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地中海エッセンス薫り立つユーロ・プログレ・セレクション!

スタッフ佐藤です。

ユーロ・プログレを掘り下げていくと、非常に重要なバックボーンとして実感されるのが、地中海沿岸の音楽や文化の存在です。

地中海に面するイタリア・フランス・スペイン・ギリシャなどの国には、同じく地中海沿岸に位置するトルコやアラブ地域の文化にも影響を受けた、エキゾチズム薫り立つ芳醇なサウンドを奏でるアーティストが多く活躍しています。

その中でも特に強く地中海音楽の要素が感じられる作品をピックアップしていきたいと思います!

まずは比較的馴染み深いイタリアを見てまいりましょう☆
先日入荷したこの素晴らしい新鋭でスタート!

LIMITE ACQUE SICURE/LIMITE ACQUE SICURE

BANCOのトリビュート・バンドとして実績を積み、満を持してリリースされた22年デビュー作。

地中海テイストやオリエンタルな旋律も取り入れてファンタジックに聴かせるサウンドがとても素晴らしい~。

BANCOの大作「Il Giardino Del Mago」のカバーも聴き所!

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マウロ・パガーニ/マウロ・パガーニ~地中海の伝説

ワールドツアーを成功させ絶頂期を迎えたP.F.Mを脱退した彼のソロ・キャリア出発点となった本作。

1曲目『Europe Minor』のアラビックなヴァイオリンのフレーズでいきなり持っていかれますね。

ヴァイオリンやフルートのみならず、自身が奏でるブズーキの煌びやかな音色も、地中海の水面の輝きを表現しているかのようです。

ずばりロック×民族音楽の最高峰と言うべき大傑作。

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MEDITERRANEA/ECCE ROCK

上のマウロ・パガーニ『地中海の伝説』に対し、こちらは『地中海の印象』という邦題で当時日本盤もリリースされた81年唯一作。

「静」と「動」の対比鮮やかなダイナミックな構成が見事で、いかにもプログレといえるピアノ&キーボードをフィーチャーしたシンフォニック&清涼感溢れるパートと、哀愁が滲む地中海トラッド調のパートとで紡がれるサウンドが実に素晴らしい。

まさにそのグループ名に恥じぬ地中海プログレの名品!

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ARTI E MESTIERI/TILT

おっと、この作品を忘れるわけにはまいりません。

あまりに超絶的な演奏テクニックに愕然となりますが、この地中海の潮風が薫るような芳醇なメロディも大きな魅力ですよね。

とめどなく溢れ出る情感豊かさでも、間違いなくジャズロック最高峰。

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イタリアン・ジャズ・ロックの最高峰、アルティ・エ・メスティエリ特集!

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2021年に80~00年代の作品の数々が最新リマスターにて一挙に国内盤リリースされた、ARTI E MESTIERIに注目いたします☆

PAOLO RICCA GROUP/MUMBLE

イタリアのキーボーディストPaolo Ricca率いるジャズ・ロック・グループ。

注目はクラリネットが奏でる地中海の風を運ぶような哀愁の旋律。これはアルティ好きとしてはたまんないなぁ~。

技巧も抜群だし、ジョン・エサリッジも参加していて、この伊ジャズ・ロック新鋭、かなり良いです。

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続いてはフランスから3作品をピックアップ!

MINIMUM VITAL/AIR CARAVAN’

中世音楽や舞曲をベースにした個性派シンフォを聴かせるフランスのベテラン・グループ。

地中海エッセンスもたっぷり巻き込んでリズミカルに畳みかけるサウンドは、ずばり「踊れるプログレ」の急先鋒!

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【タイトル追加】中世音楽エッセンス豊かなプログレを探求!

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中世音楽のエッセンスを取り込んだロマンあふれるプログレ作品をチェック!

CHUTE LIBRE/ALI BABA

1stでは7人でしたが、この2ndでは10人編成となりブラス・セクションを強化。

ファンキーなノリの良さと地中海的な芳醇さを併せ持つ絶品サウンドを披露します。

猛者ぞろいのフレンチ・ジャズ・ロックにおいて、「心地よさ」では最高峰と言える逸品!

