2015年6月19日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
ロック・シーン、特にプログレでは、女性ヴォーカルの存在がバンドの特徴として注目されることが多いですが、当然ながら数的には男性ヴォーカルのグループが断然多いですよね。
そんなわけで、今回は英米プログレ界の実力派/個性派名男性ヴォーカルを特集してまいりますよ♪
ずばりプログレッシヴ・ロックを代表するヴォーカリストですね。繊細ながら華のあるハイトーン・ヴォイスはYESのサウンドにはなくてはならない要素でした。ソロとしても数々の名作をリリースする彼ですが、マイク・オールドフィールドの名作でもその歌声を披露しています。
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一人で何役もを演じ分ける演劇調のヴォーカル・スタイルとライヴでの奇抜なビジュアルで、シアトリカル・ロックというジャンルを作り上げた名ヴォーカリスト。ジェネシス脱退後のソロ活動では、自己のサウンドを模索し続ける中でワールド・ミュージックとの邂逅を果たし、その道の第一人者として活躍を続けることになります。
もう一人のピーターと言えばこの人。時に狂気すら見え隠れする緩急激しいヴォーカル・スタイル、そして文学性の高い詩世界でVDGGのダークかつ崇高なサウンドの要を担います。同時期のソロでは意外にフォーキーなSSW風のスタイルなども披露しており、このギャップはなかなか興味深いところ。
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ジョン・アンダーソンとともに二大アンダーソンを張る一人ですね。トラッドにブルース・ロック、ハード・ロック、果ては44分に及ぶプログレッシヴな大作まで良い意味で節操のないタルのサウンドですが、彼のコクのあるヴォーカルが入るとそれはもう紛れも無くジェスロ・タルなんですよね~。アグレッシヴなフルートも魅力!
その卓越したベースプレイと伸びのある男性的なヴォーカルで、クリムゾンを筆頭に数々のバンドに名演を残す男ジョン・ウェットン。その活動は英米に留まらず、フランスのプログレ・バンドATOLLにまで及んでいます。
ドラマーとしての比類なき腕前と持ち前の繊細な歌唱で初期ソフツに貢献した名ミュージシャン。転落事故による下半身不随というハンデを負って以降は、よりヴォーカリストとしての天賦を感じさせる名品をリリースし続けています。
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2013年に惜しくもこの世を去ったプログレ界きってのボヘミアン詩人。独特の呟くようなテナー・ヴォイスとどこか浮世離れした摩訶不思議な作風によって醸し出される妖しい魅力は、ファンのみならず数多くのミュージシャンたちをも惹きつけました。
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毎回、中古棚よりコレは!という名盤を発掘してご紹介するこのコーナー。今回は、一筋縄ではいかないひねくれたメロディーと凝りに凝ったアレンジが魅力のストレンジ・ポップ名盤を探求してまいります!
キング・クリムゾン~ELPと、英プログレの代表的バンドのヴォーカルを歴任したヴォーカリスト/ベーシスト。伸びのある美声で、バラードからアグレッシヴなナンバーまでを自在に歌いこなします。
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カンタベリー・ロックのトレードマークとも言える温かみ溢れる純朴な歌声が魅力のミュージシャン。ヴォーカルに比べるとあまり語られませんが、お聴きいただければわかるようにベーシストとしての実力も一級品!
どうしても演奏面/コーラス面ばかりが注目されがちなGGですが、パートごとに入れ替わるデレク・シャルマンによるパワフルなハードロック的歌唱とケリー・ミネアのセンシティヴなプログレ然とした歌唱も大いに聴き所。たしかにGGの変幻自在すぎるサウンドを一人が歌い通すのは無理があるかもしれませんね。
ジャズ、ブルース、フォーク、サイケ、ハードロックなど様々な音楽性がミックスされた不思議な音楽性を持つバンドFAMILYのフロントマン。ともすれば散漫になりそうな多彩な音楽性をこの絞りだすような力強い歌唱がバッチリまとめ上げてしまいます。ジョン・アンダーソンとともにゲストヴォーカルとして参加しているマイク・オールドフィールド「クライシス」からのナンバーでも彼のパワフルなヴォーカルが炸裂!
VDGGともタメを張れる、英国きっての暗黒系プログレ・グループのヴォーカリスト兼ホーン奏者、双子のゴールドリング兄弟の一人。むさくるしい風貌からは想像もできない、狂的な響きを含んだ硬質なハイトーンは、裏ジョン・アンダーソンと言える!?
