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2014年5月のカケレコ・ベストセラー!

こんにちは、カケレコ店長の田中です。

5月の月間ベストセラーの集計ができましたので、発表いたしましょう!

入荷したての新譜&新規リイシュー盤から、ベストセラーを続ける人気盤、ブログなどでカケレコが強力にプッシュしているオススメ盤まで、今、全国のディープなプログレ&ユーロ・ロック・ファンから注目を集める熱いラインナップとなっております。

どうぞ試聴しながら、お楽しみください!

1位:TAI PHONG / RETURN OF THE SAMURAI

1位は、堂々の2ヶ月連続でタイ・フォンの2013年新譜!これでもかと溢れる美旋律と美声。70年代の名作たちと変わらぬ甘美でファンタスティックな逸品ですよ~。

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2位:LITTLE TRAGEDIES / AT NIGHTS

最近、ロシアの新鋭プログレ・シーンが元気で、続々と注目の作品がリリースされています。

そんなロシア新鋭の中でも90年代はじめから活動してシーンをリードする筆頭格。

EL&Pをモダンなヘヴィネスでアップデートしたような重厚極まる「動」のパートと、対照的にエニドばりにクラシカルでロマンティックな「静」のパートの鮮やかな対比。

さすがのドラマとダイナミズムで聴き手を圧倒する渾身の2014年大傑作ですよ~。

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バンドのストーリーはこちらで。他の作品も名作ぞろい。是非、チェックください。


ロシアン・プログレの雄LITTLE TRAGEDIESストーリー&最新作『ZAPECHNYJ RAJ(PARADISE BEHIND THE STOVE)』

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あのチャイコフスキーも輩出したサンクトペテルブルク音楽院出身で、作曲家/Key奏者のGennady Ilyinにより94年に結成された、90年代以降のロシア・プログレを牽引するグループ、LITTLE TRAGEDIESを特集!

ロシア新鋭プログレは、こちらのページで特集しています。
豊かなクラシック音楽の土壌に根ざしたダイナミックかつ格調高いを是非、ご堪能ください☆


ロシア・プログレ新鋭特集!

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LITTLE TRAGEDIESとLOST WORLDを双頭に、豊かなクラシック音楽の土壌に根ざしたダイナミックかつ格調高いプログレ・グループが続々と登場しているロシアのプログレ新鋭シーンを特集!

3位:MICHAEL QUATRO / IN COLLABORATION WITH THE GODS

ディープなプログレ&ユーロ・ロックのファン驚愕のアイテムを続々とリリースしている注目のレーベルFLAWED GEMS。

今回のリイシューも凄かった・・・

なんと、スージー・クアトロのお兄さんの作品をリイシュー!

それにしても、こんなにも素晴らしいキーボード奏者だったのか。この75年作は、トレース『鳥人王国』あたりと並び称されるべきクラシカルなキーボード・プログレ逸品ですよ!

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FLAWED GEMSのリイシュー盤リストはこちらから!

FLAWED GEMSレーベルCDリスト【人気順】

4位:ANGLAGARD / PROG PA SVENSKA

次々に往年のグループが来日し、今やプログレの聖地と言える存在のクラブチッタ。

イタリアの往年のグループの来日ライヴ盤も人気ですが、北欧屈指の新鋭ANGLAGARDによる2013年来日盤も登場!

神秘的かつ静謐な「静」のパートとメロトロンが轟く「動」のパートとの鮮烈な対比が見事!

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5位:PINK FLOYD / BBC SESSIONS 1967-1968

シド在籍時の未発表曲「Vegetable Man」「Scream The Last Scream」のTOP GEAR出演時の音源や、2nd「Set The Controls」のシド在籍時バージョンなど、67年5月から68年12月までのピンク・フロイドのBBC音源がリイシュー!

6位:SMAK / SMAK

EASTERN TIMEレーベルより、旧ユーゴのプログレのリイシューも活発!

