2023年1月23日 | カテゴリー:ロック探求ランキング,世界のロック探求ナビ
タグ: ロック&ポップス
バーズ、CSN&Y、そしてソロで活躍したデヴィッド・クロスビーが、2023年1月18日に亡くなりました。
追悼の意を込め、過去記事を再アップいたします。
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デヴィッド・クロスビーの楽曲TOP10が米音楽サイトULTIMATE CLASSIC ROCKで発表されたのでシェアいたしましょう。
哲学者のような風貌とテンションある深淵な歌世界。
ミュージシャンからも高く評価されるミュージシャンズ・ミュージシャンですよね。
恥ずかしながら私自身、デヴィッド・クロスビーの曲を好きになったのはロックを聴き始めてからだいぶたった、20歳を過ぎた頃でした。
中学の頃、ビートルズ『リヴォルヴァー』を聴くときにジョージのラーガな曲をスキップしていたように、CSN&Y『デジャ・ヴ』を聴くときはクロスビーの曲をスキップしていました。
ポール・マッカートニーやグレアム・ナッシュなど分かりやすいメロディとハーモニーが好きだった僕は彼の難解さを敬遠していたんです。
最初に「クロスビー、いいね!」、となったのが、当時聴いていたオシャレなギター・ポップ・グループ、タヒチ80のインタビューで、メンバーがクロスビーをフェイヴァリット・ミュージシャンに上げていたこと。「えっ、こんなキャッチーなグループのメンバーがクロスビー!?」
で、バーズを聴き直してみて、まずは「Lady Friend」や「WHY ?」のキャッチーさに偏見がなくなり、CSN&Yを聴いて、今まで難解に響いていた「Almost Cut My Hair」のアシッド感に痺れ、聴けば聴くほどに味わいの増す深淵な歌世界がいつのまに好きになりました。
さすがにソロ作は濃くてきついかなぁ、と思ってたんですが、ピーター・バラカンの本で「If Only I Could Remember My Name」が絶賛されていて、聴いてみたら、「おぉ、最高・・・」。
今回あらためて聴いてみましたが、どの曲も独特のかげりを持った幻想美とたゆたう浮遊感が共通していて、クロスビーにしか作れない音世界。
もしかすると、僕のように聴かず嫌いのリスナーも居るかもしれません。
それでは、じっくりと聴いてまいりましょう。
シングルのみのリリース。96年にデジタル・リマスターでリイシューされた際、『昨日より若く』にボーナス・トラックとして収録されました。
元バーズのデイヴィッド・クロスビー、元バッファロー・スプリングフィールドのスティーヴン・スティルス、元ホリーズのグラハム・ナッシュが結成したスーパー・グループCS&Nにニール・ヤングが加わり、CSN&Yとなって制作された70年作。美しい3声ハーモニーが多数のフォロワーを生んだ69年デビュー作の魅力はそのままに、ヤングが加わったことで、4人の才能がぶつかり合った緊張感がみなぎっています。オープニングはスティルス作の「Carry On」。4人の卓越したコーラス、そこに鋭角に切れ込むエレキ・ギター。美しくも張り詰めた空気感はこの4人ならではの魅力に溢れています。2曲目はナッシュ作で、一転して、他の米国出身の3人とは違う、ただひとり英国出身者ならではの牧歌的なメロディとハーモニーが印象的。デッドのジェリー・ガルシアのスティール・ギターも特筆です。3曲目は、クロスビー作で、ヘビーに絡み合うエレキと気迫溢れるヴォーカルによる緊張感と浮遊感が拮抗した歌世界はこの人ならでは。そして、前半の極めつけがヤングの代表曲と言える「Helpless」。曲のシンプルさが繊細なヴォーカルを際立たせ、不安や孤独が胸に迫ってくる名曲です。その後もジョニ・ミッチェル作の「Woodstock」やナッシュの優美な「Our House」など名曲目白押し。60年代のラヴ&ピースの終焉から「個」の時代へと移り変わった70年代の幕を開けた、4人の「個」がぶつかりあう米フォーク・ロック屈指の傑作。
元バーズのデイヴィッド・クロスビー、元バッファロー・スプリングフィールドのスティーヴン・スティルス、元ホリーズのグラハム・ナッシュが結成したスーパー・グループCS&Nにニール・ヤングが加わり、CSN&Yとなって制作された70年作。美しい3声ハーモニーが多数のフォロワーを生んだ69年デビュー作の魅力はそのままに、ヤングが加わったことで、4人の才能がぶつかり合った緊張感がみなぎっています。オープニングはスティルス作の「Carry On」。4人の卓越したコーラス、そこに鋭角に切れ込むエレキ・ギター。美しくも張り詰めた空気感はこの4人ならではの魅力に溢れています。2曲目はナッシュ作で、一転して、他の米国出身の3人とは違う、ただひとり英国出身者ならではの牧歌的なメロディとハーモニーが印象的。デッドのジェリー・ガルシアのスティール・ギターも特筆です。3曲目は、クロスビー作で、ヘビーに絡み合うエレキと気迫溢れるヴォーカルによる緊張感と浮遊感が拮抗した歌世界はこの人ならでは。そして、前半の極めつけがヤングの代表曲と言える「Helpless」。曲のシンプルさが繊細なヴォーカルを際立たせ、不安や孤独が胸に迫ってくる名曲です。その後もジョニ・ミッチェル作の「Woodstock」やナッシュの優美な「Our House」など名曲目白押し。60年代のラヴ&ピースの終焉から「個」の時代へと移り変わった70年代の幕を開けた、4人の「個」がぶつかりあう米フォーク・ロック屈指の傑作。
いかがでしたか?