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ASIA MINOR/POINTS OF LIBRATION

トルコ人メンバーを含む編成もあって、地中海的エキゾチズム香るキャメル憧憬シンフォを鳴らした個性派グループが彼ら。

この奇跡の3rdアルバムでも、すべてが往年のまま繰り広げられるサウンドに冒頭から早くも胸が熱くなります。

クラシカルなオルガンと悲哀を帯びたトーンのギター、妖艶なフルート、憂いを秘めたヴォーカル、何もかもが素晴らしいです。

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続々登場する新鋭バンドに負けじとハイクオリティな作品を発表している、70年代に活躍したベテラン・バンド/アーティストたちの作品に注目してまいります☆



スペインも地中海テイストを持ったグループが多いですよね。
アラブ勢力からの支配を受けた歴史を持つスペインは、特に南部アンダルシア地方にその文化的影響を強く残しています。

メズキータ/故郷の思い出

バンド名もジャケットもいかにもな雰囲気の、アンダルシア州コルドバ出身グループ。

エキゾチックなフレーズを圧倒的なスピードとテクニックで弾き倒す!

Arti E Mestieliあたりのファンにもオススメのテクニカル・スパニッシュ・プログレの傑作。

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ATILA/INTENCION

こちらもエキゾチックな熱気と哀愁を纏った好バンド。

キース・エマーソンになったりリック・ウェイクマンになったり忙しいキーボードがたまらない!

これぞという情熱的なスパニッシュ・プログレです!

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JORDI SABATES / TOT L’ENYOR DE DEMA

スペインはバルセロナが世界に誇るギタリストと言えば?

まばゆく爪弾かれるスパニッシュ・ギター、ブズーキなど民族楽器やクラリネットやフルートなど管楽器による地中海/アラブ・フレイヴァー。

うむ、これぞ地中海ロック!

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PEP LAGUARDA & TAPINERIA/BROSSA D’AHIR

ゴングのデヴィッド・アレンがプロデュースした、このマヨルカ島発サイケ・フォーク盤はご存知?

地中海風の陽気と美しさを内包したドリーミーなサウンドがもう絶品すぎる…。

ゴーキーズあたりが好きな90年代以降ロックのファンにも聴いてもらいたいです。

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その他の国からも地中海テイスト漂う作品をピックアップ☆

AXIS/AXIS

ギリシャのみならずユーロ屈指の傑作!

クリムゾン『リザード』に通じる静謐な気品、『太陽と戦慄』ばりのテンションみなぎる変拍子、そしてヘンリー・カウばりの狂気の室内楽的アンサンブル。

そんな英国プログレを手本とするサウンドの中にも、隠せないエキゾチズムが滲みだしているのがまた良いんです。

そして極めつけは前面に出て主旋律を奏でるメロトロン!

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ワールドカップ出場国を特集!ということで、日本とも対戦するギリシャのプログレをピックアップ!

PREDMESTJE/BREZ NASLOVA

現スロヴェニアの首都リュブリャナ出身の旧ユーゴ屈指のジャズ/フュージョン・ロック・バンド。

アドリア海にほど近い土地柄か、地中海フレイヴァーとエキゾチズムが香るサウンドが魅力!

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旧ユーゴはセルビアのベオグラード出身のプログレ/ハード・ロック・バンドの作品をピックアップ。

KTZAT ACHERET(NO NAMES)/NO NAMES

ユーロ圏ではありませんが、地中海沿岸の国としてイスラエルからもご紹介。

美旋律プログレの宝庫イスラエルでも最高峰と言えるミュージシャン3人が組んだバンドがこちら。

神秘的なヘブライ語の響きとこの柔らかで芳醇なエキゾチズムをまとったサウンド。ずばりワールドクラスの大名盤。

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端正だけどほのかにエキゾチック。イスラエル・ロックの隠れ名盤セレクション☆

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いかがだったでしょうか。
気になる作品が見つかりましたら幸いです!

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  • MAURO PAGANI / MAURO PAGANI

    PFMで活躍したヴァイオリニスト、79年作1stソロ、地中海音楽×ロックの大傑作!

