2018年3月2日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
2018年2月の新品CD月間ベストセラー20位までを発表いたします!
今回は中南米プログレ勢が大健闘を見せておりますよ~。これはもう辺境とは呼べない人気ぶり!
それでは1位からご覧ください!
ジャケットからはファンタジックなシンフォ作品をイメージしますが、中身はクリムゾンばりの強度とヘヴィネスでスリリングに突っ走るテクニカル・プログレ!フリオ・キリコばりの超絶ドラミングも聴きものです。永世中立国スイスにこんなテンション高いバンドがいたとは…。
まるで初期クリムゾンとVDGGとジェントル・ジャイアントが融合したかのような驚愕のサウンドだって!?スイス最高峰プログレ・バンドによる76年作1st、名盤2ndに劣らずの大傑作ですっ。
南米のみならず、現在のプログレ・シーンで最も注目すべきジャズ・ロック・バンドの一つでしょう。アルゼンチンらしい甘美な陰影を持ったメロディを印象的に聴かせる、芳醇なジャズ・ロックには前2作を経てさらに磨きがかかっている印象。カンタベリー・ファンも是非!
フラワー・キングス、ビッグ・ビッグ・トレイン、スポックス・ビアード等からの影響を、英国らしい端正さ瑞々しさで料理したサウンドが実に感動的。ずばりMOON SAFARIにも匹敵するファンタスティックな傑作。
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90年代以降のプログレシーンを盛り上げる北欧スウェーデンやイタリアに負けじと、本場イギリスからも、イエスやジェネシスやクリムゾンなど往年のグループのDNAを継いだ好グループが出てきております。注目の作品をセレクトいたしましょう。
ギター主体で組み上げられた強度あるアンサンブルにメランコリックな音響感覚を纏わせたサウンドは、相変わらず素晴らしい映像喚起力を誇ります。「南米のアネクドテン」と言える名バンド、5年ぶりの17年作!
前デビュー作も素晴らしかったポーランド新鋭による待望の2nd!淡いトーンで交差する2本のギターと陰鬱にたなびくシンセが描き出す、フロイド『ザ・ウォール』への憧憬を感じさせる劇的かつ深遠な音世界に酔いしれてください…。
09年のアルバムが根強い人気でTOP10内に登場!
レビュワー5人が満点評価を付けた、クリムゾンやカンタベリーのファンは必聴のフランス新鋭グループ!!
巨匠ピアソラとも共演経験を持つアルゼンチン屈指のバンドネオン奏者と言えば?「艶のあるSOFT MACHINE」とも言えそうな渋くも芳醇なアンサンブルは、「タンゴ・ロック」ではなく「ジャズ・ロック」として楽しめます。
初期ジェネシス愛に溢れたサウンドを繰り広げるメキシコのマルチプレイヤーで、ジャケットはあのポール・ホワイトヘッドが手がけてるって!?この17年作、ずばりジェネシスファン必聴です。
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ジャケットはあのポール・ホワイトヘッド!才能みなぎるメキシコ出身のマルチプレイヤーXAVIER ASALIの17年作『PERSPECTIVE』を特集いたします!
ポーランド・シンフォ・シーンの人気バンドLOONYPARKで活躍する才能溢れるキーボーディスト/コンポーザーが待望の2ndソロをリリースしました!19世紀ポーランドの劇作家/詩人/画家Stanislaw Wyspianskiへと捧げられた作品で、彼の遺した詩の朗読を交えながら進行していく、独特の美意識を感じさせるコンセプト作に仕上がっています。
英国の天才マルチ奏者&コンポーザーによるプロジェクト、待望の17年作!まるで80年代頃のCAMELとBIG BIG TRAINが出会ったような、モダンでロマンティックで雄大なシンフォニーが眼前に広がるこの感じ…もう何というイマジネーション。
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イタリアが誇るFabio Zuffantiや今カケレコで大人気のオランダのChrisをはじめ、世界各国からマルチ・コンポーザーによる良質な作品が続々と届けられています。注目の作品をピックアップいたしましょう。
洒脱にしてどこまでも強靭な、ギラギラしたアヴァン・ジャズ・ロックはまさに痛快無比。『HOT RATS』やビッグバンド期のザッパすら脳裏をよぎるこのナポリのグループ、要注目ですっ。
現オランダのシンフォ・シーンをリードする人気バンドと言えば彼らですね。この17年作、どこを切ってもため息が出るような美し過ぎるサウンドが溢れ出してきて至福…。ある種の神々しさすら感じ取れる凄まじい完成度を誇っています。会心の傑作!
しっとりしたストリングス、洗練された叙情たっぷりのボーカル・・・アラン・パーソンズが手掛けた大人のポップ作品。
キンクスのデイヴィス兄弟とがプロデュースを務めた、フォーク・ロック・トリオが彼ら!パブ・ロック的軽快さと、英国然としたしっとり翳のあるメロディが上手く組み合わさった極上のフォーク・ロックを聴かせてくれる名品です。
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ゴリゴリの骨太ベースにスティール・ギターとドブロの響き、そしてフレッド・ニールに影響を受けたブルージーな歌声。テキサスの外れのワクサハチ産、いなせなカントリー・ロック。
ポーランド産プログレの注目株WALFADのリーダーであるギタリスト/ヴォーカリストが放ったソロデビュー作!WALFAD譲りのメランコリックなサウンドかと思いきや、ポップさすらあるギター主体のメロディアス・ロックを聴かせます。祈るように切々とエモーショナルな歌声も相変わらずいいなぁ…。
チェンバーロック、トラッド/舞曲、ジャズロック、クラシカルなシンフォなど目まぐるしく表情を変えていくアンサンブルには疾走感とキャッチーさが満載。現代アメリカの中では最もプログレッシヴなサウンドを聴かせているバンドでしょうね。この17年作、ずばり会心作!
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オーストリアが誇る名シンフォニック・ロック・グループによる、旧約聖書をテーマにした80年発表のコンセプト作が待望の初CD化!
従来の作風を更に押し進めた、ドリーミーで気品あるキーボードワークを軸とするポップかつドラマチックな叙情派サウンドがお見事~