2020年7月23日 | カテゴリー:カケレコのあゆみ,世界のロック探求ナビ
タグ:
こんにちは。カケレコの創業20周年を記念して、「カケレコのあゆみ」をアップしています。
2010年から現在まで年ごとに、来日したアーティストやカケレコの出来事、ベストセラーをご紹介。今回は2012年を振り返ってまいります♪
【関連記事】
4月28日(土)、クラブチッタで行われたレ・オルメとイ・プーによる感動のライヴをレポート!
【関連記事】
8月25日に日比谷野外音楽堂にて開催された「PROGRESSIVE ROCK FESTIVAL 2012」に行ってまいりました!熱狂に包まれた当日の模様をお伝えいたします!!
■ オリジナル Tシャツ制作
2011年に引き続き、オリジナル Tシャツを作りました。この図柄、何をモチーフにしているかわかりますでしょうか?
正解は、カケレコ君宮殿ジャケVER!わかりましたでしょうか?!当時のミニコミに掲載していた四コマ漫画の絵柄です。
続いては2012年にアップした特集を紹介していきます!
■『沼へ行く~スワンプ・ロック/ルーツ・ロック探求』特集公開!
南部、LA、ウッドストックの3つの地域にフォーカスし、地域ごとの魅力に迫りながら、ルーツ・ロックの名盤・定番を紹介。
さらにテーマやサウンドの特徴によってマイナーながら良質な作品をピックアップし、ルーツ・ロックをディープに掘り下げています。
■『サザン・ロック』特集公開!
アメリカ南部生まれのミュージシャンによる、ハードでいてヌケがよく、哀愁いっぱいのロック・ミュージックを紹介しています。
■「プログレ温故知新」特集ページアップ!
スタッフ佐藤の初となる特集企画「プログレ温故知新」。
70年代のプログレ定盤と、その遺伝子を受け継ぐ90年代以降の新鋭プログレを取り上げ、全20回で紹介してまいりました。
■「ユーロ・レーベル探求」記事アップ!
こちらはリスナーによる寄稿記事。ike333さんの探求記事をアップしました。
70年~80年代当時の体験談とともに数多くのプログレ名盤を世に送り出したヨーロッパ各地の名門レーベルにフォーカスし、全12回でお送りしました。
■月刊ミニコミ紙「カケレコ・グリーティングス」の電子書籍版を発売!
さきほどのike333さんの探求記事は、元は「カケレコ・グリーティングス」に寄稿いただいたものでした。「カケレコ・グリーティングス」は2012年に電子書籍化し、現在もサイトトップからご購入&ご覧いただけます。
(月刊ミニコミ「カケレコ・グリーティングス」創刊号~Vol.20 電子書籍版& 無料サンプル)
それでは、最後にベスト・セラーTOP5をご紹介します!
初期ウィッシュボーン・アッシュを手掛けたデレク・ローレンスのプロデュース。メロディアスなツイン・リード・ギター、ファンタスティックなハモンド、こりゃ素晴らしい!惚れ惚れするほど見事な構図のジャケは勿論ヒプノシス!
発売後すぐに回収となった幻のライヴ盤。ジミー・ペイジ弾きまくり!
レーベルインフォには、参考バンドとしてブリティッシュ・ロックの名グループFANTASYとアイスランドのポスト・ロック・バンドSIGUR ROSが挙げられていますが、聴いてみると「なるほど!」と唸ってしまいます。牧歌的でいて崇高な名作!
わずか99枚しかプレスされなかった幻の英フォーク盤で、ジャケも地味なんですが、この儚く美しい調べはただごとではありません!ヘロン~イサカ~ゴーキーズのファンなら是非。
卓越した音響感覚と南米らしいリリシズム。そしてここぞで炸裂するアネクドテンばりのヘヴィネス。それにしてもこの圧倒的な情景描写力。現在のアルゼンチンでは期待度ナンバー1の新鋭ですね。
【関連記事】
カケハシ・レコード創業20周年記念企画として、2010年からの音楽ライフを振り返ってまいります♪
【関連記事】
カケハシ・レコード創業20周年記念企画として、2010年からの音楽ライフを振り返ってまいります♪
68年に録音され、71年にリリースされながらジミー・ペイジの反対ですぐに回収となったアルバム。ジミー・ペイジ、弾きまくってます!もの凄いエネルギー!