個人的には、バーズ版『リヴォルヴァー』とも言える名作『名うてのバード兄弟』収録の「Draft Morning」もクロスビーらしい美しい名曲だと思います。
原文はこちら
http://ultimateclassicrock.com/david-crosby-songs/
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1965年4月12日にリリースされたバーズのデビュー・シングル「ミスター・タンブリン・マン」。フォーク・ロックの先駆けとなったこの楽曲から辿って、アメリカで巻き起こったフォーク・ロック・ブームの作品を聴いてまいります。
65年の記念すべきデビュー作。ビートを効かし、マジカルな12弦ギターのアルペジオと豊かなコーラス・ワークで彩ったディランのカバー「ミスター・タンブリン・マン」は全米1位の大ヒット。独自のフォーク・ロック・スタイルは、ビートルズにも影響を与えるなど、その後のミュージック・シーンに大きな影響を及ぼします。Gene Clarkによるビートリッシュな楽曲も魅力的。90年代ギター・ポップにも通ずる歴史的傑作。
65年の2nd。「ターン・ターン・ターン」がシングル・チャートで全米NO.1を獲得。大ヒットの連発により一層の人気を得、彼等のフォーク・ロック・スタイルは大きなセールス・ポイントになりました。本作からバーズはディランやビートルズの影響から脱しし始め独自のバーズ・サウンドを形成していきます。
アメリカを代表するフォーク・ロック・グループ。バーズ版『Sgt.Peppers』とでも言えそうな68年の傑作5thアルバム。プロデュースはゲイリー・アッシャー。
ロジャー・マッギン、ストリング・ベンダーを操る天才ギタリストのクラレンス・ホワイト、バーズ史上最高とも言えるリズム隊、スキップ・バッティンとジーン・パーソンズという鉄壁の4人編成で71年に録音された11枚目で、再結成作を除けばラスト・アルバム。哀愁溢れるカントリー・ロックの佳曲ぞろいで、ビートルズ『アビーロード』にも通ずるバンド有終の美を飾った名作。
元バーズのデイヴィッド・クロスビー、元バッファロー・スプリングフィールドのスティーヴン・スティルス、元ホリーズのグラハム・ナッシュが結成したスーパー・グループCS&Nにニール・ヤングが加わり、CSN&Yとなって制作された70年作。美しい3声ハーモニーが多数のフォロワーを生んだ69年デビュー作の魅力はそのままに、ヤングが加わったことで、4人の才能がぶつかり合った緊張感がみなぎっています。オープニングはスティルス作の「Carry On」。4人の卓越したコーラス、そこに鋭角に切れ込むエレキ・ギター。美しくも張り詰めた空気感はこの4人ならではの魅力に溢れています。2曲目はナッシュ作で、一転して、他の米国出身の3人とは違う、ただひとり英国出身者ならではの牧歌的なメロディとハーモニーが印象的。デッドのジェリー・ガルシアのスティール・ギターも特筆です。3曲目は、クロスビー作で、ヘビーに絡み合うエレキと気迫溢れるヴォーカルによる緊張感と浮遊感が拮抗した歌世界はこの人ならでは。そして、前半の極めつけがヤングの代表曲と言える「Helpless」。曲のシンプルさが繊細なヴォーカルを際立たせ、不安や孤独が胸に迫ってくる名曲です。その後もジョニ・ミッチェル作の「Woodstock」やナッシュの優美な「Our House」など名曲目白押し。60年代のラヴ&ピースの終焉から「個」の時代へと移り変わった70年代の幕を開けた、4人の「個」がぶつかりあう米フォーク・ロック屈指の傑作。
白い帯、デジタル・リマスター、定価1905+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
盤に指紋あり、若干黄ばみあり
2枚組、定価3786+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
帯に若干ケースツメ跡あり、帯ミシン目に沿って切れ目あり(ミシン目にテープが貼られ、補修されています)
69年リリース作品としてクリムゾン『宮殿』に勝るとも劣らない、ザッパの傑作と言えば?超絶技巧のオンパレードなのに、出てくる音には透明感があってマジカルで全体としては非常にポップ。恐るべしザッパ。
VACK1209
1690円 (税込1859円)
ジェリー・ガルシアの浮遊感あふれるギターに心酔する「Dark Star」で幕を開け、絶妙なアルバム構成で最後の瞬間まで無心でトリップを堪能させてくれる一枚。
WPCR2645
570円 (税込627円)
R273790(ELEKTRA/RHINO)
490円 (税込539円)
CDVX2001/724384565824(VIRGIN)
490円 (税込539円)
20P22355
490円 (税込539円)
20P22053
600円
480円 (税込528)
132円お得!
