2014年10月15日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: 日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
昨日入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
プログレ、ロック、ジャズ・ロック、サイケ、ハード・ロック、フォークなどジャンルを横断して世界のロックをカケハしてまいります。
一枚目は、昨日新入荷したプログレ・ファン驚愕のBBC音源&映像集からスタート!
演奏面で最も脂の乗った『クック』~『チョコレート・キングス』期のPFMのBBCライヴが初オフィシャル・リリース!
CD2枚+DVD1枚にたっぷり収録。マウロ・パガーニ、やはりカッコ良すぎ!
P.F.M.のBBC音源を筆頭に、イタリアから新譜&新リイシュー盤が届いておりますので、ピックアップいたしましょう。
74年に唯一残したシンフォ名作『IO SONO MURPLE』で知られるイタリアン・ロック・バンドの2014年復活第二弾アルバムも届きました。
往年のクラシカルなシンフォ・サウンドそのままに、若手メンバーも加えてフレッシュな躍動感もみなぎる快作!
地中海音楽とプログレのエッセンスを融合し、ポップ・ソングのフォーマットで聴かせるというコンセプトを掲げた2014年リリースの快作。
円熟味あるサウンドは、なるほどベテランSITHONIAの別プロジェクトなのか。
地中海色あるイタリアン・シンフォと言えば、この新鋭の2013年デビュー作もオススメです。売り切れでしたが、昨日、再入荷しました!
EL&Pやレ・オルメのDNAとともに地中海のエッセンスもあって、なるほどイタリア領サルディーニャ島出身の伊シンフォ新鋭なのかぁ。
いいですよ~、これ!
こちらの人気作も昨日再入荷!
ジェネシス・ファンにはたまらない新譜ですよ~。
陽光溢れるファンタスティックな1stも名作でしたが、SUBMARINE SILENCEのKey奏者が全面参加したこの2ndは、そこにジェネシスのオマージュが散りばめられていて最高の幻想プログレに仕上がっております☆
ACTIVE HEEDはこちらのページで特集しております。チェック是非!特にノルウェー人ヴォーカリストが日本のアニメソングをカヴァーした動画は必見^^。
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以前に紙ジャケでリイシューされたSONYのイタリアン・ロック・セレクションがプラケース仕様で再リイシュー!
聴き逃したイタリアン・ロックの定番をこの機会にチェック是非。
この作品こそ、イタリアン・ロックを聴いたことがないロック・ファンに聴いてもらいたい!
パッションと詩情が溢れロックとして、偏見なく聴いてもらえれば、きっと驚いてしまうはず。
ラディウスが奏でるアコギのカッティングだけでもってかれますよ!
イタリアン・ロックの定番をセレクトしたリストはこちら。
さぁ、ここからはイタリアを離れ、今人気のプログレを各国からピックアップいたしましょう。
スタックリッジ meets カンタベリーな新鋭がイギリスから登場!
この2014年作、ニッチ・ポップとカンタベリー・ミュージックのファンならド直球ですよ~。
お次は、来週の来日公演も楽しみな今一番人気があると言っても過言ではないプログレ新鋭バンド!
大出世作となった前作『LOVER’S END』を凌駕するほどの2013年作の大傑作!
覚醒したソングライティング、より一体感を増した演奏、アイデアみなぎるアレンジ。恐るべき才能。
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「あの『LOVER’S END』を超えるとは・・・」と現在話題騒然のスウェーデン新鋭ムーン・サファリの13年作『HIMLABACKEN VOL.1』ですが、知名度でこそ劣るもののクオリティはムーン・サファリにも引けをとらないファンタスティックな北欧新鋭が他にもたくさんいるんですよね。
そんなわけで、今回はムーン・サファリ・ファンに是非聴いていただきたいファンタスティック&ドラマティックな北欧の新鋭たちをピックアップしてまいりましょう!
MOON SAFARIのファンにカケレコメンドなのが、なんとブラジルの新鋭!
ずばり、ブラジルからのMOON SAFARIへの回答!
