2014年2月10日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: プログレ
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
週末は、「20年に一度」という予報の通りに、ここ埼玉県寄居町でもすっごい雪が積もりましたよ~。
息子がベランダに定規を立てていましたが、30cm以上も積もっていました。
昨日は、かまくらをせっせと作り、出来上がったら思ったより小さかったかまくらの中で背中を丸めながら、サッポロ生をプシュっといただきましたよ!
次にこれだけ積もるのは20年後かぁ。その頃の日本はどうなっているでしょうね~。今よりもみんなの心が豊かだと良いのですけどね~。
さて、入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
午前中には、大人気のヘンリー・マッカロウの他、人気盤が多数再入荷いたしました。
早速、オススメ盤とその関連マガジン記事をご紹介してまいりましょう。
明日はまた建国記念日で祝日。カケレコにてゆっくりとロック探求ください!
リーダーは、ウィングスで「My Love」の名ソロを残した名ギタリストで、バックは、グリース・バンド + フランキー・ミラー・バンド!そりゃ、英スワンプ屈指の大傑作になるにきまってるでしょ!
韓国BIG PINKの再発盤では、この作品も人気ですよ~。
デラムからリリースで、ニッキー・ホプキンスやミック・ウィーヴァーやヘンリー・ローサーも参加した英スワンプの逸品なのに、このマイナーっぷりときたら(涙)。最高の「イギリスのアメリカ」ですよ!
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デレク&ザ・ドミノス『レイラ』やジョージ・ハリスン『オールシングス・マスト・パス』など、華々しいトップ・アーティスト達による英スワンプ名作の裏に、マイナーながら、米ルーツ・ミュージックのコクと英国的な叙情性や牧歌性が絶妙にブレンドされた愛すべき作品が数多くリリースされています。そんな愛すべきニッチなブリティッシュ・スワンプ作品をピックアップいたしました。
ヘンリー・マッカロウも最高だけど、この英SSWもグッときますよね!
クラプトンやジョージ・ハリスンやデイヴ・メイスンあたりと比べても遜色無いギタリスト&シンガー&作曲者なのに・・・。これぞいぶし銀の光を放つ名ミュージシャンですね。
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「MEET THE SONGS」 第9回 英ブルース・ロックの名グループ、キーフ・ハートレイ・バンドの1st『ハーフブリード』
2013年のカケレコベストセラー・ランキングで上位に食い込んだライヴ発掘盤も再入荷!
公式ライヴ盤『FOCUS / At The Rainbow』の4ヶ月前のロンドンでのライヴが発掘!注目は『At The Rainbow』には収録されていない24分を越える「Anonymous II」!
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2013年もたくさんの作品がリイシューされ、僕らロック・ファンを楽しませてくれました。カケレコで人気が高かった作品を部門別にセレクトいたしましょう。それにしてもニッチ&ディープ・・・。どうぞお楽しみください。
80年作『A』のリリースに伴うツアー音源を収録したライヴ作!聞き所は何と言ってもエディ・ジョブソンの参加。I.アンダーソンのアグレッシヴなフルートにキレのあるヴァイオリンが絡む演奏は英プログレ・ファンなら必聴!
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いよいよ今週末に迫ってきたエディ・ジョブソンの来日公演。ジョン・ウェットンやソーニャ・クリスティーナらがゲスト参加、さらに急遽U.K.としてのライヴ日程が組まれるなど、英国プログレファンにとっては夢のような内容と言えますよね。今回は、そんなエディ・ジョブソンのキャリアを、各バンドでの楽曲を聴きつつ振り返ってまいりたいと思います!
人気のニッチポップ盤も再入荷!
英ポップ・ファンなら冒頭の20秒で涙ぐむことでしょう。カケレコが最もプッシュするニッチ・ポップの一枚!
アイスランドにもコンセプト・アルバムが!? アイスランドの20世紀のアルバム選で5位に選ばれただって!?
お次は、スペインのニッチなプログレを。
地中海に面するスペイン北部のカタルーニャ地方出身のグループなので、南部アンダルシアのグループのようなフラメンコなどスパニッシュなエッセンスはなく、イタリアン・ロックに通じる地中海プログレ・サウンドが持ち味!
