2020年7月9日 | カテゴリー:カケレコのあゆみ,世界のロック探求ナビ
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カケレコの創業20周年を記念して、「カケレコのあゆみ」をアップしています。
2010年から現在まで年ごとに、来日したアーティストやカケレコの出来事、ベストセラーをご紹介。今回は2011年を振り返ってまいります♪
2011年と言えば、東日本大震災。
当時、都心から電車で2時間かけて通ってくれている社員が、電車の不通でしばらく来社できなくなって、
お給料は払ってあげないといけないけど、そのために付加価値を生まないといけないし、あの時はどうしようか困ったなぁ。
計画停電もありましたね。
ネットがつながらなくなってしまう!困った!
そんな中で、計画停電中には、企画会議をしたり、CDウォークマンできながらレビューを書いたり、何とかしのいでいたのを覚えています。
震災後、どうするべきか?ボランティアに行くべきか?
自分たちのあり方も議論しました。
「いや、でも、僕らの役割は音楽を届けることであり、それは今の世の中でも必ず必要としてくれている人は居るはずで、それを今まで以上に真摯に取り組んでいくことこそがやるべきことなんではないか。」
そんな風に考え、先行きに不安を感じながらも、CD一枚一枚と精一杯向き合っていたことを思い出します。
2011年は、昨年に引き続き、自分たちならではのコンテンツづくりに力を入れた年でした。
はじめたこと、取り組んだことを振り返ってまいります。
■ 公式FACEBOOKスタート!
カケレコ公式FACEBOOK「カケハシ・レコード:カケレコくんのロック探求日誌」がスタートしました。
現在もテーマで作品紹介など投稿しています♪
■ オリジナル Tシャツ制作
カケレコ・オリジナル Tシャツを作りました。
この図柄は当時のレコード・コレクターズやストレンジ・デイズの広告にも掲載していました。見覚えのある方もいるかもしれません?!
2010年に続いて特集記事もアップしました。
■『イタリアン・ロック特集』公開!
■『米ブルース・ロック特集~本場アメリカからの逆襲』公開
それでは最後にベスト・セラーTOP5をご紹介します!
初期ウィッシュボーン・アッシュを手掛けたデレク・ローレンスのプロデュース。メロディアスなツイン・リード・ギター、ファンタスティックなハモンド、こりゃ素晴らしい!惚れ惚れするほど見事な構図のジャケは勿論ヒプノシス!
発売後すぐに回収となった幻のライヴ盤。ジミー・ペイジ弾きまくり!
このヴォーカル、ほんと布施明?アグレッシヴなダモ鈴木みたい!?演奏の破壊力はクリムゾンばり!しかも70年代初期の録音!?こりゃ日本のジャズ・ロック/プログレの歴史的傑作ですね!試聴是非 ぶっとびます。
美旋律プログレの宝庫イスラエルでも最高峰と言えるミュージシャン3人が組んだバンドと言えば?神秘的なヘブライ語の響きとこの柔らかで芳醇なエキゾチズムをまとったサウンド。ずばりワールドクラスの大名盤。
この1曲目を聴いて、血湧き肉踊らぬハード・ロック・ファンはいないと断言!エッジの立った切れ味抜群のギターと鮮やかに舞うピアノのコンビネーションと哀愁のシャウト・ヴォーカルが素晴らしい、ブリティッシュ・ハード必殺盤!
来週は2012年をご紹介します!
【関連記事】
カケハシ・レコード創業20周年記念企画として、2010年からの音楽ライフを振り返ってまいります♪
68年に録音され、71年にリリースされながらジミー・ペイジの反対ですぐに回収となったアルバム。ジミー・ペイジ、弾きまくってます!もの凄いエネルギー!
英ハード・ロック・グループ、73年作の1st。エッジの立ったキレ味抜群のギター、リズミックで叙情性溢れるピアノ、力強いシャウト・ヴォーカル、コシのあるリズム。これは文句なしに格好良いです。ピアノが美しく響く引きの部分から、左チャンネルにギターがテンション溢れるフレーズで切れ込んでくるのを合図に全パートが一体となって畳みかけ、シャウト・ヴォーカルが仁王立つ。鳥肌ものの格好良さ。圧倒的な存在感です。ハード・ロック・ファン必聴の名作。
イスラエルではかなり名の知れたミュージシャンでありコンポーザーの3人、Shlomo Gronich(イスラエルのアラン・ソレンティとして有名!)、Shem Tov Levy(SHESHETのフルート奏者!)、Shlomo Ydov(2010年現在でも活躍を続ける名SSW)によるスーパー・トリオ。イスラエル・プログレのNo.1グループとして知られていて、75年リリースの唯一作である本作は、SHESHETの唯一作と並んで人気の傑作。軽やかな変拍子によりめくるめく展開するアンサンブルと巧みなコーラス・ワークはGENTLE GIANTばり!地中海の空気が感じられる詩情豊かなパートも魅力的で、フルート、弦楽器、エレピ、アコギ爪弾きがタペストリーのように丁寧に重なり、美しいメロディを包み込むアンサンブルは、P.F.M.に比肩しています。GENTLE GIANTやCAMELなどブリティッシュ・プログレのファンからP.F.M.などイタリアン・ロックのファンの皆さま!ずばりこの作品は聴かなきゃ損です!素晴らしすぎる逸品!
水谷公生(g)、柳田ヒロ(key)、布施明(vo)、市原宏祐(sax/flute)などによるグループ。71年作。頭に浮かんだのが、KING CRIMSON「太陽と戦慄」 meets CAN「EGE BAMYASI」。剥き出しの攻撃性、破壊的なエネルギー、硬質なグルーヴ、ぶっ壊れているようで整合性が感じられる熱くクールな音質。暴力性と理性が絶妙にバランスした圧倒的に緊張感溢れるサウンドを聴かせています。しかも驚くべきは、クリムゾンよりもカンよりも先にリリースされていること。日本のジャズ・ロック/プログレの歴史的傑作。これはぶっ飛びます。
英プログレ・グループ、73年にソヴリン・レーベルからリリースされた唯一作。初期WISHBONE ASHを手掛けたことで知られるデレク・ローレンスがプロデュースを担当。エネルギッシュかつスモーキーなグッとくるヴォーカルとヌケの良い爽快なコーラス・ワーク、そしてそこに絶妙にからむメロディアスなツイン・リード・ギター、そのバックで英国らしいファンタスティックな陰影を描くハモンド・オルガン。タイトでキレのあるリズム隊、抜群にタメの効いたキメのリズム・チェンジも最高のカッコ良さ。この1曲目を聴いて心躍らないブリティッシュ・ロック・ファンは居ないでしょう。レーベル・メイトのフラッシュを彷彿させるスピード感と突き抜けるメロディ・センス。2曲目では、長尺ギター・ソロがこれでもかと胸に迫ります。3曲目ではカントリー・フレイヴァーもまぶせてどこまでも気持ち良く駆け抜けます。こんなバンドで、こんな風にギターが弾けたら、楽しいだろうなぁ。オススメです!ジャケはヒプノシス!
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