その一番人気が、旧ユーゴ屈指のプログレ傑作と言えるSMAKの75年デビュー作。

蘭トレースの端正さと伊レ・オルメのほの暗い叙情美やヘヴィネスを合わせつつ、奇天烈さや熱気、東欧ならではの哀感も混ぜ込んだアンサンブルはプログレ・ファンは歓喜すること間違いなし!

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EASTERN TIMEのリイシュー盤リストはこちらから!

EASTERN TIMEレーベルCDリスト【人気順】

旧ユーゴのプログレはこちらで特集しております。チェック是非!


旧ユーゴの首都ベオグラードで生まれたセルビアン・プログレ特集

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旧ユーゴはセルビアのベオグラード出身のプログレ/ハード・ロック・バンドの作品をピックアップ。

7位:DRUCKFARBEN / SECOND SOUND

イエスやジェントル・ジャイアントのDNAを継ぐカナダの新鋭による2014年の新譜2nd!

2011年のデビュー作も名作でしたが、この2ndも北米らしい爽快&痛快なプログレ・ハードを聴かせる充実作に仕上がっていますよ~。

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2014年のプログレ/シンフォ注目の新譜はこちらで特集しております!


2014年プログレ/シンフォ注目の新譜特集【新鋭編】

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90年代以降にプログレ新鋭シーンが盛り上がり、00年代に入っても注目の作品が続々とリリースされています。その勢い衰えず、次々と優れたプログレ新譜が届く2014年。入荷した注目作をピックアップいたしましょう。

8位:DRY RIVER / EL CIRCO DE LA TIERRA

スペインの新鋭による2012年デビュー作で、2012年の年末に入荷してすぐに売り切れた後、しばらくレーベル在庫切れで入荷しなかったのですが、先月、待望の再入荷!

ルックスはまるでローリー寺西だし、モンティ・パイソン好きのパフォーマーがメンバーに居るし、謎だらけのスペイン新鋭。でも、音は、プログレ、HR/HM、アヴァン・ロックをゴッタ煮して、恐るべしな諧謔精神でまとめた希代の奇天烈プログレ!

売れてます!

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9位:FOOLS GOLD / FOOLS GOLD

日本に負けじと紙ジャケのリイシューが盛んなお隣韓国。BELLA TERRAレーベルより新譜が届きました。イーグルスのメンバーがプロデュース&ゲスト参加したウェストコースト・ロック/カントリー・ロックの名作!

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FOOLS GOLDは、1stも2ndもヒットには結びつかなかったものの、イーグルスやボズ・スキャッグスあたりのウェストコースト・ロックのファンなら必聴といえる傑作。

特集しましたので、是非、未聴の方は試聴ください☆


FOOLS GOLD『FOOLS GOLD』『MR.LUCKY』~ MEET THE SONGS 第125回

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米ウェストコースト・ロックの名グループ、FOOLS GOLDをピックアップ!イーグルス、ボズ・スキャッグスのファンは必聴!

10位:DEWA BUDJANA / SURYA NAMASKARN

インドネシアも最近、シーンが活発。アメリカのMOONJUNEレーベルより、続々とジャズ/フュージョン・ロックの名グループが発信されています。

母国では大人気のロック・バンドに所属しているギタリストDEWA BUDJANAは中でも最重要のアーティスト。

パット・メセニーや北欧のロイネ・ストルトに比肩する色彩感覚と映像喚起力を持った名ギタリストですよ~。

2013年には2枚のアルバムをリリースしてどちらも名作でしたが、2014年新譜がまた素晴らしい!

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インドネシアのプログレ特集はこちら!


【新作追加】DISCUSに続け!インドネシア・プログレ特集

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NHK-FMの『プログレ三昧』でDISCUSが取り上げられ、プログレ・ファンにとって注目すべきエリアとなったインドネシア。DISCUSにも勝るとも劣らない硬派かつイマジネーション溢れるジャズ・ロック/プログレの名作が続々と届いておりますので、ピックアップ!

11位:JESETER / SLAVNOST PRO JEDNOHO !

12位:JESETER / PROMENA

チェコ第三の都市オストラヴァで05年に結成されたグループの1stと2ndが、そろってランクイン!