このバンド、ほぼ無名に近いですが、初期P.F.M.ばりの素晴らしさ!85年唯一作なんですが、もしこれが75年作だったとしたら、ユーロ・ロック屈指の傑作として評価されていたでしょう!
スペインのカタルーニャ地方といえば、その最大都市バルセロナで興ったジャズ・ロック・ムーヴメントが特筆。特集ページを是非チェックください。
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70年代にスペインでおこったロック・ムーヴメント「Musica Laietana ライエターナ・ミュージック」を特集!
南部アンダルシアのバンドも、「アンダルシア・ロック」として特集予定。準備中ですので、乞うご期待!
ここからは、ハード・ロックをピックアップ!
ハード・ロックはやっぱりキレだよ、キレ。そんで、ハイ・トーンのヴォーカルね。それで荘厳だったら、言うことないね。まさに、この作品がそれだよ…ふっふん!
もう閉店してるのに居座り続ける八重樫さん…「店長!動物ジャケの続きだけどさ、僕はね、牛ジャケと言えば『原子心母』より、こっちを選ぶけどね…フッフン!」
ん? あのBilly Joelのグループだって! あまりにエキセントリックな米ハード・ロックに悶絶・・・。
辺境ものを一枚ピックアップいたしましょう。
フィジー島出身ってどこ? このグループ、英国出身だったとしたら、たくさんのSSWのバックに起用されていぶし銀の演奏を聴かせたかもなぁ。ファンキー&ブルージー&パブロッキンな好グループですよ!
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数多くの英SSWの名作を支えた、目立たないながらも愛すべき「いぶし銀バック・バンド」達にスポットを当てます。ちょっと渋いセレクションですが、この周辺に英ロックならではの旨味がたくさんつまっているんですよね。
サイケから2枚をピックアップいたしましょう!
パープルとツェッペリンが融合してサイケに接近したみたいなグループがなんとアメリカに居るって? そんでジャケットはまるでキーフだって!?
卑猥なマネキン・ジャケにして、この気品と実験精神に満ちたサイケ・ポップ!ジャーマンならではの幻想美もあって、こんなマジカル・ミステリーなサイケ・ポップがドイツにもあったのね!
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ビートルズの最高傑作と言えば? 一番好きなアルバムは?となると、なかなか一つに絞れませんが、ロックの進化において最も影響を与えた作品と言えば『サージェント・ペパーズ~』でオーケーではないでしょうか。『サージェント・ペパーズ~』影響下に生まれたユーロ産サイケ・ポップをご紹介!
ラストはツイン・リード・ギターが素晴らしいこちらを!
72年にカリスマ・レーベルからリリースされた作品だけど、マニアックな一枚ですね。WISHBONE ASHみたいなツイン・ギターと英国らしい牧歌性が良いんだけどな~☆
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左右に配された2本のギターが時に美しくハモリ、時にお互いのリードをぶつけ合う。世界各国に生まれたツイン・リード・ギターの作品を定番からニッチ盤までピックアップ!
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
元KEEF HARTLEY BANDのギタリスト/ヴォーカリスト。71年作のファースト・ソロ。渋いブルース・ロック、いぶし銀のスワンプ・ロック、哀愁のフォーク・ロックなど、多彩な楽曲群により彼のギタリスト&ヴォーカリストとしての魅力が十二分に発揮された名作。特にヴォーカルが素晴らしく、ソウルフルなシャウトだけでなくバラードでの優美な歌声も見事です。名オルガン奏者MICK WEAVERも味わい深いフレーズで好サポート。いかにも英国的なジャケットに惹かれた方はまず買って損はありません。
盤質:未開封
状態:良好
米アラバマ産5人組サイケ・ハード・バンドの71年唯一作。原盤は600ドルオーバーの超レア盤としても有名。夢に出てきそうな薄気味の悪いジャケットにまず釘付けになりますが、サウンドの方も“奇妙”と言うのとはまた別物ながら独特の湿った空気感を孕んでいます。ブルース/ジャズを基調とした武骨なサイケ・ハードにプログレ/ジャズ・ロックのエッセンスをまぶしたといった印象。ギターのStan Leeはブルージーな激渋ソロから西海岸フィーリングのジャムまで見事な表現力です。特筆すべきは、深刻なハモンド&深いエコーのかかった激情ヴォーカルが印象的な組曲調の長尺ヘヴィ・サイケ「The Change」。粗削りながら、パープル/ツェッペリンが融合してサイケに接近したようなクラシカルでドライヴ感溢れる英国的名曲です!