透明感あるヴォーカルと美しいメロディ、そしてムーグとギターによるめくるめくドラマティックなアンサンブル。
激レコメンドですよ~。
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新鋭プログレ部門で今ホットな作品の一つ、南米ブラジルの新鋭プログレ作品『BRUNO MANSINI/DREAMS FROM THE EARTH』を出発点に、世界のプログレを巡ってまいりましょう。
PCでの録音の発達もあり、作曲から演奏まで一人でこなすマルチ・ミュージシャンが各国から登場しています。
こちらの記事で特集しておりますので、チェック是非。
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イタリアが誇るFabio Zuffantiや今カケレコで大人気のオランダのChrisをはじめ、世界各国からマルチ・コンポーザーによる良質な作品が続々と届けられています。注目の作品をピックアップいたしましょう。
スウェーデンやイタリアと並び、最近のプログレ新鋭シーンの注目がロシア。
このバンドは素晴らしいです。
ずばりLOST WORLDに比肩する、ロシア注目の新鋭、鮮烈な2014年デビュー作!
ベテランで言えばAFTER CRYINGにも肩を並べるクラシカルなシンフォを聴かせますよ~。
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カケレコがイチオシしているユーロのジャズ・ロック。
オランダNo1のバンドの売り切れていた名作が再入荷いたしましたのでピックアップ。
こ、これ、70年作ってことは、ハットフィールドより前か・・・すごい。しかも、オランダとは!
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カンタベリー・スタイルのバンドとしてユーロ・ロックのファンに人気のグループですが、ほぼ同時期に活動していることから、カンタベリーのグループのフォロワーというよりは、R&B~サイケデリック・ロックを出発点に、オルガンやフルートをフィーチャーしながらジャズ・ロック化する中で同じようなサウンドにたどり着いたバンドと言えるかもしれません。
さぁ、ここからは英国より、秋にぴったりのブリティッシュ・ロックを3枚、ピックアップいたしましょう。
田舎のポール・マッカートニーとも言われるジェリー・ラファティ率いるグループのデビュー作。
郷愁を誘うヴォーカル&メロディ&ハーモニー。ただただ、ハートウォームですね。
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2人のシンガーソングライターが英国の田園風景をバックに紡ぐ美しいメロディと2人の歌声が奏でる穏やかなハーモニー。ジョンとポールの国、イギリスから生まれたそんな愛すべきデュオ達をピックアップ!
僕はこの曲をはじめて聴いた時、本気で涙腺ゆるみましたよ。
リチャード・トンプソンが参加したコクと憂いと干し草の香りがする英フォーク・ロック屈指の名曲!
ディラン『ブロンド・オン・ブロンド』収録の名曲と比べても遜色なしですよね!?
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数多くの英SSWの名作を支えた、目立たないながらも愛すべき「いぶし銀バック・バンド」達にスポットを当てます。ちょっと渋いセレクションですが、この周辺に英ロックならではの旨味がたくさんつまっているんですよね。
フッフン…Elkie Brooks嬢のガニ股ジャケ最高っ!
これ飾るだけで、僕の鍋がグツグツ煮えちゃうんだよね。
しっかも、Rober Palmerまで居るってもう、悶絶ダブル・ヴォーカルから濃厚出汁が出て、八重樫鍋完成!
フッフン!
ラストは、秋の夜長にぴったりのアシッド・フォーク盤をセレクト。
ベトナムから帰還した異才SSWによる米アシッド・フォーク。全編に漂う空虚でダウナーな雰囲気。ズシリと響く幻のコレクター盤。
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いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
またお会いいたしましょう。
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昨日は、なんと359枚の中古CDを放出いたしました!
在庫大充実中ですので、リストをチェック是非!
紙ジャケの在庫も充実中。国内盤紙ジャケットCDのみに限定したリストはこちら!
