2020年3月11日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフみなとです。
3月11日、震災から9年が経ちました。被害に遭われた方、復興に携わる方に、あらためて祈りを捧げます。
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クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング『デジャ・ヴ』が1970年にリリースされてから、ちょうど今日で50周年です。
今日は彼らの関連作や、ソロ作をカケレコ棚よりピックアップしてまいります。
言わずと知れたスーパー・グループ。
元バッファロー・スプリングフィールドのスティーヴン・スティルス、元バーズのデヴィッド・クロスビー、元ホリーズのグレアム・ナッシュの3人で結成されました。
ニール・ヤングが加わったCSN&Yとしての2nd『デジャ・ヴ』の方が有名かと思いますが、この69年リリースのデビュー作もまた、同年リリースのツェッペリンやクリムゾンのデビュー作とともに、70年代ロックの扉を開いた名作ですね。
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1969年からちょうど50年を記念して、70年代を代表する名バンドによる69年リリースのデビュー作をピックアップ。第六弾は、5月にリリースされたクロスビー・スティルス&ナッシュの1st『CROSBY STILLS&NASH』!
69年5月に前述の『クロスビー・スティルス&ナッシュ』を発表すると、ビルボードのチャートの6位を記録。グラミー賞の最優秀新人賞を受賞します。
スティーヴン・スティルスの紹介でニール・ヤングがメンバーに加わりCSN&Yとなって、ウッドストック・フェスティバルにも出演し、人気を博します。
70年3月11に発売された『デジャ・ヴ』は、フォーキーな牧歌性とロックの骨太さがバランスするスティルスのナンバー、英国人らしい格調高くポップな作風で聴かせるナッシュのナンバー、重々しく緊張感のあるクロスビーのナンバー、繊細さと哀愁が滲むヤングのナンバー、4人それぞれの「個」が奇跡的な均衡の中で結晶となった大傑作です。
『DEJA VU』ヒット中に1stソロ、翌71年6月にはこちらの2ndをリリースしたスティーヴン・スティルス。
ホーンが炸裂するブラス・ロックや、ハードにドライヴするナンバー、牧歌的なアコースティック・ナンバーなどなど、スティルスの深い音楽的素養を感じられ、次のマナサスへと繋がる一枚です。
どの曲もシングル・カットされてもおかしくないような、親しみやすく美しいメロディ、少しかすれた温かいボーカル。そして英国出身ならではの繊細さも同居した、素晴らしいソロ作です。
CSN&Yの中で抜群のハーモニーを奏でていた2人の76年作。70年代西海岸SSW作品に通じる、爽やかでリラックスしたサウンドです。
ニール・ヤングの代表作であり、米SSWを代表する作品であり、70年代米ロック屈指の傑作ですね。
大名曲「Heart Of Gold」を筆頭にアタック感の強いリズミックなアコギがカッコ良いです。メロディも憂いたっぷり。
いかがでしたでしょうか。少しでもお楽しみいただければ幸いです。
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バーズやCSN&Yで活躍したデヴィッド・クロスビーの楽曲TOP10が米音楽サイトULTIMATE CLASSIC ROCKで発表されたのでシェアいたしましょう。
元バーズのデイヴィッド・クロスビー、元バッファロー・スプリングフィールドのスティーヴン・スティルス、元ホリーズのグラハム・ナッシュが結成したスーパー・グループCS&Nにニール・ヤングが加わり、CSN&Yとなって制作された70年作。美しい3声ハーモニーが多数のフォロワーを生んだ69年デビュー作の魅力はそのままに、ヤングが加わったことで、4人の才能がぶつかり合った緊張感がみなぎっています。オープニングはスティルス作の「Carry On」。4人の卓越したコーラス、そこに鋭角に切れ込むエレキ・ギター。美しくも張り詰めた空気感はこの4人ならではの魅力に溢れています。2曲目はナッシュ作で、一転して、他の米国出身の3人とは違う、ただひとり英国出身者ならではの牧歌的なメロディとハーモニーが印象的。デッドのジェリー・ガルシアのスティール・ギターも特筆です。3曲目は、クロスビー作で、ヘビーに絡み合うエレキと気迫溢れるヴォーカルによる緊張感と浮遊感が拮抗した歌世界はこの人ならでは。そして、前半の極めつけがヤングの代表曲と言える「Helpless」。曲のシンプルさが繊細なヴォーカルを際立たせ、不安や孤独が胸に迫ってくる名曲です。その後もジョニ・ミッチェル作の「Woodstock」やナッシュの優美な「Our House」など名曲目白押し。60年代のラヴ&ピースの終焉から「個」の時代へと移り変わった70年代の幕を開けた、4人の「個」がぶつかりあう米フォーク・ロック屈指の傑作。
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