イエスのDNAとともに、70年代の東欧プログレのエッセンスも取り入れたヴィンテージ・プログレを展開する00年代東欧プログレ注目のグループですよ~。


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13位:FAIRY TALE / ONCE UPON A TIME

オランダのオルガン・ロック・バンドの69年作リイシュー盤。

オープニング・ナンバーを聴いて驚きました!スティーヴ・ウィンウッドばりのソウルフル・ヴォーカル!

R&B~サイケを通過して、プログレ&ハード・ロック前夜の69年の空気を刻んだ野心に満ちたサウンドはかなり完成度高いです!

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14位:BOB McDILL / SHORT STORIES

紙ジャケで次々に英米ロックのディープ盤をリリーシューしている人気の韓国のレーベルBIG PINKの新規リイシュー盤の中でもトップセラーがこちら。

マッスル・ショールズにDan Pennが居るなら、ナッシュビルにはこの男が居るさ!

DIXIE FLYERSをバックに、72年に録音された唯一のソロ作、染みますよ~。

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BIG PINKレーベルのCDリスト【人気順】

15位と16位は、何年もの間、新譜に負けじとトップセラー&ロングセラーを続けているスペインはバルセロナ産のジャズ・ロック名作がそろってランクイン!

15位:ICEBERG / SENTIMENTS

「なに?ジョン・マクラフリン?スペインにオレがいることを忘れてもらっちゃ困るぜ。」レビュワー5人が満点評価のスパニッシュ・ジャズ・ロック最高峰!

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【ユーロロック周遊日記】ICEBERG『COSES NOSTRES』

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スペインを代表するジャズ・ロック・バンド、ICEBERGが76年にリリースした2nd『COSES NOSTRES』をピックアップ!

16位:PETER ROAR / LUCKY GURI / CHARLES BENAVENT / MAX SUNYER / SALVADOR FONT / WE ARE DIGGING THE BEATLES

これは痺れました!スペイン・ジャズ・ロックの重鎮たちが72年に産み落とした全曲ビートルズのカバー・アルバム。イージーリスニングな感じは微塵もなく強烈な躍動感とキラメキ!カケレコが自信を持ってオススメします!!

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PETER ROAR & LUCKY GURI『WE ARE DIGGING THE BEATLES』 - MEET THE SONGS 第86回

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後にスペインはバルセロナのジャズ・ロック・シーンで名を残す重鎮たちが70年代初期に産み落とした最高にカッコ良いビートルズ・カバー作『WE ARE DIGGING THE BEATLES』をピックアップ!

スペインはバルセロナは、カンタベリーにも負けないジャズ・ロックの宝庫!
こちらのページで大プッシュしておりますので、是非、チェックください。


Musica Laietana ライエターナ・ミュージック特集~スペインはバルセロナで起こったジャズ・ロック・ムーヴメント

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70年代にスペインでおこったロック・ムーヴメント「Musica Laietana ライエターナ・ミュージック」を特集!

17位:KORNELYANS (KORNI GRUPA) / NOT AN ORDINARY LIFE

旧ユーゴ最高峰の傑作。昨年の9月にリイシューされてから、長らくランクインし続けているトップセラーアイテム。

ジェントル・ジャイアントばりの超絶技巧とメロディ・センスとハーモニー。これでもかと畳みかけるアンサンブルは圧巻の一言!

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18位:INNER DRIVE / OASIS

ランキング2位のLITTLE TRAGEDIESにも負けない注目のロシア新鋭が登場!ベテランで言えばAFTER CRYINGにも肩を並べるクラシカルなシンフォは驚くばかり。鮮烈な2014年デビュー作!

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19位:YARDBIRDS / LIVE YARDBIRDS FEATURING JIMMY PAGE

もう最初の入荷から5年も経っているのに安定して売れ続けています。カケレコの全リイシュー盤の中でもベスト3には入る人気盤かも!

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20位:UT GRET / ANCESTOR’S TALE

最近、チェンバー・ロック新鋭も次々にデビューしていて目が離せません!

このアメリカのグループ、アメリカとは思えないヨーロピアンな翳りいっぱいで、ズール系やユニヴェル・ゼロから民族音楽まで視野に入れたチェンバー・ロック傑作!

