穏やかな音色で叙情的なメロディを奏でていたフルートをロックに導入したIan Anderson。
唾飛び散る熱狂的な奏法でフルートの概念を覆し、楽器のエネルギッシュな魅力を引き出すことに成功。ミステリアスかつサウンドにダイナミズムを与える唾吐きフルートは、イタリアン・プログレ・グループを始め、多くのミュージシャンに影響を与えました。
ここでは世界各地から生まれた素晴らしい唾吐きフルート・パフォーマンスを選りすぐりでお届け。叙情性と鮮やかな対比を生み出す凶暴なフルートの魅力のみならず、野心的なアーティストの情熱も伝わるラインナップ。どうぞご試聴ください。
元祖唾吐きフルートIan Anderson率いるJETHRO TULL。2nd収録曲「Bouree」を69年のライブ音源でご紹介。うめき声を漏らし、一本足のポーズで吹きまくる雄姿に圧倒されっぱなし。
オランダ出身のグループFOCUSの71年作2ndより「HocusPocus」。ハードなギターリフと変てこなヨーデル風スキャットが炸裂したインパクト大の名曲。中間部での唾吐きフルートからクライマックスへ突入!
叙情的な2ndが人気のGRAVY TRAINですが、70年作の1stではフルートを加えたブルース・ロックをやっています。ノイジーなギターに負けじと唾吐きフルートが炸裂。ダークでサイケデリックなサウンドが魅力的。
70年リリースの唯一作より。唾吐きフルートを中心に畳み掛けるアンサンブルと、紅一点Linda Rothwellによるアグレッシヴなヴォーカルが印象的。スピーディーな楽曲でも、どこか気だるさが感じられるところはいかにも70\'s英ロック。
72年作2ndより。リリカルなアコギ&ピアノが印象に残る静的なパートと、唾吐きフルートとブラス・セクションがアグレッシヴにむせび泣く動的なパートとによるダイナミックなアンサンブルは、これぞ70sブリティッシュ・ロック。
イタリア出身、73年作3rdより。猛烈に叩きまくるドラム、ヘヴィなギター、唾吐きフルートによる荒々しいアンサンブル。狂気をも感じさせるフルートがおどろおどろしくも神秘的なサウンドに貢献。
真っ向からブルースに取り組み、イタリアン・ロックのなかでも異色の存在として知られるアルヴァーロ・フェッラ率いるジャンボのデビュー作より。フルートとパーカッションがエスニック色を加えているのが特徴。
イタリア出身のグループ、71年デビュー作より。ビート・ロックのポップ・センスを武器にフルートを中心にしたカンツォーネ型フォーク・ロック。アルバム中最もアップ・テンポである本楽曲では間奏部にて唾吐きフルートが登場。
イタリア出身、72年発表の1stより。オルガン、メロトロンをふんだんに配した荘厳な雰囲気とむせび泣くフルートによる緊張感とのバランスがたいへん素晴らしい。哀愁のメロディーと切々と歌い上げるヴォーカルもたいへん感動的。
MAGMA人脈のフレンチ・サイケ・プログレ・グループ。71年の唯一作。アクの強いヴォーカルの歌い回しや、フルートをフィーチャーした起伏に富んだアンサンブルは、まるでJETHRO TULLをサイケデリックにしたようなサウンド。
メキシコのグループ、72年作の2ndより。ザクザクと切り刻むヘヴィなギター・リフ、JETHROTULLばりに炸裂するフルート、エネルギッシュなシャウト・ヴォーカル。抜群の格好良さ!