あのジミー・ウェッブの実妹なのですが、透き通った美しいヴォーカルと達人セッションマン達が紡ぐAORサウンドの取り合わせがとっても軽やか♪
SUSAN WEBB/BYE-BYE PRETTY BABY
BIGPINK641(BIG PINK)
2190円 (税込2409円)
在庫あり
レオン・ラッセルほどじゃないけど、これぞスワンプ・ロック声と言えるダミ声!ピアノと女性コーラスが哀愁を放つエネルギッシュかつコクのある米スワンプ・ロック傑作ですね。
BALDERDASH/BALLAD OF SHIRLEY GOODNESS & MERCY
BIGPINK86(BIG PINK)
2190円 (税込2409円)
在庫あり
このツイン・ギター、オールマンの名曲「Jessica」みたいでグッとくるなぁ。なるほど、オールマンの弟分的グループなのか!
GRINDERSWITCH/PULLIN’ TOGETHER
CROSSROADPRODUCTIONS5799(CROSSROAD PRODUCTIONS)
2390円 (税込2629円)
在庫あり
TUCKER YOUNG/SURE KNOW HOW TO LIVE
CROSSROADPRODUCTIONS5870(CROSSROAD PRODUCTIONS)
2390円 (税込2629円)
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ROBERT COADY BAND/NOWHERE SPECIAL
CROSSROADPRODUCTIONS5868(CROSSROAD PRODUCTIONS)
2390円 (税込2629円)
在庫あり
ノースカロライナ出身サザン・ロック・バンドによる知られざる84年作。南部的ルーズさよりは、カントリー由来の軽快なタッチが主役となっていて、ゴキゲンでキャッチーに疾走するアンサンブルがひたすら痛快!
BENT CREEK BAND/TREADING HIGH WATER
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2390円 (税込2629円)
在庫あり
初期オールマンズや『SUPER SESSION』が好き? なら、このディープ盤はオススメ!腰を揺らすビート、バキバキに歪んだリードギター、極めつけはグルーヴィーに炸裂するオルガン、こりゃ最高!
GF235(GEAR FAB)
2290円 (税込2519円)
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800022(LOST DIAMONDS)
1450円 (税込1595円)
左右チャンネルに分けれたギターの掛け合いのグッとくること!タメの効いた泣きのフレーズの応酬でこれでもかと畳みかけてきます。アメリカものなのに、この哀愁・・・。あぁ、至福・・・。
CROSSROA PRODUCTIONS5804(CROSSROAD PRODUCTIONS)
2390円
2190円 (税込2409)
220円お得!
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カプリコーンからオールマンの弟分としてデビューしたグループと言えば?スカっと伸びやかなスライド・ギターと哀愁ある軽快なピアノ&フィドル!パブ・ロック好きの英ロック・ファンも是非!
CROSSROADPRODUCTIONS5797(CROSSROAD PRODUCTIONS)
2390円 (税込2629円)
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あのジミー・ウェッブの実妹なのですが、透き通った美しいヴォーカルと達人セッションマン達が紡ぐAORサウンドの取り合わせがとっても軽やか♪
SUSAN WEBB/BYE-BYE PRETTY BABY
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2190円 (税込2409円)
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490円 (税込539円)
東海岸の西海岸サウンド?NYのSTEELY DAN!?テンポの良い洗練された都会的なサウンド・プロダクションは、ちょっと前のめり気味なSTEELY DANと言っても良いでしょう!
STANKY BROWN GROUP/IF THE LIGHTS DON’T GET YOU THE HELOTS WILL
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2190円
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ボズ・スキャッグスと言えば、「AORの帝王」とも言われる存在だけど、な、なんと、69年にマッスル・ショールズでデュアン・オールマンとともに録音した米ブルース・ロック傑作があるって!?
191662(ATLANTIC)
890円 (税込979円)
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490円 (税込539円)
シカゴやBS&Tと並ぶブラス・ロックの名グループ。何と言っても4本のトランペッターが強烈で、これでもかとアグレッシヴに吹いて吹いて吹きまくって、もう最大瞬間風速凄まじすぎ・・・。
ESCA7576
790円 (税込869円)
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