    元PFMのヴァイオリン/フルート奏者。77年にPFMを脱退した後は、自身の音楽的ルーツを求め、地中海の民族音楽を探求。その成果として制作された79年作の1stソロ。イスラム文明とキリスト教文明とが幾重にも重なった地中海で育まれた地中海音楽と、ロックやジャズとを結びつけた地中海ロックの頂点に君臨する一枚。マウロは、ヴァイオリン、フルートの他、ギター、オルガン、ピアノ、ピッコロ、ブズーキ、ウード、サズを操るなど、マルチ・インストゥルメンタル奏者としての才能を見事に開花。そこに、AREAやPFMのメンバー、地中海プログレの名グループCANZONIERE DEL LAZIOのメンバーが加わり、アラビックな旋律が渦巻くエキゾチズムとロックのダイナミズムとがぶつかりあった芳醇かつ強靱なサウンドが生み出されています。特にアレアが参加したオープニング・ナンバーは、ヴァイオリンと民族弦楽器とのユニゾンによるこぶしを効かせたようにウネる旋律を軸に、強靱なジャズ・ロック・パート、CANZONIERE〜のメンバーのパーカッションが北アフリカの祝祭に紛れ込んでしまったような土着フレイヴァーを奏でるパートとを対比させながら展開するスケールの大きな名曲。PFMのメンバーが参加したクラシックとジャズと地中海音楽の豊かなフュージョンの豊かなフュージョンを聴かせる4曲目や、デメトリオ・ストラトスの超絶スキャット、マハビシュヌばりのソロの応酬が凄まじい5曲目もまた必聴。様々な時代・地域・民族が交差し溶け込んだコスモポリタン・ロックと言える傑作です!

  • KTZAT ACHERET(NO NAMES) / NO NAMES

    SHESHETと並ぶイスラエルを代表するプログレ・グループ、ワールドワイドで見ても傑作と言える75年の逸品

    イスラエルではかなり名の知れたミュージシャンでありコンポーザーの3人、Shlomo Gronich(イスラエルのアラン・ソレンティとして有名!)、Shem Tov Levy(SHESHETのフルート奏者!)、Shlomo Ydov(2010年現在でも活躍を続ける名SSW)によるスーパー・トリオ。イスラエル・プログレのNo.1グループとして知られていて、75年リリースの唯一作である本作は、SHESHETの唯一作と並んで人気の傑作。軽やかな変拍子によりめくるめく展開するアンサンブルと巧みなコーラス・ワークはGENTLE GIANTばり!地中海の空気が感じられる詩情豊かなパートも魅力的で、フルート、弦楽器、エレピ、アコギ爪弾きがタペストリーのように丁寧に重なり、美しいメロディを包み込むアンサンブルは、P.F.M.に比肩しています。GENTLE GIANTやCAMELなどブリティッシュ・プログレのファンからP.F.M.などイタリアン・ロックのファンの皆さま!ずばりこの作品は聴かなきゃ損です!素晴らしすぎる逸品!

  • AXIS / AXIS

    73年発表、ギリシアのみならずユーロ・ロック屈指と言って過言ではない!アヴァンギャルドかつ気品に満ちた傑作

    ギリシャ出身で主にフランスで活動したグループ。ピアノ/オルガン/メロトロンを操る鍵盤奏者が中心で、デビュー作からギタリストが抜け、ギターレスのキーボード・プログレ4人組となって制作された73年の2nd。ベーシストも代わり、一気にプログレ/アヴァンギャルド色が増しました。キング・クリムゾン『リザード』に通じる静謐な気品を漂わせるパート、鋭利に尖ったトーンのキーボードのミニマルな反復に『太陽と戦慄』ばりに狂気の変拍子が炸裂するパート、ヘンリー・カウばりのフリー・ジャズ/チャンバー・ロックなパートなど、一瞬たりとも気の抜けないテンションみなぎるアンサンブルが続きます。特筆なのがメロトロンで、持続音で荘厳にたなびく感じの使い方が一般的ですが、このグループは、全面に出てまるでピアノばりに主旋律を奏でます。アヴァンギャルドかつクラシカルな気品に満ちたギリシャ屈指・・・なのは言わずもがな、ユーロ・ロック屈指と言っても過言ではない傑作アルバム。必聴です!

