2014年10月14日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
近年、70年代以来とも言える盛況ぶりを見せているプログレ・シーンですが、その中心となっているのがイタリア。
70年代のサウンドを受け継ぎつつも新鋭らしいモダンな感性を発揮した素晴らしいバンドが次々と登場しているのですが、そんな中で今回ご紹介したいのが、このACTIVE HEEDという新鋭バンドです。
ACTIVE HEEDは、イタリア人コンポーザーUmberto Pagnini作曲によるナンバーを、彼と親交の深いミュージシャンたちが演奏するというプロジェクト・バンドで、現在までに2枚のアルバムをリリースしています。
1st収録時の演奏メンバーはこちら。
Umberto Pagnini: Music and Lyrics
Lorenzo “Il Magnifico” Poli: Arrangements, Bass, Guitars, Keyboards and Special Effects
Alberto “Einstein” Callegari: Engineering, Mixing and Mastering
PelleK: Vocals
Giovanni Giorgi: Drums
Mark Colton: Additional Vocals
Marit Borresen: Additional Vocals
イタリア国内で活躍するセッション・ミュージシャンや個人名義でも作品をリリースしているミュージシャンなどキャリア豊富な実力派メンバーが揃っているのですが、注目したいのがヴォーカルを務めているPelleKという人物。もしかしたら既にご存じの方も多いかもしれません。
このPelleK、母国ノルウェーのタレント発掘番組で注目を浴びデビューを果たしたメタル系若手シンガーで、自身の名を冠したPelleKというバンドを率いて活動しているのですが、彼を一躍有名にしたのが、YouTubeに投稿されている自身のヴォーカル動画の数々。
このような日本のアニメソングを持ち前の美声と声量でパワフルにカバーする動画を多数投稿していて、海外のみならず日本でも以前から話題となってるんですよね。
最近では、話題のアナと雪の女王「LET IT GO」のカバーも披露。ミリオンオーバーの大変な再生数を記録しています。
彼のその他の動画はコチラよりどうぞ♪
https://www.youtube.com/user/pellekofficial/videos?sort=dd&view=0&shelf_id=0
では、そんなPelleKも活躍するACTIVE HEEDの13年作1st『VISIONS FROM REALITIES』からのナンバーをお聴きください♪
いかがですか?イタリアの降り注ぐ温かな陽光を感じさせるファンタジックでハートウォーミングなサウンドメイクが素晴らしいですよね~。躍動感たっぷりのリズム隊、水面にきらめくようなアコギの美しい音色、メロディアスかつ優美に広がるキーボードとギターなど、腕利き達によるリリカルなアンサンブルが絶品!プログレらしくスピード感を増すパートでも、ファンタジックな色合いを忘れないあたりが見事です。そして全編でつややかな美声を張るPelleK。う~ん、1stにして文句の付け所が見当たらない素晴らしい逸品に仕上がっています。
そして翌14年にリリースされたのが、2ndとなる『HIGHER DIMENSIONS』です。
今作の収録メンバーは以下のとおり。
Umberto Pagnini: Music and Lyrics
Cristiano Roversi: Keys, Bass
Gian Maria Roveda: Drums
Mirco Ravenoldi: Guitars
PelleK: Vocals
イタリアン・ロック・ファンの方なら、編成を見ておっとなるかもしれません。
イタリアにおけるジェネシス・フォロワーの筆頭として知られる名バンドMOONGARDENのkey奏者で、別動バンドSUBMALINE SILENCEとしてもクオリティの高い作品をリリースしているCristiano Roversiが参加。前作でのファンタジックな温かみいっぱいのシンフォサウンドに、メロトロン、シンセ、オルガンをふんだんに用いたジェネシス的幻想美が加わっており、作品のドラマティックさをさらに押し上げています。これは上記のMOONGARDENやSUBMALINE SILENCEとともに、ジェネシスファンなら興奮間違いなしの傑作!メロトロンをバックにした時のPelleKのつやのある美声がまた素晴らしいんですよね~。
イタリアの新鋭ACTIVE HEEDの魅力、感じていただけましたでしょうか。
イタリアらしい瑞々しい叙情とあたたかみ溢れるファンタジックな音作りが素晴らしい1st、ジェネシス要素を取り入れてより幻想的でスケール感のあるシンフォニック・ロックを構築した2nd、どちらもイタリアという国以外からは決して生まれない名作ですよね。
演奏陣の素晴らしさはもちろんですが、楽曲を手がけるUmberto Pagniniの手腕も特筆。今後も更なる傑作のリリースを期待したい注目バンドです☆
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