2014年2月12日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: プログレ
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
試聴用の動画とともに、関連する特集記事やジュークボックス・コンテンツをご紹介してまいります。
寒い日が続きますが、部屋を温かくして、どうぞゆっくりとカケレコにてロック探求をご堪能ください!
それでは、早速一枚目!
2013年の新鋭プログレの超人気作からスタートいたしましょう。
大出生作となった前作『LOVER’S END』を凌駕するほどの2013年作の大傑作!覚醒したソングライティング、より一体感を増した演奏、アイデアみなぎるアレンジ。恐るべき才能。
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「あの『LOVER’S END』を超えるとは・・・」と現在話題騒然のスウェーデン新鋭ムーン・サファリの13年作『HIMLABACKEN VOL.1』ですが、知名度でこそ劣るもののクオリティはムーン・サファリにも引けをとらないファンタスティックな北欧新鋭が他にもたくさんいるんですよね。
そんなわけで、今回はムーン・サファリ・ファンに是非聴いていただきたいファンタスティック&ドラマティックな北欧の新鋭たちをピックアップしてまいりましょう!
ムーン・サファリの傑作にも負けず劣らずなイタリアの新鋭による2013年作も人気ですよ~。
イタリアのGENESIS系シンフォの歴史に新たな傑作が!?初期GENESIS式ファンタジーを理想的に受け継いだ壮大なシンフォ絵巻~!
イタリアの新鋭といえば、奇才Fabio Zuffanti率いるこのグループが筆頭格!今年は来日もしますね!
「えっ、このジャケどこかで見た気が・・」そう思った方は鋭いです!現イタリアを代表するヴィンテージ・プログレ・バンドが、LE ORMEのあの名盤の続編を作っちゃったって!?そしてこれがまた驚愕の出来!!
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70年代のプログレにはコンセプトアルバムの名作が数多く存在しますが、新鋭だって負けていません。今回は新鋭プログレ・バンドによるコンセプト作品をナビゲートいたします☆
プログレの本場イギリスが誇る新鋭シンフォ・バンドがこちら!
目の覚めるような壮麗かつリリカルなギター・ワーク、シャープな変拍子でめまぐるしく切り替わる展開、クリアで伸びやかな女性ヴォーカル!00年代以降の英シンフォを代表するグループによる13年のまばゆい傑作!
マジェンタの中心人物、ロブ・リードによるサイド・プロジェクトの2012年作も大人気!
MAGENTAのリーダーによるプロジェクト・バンド12年作、ケルトの国ウェールズから鳴らされた神秘的かつ劇的な00年代シンフォニック・ロック最高峰!
南米はアルゼンチンからも素晴らしい新鋭グループが続々と登場しています。
その筆頭格と言えるのがこのバンド!
卓越した音響感覚と南米らしいリリシズム。そしてここぞで炸裂するアネクドテンばりのヘヴィネス。それにしてもこの圧倒的な情景描写力。現在のアルゼンチンでは期待度ナンバー1の新鋭ですね。
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アルゼンチンのロック・シーンの基礎を築いたと言われる2人のミュージシャンSPINETTAとCHARLIE GARCIAを始め、往年のアルゼンチン・プログレのエッセンスを受け継ぐアルゼンチン新鋭たちをレコメンド☆
シンフォニック・ロック部門では、新鋭に負けじと、ベテランも素晴らしい新譜を届けてくれています。
この作品がベストセラーなう!
KAYAKのKey奏者による2013年作ですが、非常にヨーロピアンでトラディショナルで映像喚起的で美しく気品いっぱいの名品!
さぁ、ここからは昨日売れた中から、70年代のユーロ・ロックの名品をピックアップいたしましょう。
まずはイタリアからスタートしますが、そこからはユーロ辺境を周遊してまいりましょう。
この音の瑞々しさと響きの深み。西洋音楽の長い歴史をバックボーンに持つイタリアだからこそ生み出せるサウンド。マイナーな作品ながら、クラシカル・ロックの最上級の調べを堪能できる傑作。酔いしれてください。
「なに?ジョン・マクラフリン?スペインにオレがいることを忘れてもらっちゃ困るぜ。」レビュワー5人が満点評価のスパニッシュ・ジャズ・ロック最高峰!