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チェンバー・ロック新鋭の2014年新譜はこちらで特集しております。


2014年プログレ注目の新譜特集【ジャズ・ロック/チェンバー・ロック/アヴァン・ロック編】

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00年代に入ってジャズ・ロック/チェンバー・ロック/アヴァン・ロックの充実ぶりが凄い!ということで、ユーロ各国から北米、南米まで、世界中から届くジャズ・ロック/チェンバー・ロック/アヴァン・ロックの2014年新譜をピックアップ!

UT GRETをリリースしたイタリアのALTROCKレーベルは、間違いなく現代のチェンバー・ロック・シーン活性の中心と言えるでしょう。

ALTROCKレーベル発の作品はこちらで特集!


チェンバー・ロック/アヴァン・ロック00年代新鋭特集【ALTROCKレーベル編】

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05年に実験的なロックのためのフェスを開催するために設立され、翌06年に、YUGENの作品をリリースし、レーベルとしてもスタートしたイタリアに本拠を置くAltrock Productionsを特集!

カケレコで今一番ホットな作品20枚とともに、関連する特集記事をご紹介してまいりました。

みなさまにとって、今まで思いもしなかったジャンルへの扉が開いたのなら嬉しいです。

どの作品も名作ぞろいですので、是非、ゲットして聴いてみてくださいね~。

20位以降も含む2014年5月のベストセラーランキングはこちら!

2014年5月のベストセラーランキング

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2014年5月のベストセラー

  • YARDBIRDS / LIVE YARDBIRDS FEATURING JIMMY PAGE

    発売後すぐに回収となった幻のライヴ盤、ジミー・ペイジ弾きまくり!

    68年に録音され、71年にリリースされながらジミー・ペイジの反対ですぐに回収となったアルバム。ジミー・ペイジ、弾きまくってます!もの凄いエネルギー!

  • PETER ROAR / LUCKY GURI / CHARLES BENAVENT / MAX SUNYER / SALVADOR FONT / WE ARE DIGGING THE BEATLES

    後にスパニッシュ・ジャズ・ロック・シーンで名を残す重鎮たちが70年代初期に産み落とした最高にカッコ良いビートルズ・カバー作

    後にBARCELONA TRACTION〜MUSICA URBANAとスパニッシュ・ジャズ・ロックを代表するグループで活躍する名Key奏者Lucky Guriと70年代初期のスパニッシュ・ジャズ・ロック・シーンを代表するグループMAQUINA!のサックス奏者Peter Roarを中心に、言わずとしれたICEBERGの名ギタリストMax Sunyerや、MAQUINA!のリズム隊が参加したスーパー・グループ。72年作の全曲ビートルズ・カバー・アルバム。もう、このレビュー書きながら、興奮しています!2曲目の「Strawberry Fields Forever」で泣きそうです。イージーリスニングな感じは微塵もなく、サイケ・ポップのカラフル感を残しつつ、ロック的シャープさとオシャレな洗練とが同居した最高にカッコ良くワクワク感溢れるサウンドを聴かせています。シャープでタイトな音色と手数多いフレージングがカッコ良すぎるドラムを中心に、ピアノとサックスが時にどっしりと時に軽やかに躍動し、NUCLEUS時代のChris Speddingを彷彿とさせるセンス溢れるMax Sunyerが脇を固めます。このキラメキが伝わるでしょうか。カケレコが自信を持ってオススメする大傑作!ビートルズ・ファンもサイケ・ポップ・ファンもニッチ・ポップ・ファンもジャズ・ロック・ファンもカンタベリー・ファンも全員必聴!

  • ICEBERG / SENTIMENTS

    これぞスパニッシュ・ジャズ・ロックの最高峰!77年作3rd

    スペイン出身のジャズ・ロック・グループ。77年作の3rd。前作で完成したテクニカル・ジャズ・ロックに暴力性を加えたヘヴィな演奏が印象的。高速フレーズを正確無比というよりゴリゴリとアグレッシヴに弾き倒すギターは存在感抜群。2ndとあわせて、スペイン・ジャズ・ロックの最高峰

  • DRY RIVER / EL CIRCO DE LA TIERRA

    (クイーン + ドリーム・シアター)÷モンティ・パイソン!?プログレとHR/HMを恐るべしな諧謔精神でまとめあげた希代の奇天烈プログレ、このスペインの新鋭2012年デビュー作、凄すぎです!

