【ユーロロック周遊日記】ユーロロック屈指のメロトロン名盤！？スペインのギタリストEDUARDO BORTの75年作『EDUARDO BORT』

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一日一枚ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。本日は、70’sユーロ・ロック・シーン屈指のメロトロン名盤として名高い、スペインのミュージシャンEDUARDO BORTによる75年作『EDUARDO BORT』をピックアップいたしましょう。

EDUARDO BORTは、マドリッド、バルセロナに次ぐ大都市として知られるバレンシア出身のギタリスト/ヴォーカリスト。60年代より地元バレンシアでのバンド活動を通じてミュージシャンとしての経験を積み、70年代にはバンドのみならずセッション・ミュージシャンとしても広く活動していたと言われます。

彼の作品として知られているのは、今回ご紹介する75年の1stソロ作と83年に発表された2nd『SILVIA』ですが、それ以降も現在に至るまで地元バレンシアを拠点に音楽活動を続けているミュージシャンです。

さて、その75年のデビュー作ですが、メロトロンの叙情的な音色が楽しめるいわゆるメロトロン名盤として古くよりプログレファンには知られてきた逸品。キーボード奏者が操るメロトロンに加え、BORT本人とドラマーにもそれぞれメロトロンのクレジットがあることから、トリプルメロトロンという触れ込みで紹介されることが多い作品です。

実際には解説にもある通り、パートごとにメロトロンの演奏をその3人が分担しているということのようですが、たとえそうであっても本作におけるメロトロンの演奏が素晴らしいことには何ら変わりありません。

まずはA麺、メロトロンが登場しないエネルギッシュなロックサイドからのナンバーをどうぞ♪

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ファンタジックなオルガンと瑞々しく響くアコギを主体としたドライヴ感溢れるアンサンブルは、ブイブイと主張するベースも相まってイエスに辺境的な土臭さを加えたような感じと言えるでしょうか。

B面でいよいよメロトロンが登場。ハートウォーミングな歌ものにメロトロンが豊かな色彩を加えたかと思うと、突如タイトなインストパートへと突入する展開がカッコいいラストナンバーをお聴きください♪

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インストパートを抜けたあとの天を駆けるように雄大なメロトロンの調べはまさに涙なしには聴けない素晴らしさ！バンドの持つ音楽性のすべてが詰まったハイライト的一曲と言えますね。


お聴きいただいた通り、メロトロン名盤とは言うもののメロトロンをフィーチャーしたパートは思いのほか少なく、しっかりとしたバンドアンサンブルが主体になっているのが本作の特徴でもあります。メロトロンに頼りきりにならない、バンドとしての地力の高さがあってこその名盤の評価だというのが、上に上げた楽曲からでもお分かりいただけるのではないでしょうか。

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