2019年7月24日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: ロック&ポップス
2人のシンガーソングライターが英国の田園風景をバックに紡ぐ美しいメロディと2人の歌声が奏でる穏やかなハーモニー。
ジョンとポールの国、イギリスから生まれたそんな愛すべきデュオ達をピックアップいたしました。
英国らしいメロディとハーモニーに酔いしれることといたしましょう!
スコットランドのポール・マッカートニーと評される名SSWのGerry Rafferty率いるポップ・フォーク・デュオ、75年作の3rdにしてラスト・アルバム。
何度でもかみしめたくなる素朴で美しいメロディ。鼻に掛かった憂いのあるヴォーカルも最高です。
McGUINNESS FLINTを支えた黄金のソングライター・デュオ。73年作の2nd。
親しみ溢れる美しいメロディー、マンドリンやアコーディオンによる牧歌的なアンサンブルが素晴らしい英国フォーク・ロック。
英スワンプ・ロック・デュオ。リーガル・ゾノフォンより72年にリリースされた唯一作。
米ロック憧憬サウンドが基本ですが、米ロックのような粘りはなく、叙情的で流れるようなリズムはいかにもブリティッシュ。
ジョージ・ハリスンが惚れ込んだポップ・センスを発揮するデュオ、メル・コリンズのサックスたなびく哀愁の80年ラスト作。
VELVET OPERA~STRAWBSで活躍したRichard Hudson(G/Vo)、John Ford(G、B、Vo)の2人によるデュオ。73年作の1st。
ポール・マッカートニー直系のメロディ・センスと英国的な哀愁がにじみ出たヴォーカル&メロディがとにかく絶品。
ブリティッシュ・ポップのファンは絶対に買いの一枚。おすすめです。
Steve HallとChas Sewardによるデュオ。73年の唯一作。
エミット・ローズ、イアン・マシューズ、コリン・ヘアあたりのファンは必聴!
マイナーながら、ポップな英フォーク・ロックとして一級の名作です。
T2で素晴らしいギターワークを聴かせてくれたキース・クロスがピーター・ロスと組んで発表した72年の唯一のアルバム。
後半のギター・ソロの素晴らしさときたら!
何重にも被せられたギターが一音の無駄もなく、まるで呼吸しているかのようにお互いに絡み合う!
英フォーク・ロックの名曲をどうぞご試聴ください!
バック・コーラスやプロデュースとしても活躍した英国人デュオ。76年作。
サウンドをたとえるなら、ジョージ・ハリスンとエルトン・ジョンがデュオを組んだらって感じ!?
そんな牧歌性と都会的洗練とが同居した英ポップの名品です。
GavinとIainのSutherland兄弟によるデュオ。ISLANDより72年にリリースされた2nd。
ロッド・スチュワートでお馴染みの名曲「セイリング」はカヴァーだったってご存知でしょうか。原曲は本作に収録っ!
英国フォーク・デュオによる72年の唯一作。
もうちょい牧歌的なジャケだったらサウンドのイメージ通りで、より多くの人に聴かれただろうなぁ。
愛すべき木漏れ日フォーキー・ロックですよ、これ!