VDGG + ジェスロ・タルとも言うべき英国の個性派ロック・グループAUDIENCEのヴォーカリストで、なんとジム・モリソン亡き後のドアーズから加入要請を受けたという英国人シンガー/ギタリスト。その歌声は、ピーター・ガブリエルを想わせる鼻にかかったソフトなハイトーン、ピーター・ハミル風のアジテーティッドで緩急激しい表情付け、そしてイアン・アンダーソンに並ぶジェントルな深みある表現力、これらの要素を複合したような実に素晴らしいもの。このAUDIENCEのデビュー作が69年リリースですので、上記のシンガーたちと全く同時期に活躍していたということなんですよね。もっと評価されるべき名ヴォーカリストの筆頭格でしょう。
当時のプログレシーンにおいて、このロック然とした抜けが良くパワフルなヴォーカルは抜きんでた存在感を示していましたよね。スティーヴ・ハケット作品における英国的な気品あふれるサウンドへの見事なマッチングも聴きもの!
のちのへヴィメタル勢に与えた影響も大きい金属的なハイトーンが炸裂!ライヴではこの熱唱と米プログレ界屈指と言えるテクニカルなベースプレイとを同時に披露するのだから恐れ入ります。
そのゲディ・リーの声質を若干中性的にしたような個性派ヴォーカルが特徴の米プログレの代表バンド。メロトロン吹きすさぶシンフォニックな作風にこのヴォーカルは意外とマッチしてるんですよね。
歌もの路線の名作「APOSTROPHIE(‘)」から、叙情的なヴォーカル・ナンバーをピックアップ。本人はつまらないと言ってやらないだろうけど、こんな渋いヴォーカル曲を中心とした作品が1枚はあってほしかった気もします。
決して美声や歌唱力という点で聴き手を圧倒するタイプではありませんが、ロバート・フリップとフランク・ザッパというバンドメンバーを厳しい審査によって選ぶことで知られる2人から重用されたという事実は、やはり彼がギタリストとしてだけでなく優れたヴォーカリストであったことの証明でしょう。ギタープレイにもその特色が現れたエキセントリックで野性味を帯びたヴォーカルスタイルから、静謐なナンバーでの哀感を帯びた歌唱まで、幅広い表現力を持った伸びのある歌声が魅力的。
いかがでしたか?メジャーシーン/アングラシーンともにまだまだいるかとは思いますが、とりあえずはここまで。次回はユーロ&辺境から名男性ヴォーカルをピックアップしてまいりますので、どうぞお楽しみに☆
元CARAVANのRichard SinclairとSteve Miller、元MATCHING MOLEのPhil Miller、後にNATIONAL HEALTHで活躍するPip Pyleにより結成され、Steve Millerが脱退、KHANを経たDave Stewartが参加したカンタベリー・ジャズ・ロックバンドの代表格の75年2nd。カンタベリー・ジャズ・ロックの代表作である本作は、20分の大作「Mumps」を含め、 前作より全体的に整理、洗練された世界観をすっきりと聴かせる作風となっており、クロスオーバー・ジャズ・ロック色を強めた音楽性へと変化しながらも、彼ららしいポピュラリティーを持ったサウンドと、胸を打つメロディーが素晴らしい傑作です。
廃盤、紙ジャケット仕様、SHM-CD、2009年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック3曲、定価2800
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
特典帯付(紙ジャケに巻いてあります)
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの69年デビューアルバム。プログレッシブ・ロックのスタートラインとなった記念碑的作品であり、「21世紀の精神異常者」のヘヴィーなサウンドで幕を開け「クリムゾン・キングの宮殿」の荘厳なメロトロンで終幕するまで、全く非の打ち所の無いフレーズとインプロヴィゼーションの応酬が乱れ飛びます。大きな衝撃を以って迎えられた本作は、プログレッシブ・ロック時代の幕開けを象徴する1枚として語り継がれています。
紙ジャケット仕様、DVDオーディオとHQCDの2枚組、2009年リマスター、40周年記念エディション、DVDはNTSC方式、リージョンフリー、ROCK AGEキャンペーン花帯/特典ボックス付き仕様、定価4200+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
SOFT MACHINEと同じWILDE FLOWERSを母体にRichard Sinclairらによって結成されたグループであり、カンタベリー・ジャズ・ロックシーンを代表するグループの71年3rd。彼らの代表作との評価も高いその内容は、淡いサイケデリック・ロックの質感と、Richard Sinclairの甘く響くボーカル、Dave Sinclairの各種キーボードによるマイルドなアンサンブルが上質に響くカンタベリー・シーン屈指の名盤であり、英国然とした湿り気を帯びた雰囲気とSOFT MACHINEよりもポップ且つメロディアスな音楽性が素晴らしい1枚。20分超の大作も採用し、プログレッシブ・ロックならではのスリリングなインタープレイを見せ付けながらも、やはりナイーブでセンチメンタルな叙情に溢れた傑作です。