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70年代にスペインでおこったロック・ムーヴメント「Musica Laietana ライエターナ・ミュージック」を特集!
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世界中より、シャープに引き締まったテクニカルかつ流麗なジャズ・ロック作品をセレクトしてまいりましょう。
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淡い叙情性だったり、知的な凶暴性だったり、プログレッシヴな感性を持ったジャズ・ロック/アート・ロック作品を世界中からピックアップして紹介いたしましょう。
シャープな変拍子、流麗かつテクニカルなエレピ、切れ込むヴァイオリン!こんな名曲が眠っているとはユーロ辺境恐るべし。
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SHESHETやKTZAT ACHERET(NO NAMES)をはじめ、ジャズをベースにした洗練された演奏と巧みなポップ・センスがブレンドしたまばゆい音楽の宝庫、イスラエルを大特集!
ゾンビーズ『オデッセイ・オラクル』にフォルムラ・トレのアルベルト・ラディウスが乱入したりこんな音になりそう!?
『コンチェルト・グロッソ』ばりのクラシカル・ロックを聴かせたと思ったら、変拍子でムーグ・シンセがダークに畳みかけたり、オペラティックな男女ヴォーカルが壮大な歌を聴かせたり、めくるめく劇的かつ勇壮に展開。旧ソ連はベラルーシで生まれた圧巻のプログレ傑作。
これ、間違いなくケベック・プログレの秘宝的一枚だと思います。ケベックらしいジャジーで洗練されたアンサンブルが聴きもの。掘れば掘るほどにこんな傑作が出てくるケベック探求、やっぱりやめられません!
ジャズ・ロック/アヴァン・ロックの新鋭シーンも活発ですね!
イタリアのAltRockレーベルの作品をはじめ、フランスのSoleil Zeuhl、そしてインドネシアのシーンが要チェックです。
イタリアが誇る現代チェンバー・ロック最高峰のグループ。レッドゾーンを振り切るテンションみなぎる演奏は、ヘンリー・カウやクリムゾン『太陽と戦慄』にも負けてない・・・。それにしても圧倒的な強度。
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新世代チェンバー/ジャズ・ロック・シーン形成の立役者と言えるYUGENとそのメンバーによるサイドプロジェクトにフォーカス!
「太陽と戦慄パート2」と「スターレス」を行ったり来たりするようなスリリングかつ透明感いっぱいの楽曲めじろおしで、これはクリムゾン・ファン必聴の仏新鋭!
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マグマに魅せられたZEUHL(ズール)系の新旧作品をリリースするフランスのSOLEIL ZEHULレーベルのカタログから注目の作品をピックアップ。
インドネシアより注目のジャズ・ロック・グループが登場!ジョン・マクラフリンやフィル・ミラーに影響を受けたギタリストと、チック・コリアやジョー・ザヴィヌルに影響を受けたKey奏者による卓越したサウンド。インドネシア恐るべし。
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NHK-FMの『プログレ三昧』でDISCUSが取り上げられ、プログレ・ファンにとって注目すべきエリアとなったインドネシア。DISCUSにも勝るとも劣らない硬派かつイマジネーション溢れるジャズ・ロック/プログレの名作が続々と届いておりますので、ピックアップ!
ここからは、70年代の英米ロックのニッチなオススメ盤をピックアップ。
こ、これは、英ロック界のいぶし銀オールスター参加の極上英ロック/ニッチ・ポップ作ではないか!EYES OF BLUE~BIG SLEEPで活躍したヴォーカルが特に良くって、憂いいっぱいのRod Stewartって感じで最高!
後半のギター・ソロの素晴らしさときたら!何重にも被せられたギターが一音の無駄もなく、まるで呼吸しているかのようにお互いに絡み合う!英フォーク・ロックの名曲をどうぞご試聴ください!
ん? あのBilly Joelのグループだって! あまりにエキセントリックな米ハード・ロックに悶絶・・・。
ジョージの「Savoy Truffle」をカバーするセンス、好きだなぁ。エッジの立ったギター・リフが炸裂するハード・ロックに、スワンピー&パブロッキンな哀愁をまぶした米ハード名作!
オールマン・ブラザーズ・バンドの弟分で、74年にカプリコーン・レーベルからデビューしたグループと言えば?ゴキゲンなサザン・ロック名作ですね!