北アイルランドのベルファスト出身のフォークデュオ、73年唯一作。
まるでサンディー・デニーが歌っていそうな寂寥感あるトラディショナルな旋律と、マーク=アーモンドばりの洗練されたポップセンスが融合しています。
MITEN名義でソロとしても英フォーキー・ポップの名作を残すAndy Desmonによるデュオ。
英国的なリリシズムとアシッド臭とのバランスが絶妙ですね。
霧の中から現れる英フォーキー・ポップの逸品。
ポール直系のSSWとして知られるGerry RaffertyとJoe Eganによるポップ・フォーク・デュオ。73年作の2nd。1stの延長線上にある、温かみ溢れるメロディ&ハーモニーが素晴らしい哀愁いっぱいの英フォーク・ロック。ソングライター・コンビのもう一人Joe Eganも特筆すべきメロディ・メイカーで、彼のペンによる「STAR」は、田舎のビートルズと呼びたくなるような郷愁を誘う名曲。それにしても、どの曲もメロディが素晴らしい!2人の優秀なソングライターが次々と美しくも「いなたい」メロディを紡ぐ逸品。ジャケットの雰囲気にピンときたら間違いなく気に入るでしょう。
VELVET OPERA〜STRAWBSで活躍したRichard Hudson(G/Vo)、John Ford(G、B、Vo)の2人によるデュオ。73年作の1st。ポール・マッカートニー直系のメロディ・センスと英国的な哀愁がにじみ出たヴォーカル&メロディがとにかく絶品。Gerry Raffertyあたりに通ずる雰囲気を感じます。中域がまろやかなメロウなギターを中心に、ピアノ、ストリングス、キーボード、バンジョーなどが、メロディを優しく包み込みます。スウィートで憂いのあるハーモニーと哀愁のバンジョーが胸に染みる「Angels」、必殺のメロディと格調高くリリカルなピアノ&ストリングスが素晴らしすぎる「I Wanted You」、ポール・マッカートニーが作るアコースティックな小曲に通ずる「Let Her Cry」、鮮やかな展開が見事なビートリッシュな「Revedations」など、とにかくキャッチーなメロディ・センスと奥行きのあるアレンジが素晴らしすぎます。メロディアスな曲だけでなく、1曲目「Crying Blues」など、粘っこくファンキーなリズムがキャッチーなメロディに絡みつくハード・ポップも魅力的。ブリティッシュ・ポップのファンは絶対に買いの一枚。おすすめです。
GavinとIainのSutherland兄弟によるデュオ。ISLANDより72年にリリースされた2nd。ロッド・スチュワートでお馴染みの名曲「Sailling」は実はこのデュオの曲のカヴァーで、原曲は、このアルバムに収録されています。英国的な哀愁いっぱいでグッときっぱなしのデビュー作と同じスタイルのサウンドで、もっさりゆる〜いグルーヴのドラム、柔らかにロールするピアノ、哀愁いっぱいのオルガン、メロディアスなオブリガードに胸が熱くなるギター、そして、二人の郷愁のヴォーカル&コーラス、叙情的なメロディが素晴らしすぎて、オープニング・ナンバーからその魅力全開。ロニー・レインやヘロンの2ndやブリンズリー・シュウォルツやリンディスファーンのファンなら間違いなく泣きそうになっちゃうはず。これぞ英フォーク・ロック!といえる枯れた哀愁にみちた佳曲ぞろいの逸品!「Sailing」のオリジナルVer、泣けるなぁ。マフ・ウインウッドがプロデュースで、その弟のスティーヴ・ウィンウッドもゲスト参加!
北アイルランドのベルファスト出身、ショーン・デイヴィーとジェイムス・モリスとで結成したフォークデュオ。73年の唯一作。レーベルは、ブリティッシュフォークの良作を多くリリースしているヨークレコードです。しっとりと流れるように奏でられるピアノのアルペジオ、マーク=アーモンドあたりを彷彿させる叙情的でいて洗練されたリズム・セクション、そして、ちょっぴりスモーキーでいて透明感のある繊細な歌声。一聴した印象は「流麗」なのですが、どこか厳かで胸が締め付けられるような物悲しさがあって、メロディ・ラインに意識を留めると、おぉそうか、サンディー・デニーが歌っていそうな感じ。どこか寂寞とした感じで、北アイルランドの寒々しい風景が思わず浮かんできます。オープニング・ナンバーから言葉を失うほどの名曲で、柔らかながらも純粋でいて芯のあるボーカルとギター、そこにアイリッシュ・ブズーキーがきらびやかに鳴らされ、ピアノが神秘的に入り込み、静かにオーケストラが交じってきて・・・まるでフォーキーな讃美歌のようです。アルバムには、中期キンクスを思わせる牧歌的な曲もあり、2人が紡ぐポップなメロディも特筆もの。プロデューサーはストローブス結成メンバーのトニー・フーパ―。ジャケの内気そうな2人そのままといえる内省的でいて気品に満ちた、英国フォーク・ポップの隠れた名盤です。
ブリティッシュ・フォーク・デュオ。72年作の2ndアルバム。2人の弾き語り中心の素朴なサウンドの1stに比べ、ドラム、ストリングス、ホーン、キーボードなどをフューチャーし、フォーク・ポップとして一層魅力が増した印象。格調高くも親しみやすいメロディー、繊細なヴォーカル&ハーモニー、リリカルなアンサンブルが一体となった佳曲揃いの名作。
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