2014年6月2日 | カテゴリー:カケレコ情報,世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
5月の月間ベストセラーの集計ができましたので、発表いたしましょう!
入荷したての新譜&新規リイシュー盤から、ベストセラーを続ける人気盤、ブログなどでカケレコが強力にプッシュしているオススメ盤まで、今、全国のディープなプログレ&ユーロ・ロック・ファンから注目を集める熱いラインナップとなっております。
どうぞ試聴しながら、お楽しみください!
1位は、堂々の2ヶ月連続でタイ・フォンの2013年新譜!これでもかと溢れる美旋律と美声。70年代の名作たちと変わらぬ甘美でファンタスティックな逸品ですよ~。
最近、ロシアの新鋭プログレ・シーンが元気で、続々と注目の作品がリリースされています。
そんなロシア新鋭の中でも90年代はじめから活動してシーンをリードする筆頭格。
EL&Pをモダンなヘヴィネスでアップデートしたような重厚極まる「動」のパートと、対照的にエニドばりにクラシカルでロマンティックな「静」のパートの鮮やかな対比。
さすがのドラマとダイナミズムで聴き手を圧倒する渾身の2014年大傑作ですよ~。
バンドのストーリーはこちらで。他の作品も名作ぞろい。是非、チェックください。
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あのチャイコフスキーも輩出したサンクトペテルブルク音楽院出身で、作曲家/Key奏者のGennady Ilyinにより94年に結成された、90年代以降のロシア・プログレを牽引するグループ、LITTLE TRAGEDIESを特集!
ロシア新鋭プログレは、こちらのページで特集しています。
豊かなクラシック音楽の土壌に根ざしたダイナミックかつ格調高いを是非、ご堪能ください☆
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LITTLE TRAGEDIESとLOST WORLDを双頭に、豊かなクラシック音楽の土壌に根ざしたダイナミックかつ格調高いプログレ・グループが続々と登場しているロシアのプログレ新鋭シーンを特集!
ディープなプログレ&ユーロ・ロックのファン驚愕のアイテムを続々とリリースしている注目のレーベルFLAWED GEMS。
今回のリイシューも凄かった・・・
なんと、スージー・クアトロのお兄さんの作品をリイシュー!
それにしても、こんなにも素晴らしいキーボード奏者だったのか。この75年作は、トレース『鳥人王国』あたりと並び称されるべきクラシカルなキーボード・プログレ逸品ですよ!
FLAWED GEMSのリイシュー盤リストはこちらから!
次々に往年のグループが来日し、今やプログレの聖地と言える存在のクラブチッタ。
イタリアの往年のグループの来日ライヴ盤も人気ですが、北欧屈指の新鋭ANGLAGARDによる2013年来日盤も登場!
神秘的かつ静謐な「静」のパートとメロトロンが轟く「動」のパートとの鮮烈な対比が見事!
シド在籍時の未発表曲「Vegetable Man」「Scream The Last Scream」のTOP GEAR出演時の音源や、2nd「Set The Controls」のシド在籍時バージョンなど、67年5月から68年12月までのピンク・フロイドのBBC音源がリイシュー!
EASTERN TIMEレーベルより、旧ユーゴのプログレのリイシューも活発!
その一番人気が、旧ユーゴ屈指のプログレ傑作と言えるSMAKの75年デビュー作。
蘭トレースの端正さと伊レ・オルメのほの暗い叙情美やヘヴィネスを合わせつつ、奇天烈さや熱気、東欧ならではの哀感も混ぜ込んだアンサンブルはプログレ・ファンは歓喜すること間違いなし!
EASTERN TIMEのリイシュー盤リストはこちらから!
旧ユーゴのプログレはこちらで特集しております。チェック是非!
イエスやジェントル・ジャイアントのDNAを継ぐカナダの新鋭による2014年の新譜2nd!
2011年のデビュー作も名作でしたが、この2ndも北米らしい爽快&痛快なプログレ・ハードを聴かせる充実作に仕上がっていますよ~。
2014年のプログレ/シンフォ注目の新譜はこちらで特集しております!
