2020年4月17日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: フォーク・ロック
スタッフ増田です。
ここ最近、各国フォーク&フォーク・ロックの中古CDが大量入荷中!
というわけで、今回は新品&中古あわせて、CSN&Yを起点に様々な哀愁のフォーク・ロック作品をピックアップいたしました。
まずはこちらの傑作から。
元バーズのデイヴィッド・クロスビー、元バッファロー・スプリングフィールドのスティーヴン・スティルス、元ホリーズのグラハム・ナッシュが結成したスーパー・グループCS&Nにニール・ヤングが加わり、CSN&Yとなって制作された70年作。
4人の卓越したコーラス・ハーモニー、爽やかながらも緊張感あふれるギター・アンサンブル。個々の才能がぶつかりあって生み出された米フォーク・ロック屈指の名作です。
続いては中西部、イリノイ州へとまいりましょう!
イリノイ州シカゴにて、バッキンガムズのメンバー2人が組んだデュオ、73年作。
さらっと乾いたアコースティック・ギターの響きと、2人のコーラス・ハーモニーが本当に美しいサウンドで、その瑞々しさはまるでCS&Nのようです!
爽やかですね~!今度は少し時代を上って、イリノイ州のお隣アイオワ州です。
米中西部はアイオワ州のダベンポートで69年末に結成されたフォーク・ロック・バンド、76年のデビュー作。
鼻にかかったスウィートなヴォーカル、爽やかでいてメロウなコーラス・ワーク、フックに富んだ憂いたっぷりのメロディ。
CS&Nとホリーズを足して2で割ったようなそのサウンドは、フォーキーなポップのファンはたまらないでしょう。
北上してカナダです!
憂いあるヴォーカル、芳醇なコーラスワークに、コクたっぷりのエレキやルーツ色醸し出すマンドリン。
CSNにニール・ヤングではなくライ・クーダーが入っていたら?って感じのカナディアン・スワンプ/SSWの逸品!
お次は英国から、米国CSN&Yへの憧憬溢れるグループをご紹介!
英フォーク・ロック・グループ、72年作2nd&73年作4thの2枚組。
グループを率いるマルコム・モーリーの優れた作曲センスはもちろん、2ndでは木漏れ日フォークの名作でお馴染みのアーニー・グレアムも参加!
2人の名ソングライターによって紡ぎ出される哀愁のメロディに涙・・・。
イギリスのフォーク・ロック・グループ、原盤は激レアで知られる70年唯一作です。
Buffalo Springfieldや初期はっぴいえんどを彷彿とさせるメロウなファズ・ギター&ペダル・スティール、ブルージーなハーモニカ。
マイルドな歌声のヴォーカルと英国的な哀愁に溢れたメロディ、そしてCSN&Yからの影響を感じさせる豊かなハーモニー!
マイナーですが、楽曲も安定感ある演奏もGOOD。フォーク・ロック好きはぜひチェックすべき隠れた好グループです!
キレのあるツイン・リードと高らかな歌声。ウィッシュボーン・アッシュとCS&Nが出会ったような、極上の英国フォーク・ロックだなあ。
幻のネオン・レーベルのカタログの一つで、ジャケはキーフ!
元バーズのデイヴィッド・クロスビー、元バッファロー・スプリングフィールドのスティーヴン・スティルス、元ホリーズのグラハム・ナッシュが結成したスーパー・グループCS&Nにニール・ヤングが加わり、CSN&Yとなって制作された70年作。美しい3声ハーモニーが多数のフォロワーを生んだ69年デビュー作の魅力はそのままに、ヤングが加わったことで、4人の才能がぶつかり合った緊張感がみなぎっています。オープニングはスティルス作の「Carry On」。4人の卓越したコーラス、そこに鋭角に切れ込むエレキ・ギター。美しくも張り詰めた空気感はこの4人ならではの魅力に溢れています。2曲目はナッシュ作で、一転して、他の米国出身の3人とは違う、ただひとり英国出身者ならではの牧歌的なメロディとハーモニーが印象的。デッドのジェリー・ガルシアのスティール・ギターも特筆です。3曲目は、クロスビー作で、ヘビーに絡み合うエレキと気迫溢れるヴォーカルによる緊張感と浮遊感が拮抗した歌世界はこの人ならでは。そして、前半の極めつけがヤングの代表曲と言える「Helpless」。曲のシンプルさが繊細なヴォーカルを際立たせ、不安や孤独が胸に迫ってくる名曲です。その後もジョニ・ミッチェル作の「Woodstock」やナッシュの優美な「Our House」など名曲目白押し。60年代のラヴ&ピースの終焉から「個」の時代へと移り変わった70年代の幕を開けた、4人の「個」がぶつかりあう米フォーク・ロック屈指の傑作。
カナダのSSW、73年作の2nd。土臭さとともにヌケの良い爽やかさもあるアコギのバッキング、ちょっぴりライ・クーダーを彷彿させる浮遊感あるメロディアスなエレキ、タイトでふくよかなリズム隊、憂いある芳醇な歌声とCSN&Yばりの豊かなコーラス・ワーク。マンドリンによるカントリー・フレイヴァーや黄昏のオルガンによるルーラル・フレイヴァー、煌びやかなピアノによるSSWフレイヴァーなどアレンジも特筆です。ルーツ系のフォーク・ロックやスワンプ・ロックのファンなら間違いなくグッとくる佳曲ぞろい。期待させるジャケ通りの名作です。
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