英米ロックファン注目のニッチ&ディープな作品を続々と紙ジャケでリイシューしている韓国のレーベルBIG PINKより新譜が届きましたのでご紹介いたしましょう。どうぞ試聴しながら、お楽しみください!
アレサ・フランクリンにも楽曲提供したNYのSSW、72年2nd。
レオン・ラッセルのようなダミ声と、デュアン・オールマンみたいな豪快なスライド・ギターがたまりません!
テキサスの田舎町ワクサハチ出身SSW、72年デビュー作。
ゴリゴリの骨太ベース、スティール・ギターとドブロの響き、フレッド・ニールに影響を受けたブルージーな歌声。いなせなカントリー・ロックがじんわりと沁みます。
Tom Robinson在籍のフォーク・ロック/パブ・ロック・トリオ、KINKSのデイヴィス兄弟らがプロデュースを務めた75年作。
パブ・ロック的軽快さと、英国然としたしっとり翳のあるメロディが上手く組み合わさった極上のフォーク・ロックを聴かせてくれる名品です。
ふくよかな男性ヴォーカルと、アニー・ハズラムにも匹敵しそうな華のある女性ヴォーカルの伸び伸びとしたデュエットが素晴らしすぎ!
マイナーながらキメ細かく豊潤なサウンドを聴かせる男女混声サイケ・ポップ・グループです。
JEFFERSON AIRPLANE~STARSHIPやHOT TUNAで活躍したドラマーによるソロ73年作。
サイケやソウルやジャズが渾然一体となった逸品!
JEFFERSON AIRPLANE〜STARSHIPやHOT TUNAで活躍したドラマー、Joe. E. ことJoey Covingtonによる73年のソロ唯一作。その内容はサイケにジャズにアヴァンギャルド、そして初期のモータウン・サウンドをまとめて煮込んだようなオリジナリティ溢れるもの。前半3曲はまさにテンプテーションズなどモータウン・グループをカヴァーしたような、人懐っこくちょっぴりノスタルジックなポップ・チューン。ですが中盤になると、柔らかなカンタベリー・タッチのオルガンがスペーシーな浮遊感を持って重なり合う、まるで西海岸版KHAN『SPACE SHANTY』と言えそうな「Mama Neptune」などなど、楽曲のサイケ度が上昇。特に重厚なオルガンやダイナミックにうねるシンセ、ドライヴィングなギターやリズム・セクション、そしてちょっぴりダモ鈴木を思わせるソウルフルなJoe.E.のヴォーカルが渾然一体となって壮大でコズミックなアンサンブルを展開する、8分越えの最終曲「Vapor Lady」は圧巻。西海岸きっての変わり者だったというJoe. E.渾身の一作にして、他に類を見ない孤高のサウンドを聴かせる名作です。
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
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