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ジョージア、アラバマ、テネシー、テキサス、フロリダ、オクラホマ、アーカンソー州といったアメリカ南部生まれのミュージシャンによる、ハードでいてヌケがよく、哀愁いっぱいのサザン・ロックをご紹介。
デッドのジェリー・ガルシアのようにたゆたいさえずるリード・ギターが気持ち良い~。フロリダにもこんなレイドバック・サイケが生まれてたんですね。
ラストは日本が世界の誇るジャズ・ロック・バンド!
このヴォーカル、ほんと布施明?アグレッシヴなダモ鈴木みたい!?演奏の破壊力はクリムゾンばり!しかも70年代初期の録音!?こりゃ日本のジャズ・ロック/プログレの歴史的傑作ですね!試聴是非 ぶっとびます。
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
水谷公生(g)、柳田ヒロ(key)、布施明(vo)、市原宏祐(sax/flute)などによるグループ。71年作。頭に浮かんだのが、KING CRIMSON「太陽と戦慄」 meets CAN「EGE BAMYASI」。剥き出しの攻撃性、破壊的なエネルギー、硬質なグルーヴ、ぶっ壊れているようで整合性が感じられる熱くクールな音質。暴力性と理性が絶妙にバランスした圧倒的に緊張感溢れるサウンドを聴かせています。しかも驚くべきは、クリムゾンよりもカンよりも先にリリースされていること。日本のジャズ・ロック/プログレの歴史的傑作。これはぶっ飛びます。
スペイン出身のジャズ・ロック・グループ。77年作の3rd。前作で完成したテクニカル・ジャズ・ロックに暴力性を加えたヘヴィな演奏が印象的。高速フレーズを正確無比というよりゴリゴリとアグレッシヴに弾き倒すギターは存在感抜群。2ndとあわせて、スペイン・ジャズ・ロックの最高峰
イスラエルを代表するロック・グループKAVERAT〜ソロ〜プロデューサーなどイスラエル・ロック・シーンを代表するミュージシャンYoni Rechterを中心に、APOCALYPSEのZohar Leviなども参加したグループ。75年作。変拍子をビシバシと決める手数多くシャープなドラム、流麗なエレピ、アグレッシヴに切れ込むヴァイオリン!Yoni Rechterによる叙情溢れるメロディ&ヴォーカルと、フュージョン・タッチのテクニカルなアンサンブルとが絡み合った逸品。それにしても抜群のセンス!Yoni Rechter周辺にハズレなし。まばゆい名作!
ギリシャ出身で主にフランスで活動したグループ。71年のデビュー作。ピアノ/オルガン奏者が中心で、ゾンビーズやグレイシャスやスプリングなど気品あるブリティッシュ・ロックからの影響を感じますが、やはりギリシャ出身ならではの美意識が溢れているのが特筆。地中海つながりでイタリアン・ロックを思わせ、特に突っかかるようなファズ・ギターやパーカッシヴなアコギなど、ギタリストはフォルムラ・トレのアルベルト・ラディウスを彷彿させます。ゾンビーズ『オデッセイ・オラクル』にアルベルト・ラディウスが乱入して混沌とさせつつも気品が損なわれていない楽曲など、このグループならではの魅力いっぱい。フルートやストリングスがリリカルに流れる曲も美しいし、トレの『夢のまた夢』もびっくりな荘厳なオルガンをフィーチャーしたラスト曲「Bad Trip」もすごいテンションだし、英語の歌メロはどれも流麗で絶品だし、英ロックのファンもユーロ・ロックのファンも必聴のずばり名作!
アメリカのハード・ロック・グループ、72年作2nd。内ジャケットに「Special thanks to THE FACES」と書かれていますが、エッジの立ったハードな1stに比べ、酔いどれたピアノやふくよかなアコギをフィーチャーするなど、ルーズ&メロウなハード・ロックを聴かせています。前作の延長線上にあるハードな楽曲やプログレッシヴな楽曲もあり、バラエティに富んだ好盤です。ヴォーカルは、87年にアカデミー賞&グラミー賞を受賞する全米1位ナンバー「(I’ve Had)Time Of My Life」の作曲者であるFranke Previte。
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