聴かなくなったプログレ&オールド・ロックのCDがございましたら、カケレコを是非ご検討ください。
1枚1枚、専任スタッフが丁寧に査定させていただきます。
「カケレコのとことん査定」、詳しくはこちら。
http://kakereco.com/about_assess.php
現行イタリアン・ポップスの礎を築いたLucio Battistiのバック・バンドとしてその歩みを始め、彼のプロデュースでデビュー。サイケデリックな質感を残したへヴィー・ロック・サウンドを放ち、シンフォニック・ロック、メロディアスなボーカルを中心にした普遍的ロックの境地へとシフトして行ったグループの74年4th。MogolのプロデュースでLucio Battistiが直接関わっていない本作は、前作での路線変更により急成長を遂げた彼らの代表作として名高い名盤。前作よりもプログレッシブ・ロック然としたサウンドが後退した代わりにポップでメロディアスなボーカルナンバーが充実し、とにかくどこまでも溢れ出るイタリア叙情に心震える傑作となっています。
英スワンプ・ロック/フォーク・ロックの傑作として愛される70年の2ndアルバム。バックを務めるのは、FAIRPORT CONVENTIONの名ギタリストRichard ThompsonとMIGHTY BABYのメンバー。骨太な中にも英国的な陰影が浮き出た絶品のアンサンブルを聴かせています。アメリカ南部への憧れが滲み出ていますが、スワンプ・ロックというほど土臭さはそれほどでもなく、美しいストリングス・アレンジやリリカルなピアノやフルートをフィーチャーするなど、いかにも英国的な叙情性とアメリカン・ロックの骨太さとグルーヴが結びついた絶品英国フォーク・ロックと言えるでしょう。「Revolution Of The Season」はメロディ、アンサンブルともに涙なしでは聴けない英フォーク・ロック屈指の名曲。ほんっと悶絶ものの素晴らしさです、この曲。
ポール直系のSSWとして知られるGerry RaffertyとJoe Eganによるポップ・フォーク・デュオ。72年のデビュー作。郷愁を誘うメロディ&ハーモニー、長閑で哀愁溢れるアンサンブル。Colin Hare、Pete Delloあたりと並んで、ハート・ウォーミングな英ポップを代表する名作。何度でもかみしめたくなる素朴で美しいメロディ。鼻に掛かった憂いのあるヴォーカルも最高。本当に良いアルバムです。
06年にロシアはモスクワで結成された新鋭プログレ・グループ。EL&P、U.K.、イエス、ジェネシス、クリムゾン、ツェッペリンに影響を受けたKey奏者でコンポーザーのSergey Bolotovを中心にキーボード・トリオとして活動をスタートし、ヴァイオリン奏者やフルート奏者やギタリストをゲストに迎えて録音され、2014年にリリースされたデビュー作。まるでキース・エマーソンのような重厚かつテンションみなぎるピアノと艶やかに舞い上がるヴァイオリンとがダイナミックに躍動するオープニングから、デビュー作とは思えない鮮烈なプログレを聴かせます。シャープなドラム、ジャズ/フュージョンの確かな素養を感じるベースによるリズム隊も安定感抜群で特筆。瑞々しくリリカルなピアノに、フルートやヴァイオリンが静謐に響く映像喚起的なパートも素晴らしいし、レ・オルメ『フェローナ〜』ばりのキーボード・プログレもカッコ良いし、クラシカルなプログレとして、同郷の新鋭LOST WORLDや、ベテランで言えばハンガリーのAFTER CRYINGあたりと肩を並べる、と言っても過言ではないでしょう。これは素晴らしい作品。ヴァイオリンとフルートをフィーチャーしたシンフォニック・ロックのファンは必聴!
ブラジルはサンパウロ出身のコンポーザー&マルチ・インストゥルメンタル奏者。2013年デビュー作。煌びやかなトーンで荘厳に鳴り響くキーボードとたおやかなアコギによるバッキング、その上で流麗なメロディを紡ぐムーグ・シンセ、精緻なタッチで伸びやかなメロディを奏でるギター、心にスッと入り込む透明感あるヴォーカルと豊かなコーラス・ワーク、美しくキャッチーなメロディ・ライン。オープニング・ナンバーを聴いて、ムーン・サファリが頭に浮かびました。ムーン・サファリのKey奏者/VoのSimon Akessonに曲調・声質ともによく似ている気がします。クイーンばりのコーラス・ワークから、ムーグとエレキがめくるめくメロディアスなリードを交換しあう間奏部分のドラマティックさも特筆。イエスの明快さとジェネシスの叙情美とがあわさったようなサウンドは往年のプログレ・ファンは歓喜すること間違いなしでしょう。2曲目もまた、瑞々しいアコギの爪弾きに、艶やかな音色のストリングスとピアノが入るイマジネーション豊かなイントロも良いし、そこから、タイトなリズムが入り、ムーグとギターがのびのびとリードを奏でるダイナミックなパートへとスイッチする展開も心躍るし、これは素晴らしいです。イエスやジェネシスのファンはもちろん、ムーン・サファリのファンは必聴と言える驚きの快作!
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