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90年代以降にプログレ新鋭シーンが盛り上がり、00年代に入っても注目の作品が続々とリリースされています。その勢い衰えず、次々と優れたプログレ新譜が届く2014年。入荷した注目作をピックアップいたしましょう。
スペインの新鋭による2012年デビュー作で、2012年の年末に入荷してすぐに売り切れた後、しばらくレーベル在庫切れで入荷しなかったのですが、先月、待望の再入荷!
ルックスはまるでローリー寺西だし、モンティ・パイソン好きのパフォーマーがメンバーに居るし、謎だらけのスペイン新鋭。でも、音は、プログレ、HR/HM、アヴァン・ロックをゴッタ煮して、恐るべしな諧謔精神でまとめた希代の奇天烈プログレ!
売れてます!
日本に負けじと紙ジャケのリイシューが盛んなお隣韓国。BELLA TERRAレーベルより新譜が届きました。イーグルスのメンバーがプロデュース&ゲスト参加したウェストコースト・ロック/カントリー・ロックの名作!
FOOLS GOLDは、1stも2ndもヒットには結びつかなかったものの、イーグルスやボズ・スキャッグスあたりのウェストコースト・ロックのファンなら必聴といえる傑作。
特集しましたので、是非、未聴の方は試聴ください☆
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米ウェストコースト・ロックの名グループ、FOOLS GOLDをピックアップ!イーグルス、ボズ・スキャッグスのファンは必聴!
インドネシアも最近、シーンが活発。アメリカのMOONJUNEレーベルより、続々とジャズ/フュージョン・ロックの名グループが発信されています。
母国では大人気のロック・バンドに所属しているギタリストDEWA BUDJANAは中でも最重要のアーティスト。
パット・メセニーや北欧のロイネ・ストルトに比肩する色彩感覚と映像喚起力を持った名ギタリストですよ~。
2013年には2枚のアルバムをリリースしてどちらも名作でしたが、2014年新譜がまた素晴らしい!
インドネシアのプログレ特集はこちら!
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NHK-FMの『プログレ三昧』でDISCUSが取り上げられ、プログレ・ファンにとって注目すべきエリアとなったインドネシア。DISCUSにも勝るとも劣らない硬派かつイマジネーション溢れるジャズ・ロック/プログレの名作が続々と届いておりますので、ピックアップ!
チェコ第三の都市オストラヴァで05年に結成されたグループの1stと2ndが、そろってランクイン!
イエスのDNAとともに、70年代の東欧プログレのエッセンスも取り入れたヴィンテージ・プログレを展開する00年代東欧プログレ注目のグループですよ~。
オランダのオルガン・ロック・バンドの69年作リイシュー盤。
オープニング・ナンバーを聴いて驚きました!スティーヴ・ウィンウッドばりのソウルフル・ヴォーカル!
R&B~サイケを通過して、プログレ&ハード・ロック前夜の69年の空気を刻んだ野心に満ちたサウンドはかなり完成度高いです!
紙ジャケで次々に英米ロックのディープ盤をリリーシューしている人気の韓国のレーベルBIG PINKの新規リイシュー盤の中でもトップセラーがこちら。
マッスル・ショールズにDan Pennが居るなら、ナッシュビルにはこの男が居るさ!
DIXIE FLYERSをバックに、72年に録音された唯一のソロ作、染みますよ~。
15位と16位は、何年もの間、新譜に負けじとトップセラー&ロングセラーを続けているスペインはバルセロナ産のジャズ・ロック名作がそろってランクイン!
「なに?ジョン・マクラフリン?スペインにオレがいることを忘れてもらっちゃ困るぜ。」レビュワー5人が満点評価のスパニッシュ・ジャズ・ロック最高峰!
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スペインを代表するジャズ・ロック・バンド、ICEBERGが76年にリリースした2nd『COSES NOSTRES』をピックアップ!