    このスペインの新鋭プログレ・グループの個性の突き抜けっぷりときたら!内ジャケに映るオペラティック&ユーモラスなメンバー写真からキてますが(ローリー寺西みたい)、演奏メンバー6人にステージ上で活躍するパフォーマー2人という編成もまた得体が知れません!演奏と演劇的なパフォーマンスの要素を一つにしたライヴ活動を行っているようですが、う〜む、いったいどんな音なんだ!そんな彼らの2012年デビューですが、サウンドを聴いてまたまたびっくり!クイーンもびっくりなオペラティックな多声コーラスで幕を開けると、ギターとムーグがユニゾンで切れ込んで、青空へと突き抜けるようなメロディアスなフレーズを高速で奏でる!エモーショナルで力強い歌唱を聴かせるヴォーカルも良いし、その後ろではメロトロン風のヴィンテージな音色のキーボードが鳴り響いているし、リズム隊は超重量級でメタリックにぶっ放してるし、すごいぞDRY RIVER!彼らのWebでインフォを見ると、メンバーのフェイヴァリット・バンドには、クイーンの他、ドリーム・シアターやメタリカといったメタル・バンドの他、フランク・ザッパやスティーヴ・ヴァイなどの曲者も上げられていて、パフォーマーの2人のフェイヴァリットはモンティ・パイソンという始末。プログレ、HR/HM、アヴァン・ロックをゴッタ煮にして、恐るべしな諧謔精神でまとめあげた希代の奇天烈プログレ。北欧のMOON SAFARI、インドネシアのDISCUSといったバンドが近年、新鋭プログレシーンで多いに話題になりましたが、その次に話題になるべき実力を持ったグループとカケレコが自信を持って推薦!オススメですよ〜。

  • TAI PHONG / RETURN OF THE SAMURAI

    フレンチ・プログレの名グループ、2013年作

    70年代に傑作を残したフレンチ・シンフォを代表する名グループ、タイ・フォンによる2013年作。オリジナル・メンバーでギター&ヴォーカルのKhanh Maiに、女性ヴォーカルなど新メンバー3人による4人のバンド・メンバーを中心に、多数のゲストが参加して制作。柔らかなトーンで夢想的に広がるキーボード、叙情がしたたり落ちるリリカルなピアノ、そして、70年代から彼らの魅力である繊細なタッチで伸びやかに紡がれる哀愁たっぷりの泣きのギター!オープニング・ナンバーから、流麗すぎるギター・ソロにグッときっぱなし。さらに、何と言っても魅力的なのが、男女リード・ヴォーカル!変わらぬセンチメンタルなハイ・トーンが胸を震わせるKhanhのヴォーカル、透き通った女性ヴォーカル。これでもかと美旋律と美声が響き渡ります。パーカッシヴなアコースティック・ギターや打楽器によるアジアンなエキゾチズムも良い案配で、甘美な歌世界を引き締めています。あとは、ジャケが初期作のようにファンタスティックだったら完璧だったんですが!アルバムのどこを切り取っても彼ららしいリリシズムが溢れでるシンフォニック・ロック逸品。