  • PAOLO RICCA GROUP / MUMBLE

    Furio Chiricoのソロ作などに参加するキーボーディスト率いるジャズ・ロック・グループ、SOFT MACHINEのJohn Etheridgeをゲストに迎えた18年作!

    ARTI E MESTIERIの名ドラマーFurio Chiricoのソロ作品やROME PRO(G)JECTの17年作などに参加したイタリアのキーボーディストPaolo Ricca率いるジャズ・ロック・グループ、SOFT MACHINEのギタリストJohn Etheridgeをゲストに迎えた18年作2nd。バンドの編成は、キーボード、クラリネット、リズム隊の4人組。ARTI E MESTIERIやそのギタリストGigi VenegoniによるバンドVENEGONI & COに通じる、フュージョン・タッチのメロディアスさと高い技巧をあわせ持ったジャズ・ロック・サウンドを展開します。鋭くタイトな打音がカッコいい手数多く硬質なリズム・セクションを土台に、クラリネットが地中海音楽の流れをくむ美しいメロディを奏で、フェンダーローズが流麗に舞う、テクニカルさの中に叙情匂い立つような音世界は、上記2バンドにも負けないほどに魅力的。特にクラリネットは、角のないふくよかな音色を活かした気品溢れるプレイを聴かせており素晴らしい。また冒頭2曲にゲスト参加するJohn Etheridgeのプレイも特筆で、伸びやかなフレーズと畳み掛けるような速弾きを滑らかに繋げて緩急をつける独特のプレイは、一聴して彼と分かる存在感を放っていてやはりさすがです。これはARTI E MESTIERIファン、VENEGONI & COのファンなら必聴と言いたい快作!

  • PEP LAGUARDA & TAPINERIA / BROSSA D’AHIR

    スペイン出身、GONGのデヴィッド・アレンがプロデュースしたドリーミーで儚いサイケ・フォーク78年作、絶品!

    スペイン出身のサイケ・フォーク・グループ。78年作の唯一作。デヴィッド・アレンによるプロデュースで、ドリーミーなメロディー、美しいコーラス・ワーク、リコーダーやハーモニカによる黄昏のアンサンブルが印象的な名作。どの曲もメロディーが素晴らしく、佳曲揃いです。

  • MEDITERRANEA / ECCE ROCK

    『地中海の印象』という邦題で日本盤もリリースされた81年作

    81年の唯一作。『地中海の印象』という邦題で日本盤もリリースされた作品。民族楽器がテクニカルに躍動し、ギターが鋭利なフレーズでアグレッシヴに切れ込む。「静」と「動」の対比鮮やかなダイナミックな構成も聴き所で、いかにもプログレといえるピアノ&キーボードをフィーチャーしたシンフォニック&清涼感溢れるパート、哀愁が滲む地中海トラッドなパートなども素晴らしい。オール・インスト。

  • ATILA / INTENCION

    スペインらしい熱気と哀愁に溢れるプログレ・ハード、76年作

    スペイン北東部でフランス国境に近いジローナ出身のグループ、76年作2nd。エネルギッシュなドラム、よく動くベース、キース・エマーソンになったりリック・ウェイクマンになったり忙しいキーボード、ハードかつエモーショナルなギターによる、熱気と哀愁に溢れるプログレ・ハード。洗練とはほど遠く、なかなかバタバタとしていますが、それがまた哀愁を増幅していてグッとくるものがあります。スリップ・ケース付。

  • ASIA MINOR / POINTS OF LIBRATION

    79年と81年に名作を残したフレンチ・シンフォ・グループ、奇跡の2020年復活作3rd!

