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70年代アルゼンチン・プログレに通じる詩情あふれる新鋭を特集!

アルゼンチンのロック・シーンの基礎を築いたと言われる2人のミュージシャンと言えば、ALMENDRAを始めPESCADO RABIOSOやINVISIBLE、ソロ・ミュージシャンとしても生涯第一線で活動を続けたLUIS ALBERTO SPINETTA(1951-2012)と、フォークデュオSUI GENERISでの活動で一躍国民的スターの座につき、その後もLA MAQUINA DE HACER PAJALOSやSERU GIRANなどの名バンドを結成、現在にいたるまでアルゼンチン・ロック界の父として尊敬を集めつづけるCHARLIE GARCIA(1950-)。

近年、アルゼンチンではそんな彼らの詩情あふれるサウンドを受け継いだ素晴らしい新鋭たちが登場してきています。

今回はそんな中から特に卓越した音楽性を持つバンドたちをピックアップしてまいります。

ASI/ASI

暖かい海を漂うようなギター、甘やかな響きのスペイン語ヴォーカル、淡く幻想的な音響が描く、詩情に満ちたセンチメンタルなサウンドがもう絶品。

ポスト・ロック色がある00年代のSPINETTA作品にも通じていますね。

これぞアルゼンチンと言いたい溢れんばかりに豊かな情感を宿した新鋭18年作!

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SIG RAGGA/LA PROMESA DE THAMAR

SUI GENERIS、SERU GIRAN、PABLO~、PASTORALなど往年の歌ものアルゼンチン・ロックが好きでしょうがない?

ならこの新鋭、悶絶間違い無し☆

往年の歌ものアルゼンチン・ロック名バンドが持っていた詩情を確かに宿した素晴らしい新鋭です。

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CISNE ELOCUENTE/LEDA

もし70年代の若きスピネッタが現代に蘇ったとしたら…。

そんな想像を形にしてくれたような好盤に仕上がっていて、アルゼンチン・ロック・ファンとして涙を禁じえません。

17分の大作も南米らしい柔らかな叙情性を失うことなく構築的に聴かせていてセンス抜群!

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TASIS/BUSQUEDA DE LO REMEDIABLE

こ、これが自主制作!?

スピネッタやチャーリー・ガルシアを受け継いだサウンドは、70年代アルゼンチン・ロックのファンは歓喜間違いなし。

ジャズやタンゴの香りたっぷり、ヴァイオリンをフィーチャーしたアルゼンチンのプログレ新鋭バンド、2016年デビュー作。

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VADE RETRO/FLORECIENDO EN HELIOPOLIS

スピネッタ、ガルシアから連なるアルゼンチン・ロックの伝統を理想的な形で現代に伝えるのがこのバンド。

南米特有のリリシズム溢れる珠玉のメロディに彩られた南米新鋭の大傑作です!

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ISMO DE LAS FAUCES/ISMO DE LAS FAUCES

ポスト・ロックを通過した「音の純度の増したSERU GIRAN」というべきサウンドはかなりハイクオリティ。

VADE RETROのKey奏者&コンポーザーのLucas Bustosが、VADE RETRO解散後に結成したバンド。2015年デビュー作。

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SEIN/LA FLOR Y LA MIERDA

え!?これ本当に2010年デビューのバンドなの?

新鋭とは思えないほどに70年代プログレのエッセンスが濃厚に薫るこのサウンド。

SERU GIRANやPABLO EL ENTERRADORの遺伝子を受け継ぐこれぞ正統派アルゼンチン・プログレ!!

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LA FINCA DE LAURENTO/FUERZA

08年デビュー作が衝撃的だったヴィンテージテイスト満点の新鋭、12年2nd。

一聴して現代のバンドらしいヘヴィネスに耳が行きますが、ふいにメランコリックに沈むパートでの繊細な表情は紛れも無くアルゼンチン・プログレ!

この落差、たまりません~。

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CHAU COCO !/DISPERSION

ボサノヴァ調のライトなジャズ・ロックだった前作から、ロック的なダイナミックさがプラスされよりアルゼンチン・プログレらしさが増した12年作。

管弦を交えたしなやかなジャズ・ロックと南米特有の詩情溢れるメロディとの組み合わせが新鮮です。

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いかがでしたか?

いずれも、往年のアルゼンチン・プログレをリスペクトしつつもそこに新鋭らしい独自のエッセンスを融合させた好バンド揃いではないかと思います。

南米に限らずこういう往年のプログレのテイストを大事にしている新鋭バンドは近年数多く登場してきているんです。

70年代プログレのファンからすると嬉しいことですよね。

今後もヴィンテージ・テイストを持つ新鋭たちの動向には、カケレコとしても熱い眼差しを注いでまいりたいと思います!

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往年のアルゼンチン・プログレを受け継ぐヴィンテージな新鋭たち

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    SERU GIRANなど往年の名グループを受け継ぐアルゼンチン産新鋭シンフォ・グループ、08年のデビュー作に続く12年作2nd!

    アルゼンチン産新鋭シンフォ・グループ、08年のデビュー作に続く12年作2nd。タイトなリズムセクションとクールに音を刻むエレピに、ハードな唸りを上げるギターなど現代的なへヴィネスも加えたスリリングなアンサンブルと、南米的な詩情に満ちたメロディを切々と歌うヴォーカルパートとが絶妙なバランスを見せるメロディアス・ロック。軽やかに舞うフルートや劇的に響くピアノなどもアンサンブルに南米らしさを付与。その高い演奏力のみならず、陰影に富んだウェットな音使いなどからは、SERU GIRANの2nd辺りの作風をよりハードにしたかのような印象を受けます。アップテンポの曲ではアルゼンチン特有の洒落たポップセンスが聴かれるのも魅力。70年代南米シンフォからの影響を現代的なサウンドによって見事に昇華した力作です。(レーベル管理上の問題で、ケースツメ跡が付いております。予めご了承ください。)

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