  • SMAK / SMAK

    旧ユーゴ屈指のプログレ・バンド、クラシック、ブルース、ジャズ/フュージョンが見事に融合した75年の名デビュー作

    71年に結成された旧ユーゴはセルビア屈指のヘヴィ・プログレ・バンドによる75年デビュー作で、東欧屈指の一枚としてユーロ・ロック・ファンに愛される名作。特筆なのが旧B面すべてを使った19分近い大曲。手数多く前のめりで性急なドラム、クラシカルでいて東欧ならではの独特の哀感もあるエレピやオルガン、そして、キーボードと時に高速ユニゾンを奏で、時にハードエッジなリズム・ギターでロック的ダイナミズムを生み出すギター。オランダのトレースの端正さとイタリアのレ・オルメのほの暗い叙情美やヘヴィネスを合わせつつ、時にジェントル・ジャイアントばりの奇天烈さ、時に伊ヘヴィ・シンフォばりの熱気を注入しつつ、東欧ならではの独特の哀感もあるアンサンブルはプログレ・ファンは歓喜すること間違いなし。クラシック、ブルース〜ハード・ロック、ジャズ/フュージョンの見事な融合。ずばりユーロ・ロック屈指の名曲でしょう。旧A面の小曲も魅力で、ツェッペリンばりのハード・エッジなアンサンブルと線の細いハイ・トーンのヴォーカルからは辺境プログレならではの翳りがぷんぷん漂っています。それにしても、後にBIJELO DUGMEにも参加し、ソロでも活躍するLaza Ristovskiはプログレファン注目のKey奏者と言えるでしょう。東欧屈指の名作です。

  • LITTLE TRAGEDIES(MT) / AT NIGHTS

    ヴィンテージ・キーボードが躍動するクラシカルかつダイナミックなキーボード・プログレ、00年代以降のロシア・プログレの最高峰!

    本格的な音楽教育を受け、交響曲も書けるほどにクラシックに精通したKey奏者&コンポーザーのGennady Ilyinを中心に、ロシア南西部のウクライナ国境に近い町クルスクで結成された新鋭プログレ・グループ。2014年リリースの恐らく9枚目。エネルギッシュかつ流麗に鳴らされるムーグのリード、そこに時にユニゾンで超絶的に合わせ、時に単独で鳴り響くハモンド。オープニングから躍動するヴィンテージ・キーボードのスリリングな演奏に言葉を失います。タイトかつアグレッシヴなリズム隊とエッジの立ったギターのリフによるロック的ダイナミズムも印象的で、EL&Pをモダンなヘヴィネスでアップデートしたような重厚極まるキーボード・プログレを基調に、クラシック直系の華麗なキメのパートを挟みつつ、これでもかとドラマティックに展開していきます。一転して、音が瑞々しく響く格調高いピアノによる静謐なパート、管楽器が豊かに鳴るロマンティシズム溢れるパートも絶品ですし、ロシア語によるエモーショナルかつ演劇的なヴォーカルか醸すもの悲しさも特筆。「静」と「動」の鮮烈な対比。LOST WORLDと並ぶ現代ロシア・プログレ屈指のグループによる渾身の大傑作です。

  • INNER DRIVE / OASIS

    ヴァイオリンやフルートが躍動する「鮮烈」なシンフォニック・ロックを聴かせるロシア注目の新鋭、2014年傑作デビュー作!

    06年にロシアはモスクワで結成された新鋭プログレ・グループ。EL&P、U.K.、イエス、ジェネシス、クリムゾン、ツェッペリンに影響を受けたKey奏者でコンポーザーのSergey Bolotovを中心にキーボード・トリオとして活動をスタートし、ヴァイオリン奏者やフルート奏者やギタリストをゲストに迎えて録音され、2014年にリリースされたデビュー作。まるでキース・エマーソンのような重厚かつテンションみなぎるピアノと艶やかに舞い上がるヴァイオリンとがダイナミックに躍動するオープニングから、デビュー作とは思えない鮮烈なプログレを聴かせます。シャープなドラム、ジャズ/フュージョンの確かな素養を感じるベースによるリズム隊も安定感抜群で特筆。瑞々しくリリカルなピアノに、フルートやヴァイオリンが静謐に響く映像喚起的なパートも素晴らしいし、レ・オルメ『フェローナ〜』ばりのキーボード・プログレもカッコ良いし、クラシカルなプログレとして、同郷の新鋭LOST WORLDや、ベテランで言えばハンガリーのAFTER CRYINGあたりと肩を並べる、と言っても過言ではないでしょう。これは素晴らしい作品。ヴァイオリンとフルートをフィーチャーしたシンフォニック・ロックのファンは必聴!

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