スペイン出身、78年作の1stより。荒れ狂うフルート、スリリングなヴァイオリン、重厚なメロトロン、ヘヴィなギターによって休むことなく繰り広げられるバトル。押し一辺倒ではない構成力も抜群。
オランダのプログレッシヴ・ロックバンドFocusの2作目です。キーボーディスト兼ヴォーカリストのThijs Van LeerとギタリストのJan Akkermanがバンドの顔なわけですが、ヨーデルを取り込んだ一種形容できないLeerのスタイルと、カミソリの様に硬質でありながら最高にキャッチーなAkkermanのギタープレイが絡み合って不思議な高揚感が独自のハード・ジャズ・ロックでありながらそれ一辺倒にはならずに、優雅でメロウな曲も創作でき る何とも稀有な存在!一度嵌ったら、抜け出せない魔的な魅力を放った作品です。1曲目の「Hocus Pocus」は、ハードでキャッチーなギターリフと変てこなヨーデル風スキャットが炸裂しています。2曲目以降は打って変わって叙情的な作品が続きます。ヨーロッパの香り漂う佳品ぞろいです。 そして最後に23分の組曲「Eruption」で締めくくりとなりますが、これはもう鳥肌ものの名曲。まだフュージョンというジャンルが世に出る前からロック、ジャズ、クラシックを融合したクロスオーヴァー・サウンドを作り出していたのは特筆に価します。
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
ウォーターダメージあり、カビあり
Colin GoldringとStewart Goldringの兄弟によって結成され、フルートやサックスを取り入れたジャズ・ロックを基本にKING CRIMSON、VAN DER GRAAF GENERATORのような音楽性を放つイギリスのプログレッシブ・ロックグループの72年2nd。基本的な方向性は前作からの流れを汲んでおり、サックスやフルートが鳴り響くへヴィー・ロック的な作風ですが、より洗練されたアンサンブルと、カオティックな中にドラマ性と一筋のロマンティシュズムを感じることが出来る名盤となっており、やはり繊細な質感とダイナミックなサウンドのコントラストが映える作品と言えるでしょう。
70年リリースの唯一作。唾吐きフルートを中心に終始畳み掛けるアンサンブルと、紅一点LINDA ROTHWELLによる線は細くもアグレッシヴなヴォーカルが印象的なブリティッシュ・ロック。スピーディーな楽曲でも、どこか気だるさが感じられるところはいかにも70年英国ロック。
中心メンバーだったミック・エイブラハムズ(g)が脱退し、代わりにマーティン・バレが加入。本作よりイアン・アンダーソンが全権を掌握することになった1969年発表の第2作。全英チャート1位、メロディ・メイカー紙の人気投票2位を獲得する躍進を見せた。ヒット曲「ブーレ」収録。
廃盤、ブックレット一体型デジパック仕様(トールサイズ)、3枚組(2CD+1DVD)、スティーヴン・ウィルソンによる5.1サラウンドミックス収録、デジタル・リマスター、NTSC方式、リージョンフリー
盤質: | 未開封
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
軽微な圧痕あり
5099963124828/CHRX1042(CHRYSALIS)
デジパック仕様、2CD+1DVDの3枚組、デジタル・リマスター、DVDはNTSC方式・リージョンフリー
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
若干角潰れあり
78年作の1stアルバム。荒れ狂うフルート、スリリングなヴァイオリン、重厚なメロトロン、圧倒的にヘヴィなギターが休むことなくバトルを繰り広げるアグレッシヴなプログレッシヴ・ロック。混沌とした中にヴァイオリン&フルートの叙情的なフレーズが立ち上がる瞬間など、押し一辺倒ではない構成力も抜群。スペイン・ロックを代表する傑作。オザンナ「パレポリ」が好みの方は必聴!
CITTA FRONTALEを母体に、Danilo RusiciとElio D'annaを中心に結成され、呪術的なサウンドとほの暗い叙情でトップバンドへと登りつめたイタリアのへヴィー・プログレッシブ・ロックグループの73年3rd。彼らの最高傑作として名高い本作は、彼らの個性である呪術的な暗鬱とした音楽性、圧倒的なサイケデリアを描く音像、そして過剰なへヴィネスを内包したギター、サックスが先導するフリー・ジャズ路線のアプローチが高次元で融合したイタリアン・プログレッシブ・ロックを代表する名作であり、おどろおどろしいながらも神秘を感じさせる傑作です。
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