2019年10月30日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ佐藤です。
カケレコでの2大人気イスラエル・ロックと言えばSHESHETとKTZAT ACHERET(NO NAMES)ですが、そこは奥深きイスラエル・シーン、その2枚に匹敵するレベルの名品がいくつもございます。
厳選してご紹介してまいりましょう☆
まずは、そのSHESHET、KTZAT ACHERET(NO NAMES)、そしてKAVERETというイスラエルが誇る名グループのメンバーが結成したスーパートリオをピックアップ。全員が優れたコンポーザーなので、まばゆいイスラエル・ロック名品群の中でも特に美メロ満載!
こちらのデュオKTZAT ACHERET(NO NAMES)のShlomo Gronich参加の傑作。相棒はイスラエルで国民的と言える支持を受けたSSWのMatti Caspi!才能あふれる2人が紡ぐまばゆいメロディとハーモニーが躍動する魔法のような一枚!
SHESHETやKTZAT ACHERET(NO NAMES)は聴いてても、KaveretやTuned Toneで活躍するギタリスト率いるこのバンドは聴いたかな?ヘブライ語で歌う物憂い男性ヴォーカルとアンニュイな女性ヴォーカル、抑えたタッチのたおやかなギター、ジャジーかつリリカルなピアノなどが美しく交差する素晴らしき佳曲ぞろい!
フランスのシャンソンにも通ずるアンニュイなヴォーカル、ジャジーなエレピを中心に物憂いストリングスが被さるメランコリックなアンサンブルが絶品。NO NAME〜SHESHETのSHEM-TOV LEVI、元KAVERATのYONI RECHTER、名SSWのMATTI CASPIというイスラエルのオールスターが作曲を手がけているので、そりゃ悪い訳がない!
こちらの81年作もより円熟味を増した名品。上の1st同様Yoni Rechterなどイスラエルを代表するミュージシャンが作曲で参加していて、イスラエルらしいまばゆいメロディがあちこちでキラメいています。ちょうど秋~冬の時期に味わいたい逸品だなぁ。
辺境臭ぷんぷんのジャケットも堪りませんが、愛すべき極上メロディと、スタックリッジや北欧のウィグワムに通ずる牧歌性やユーモアの効いたアンサンブルがもう悶絶もの。辺境ニッチ・ポップの秘宝ここにありっ!
メロディメイカー揃いのイスラエル・ロック・シーンにあって、極めつけと言えるのが元KAVERETのYONI RECHTERです。憂いのある柔らかなメロディ、包み込むように優しいヴォーカル。そんなイスラエルらしい詩情をしっとりと流麗に彩るピアノ。80年代らしいポップさの導入も巧みなんですよね~。
上のGAZOZが気に入った方は、そのメンバーであり70年代イスラエル・ロックを代表するグループKAVERETの一員でもあったシンガーのアルバム4作品をまとめたボックスにもご注目を。AOR~ NWポップ風になっても、KAVERET時代からの眩いばかりのメロディセンスは健在で素晴らしい!
新鋭からも素晴らしい2タイトルをピックアップしちゃいます☆
クラシックからジャズ、民族音楽まで幅広い音楽性を取り込みつつも洗練味を失わないセンス、安定感抜群のテクニックなど、SHESHETらイスラエル・ロックの遺伝子を確かに受け継いだ新鋭!透き通るような女性ヴォーカルも特筆です。
あまりに流麗で技巧的なピアノがリードするアヴァン・ロックがとにかく快感!一方シャープな切れ味のリズム隊を伴いオルガンとエレピが舞うパートでは70sジャズ・ロックの香りも漂ってきて、洗練されつつヴィンテージ感もたっぷり。現代イスラエル、要注目かもしれませんん…。
イスラエル・ロックをアナログ・レコードで味わいたい!という方にはこちらの2タイトルがございます♪
美旋律プログレの宝庫イスラエルでも最高峰と言えるミュージシャン3人が組んだバンドと言えば?神秘的なヘブライ語の響きとこの柔らかで芳醇なエキゾチズムをまとったサウンド。ずばりワールドクラスの大名盤。
イスラエル・ロックの代表的アーティストYoni Rechter率いるグループですが、これは極上。変拍子をシャープに叩き出すリズム、流麗なエレピ、鋭く切り込むヴァイオリン!叙情溢れるメロディ&ヴォーカルと、洗練を極めたジャジーで芳醇なアンサンブルが完璧に合致した逸品です。
カケレコでは、「イスラエル・ロック」に限定したリストの表示が可能です♪
こちらより引き続き探求をお楽しみください!
イスラエルを代表するロック・グループKAVERAT〜ソロ〜プロデューサーなどイスラエル・ロック・シーンを代表するミュージシャンYoni Rechterを中心に、APOCALYPSEのZohar Leviなども参加したグループ。75年作。変拍子をビシバシと決める手数多くシャープなドラム、流麗なエレピ、アグレッシヴに切れ込むヴァイオリン!Yoni Rechterによる叙情溢れるメロディ&ヴォーカルと、フュージョン・タッチのテクニカルなアンサンブルとが絡み合った逸品。それにしても抜群のセンス!Yoni Rechter周辺にハズレなし。まばゆい名作!