これは痺れました!スペイン・ジャズ・ロックの重鎮たちが72年に産み落とした全曲ビートルズのカバー・アルバム。イージーリスニングな感じは微塵もなく強烈な躍動感とキラメキ!カケレコが自信を持ってオススメします!!
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後にスペインはバルセロナのジャズ・ロック・シーンで名を残す重鎮たちが70年代初期に産み落とした最高にカッコ良いビートルズ・カバー作『WE ARE DIGGING THE BEATLES』をピックアップ!
スペインはバルセロナは、カンタベリーにも負けないジャズ・ロックの宝庫!
こちらのページで大プッシュしておりますので、是非、チェックください。
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70年代にスペインでおこったロック・ムーヴメント「Musica Laietana ライエターナ・ミュージック」を特集!
旧ユーゴ最高峰の傑作。昨年の9月にリイシューされてから、長らくランクインし続けているトップセラーアイテム。
ジェントル・ジャイアントばりの超絶技巧とメロディ・センスとハーモニー。これでもかと畳みかけるアンサンブルは圧巻の一言!
ランキング2位のLITTLE TRAGEDIESにも負けない注目のロシア新鋭が登場!ベテランで言えばAFTER CRYINGにも肩を並べるクラシカルなシンフォは驚くばかり。鮮烈な2014年デビュー作!
もう最初の入荷から5年も経っているのに安定して売れ続けています。カケレコの全リイシュー盤の中でもベスト3には入る人気盤かも!
最近、チェンバー・ロック新鋭も次々にデビューしていて目が離せません!
このアメリカのグループ、アメリカとは思えないヨーロピアンな翳りいっぱいで、ズール系やユニヴェル・ゼロから民族音楽まで視野に入れたチェンバー・ロック傑作!
チェンバー・ロック新鋭の2014年新譜はこちらで特集しております。
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00年代に入ってジャズ・ロック/チェンバー・ロック/アヴァン・ロックの充実ぶりが凄い!ということで、ユーロ各国から北米、南米まで、世界中から届くジャズ・ロック/チェンバー・ロック/アヴァン・ロックの2014年新譜をピックアップ!
UT GRETをリリースしたイタリアのALTROCKレーベルは、間違いなく現代のチェンバー・ロック・シーン活性の中心と言えるでしょう。
ALTROCKレーベル発の作品はこちらで特集!
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05年に実験的なロックのためのフェスを開催するために設立され、翌06年に、YUGENの作品をリリースし、レーベルとしてもスタートしたイタリアに本拠を置くAltrock Productionsを特集!
カケレコで今一番ホットな作品20枚とともに、関連する特集記事をご紹介してまいりました。
みなさまにとって、今まで思いもしなかったジャンルへの扉が開いたのなら嬉しいです。
どの作品も名作ぞろいですので、是非、ゲットして聴いてみてくださいね~。
20位以降も含む2014年5月のベストセラーランキングはこちら!
68年に録音され、71年にリリースされながらジミー・ペイジの反対ですぐに回収となったアルバム。ジミー・ペイジ、弾きまくってます!もの凄いエネルギー!
後にBARCELONA TRACTION〜MUSICA URBANAとスパニッシュ・ジャズ・ロックを代表するグループで活躍する名Key奏者Lucky Guriと70年代初期のスパニッシュ・ジャズ・ロック・シーンを代表するグループMAQUINA!のサックス奏者Peter Roarを中心に、言わずとしれたICEBERGの名ギタリストMax Sunyerや、MAQUINA!のリズム隊が参加したスーパー・グループ。72年作の全曲ビートルズ・カバー・アルバム。もう、このレビュー書きながら、興奮しています!2曲目の「Strawberry Fields Forever」で泣きそうです。イージーリスニングな感じは微塵もなく、サイケ・ポップのカラフル感を残しつつ、ロック的シャープさとオシャレな洗練とが同居した最高にカッコ良くワクワク感溢れるサウンドを聴かせています。シャープでタイトな音色と手数多いフレージングがカッコ良すぎるドラムを中心に、ピアノとサックスが時にどっしりと時に軽やかに躍動し、NUCLEUS時代のChris Speddingを彷彿とさせるセンス溢れるMax Sunyerが脇を固めます。このキラメキが伝わるでしょうか。カケレコが自信を持ってオススメする大傑作!ビートルズ・ファンもサイケ・ポップ・ファンもニッチ・ポップ・ファンもジャズ・ロック・ファンもカンタベリー・ファンも全員必聴!
