Collection Of Short Dreams』(未CD化)をリリースしたのが最後のアルバムリリースになりますが、その後は自身のバンドを率いてのライヴ活動や、ソングライターとしての才能を活かした他アーティストへの楽曲提供を行うなどして活躍。

特に知られているのが、ギリシャの名バンドAPHRODITE’S CHILDのメンバーとして活躍したシンガー、デミス・ルソスとの仕事で、「Happy To Be On An Island In The Sun」は全英5位を記録するヒットを記録しています。

試聴 Click!

04年には来日公演を成功させるなどソロ活動も平行しており、現在もロンドンを拠点にコンポーザー&パフォーマーとして活動を続けています。

DAVE LEWISの在庫

  • DAVE LEWIS / FROM TIME TO TIME

    英サイケ・フォーク・ロックの至宝ANDWELLA’S DREAM〜ANDWELLAを率いたSSW、クリス・レインボーを共同プロデューサーに迎えた76年2nd

    英サイケ・フォーク・ロックの至宝ANDWELLAS DREAM〜ANDWELLAを率いたSSWが、CAMELやALAN PARSONS PROJECT作品への参加で知られるポップ職人クリス・レインボウを共同プロデュースに迎え制作した76年の2ndアルバム。ANDWELLA時代からの持ち味だったスワンプ・ロックやルーツ・ミュージックをベースとするコクのある米憧憬フォーク・ロックと、まさにクリス・レインボーの作風を思わせるAOR風の洗練されたポップ・エッセンスが違和感なく同居した、極上のサウンドを聴かせてくれます。力強くかき鳴らすアコースティックギター、存在感ある太いトーンでメロディアスに鳴らされるエレキギター、むせぶような渋いサックスなどが絡み合うアンサンブルはもちろん絶品ですが、スワンピーなサウンドによくハマるハスキーなヴォーカルは、弾むように軽快なリズムとキラキラしたメロディを持つポップなサウンドにもマッチしていて驚き。コリン・ブランストーンにも通じるような味わい深さを醸し出していて印象的です。さらにリリカルなピアノとストリングスを伴った格調高いバラードも素晴らしくて、ここでは英国SSWらしくナイーヴに歌い上げるヴォーカルにグッと来ます。英米ロックの要素が程よくブレンドされたサウンドを多彩なスタイルで歌いこなす、彼のヴォーカリストとしての才能を堪能できる名作。英国ポップ/SSWファンからスワンピーな米SSWファンにもおすすめできる愛すべき一枚です!

「DAVE LEWISの在庫」をもっと見る

ANDWELLAS DREAMの在庫

  • ANDWELLAS DREAM / LOVE AND POETRY

    奇才Dave Lewis率いるグループ、69年作、英サイケ・ポップ/ロックの名作

    69年発表の唯一のアルバム。69年といえば、サイケデリック・ムーヴメントが終焉を迎え、新たにプログレッシヴ・ロックへと向かっていく過度期。このアルバムはその時代の空気を見事に音像化した名盤です。サイケ・ポップの文脈で語られることが多い彼らですが、そういったカテゴライズでは収まりきれないポテンシャルを持った本格派。サイケデリック時代の名残を見せる美しく流麗なコーラス・ワークに加え、へヴィかつメロディアスなギターと重厚かつプログレッシヴなハモンドが、他の凡百サイケ・バンドとは一線を画すオリジナリティを主張しています。全編通して佳曲揃いですが、特に9曲目の「Andwella」は、60年代最後を飾る名曲。テープ逆回転の混沌としたイントロから、メロディアスなアルペジオが立ち昇る瞬間は鳥肌ものです。

「ANDWELLAS DREAMの在庫」をもっと見る

ANDWELLAの在庫

  • ANDWELLA / WORLD’S END

    北アイルランド出身のSSWデイヴ・ルイス率いるグループ、ブリティッシュ・スワンプの名作、70年作

    いぶし銀のSSW、Dave Lewis率いるグループ。ANDWELLA’S DREAMから短くANDWELLAと改名し、70年にリリースした2nd(ANDWELLA名義では1st)。レイト60sの名作だった前作からサイケ色が無くなり、その分、アーシーな哀愁がグッとましました。ジャズ、ブルース、フォークのエッセンスを取り入れた旨味いっぱいのサウンドとDave Lewisの英国叙情に溢れたメロディー&エモーショナルな歌声が聴き手の胸に迫ります。THE BANDからの影響を英国的な陰影で包み込んだ、英スワンプ・ロックの名作。これぞいぶし銀のスルメ盤!

  • ANDWELLA / PEOPLE’S PEOPLE

    北アイルランド出身のSSWデイヴ・ルイス率いるグループ、よりルーツ・ロック色を強めたブリティッシュ・スワンプを聴かせる71年作、ブラックホーク99選にも名を連ねる逸品

    いぶし銀のSSW、Dave Lewis率いるグループ。ANDWELLA’S DREAMから短くANDWELLAと改名し、71年にリリースした3rd(ANDWELLA名義では2nd)。アメリカ南部指向を強め、The Bandにも通じるようなルーツ・ロックを展開。それでいて英国ならではの叙情美や陰影は失われておらず、その融合感が単なるブリティッシュ・スワンプにとどまることなく、聴き手の心をとらえてきた傑作。

「ANDWELLAの在庫」をもっと見る

コメントをシェアしよう!

あわせて読みたい記事

中古CD買取案内

カケレコ洋楽ロック支店

新着記事

もっと見る

プロのライター&ミュージシャンによるコラム好評連載中!

文・市川哲史

文・深民淳

文・舩曳将仁

文・netherland dwarf

文・後藤秀樹

人気記事ランキング

* RSS FEED

ロック探求特集

図表や代表作品のジュークボックスなどを織り交ぜ、ジャンル毎の魅力に迫ります。