2018年5月20日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
英国ロック名盤の2018年リイシューがまとまって届きましたので、ご紹介してまいりましょう!
70sブリティッシュ・シーンに産み落とされた孤高のプログレッシヴ・フォーク名盤が最新18年リマスターで再発!狂気じみた緊張感と英フォーク本来の瑞々しさが同居するこのサウンド。聴いていて戦慄が走ります…。
ブリティッシュ・ロックの隠れた名盤として人気を誇る71年唯一作。格調高く叙情性溢れるメロディ、洗練されたコーラス・ワーク、クラシカルなハモンド&ハープシコードをフィーチャーした、芳醇な香りが漂ってくるようなサウンドは、これぞ英国という味わい深さに溢れています。ボーナス・トラック13曲を追加してリイシュー!
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音楽ライター後藤秀樹氏による新連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!第1回はコーラス・ハーモニーをテーマにプログレ作品をご紹介します。
鉄人ドラマー、ジョン・ハイズマンが無名だったゲイリー・ムーアを抜擢して結成したグループによる最終作にして最高作も18年リマスター再発。前年に出たリターン・トゥ・フォーエヴァー『浪漫の騎士』に対する英国からの回答とも言えそうな、スリリングにして色彩感に溢れたテクニカル・ハード・フュージョンの傑作ですね!
このソロ作品を聴けば、彼こそがYESサウンドを支えていたことがよくわかりますよね。この曲後半での、YES時代と変わらぬブラフォードとの超絶リズムセクションがとにかく素晴らしすぎ!こちらは、18年リマスター、CD1にNEW STEREO MIX、CD2に1975 ORIGINAL MIX + ボーナス・トラック4曲を収録した2枚組エディションとなっております☆
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今日の「MEET THE SONGS」は、プログレ史上の名バンドYESのリーダーでベーシストのクリス・スクワイアが75年にリリースしたソロアルバム『FISH OUT OF WATER(未知への飛翔)』をピックアップ!
数年前に来日も果たした、ブリティッシュ・ハードの隠れ名バンドといえば?スピーディー&キャッチーでキレ味鋭いサウンドが絶品な、彼ら最初のライヴ盤っ!
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今日の「MEET THE SONGS」は、英ハード・ロックの隠れた名バンドというべきSTRAYの71年作2nd『SUICIDE』をピックアップ!
ロックに弦楽器であるヴァイオリンを全面的に採用した初めてのグループとされるのが彼ら。クラシカルなヴァイオリン、フォーキーな女性ヴォーカルがダイナミックなロック・サウンドに同居する、初期衝動が詰まった70年作1st!
デイヴ・カズンズ、リック・ウェイクマンほか、ストローブス人脈が全面参加した英フォーク・ロックの隠れた名作『SCENERY』に加え、未発表アルバム2作品も収録した決定版アンソロジー。
バート・ヤンシュとジョン・レンボーン。2人の名手を中心に結成された英国フォーク・ロックの代表的グループ。結成50周年記念リリースのオリジナル・アルバム6作品収録7枚組ボックスセット。格調高くも熟成されたワインのように味わい深いサウンドをご堪能ください…。
英ジャズ・シーンの鬼才ピアニスト/バンドリーダーが率いたビッグ・バンドの名盤『MARCHING SONG VOL.1』『VOL.2』と、未発表音源ディスク『WHEN YOUNG』をセットにした3枚組。
フリージャズの即興性も交えた瀟洒で芳醇なブリティッシュ・ビッグ・バンド・ジャズの世界が存分に堪能できます♪
同期デビューで共演もする仲だったドノヴァンと共に、英国フォークの草分け的存在として活躍した名SSWによる72年作。
しみじみと味わい深いフォークかと思いきや、ダイナミックなピアノとサックスがスリリングな応酬を魅せるパートもあったりして、なかなか熱い内容。そしてそこへ切り込むいぶし銀のギターソロがもう(泣)。FAIRPORT CONVENTION~FOTHERINGAY人脈の参加もポイント!
エルトン・ジョンのカバーで知られる「Love Song」の作者であったり、フロイド『狂気』にもヴォーカル参加していたりと、英ロック史に確かな足跡を残す英フィメールSSWによる、人気の高い1stと2ndを同時収録!英フォーク本来のリリカルで叙情的な表情に、キャロル・キングをはじめとする米SSWからの影響を感じるコクが加わったサウンドは、ただただ至上。しっとりしたアルト・ヴォイスが魅力的です…。
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アメリカン・ロックへの憧れを滲ませたアーシーでコクのあるサウンドを持ち味とする英国ミュージシャンの中から、特に完成度の高い米憧憬サウンドを聴かせる名作をご紹介いたしましょう!
気になる作品を見つけていただければ幸いです!
コロシアム〜テンペストを率いたドラマー、ジョン・ハイズマンがブレイク前のゲイリー・ムーアを抜擢して結成したグループ、77年リリースの最終作3rd。圧巻のテクニックで畳み掛けていくスリリングなアンサンブルはもはや流石というほかありませんが、本作ではこれまで以上に存在感を示すゲイリーのキレのあるギタープレイが全編で炸裂。後のソロ時代に通じていくスタイルも見え隠れしています。結成以来押し進めてきたハード・フュージョンと言うべき作風が完成を見た傑作です。
英国出身、女性ヴォーカルSonja KristinaとヴァイオリニストDarryl Wayを擁するロック・グループによる70年作1st。ロックに弦楽器であるヴァイオリンを全面的に採用した初めてのグループ。本作は初期に残した3枚の中で最もヴァイオリンが活躍、クラシカル・ロック度が高い内容です。オープニング曲「It Happened Today」は焦燥感を掻き立てるギター・リフに妖しくも艶やかな女性ヴォーカルが映えるパワフルな導入から、一転清楚なヴァイオリン・パートへと変貌するドラマティックなナンバー。「Vivaldi」では超絶テクを披露するクラシカルなヴァイオリンが時に優雅に、時にノイジーに弾きまくり、目まぐるしく表情を変えるスリリングなインストゥルメンタルを展開。上記2曲を始め「完全に溶け合わないからこそ」の破天荒なクラシカル・ロックが楽しめる楽曲が目白押しです。初期衝動がこれでもか、と伝わるインパクト抜群の一枚。
PINK FLOYD『THE DARK SIDE OF THE MOON』のコーラスやDUSTY SPRINGFIELD、RINGO STARR、TIM HARDINなどのバッキングボーカルで活躍した英国の女性SSW、レズリー・ダンカン。今作は71年の1stと72年の2ndにボーナストラック6曲を加えた2枚組。レズリーの少しかすれた素朴なボーカルが味わい深く、聴けば聴くほどじんわりと染み渡ってきます。
60年代に結成されたブリティッシュ・ハード・バンド、STRAY。77年に一度経済的問題で解散した彼らですが、その後もライヴの為にたびたび再結成。本作は83年のマーキー・クラブ公演を収録した、84年リリースにして彼ら初のライヴ・アルバム。1st〜3rdなど初期の楽曲から76年リリースの7th『HOUDINI』収録曲まで幅広く演奏しており、Del BromhamのキレのあるギターやGary Gilesのグルーヴィーなベース、Ritchie Coleのタイトなドラムが躍動感たっぷりに炸裂!ソリッドでスピーディーでキャッチーな、期待通りのSTRAYサウンドが堪能できる一枚です。
盤質:無傷/小傷
状態:良好
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