演奏のテクニカルさと前のめりな変拍子、先の読めない複雑な展開、どこまでも偏屈でひねくれたポップセンスなど、聴き手を何度も罠に嵌める仕掛けに溢れた楽曲から、まさにプログレッシブ・ロックと呼ぶにふさわしいイギリスのグループの70年デビューアルバム。デビュー作にしてすでにその独自性の片鱗が見え隠れしており、変拍子の自然な挿入や練り上げられたコーラスアレンジ、そしてクラシックへのアプローチなども見受けられており、その一筋縄ではいかないサウンドの原型を伺わせるも、比較的オーソドックスなプログレッシブ・ロックサウンドを構築しています。
CARAVANと同じWILD FLOWERSを母体にRobert Wyattらによって結成されたグループであり、サイケデリック・ロックからその音楽性を変化させカンタベリー・ジャズ・ロックの代表的存在へと飛躍していったバンドによる70年3rd。Elton Deanに加えて、Nick Evans、Lyn Dobson、Rad Spail、Jimmy Hastingsという管弦奏者を充実させた8人体勢で録音された本作は、20分に迫る大曲4曲で聴かせる意欲作であり、初期のサイケデリック・ロックの音楽性を下地にしながらも、構築されたジャズ・ロック・アンサンブルと適度なアヴァンギャルド志向が融合した傑作です。
Blu-spec CD、2枚組、06年デジタル・リマスター、定価3333+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
帯はケースにテープで貼り付けられています、その他は状態良好です
68年に「日曜日の印象」でデビュー、イギリスのプログレッシブ・ロックシーンを代表するバンドであり、デビュー当初から独自のポジションを築き異彩を放っていたグループ。首謀者Ian AndersonのフルートはCAMELのそれとは全く方向性の違うエネルギッシュなものであり、バンドの代名詞となっています。本作は彼らの代表作と名高い71年作。Jeffrey Hammond、John Evanが新加入した本作は、ハード・ロックのドライブ感とアコースティックなトラッド・フォークの質感を混在させた名盤であり、その対比はアルバムを通してロックのダイナミズムとコントラストとなって現れます。コンセプト性を感じるトータル感も素晴らしい傑作。
紙ジャケット仕様、アンコールプレス盤(帯に記載)、97年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック6曲、定価2476+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯に軽微な折れあり
GREENLINE帯(税表記有)、定価2550+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、解説に若干黄ばみあり、若干側面部に色褪せあり
25TH ANNIVERSARY SPECIAL EDITION、デジタル・リマスター、スリップケース付仕様(画像はスリップケースです)・プラケースはグレーでプリント付き、ブックレット付仕様
盤質:傷あり
状態:並
盤に曇りあり、スリップケースにいたみあり
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの74年7th。「太陽と戦慄」からの布陣であるRobert Fripp、John Wetton、Bill Brufordのトリオによるラストアルバムであり、その内容はへヴィ・メタルの原型とも言われる評価も納得の重々しいギター・リフで幕を開け、これまでの活動の集大成といった趣の幅の広さをもったものです。「クリムゾン・キングの宮殿」でプログレッシブ・ロック・シーンの夜明けを作った彼らは本アルバムをもって解散、ジャケット裏のメーター表示がレッド・ゾーンを振り切っていることが全てを伝えています。第一期KING CRIMSONの終焉は衰退の様相を見せたプログレッシブ・ロック・シーンを象徴する出来事であり、時代の移ろいを感じさせます。
紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、英文ブックレット・日本語リーフレット付仕様、定価2233+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
スレあり