    トルコ系フランス人メンバー達によって結成され、79年と81年に名作を残したシンフォ・グループが、約40年を経てリリースした2020年作3rdアルバム!1曲目「Deadline of a Lifetime」からもう言葉を失います。クラシカルなオルガンをバックにベース、ギター、フルートが残響のようにフレーズを繰り返す幻想的なオープニング。そこから力強いリズムを得て、オルガンと悲哀を帯びたトーンのギターが一気に疾走を始めるアンサンブル。シンセとギターが短いソロを交換すると、満を持して歌い出すあの低く落ち着いたヴォーカル…。すべてが往年のまま繰り広げられるシンフォニック・ロックに冒頭から胸がグッと熱くなります。「妖艶」という表現がぴったりな少しエキゾチックなフルートも端正なアンサンブルを表情豊かに彩っていてとにかく素晴らしい。終始薄霧に包まれているような幻想的で浮遊感に満ちたサウンド・プロダクションも、このバンドの叙情美を引き出す効果を上げていて見事です。復活作に多い現代的に洗練された音はほぼ登場せず、まさに2ndアルバムの続きといった趣。ですので当時の2枚が愛聴盤という方なら、これは感動すること間違いなしでしょう。ずばり傑作!

  • CHUTE LIBRE / ALI BABA

    ゴング〜マイルス・デイヴィス・グループ参加ドラマーMino Cinelu在籍のフランスのジャズ・ロック・グループ、78年2nd

    ゴングのメンバーとして『Gazeuse!』に参加、その後マイルス・デイヴィス・グループの一員として82年作『We Want Miles』でパーカッションを叩いた名手Mino Cinelu在籍のフランスのジャズ・ロック・グループ、78年2nd。前作ではフルート奏者/サックス奏者を含む7人編成でしたが、本作ではさらにトロンボーン奏者/トランペット奏者/パーカッショニストを増員し、10人の大所帯となっています。その編成から連想される通り、ブラス・セクションを強化したファンキーなブラス・ジャズ・ロックをメインに展開。Mino Cineluの緻密さとノリの良さがバランスした抜群のリズムワークを土台にして、オルガン/エレピ/クラヴィネットを駆使して色彩溢れる音を添えるキーボード、艶のあるトーンでメロディアスに弾くフュージョン・タッチのギター、心地よく舞うフルート、そしてグルーヴィ―かつ流麗なブラス隊が絡み組み上がるジャズ・ロックは、素晴らしく洗練されています。前作同様に緻密でテクニカルながら緊張感は薄く、地中海の潮風が香る芳醇なアレンジを重視していて、猛者ぞろいのフレンチ・ジャズ・ロックにおいて、「心地よさ」では最高峰と言えるでしょう。1stが気に入ったなら間違いない快作です!

  • MINIMUM VITAL / AIR CARAVAN’

    双子のPayssan兄弟を中心とするフレンチ・プログレ・バンド19年作、中世音楽をベースにした相変わらずのリズミカルなシンフォニック・ロックが魅力的!

    Thierry Payssan(Key)とJean-Luc Payssan(ギター)、双子のPayssan兄弟を中心に、80年代初頭より活動するフレンチ・シンフォニック・ロックの代表的バンド、19年作10th。同郷MALICORNEや英国のGRYPHONの流れを汲む、中世音楽、トラッド、舞曲をベースにした”踊れるプログレ”を本作でも追及しており、デビュー時より変わらぬアプローチをさらに推し進めたサウンドが魅力です。前のめり気味に畳みかける躍動感いっぱいのリズムに乗って、民族音楽のように賑々しく奏でられるシンセ&オルガンと、Mike Oldfieldばりにシャープで流麗にフレーズを弾くギター&緻密なアコギらが絡み合い、思わず体が動いてしまうようなリズミカルで華やかなシンフォニック・ロックを紡ぎます。アコギがジャカジャカとかき鳴らされシンセが高らかに舞う、地中海エッセンスも香る祝祭感に満ちた演奏は「CELEBRATION」のP.F.Mにも通じていてエキゾチズムたっぷり。一方、合間では技巧が炸裂するスリリングなテクニカル・シンフォも飛び出し、トラッド調ナンバーとの間に鮮やかなコントラストを作り上げていて素晴らしい。今回も期待を裏切らないサウンドを届けてくれる一枚!

  • PREDMESTJE / BREZ NASLOVA

    旧ユーゴ屈指のジャズ/フュージョン・ロック、地中海フレイヴァーとエキゾチズムが香る77年の名作!