VELVET OPERA〜STRAWBSで活躍したRichard Hudson(G/Vo)、John Ford(G、B、Vo)の2人によるデュオ。73年作の1st。ポール・マッカートニー直系のメロディ・センスと英国的な哀愁がにじみ出たヴォーカル&メロディがとにかく絶品。Gerry Raffertyあたりに通ずる雰囲気を感じます。中域がまろやかなメロウなギターを中心に、ピアノ、ストリングス、キーボード、バンジョーなどが、メロディを優しく包み込みます。スウィートで憂いのあるハーモニーと哀愁のバンジョーが胸に染みる「Angels」、必殺のメロディと格調高くリリカルなピアノ&ストリングスが素晴らしすぎる「I Wanted You」、ポール・マッカートニーが作るアコースティックな小曲に通ずる「Let Her Cry」、鮮やかな展開が見事なビートリッシュな「Revedations」など、とにかくキャッチーなメロディ・センスと奥行きのあるアレンジが素晴らしすぎます。メロディアスな曲だけでなく、1曲目「Crying Blues」など、粘っこくファンキーなリズムがキャッチーなメロディに絡みつくハード・ポップも魅力的。ブリティッシュ・ポップのファンは絶対に買いの一枚。おすすめです。
スペインはカタルーニャ出身のインスト・グループ。82年の唯一作。イマジネーション豊かなスパニッシュ・ジャズ・ロックと、叙情派シンフォのエッセンスが入ったジャジーかつメロディアスなプログレとの二つのスタイルにより、アルバムを彩り豊かに構成。手数多くシャープなドラム、アグレッシヴなベースによるいかにもジャズ・ロックなリズム隊を土台に、ギターが時にジャジーかつスリリング、時にヴァイオリン奏法などを駆使して切々と胸に響くフレーズで引っ張り、柔らかなエレピやリリカルなピアノが全体を包む。かなりマイナーなグループですが、実力は驚愕のレベル。必聴盤です。
72年にドイツVERTIGOからリリースされた傑作2nd『IMPRESSIONS ON READING ALDOUS HUXLEY』で知られるジャーマン・サイケ・グループ。Dicky Tarrach(ex.RATTLES)、Herb Geller(ex.CLIFFORD BROWN GROUP)といった多国籍なメンバー構成。本作は、70年にPOLYDORからリリースされた彼らのデビュー作。実験的でアヴァンギャルドな印象の強い2ndからも随所で垣間見ることのできる、彼らの非凡な「ポップ・センス」が全面に押し出されたサイケ・ポップ作。華やかなホーン・アレンジ、美しいハーモニー、奇跡的なメロディ、そしてジャーマンならではの悪戯っぽい実験/ユーモアと、凝った音響処理。時代的にはちょっと前後しますが、「英米のサイケ・ポップなんかに負けらんねえぞ」といった挑発的な姿勢が、サウンドにもジャケットにも顕れているような気がします。ジャーマン・サイケの印象を覆すとも言える、ハイクオリティなサイケ「ポップ」作。
アイスランドのグループ。70年作の2nd「Undir Ahrifum」と71年作の3rd「Lifun」とをカップリングした2in1CD。1stから女性Voが脱け、フラワー・ムーヴメント的な要素は無くなり、ハードさがグッと増しました。哀愁のメロディーと重厚なハモンドをフューチャーしたメロディアスな大曲「Feel Me」が聴き所。3rdアルバムは、曲間が無く流れるようなロック・オペラ。フォーク・ロック、ハード・ロック、ジャズ、クラシックが混然一体となったアンサンブルはかなりの完成度。彼らの最高傑作。
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