その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの72年作5th。その内容は前作「こわれもの」と並ぶ、プログレッシブ・ロック史に留まらず70年代ロック史に残る屈指の大名盤であり、20分近い表題曲をメインに据えたコンセプト・アルバムとなっています。Keith Emersonと人気を分かつRick Wakemanによる華麗なキーボード・オーケストレーション、カントリーからフラメンコまでを自在に操る個性派ギタリストSteve Howeの超絶プレイ、難解な哲学詞を伝えるハイトーン・ボーカリストJon Anderson、テクニカルでタイトなBill Brufordのドラム、そしてリッケンバッカーによる硬質なベースさばきを見せるChris Squire、今にも崩れそうな危ういバランスを保ちながら孤高の領域に踏み入れた、まさに「危機」の名に相応しい作品です。
ロバート・フリップによる89年リマスター 、ファミリーツリー付き 、定価2233+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
カビあり、ウォーターダメージあり、側面部に色褪せあり
NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成され、ギターレスのトリオという変則的な編成ながらそのハンディを全く感じさせない音楽性でプログレッシブ・ロックの1つのスタイルを築いたイギリスのグループの73年5th。自身のレーベル「マンティコア」よりリリースされた、70年代英国ロック屈指の名盤であり、それまでの彼らの集大成を最高の形で結実させた傑作です。ヒューバート・パリー作曲の「聖地エルサレム」で荘厳に幕を開け、ヒナステラ作曲の超絶曲「トッカータ」などこれまでの彼らの音楽性に沿った個性的な楽曲が並ぶものの、本作から全編に本格的にシンセサイザーが導入されており、より彩り豊かな英国叙情を伝えています。極めつけは30分にも及ぶ3楽章から成る「悪の経典#9」の完璧なロックシンフォニー。全ロックファン必聴の名作です。
Peter Gabrielによる味わい豊かなしゃがれ気味のボーカルと、演劇的に彩られたステージ・パフォーマンスが独特の存在感を放ち、数多くのフォロワーに受け継がれ、現在に至るまで脈々とプログレッシブ・ロックシーンに息づいているイギリスのグループの72年4th。プログレッシブ・ロックの代名詞のひとつであるメロトロンのロング・トーンで幕を開ける本作は、定番曲「ウォッチャー・オブ・ザ・スカイズ」、そして20分を超える名曲「サパーズ・レディ」を収録しPeter Gabriel期GENESISのサウンドを確立させた名作であり、「幻惑のブロードウェイ」と並ぶ彼らの代表作の1つ。寓話的幻想性を持ったシアトリカル・ロックの最高峰です。
David SurkampとRick Stocktonを中心に結成されたアメリカのプログレッシブ・ロックグループの75年デビュー作。その内容はDavid Surkampの非常に個性的なハイトーン・ボーカルで聴かせるハード・ロック的な音楽性を基本にしたもの。ヴァイオリン、フルートといったアクセントも巧みに取り入れたサウンドを聴かせていますが、なんと言っても湿り気のあるメロトロンが使われていることがこのグループの音楽性をプログレッシブ・ロックへと接近させており、アメリカよりはブリティッシュ・ロック的な味わいを感じさせる作風となっています。
カナダを代表するトリオ編成のロック・グループ。76年発表4枚目。初期のスタイルであるLED ZEPPELINタイプのハード・ロックに加えて、本作では英プログレの要素を導入。物語性とドライヴ感が同居した楽曲群により、独自の個性を確立しました。1曲目「2112」は20分を超える大作。スペーシーなSEから幕を開け、Neil Peartによる怒涛のドラム・ソロ・パートに突入。的確なリズムのみならず、隙間にアドリブを必ず詰め込む緻密なテクニックは圧巻です。続くミドル・テンポでエモーショナルなシャウトを聴かせるヴォーカル・パートから、一転疾走するリズムに乗ってギター・ソロ・パートへ。透き通るような高音でスケール感豊かなフレーズが鳴り響きます。緩急を付けた曲展開に引きつけられ、一気に聴けてしまいます。「2112」の後に続く5曲はいずれも3分台とコンパクトな楽曲。中近東メロディを取り入れた楽曲、初期を彷彿させるZEP風ハード・ロック、ウィスパーがミステリアスなミドル・ナンバーなど、多彩な魅力が楽しめます。大作指向スタイルを完成させた、RUSH初期の最高傑作。
廃盤、40周年デラックス・エディション、2SHM-CD+DVDの3枚組、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック収録、NTSC方式/リージョンフリー、日本語字幕あり、ロブ・ボウマンによる長編ライナーノーツの完全日本語訳・歌詞・対訳付き仕様、定価4500+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