70年に自主制作され、わずか99枚しかプレスされなかった幻の英フォーク作品。男性6人の編成で、メンバーの楽器クレジットにはチェロやリコーダーやピアノの表記があるとおり、メランコリックなギターのバッキングを基本に、ストリングスがもの悲しくも叙情的な旋律を奏で、ピアノもそっとリリカルなメロディを奏でます。ヴォーカルも魅力的で、ヘロンのメンバーの一人として居ても違和感がないような、素朴でいて切ない歌声が印象的。流麗なメロディも特筆。この儚い美しさはただごとではありません。英国の深い森の空気感いっぱいで、ヘロンなどメロディが美しいフォークのファンから、イサカなどドリーミーなサイケ・フォークのファン、90年代以降で言えばゴーキーズあたりのファンまで、これは掘り出し物の一枚。オススメです!
英プログレ・グループ、73年にソヴリン・レーベルからリリースされた唯一作。初期WISHBONE ASHを手掛けたことで知られるデレク・ローレンスがプロデュースを担当。エネルギッシュかつスモーキーなグッとくるヴォーカルとヌケの良い爽快なコーラス・ワーク、そしてそこに絶妙にからむメロディアスなツイン・リード・ギター、そのバックで英国らしいファンタスティックな陰影を描くハモンド・オルガン。タイトでキレのあるリズム隊、抜群にタメの効いたキメのリズム・チェンジも最高のカッコ良さ。この1曲目を聴いて心躍らないブリティッシュ・ロック・ファンは居ないでしょう。レーベル・メイトのフラッシュを彷彿させるスピード感と突き抜けるメロディ・センス。2曲目では、長尺ギター・ソロがこれでもかと胸に迫ります。3曲目ではカントリー・フレイヴァーもまぶせてどこまでも気持ち良く駆け抜けます。こんなバンドで、こんな風にギターが弾けたら、楽しいだろうなぁ。オススメです!ジャケはヒプノシス!
イギリス南東部のブライトン出身で、ヴォーカル、ギター、トランペット、オルガンを操るマルチ奏者ロビー・ウィルソンを中心に07年に結成された4人組。現代イタリア・プログレ・シーンの注目のレーベルAltrockと契約し、その傘下のFADING RECORDSより2012年にリリースされたデビュー作。アルバムの幕を静かに開けるのが鉄琴の一種であるグロッケンシュピール。まるでオルゴールのように静謐でいてファンタスティックなイントロではじまり、ドラムが入ると、オルガンが幻想的にたなびき、トランペットやストリングスなど管弦楽器が艶やかな音色を奏でるなど、クラシック・ミュージック由来の格調高さと温かみとともに、ポスト・ロック的な浮遊感が絶妙にブレンドされたイマジネーション溢れる音世界が次々と描かれていきます。ささやくように歌うハイ・トーンの繊細でメランコリックな美声男性ヴォーカル、聖歌隊のように厳粛なコーラス・ワークも絶品。レーベルからのインフォには、参考バンドとして英国70sプログレの名グループFANTASYとアイスランドのポスト・ロック・バンドSIGUR ROSが挙げられていますが、なるほどその通り!ジャケットのイメージ通りのいかにも英国的な牧歌性や幻想性と、宗教的とも言える崇高さとが完璧に融合したサウンドにただただ言葉を失います。全ての楽器と声とが信じられないほどに繊細に紡がれた、凛とした音の透明感。デビュー作とは思えない孤高の逸品です。これは名作でしょう!
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!