イスラエルではかなり名の知れたミュージシャンでありコンポーザーの3人、Shlomo Gronich(イスラエルのアラン・ソレンティとして有名!)、Shem Tov Levy(SHESHETのフルート奏者!)、Shlomo Ydov(2010年現在でも活躍を続ける名SSW)によるスーパー・トリオ。イスラエル・プログレのNo.1グループとして知られていて、75年リリースの唯一作である本作は、SHESHETの唯一作と並んで人気の傑作。軽やかな変拍子によりめくるめく展開するアンサンブルと巧みなコーラス・ワークはGENTLE GIANTばり!地中海の空気が感じられる詩情豊かなパートも魅力的で、フルート、弦楽器、エレピ、アコギ爪弾きがタペストリーのように丁寧に重なり、美しいメロディを包み込むアンサンブルは、P.F.M.に比肩しています。GENTLE GIANTやCAMELなどブリティッシュ・プログレのファンからP.F.M.などイタリアン・ロックのファンの皆さま!ずばりこの作品は聴かなきゃ損です!素晴らしすぎる逸品!
イスラエルの新鋭プログレ・グループ、05年作。コシのあるマイルドな歪みのヴィンテージなギター・リフとジェネシス的なハモンドによるファンタスティック&ハードなパート、クラシカルな素養があるリリカルなピアノと端正なクラシック・ギターの上をフルートが軽やかに舞うアコースティックなパート、SHESHETを彷彿させるジャズ/フュージョン的なインプロ・パートなどがめくるめく展開。70年代ブリティッシュ・ロックを軸に、イスラエルらしくジャズやアコースティックな感性をブレンドしたサウンドは、かなり完成度高いです。そして、極めつけは、女性ヴォーカル!透明感あるハイ・トーン・ヴォーカルの美しいこと。クラシックからジャズ、民族音楽まで幅広い音楽性を取り込みつつもさらりとこなすセンス、安定感抜群のテクニックなど、SHESHETなど70年代イスラエル・ロックの遺伝子を確かに受け継いでいます。これは素晴らしいグループ。オススメです!
KTZAT ACHERET(NO NAMES)〜SHESHETで活躍したフルート奏者Shem Tov Levy。同じくNO NAMESで活躍し、SSWでも名を残すShlomo Ydov。イスラエルを代表するグループKAVERETのギタリスト&シンガーYitzhak Klepterの3人によるスーパー・トリオ。79年作。3人ともが名コンポーザーのため、本当にどの曲も佳曲揃い。たおやかなで胸に響くメロディ、優美なアコギにフルートとエレピが叙情を添えるアンサンブル。歌ものイスラエル・ロックの逸品。
イスラエルを代表する女性SSW、81年の3rd。イスラエルの伝統的な詩に、Yoni Rechterなどイスラエルを代表するミュージシャンが作曲。当時のイスラエルのトップ・ミュージシャンを起用して制作されたイスラエル・ロックを代表する名作。ジャズのエッセンスのある洗練されたアンサンブル、アンニュイな中にも凛とした芯の強さを感じさせるヴォーカル。秋の郷愁や冬の透明感などのイメージが頭に浮かぶ格調高い逸品です。
イスラエルを代表する女性SSW、78年のデビュー作。フランスのシャンソンにも通ずるアンニュイなヴォーカル、ジャジーなエレピを中心に物憂いストリングスが被さるメランコリックなアンサンブルが印象的。NO NAME〜SHESHETのSHEM-TOV LEVI、元KAVERATのYONI RECHTER、名SSWのMATTI CASPIなどイスラエルを代表するミュージシャンが作曲を担っていて、イスラエルらしいまばゆいくもメランコリックなメロディもまた特筆です。
イスラエルを代表するロック・グループKAVERATで活躍し、ソロでも成功したイスラエルを代表するSSWのYoni Rechterを中心とするデュオ・ユニット。86年作。憂いのある柔らかなメロディ、包み込むように優しいヴォーカル。そんなイスラエルらしい詩情をしっとりと流麗に彩るキーボード。そして、時にジャジーに時にクラシカルに引き締める、いかにもイスラエル・ロック!と言えるセンス溢れるピアノ。イスラエル・ロックを牽引してきた鬼才Yoni Rechterの魅力が凝縮されたセンチメンタルな歌モノが満載。じんわり染みる好作品です。
70年代イスラエル・ロックを代表するグループKAVERETのリード・シンガー。83年の2ndソロ『40:06』、87年作『Derech Eretz』、88年のライヴ盤、91年作『Ein Od Yom』の4枚を収録したボックス。
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