ケース不良、ケース割れあり、解説にシミあり、帯にいたみ・折れ・帯裏にテープで補修あり
Colin GoldringとStewart Goldringの兄弟によって結成され、フルートやサックスを取り入れたジャズ・ロックを基本にKING CRIMSON、VAN DER GRAAF GENERATORのような音楽性を放つイギリスのプログレッシブ・ロックグループの72年2nd。基本的な方向性は前作からの流れを汲んでおり、サックスやフルートが鳴り響くへヴィー・ロック的な作風ですが、より洗練されたアンサンブルと、カオティックな中にドラマ性と一筋のロマンティシュズムを感じることが出来る名盤となっており、やはり繊細な質感とダイナミックなサウンドのコントラストが映える作品と言えるでしょう。
抜けの良いアメリカン・ロックのバンド・アンサンブルとクラシカルなヴァイオリンによるシンフォニックなアプローチでアメリカを代表するプログレッシヴ・ロック・グループとなり、後のアメリカン・プログレハードの基礎を築いたグループの76年4th。その内容は、ポップで普遍的なメロディーと抜けの良いバンド・アンサンブル、QUEENのような分厚いコーラスワーク、そしてシンフォニックなヴァイオリンや華やかなキーボードが一体となり、その後のメインストリームである産業ロックへの流れを感じさせる明快な作風を打ち出した傑作です。
多重録音という言葉が既に死語となりつつある現代においてさえ強烈な存在感と圧倒的な完成度を誇るイギリスのマルチ・プレイヤーの83年作。MIKE OLDFIELDの作品の中でも、プログレッシブ・ロックという枠を超えて広く聴かれるべき名盤であり、MIKE OLDFIELDらしい大曲「Crises」に始まり、RENAISSANCEのAnnie Haslamなど多くのアーティストにカバーされている非常にポップな名曲「Moonlight Shadow」、YESのJon Andersonのボーカルによる「In High Places」など、当時のAOR風味を適度に織り交ぜながらも、MIKE OLDFIELDらしい爽やかなサウンドで聴かせています。
非凡なる才能を持ったボーカリストPeter Hammillを擁し、難解な哲学詩と前衛的なアプローチ、初期のKING CRIMSONに負けず劣らずのへヴィネスと神秘性を兼ね備えたイギリスのプログレッシブ・ロックバンド。カリスマ・レーベルに移籍しての第一弾で、個性を確立した出世作。1曲目と2曲目の対比がとにかく見事。1曲目「Darkness」での狂気が渦巻くヘヴィ・ロックから一転して、壊れ落ちそうな繊細&リリカルな2曲目「Refugees」。強烈なインパクトで聴き手に襲いかかる名作。
紙ジャケット仕様、SHM-CD、ボーナス・トラック2曲、ターコイズブルー・レーベル、HRカッティング、復刻巻帯付き仕様、定価2667+税
盤質:傷あり
状態:
帯有
解説に汚れ・紙ジャケ側面部に色褪せあり、その他は状態良好です
ROGER CHAPMANのアクの強いヴォーカル、骨太なアンサンブル、英国的な薫りを放つフルート&弦楽器というスタイルで、ジェスロ・タルと並び、英国激渋ハード・ロックの好グループ。71年作の6thアルバム。本作よりJOHN WETTON参加。
1980年作。初の全英1位を獲得したサード・アルバム。ロバート・フリップ、フィル・コリンズ、ケイト・ブッシュ他、参加したゲスト陣も豪華。
あのジム・モリソン亡き後にドアーズに誘われたというヴォーカル&ギターのHoward Werthと後にSAMMYやSTACKRIDGEでも活躍する管楽器奏者Keith Gemmellを中心にロンドンで結成され、70年代はじめには、ジェネシスとヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレーターとともにカリスマ・レーベルを支えた名グループ。カリスマと契約する前の69年にポリドールよりリリースされながら、発売直後に回収されレア盤となったデビュー作。マイナーながら、ピーター・ガブリエルやピーター・ハミルと並ぶ名ヴォーカルと言えるHowardの力強い歌唱、60年代末のロンドンでのアンダーグラウンド・シーンの熱気を真空パックしたようなサックスのエネルギッシュなむせび。屈折感と牧歌性に入り混じった英国臭プンプンのアンサンブルが魅力的です。ヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレーターやジェスロ・タルをキンクスのレイ・デイヴィスがプロデュースしたような、なんとも一筋縄ではいかない好グループ。既に個性が確立された名デビュー作です。
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