スペイン出身のジャズ・ロック・グループ。77年作の3rd。前作で完成したテクニカル・ジャズ・ロックに暴力性を加えたヘヴィな演奏が印象的。高速フレーズを正確無比というよりゴリゴリとアグレッシヴに弾き倒すギターは存在感抜群。2ndとあわせて、スペイン・ジャズ・ロックの最高峰
このスペインの新鋭プログレ・グループの個性の突き抜けっぷりときたら!内ジャケに映るオペラティック&ユーモラスなメンバー写真からキてますが(ローリー寺西みたい)、演奏メンバー6人にステージ上で活躍するパフォーマー2人という編成もまた得体が知れません!演奏と演劇的なパフォーマンスの要素を一つにしたライヴ活動を行っているようですが、う〜む、いったいどんな音なんだ!そんな彼らの2012年デビューですが、サウンドを聴いてまたまたびっくり!クイーンもびっくりなオペラティックな多声コーラスで幕を開けると、ギターとムーグがユニゾンで切れ込んで、青空へと突き抜けるようなメロディアスなフレーズを高速で奏でる!エモーショナルで力強い歌唱を聴かせるヴォーカルも良いし、その後ろではメロトロン風のヴィンテージな音色のキーボードが鳴り響いているし、リズム隊は超重量級でメタリックにぶっ放してるし、すごいぞDRY RIVER!彼らのWebでインフォを見ると、メンバーのフェイヴァリット・バンドには、クイーンの他、ドリーム・シアターやメタリカといったメタル・バンドの他、フランク・ザッパやスティーヴ・ヴァイなどの曲者も上げられていて、パフォーマーの2人のフェイヴァリットはモンティ・パイソンという始末。プログレ、HR/HM、アヴァン・ロックをゴッタ煮にして、恐るべしな諧謔精神でまとめあげた希代の奇天烈プログレ。北欧のMOON SAFARI、インドネシアのDISCUSといったバンドが近年、新鋭プログレシーンで多いに話題になりましたが、その次に話題になるべき実力を持ったグループとカケレコが自信を持って推薦!オススメですよ〜。
06年にロシアはモスクワで結成された新鋭プログレ・グループ。EL&P、U.K.、イエス、ジェネシス、クリムゾン、ツェッペリンに影響を受けたKey奏者でコンポーザーのSergey Bolotovを中心にキーボード・トリオとして活動をスタートし、ヴァイオリン奏者やフルート奏者やギタリストをゲストに迎えて録音され、2014年にリリースされたデビュー作。まるでキース・エマーソンのような重厚かつテンションみなぎるピアノと艶やかに舞い上がるヴァイオリンとがダイナミックに躍動するオープニングから、デビュー作とは思えない鮮烈なプログレを聴かせます。シャープなドラム、ジャズ/フュージョンの確かな素養を感じるベースによるリズム隊も安定感抜群で特筆。瑞々しくリリカルなピアノに、フルートやヴァイオリンが静謐に響く映像喚起的なパートも素晴らしいし、レ・オルメ『フェローナ〜』ばりのキーボード・プログレもカッコ良いし、クラシカルなプログレとして、同郷の新鋭LOST WORLDや、ベテランで言えばハンガリーのAFTER CRYINGあたりと肩を並べる、と言っても過言ではないでしょう。これは素晴らしい作品。ヴァイオリンとフルートをフィーチャーしたシンフォニック・ロックのファンは必聴!
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