    旧ユーゴのイタリアにほど近いリュブリャナ(現スロヴェニアの首都)で75年に結成されたプログレ・グループ。サックス奏者、Key奏者を含む5人組。77年のデビュー作。ZOMBIESを思い出すメロウなR&BフレイヴァーからRETURN TO FOREVER的たおやかなフュージョン・フレイヴァーまで彩り豊かなエレピ、ロック的なエッジとフュージョン・タッチの流麗さとが同居したスリリングなギター、バタバタとファンキーなノリのリズム隊。アドリア海に近く、東西文化が混濁したリュブリャナという土地柄か、地中海フレイヴァーやエキゾチズムが香るサウンドが印象的です。旧ユーゴ屈指のジャズ/フュージョン・ロック名作!

  • JORDI SABATES / TOT L’ENYOR DE DEMA

    スパニッシュ・ジャズ・ロックの名グループOMのピアニスト、傑作の前作に勝るとも劣らない芳醇な地中海ジャズ・ロックを聴かせる76年の傑作

    スペインはバルセロナ出身、60年代にPIC-NICというポップ・バンドで活躍し、70年代にはギタリストのToti Solerとともにスペインのジャズ・ロック・シーンの祖を築いたとも言われる名グループOMを結成したことで知られるピアニスト。Edigsaレーベルより76年にリリースされた3rdソロ。BARCELONA TRACTIONのベーシスト、ORQUESTRA MIRASOLのブズーキ/マリンバ奏者、前作から引き続いてのギタリストRicard Sabatesなどサポート。傑作となった前作『Ocells Del Mes Enlla』と比べ、フルート、ブズーキ、ウッドベース、フラメンコ・ギターが入り、地中海フレイヴァーが増した印象。リリカルなピアノをバックにフルートがエキゾチックかつたおやかに流れる部分はイスラエルのSHESHETに通じる味わい。時にチェンバー・ロック的な緊張感もあり、同じバルセロナのMUSICA URBANAに通じるテイストもあります。ジャズ/フュージョンを軸に、カタルーニャ音楽やその他地中海音楽のエッセンスを加えたイマジネーション豊かな逸品。OMをはじめソロも含め、Jordi Sabates周辺作にハズレなし!ジャズ・ロック・ファンは是非一聴を。

  • LIMITE ACQUE SICURE / LIMITE ACQUE SICURE

    BANCOのトリビュート・バンドから発展した伊シンフォ・グループによる22年1st、BANCOの大作「Il Giardino Del Mago」の見事なカバーを収録!

    05年に始動、BANCOのトリビュート・バンドとして長年活動してきた彼らが、満を持してリリースした22年デビュー・アルバム。男性リード・ヴォーカルと女性フルート奏者兼ヴォーカルを擁した6人編成で、スケール大きな王道的イタリアン・シンフォに、ジャケットからもイメージされる瑞々しい地中海フレイヴァーやオリエンタルな旋律を取り入れてドラマティックに展開するサウンドは、素晴らしい完成度と聴き応えを誇っています。タイトかつ安定感あるリズム・セクションを土台にして、煌めくようなピアノ、色彩溢れるシンセ、エキゾチックなフレーズも織り交ぜるフルート、エッジの立ったギター、地中海の風を運ぶアコギらが、歴史的ロマンも香り立つファンタジックで芳醇な音世界を描きます。濃厚さのないカンタゥトーレ的とも言える素朴さを持つ男性ヴォ―カルと、時にデュエットで彩りを添える女性ヴォーカルのコンビも絶品。注目はライヴ録音されたBANCO1st収録の大作「Il Giardino Del Mago」のカバー。他曲のファンタジックな世界観とは打って変わって、原曲の霧がかったようなミステリアスさを見事に表現しつつ、ギターを押し出したヘヴィなアレンジで聴かせていてこれがまたカッコいい。Giacomoのヴォーカル・パートを男女で巧みに受け持っているのも特徴で、長年BANCOを演奏してきたその実力を遺憾なく発揮しています。これはBANCO好きのみならず、全イタリアン・ロック・ファンにオススメできるクオリティ!

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