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イ・プー(I Pooh)とレ・オルメ(Le Orme)来日レポート~イタリアン・プログレ・フェス2日目@クラブチッタ川崎

こんにちは、カケハシ・レコード店長の田中です。

4月28日(土)、クラブチッタで行われたレ・オルメとイ・プーのライヴに行ってまいりました。
3日間行われたイタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスティヴァルの2日目ですね。

18時の開演で、30分ほど前に到着。
会場に流れるELOを聴きながらハイネケンを飲んでいると、イタリアン・ロックのあの名グループを生で聴ける、というワクワク感が高まってきます。

定刻通りに明かりが落ち、幕が上がるとレ・オルメのメンバーは既にステージに!
エレキ・ギターをタッピングしてクラシック・ギターのような音色を出すギターに、今、まさにイタリアのグループを見ているんだ、と興奮。

『シルクロード』から数曲を力強いアンサンブルで演奏した後、いよいよ「コラージュ」で会場を70年代にタイムスリップさせた後、『包帯の男』『フェローナとソローナの伝説』収録の名曲のオンパレードへ!

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「Una Dolcezza Nuova(ノーヴァ)」や「Sospesi Nell ‘Incredibile(信じられないまま)」のオープニングでのオルガンの音の荘厳なこと!まるで教会で聴いてるようで、あの瞬間、川崎はイタリアでした。

「La Porta Chiusa(閉ざされた扉)」や「L’Equilibrio(バランス)」などプログレッシヴな楽曲でのスピード感とダイナミズムも圧倒的!

MCではイタリア人らしく茶目っ気たっぷりなドラマーのミキおじさん(←愛情を込めて)も、演奏ではキレ味鋭いドラミングでまったくもって年齢を感じさせません。70年代イタリアン・ロックの魅力の一つである前掛かりの焦燥的なダイナミズムを生で体験できて大興奮でした!

対照的に、「Gioco Di Bimba(子供たちの遊戯)」や「Breve Immagine(簡潔な思想)」での陽光降り注ぐようなリリカルな楽曲もよかった?。
『シルクロード』に参加していたベーシストがキーの高い楽曲ではヴォーカルを取っていましたが、ちょっぴり愛嬌があって伸び伸びとした歌声にはイタリアらしい詩情が溢れていました。

「動」と「静」のくっきりとした対比。これぞイタリアン・ロック!といえる魅力を堪能させてくれたレ・オルメ。良かったなぁ。

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さぁ、20分の休憩をはさみ、いよいよ、あのイ・プーが登場!

幕が上がった瞬間の会場の盛り上がりは凄かった!

新作から3曲演奏した後に、80年代を代表する爽快な楽曲「Cantero per te(あなた色のうた)」で会場が一体に!
メロディの裏でリリカルなオブリガードを炸裂させるドディのギターが気持ち良すぎます!

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そしてそして、「Infiniti Noi」!
会場左で立ち見しているイタリア人の女性がメロディを口ずむのを横目で見ながら、ここが川崎であるのを忘れて、イタリアの歌の世界に浸りました。ただただ、感動。

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地中海の爽やかな風で包み込むアップテンポな楽曲とクラシカルで荘厳な曲を織り交ぜながら、会場をイタリアならではの詩情で満たしながら、オールスタンディングの大喝采で本編終了。

アンコールは、『オペラ・プリマ』『ミラノの映像』『パルシファル』『ロマン組曲』からの名曲のたたみかけ!これが凄かった・・・。

「Tanta voglia di lei」や「Nascero con te」や「Pensiero」を生で聴ける幸せ。ペンシェ~ロ!と一緒に合唱してきましたよ。会場が完璧に一つになって、感動的だったなぁ。

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甲高いグラッチェ!で会場を音楽の魔法にかけるロビー。胸元の空いた衣装がはまりすぎてる官能のギタリスト、ドディー。笑顔が男前すぎるレッド。本当に最高のフロント3人!

本国イタリアではスタジアム級の国民的グループのイ・プーを、こんな間近で見られる幸せ。

レッドがMCで「イタリアの靴、アメリカのジーンズ、アメリカのベース、フランスのシャツ・・・だけど、僕の心は今、日本にある。」って言っていてグッときましたが、この夜、僕の心はイ・プーで満たされ、その後も、頭の中ではイ・プーの名曲が流れています。

ライヴの後、大好きな「Tanta voglia di lei」を何度聴いたことか。あの余韻を忘れないように、これからも聴き続けます。グラッチェ、イ・プー!

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イタリアン・プログレの在庫

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I POOHの在庫

  • I POOH / DOVE COMINCIA IL SOLE

    2010年作

  • I POOH / OPERA SECONDA

    12年作、70年代中期〜90年代初期の楽曲をオーケストラを従えて再録したセルフ・リメイク作

    プログレというより、今やイタリアを代表する国民的ロック・バンドとなったイ・プーの2012年作。75年から92年までの楽曲を、オーケストラと共演して再録音したリメイク作。2012年の来日公演でも披露された「CANTERO PER TE (あなた色のうた)」や、美しき名曲「Pierre」などが華麗なストリングス・アレンジで甦っています。彼らが紡ぎ出す美しいメロディ、ハイ・トーンの胸を打つヴォーカルがこれでもかと堪能できます。『パルシファル』など70年代初期の名作が好きなリスナーの琴線を打ちまくる逸品です。

  • I POOH / OPERA PRIMA

    CBS移籍1作目、バロック・アンサンブルのオーケストラを大々的に導入した71年作

    プログレッシブ・ロック・フィールドの枠を飛び越えてイタリアを代表するポップ・ロックバンドであり、イタリア然とした甘美なバラードやオーケストラとの華麗なる融合など、プログレッシブ・ロック的なアプローチも聴かせるグループによる71年作。CBS移籍1作目である本作は、バロック・アンサンブルのオーケストラを大々的に楽曲に取り込み、彼ららしい甘美なメロディーを散りばめた初期の名作と名高い1枚であり、Giancarlo Lucarielloのプロデュース、Franco Monaldiのアレンジによってゴージャスなイタリアン・ロックを聴かせる名盤です。ヒット曲「ペンシエロ」「君をこの胸に」などを収録。

    • SNS5001

      SHM-CD、05年マスター使用、定価2381+税

      盤質:全面に多数傷

      状態:良好

      帯有

      盤に研磨跡あり、ケースツメ跡あり、帯に折れあり

  • I POOH / PARSIFAL

    前作に比べプログレッシヴ・ロック然としたアプローチが光る73年作

    プログレッシブ・ロック・フィールドの枠を飛び越えてイタリアを代表するポップ・ロックバンドであり、イタリア然とした甘美なバラードやオーケストラとの華麗なる融合など、プログレッシブ・ロック的なアプローチも聴かせるグループによる73年作。ワーグナーの同名歌劇を元にしたコンセプト・アルバムの形を取った本作は、脱退したRiccardo Fogliに代わりRed Canzianが参加し不動のラインナップが完成。オーケストラの登用や楽曲の良さは当然のことですが、そのコンセプト性や大仰な作風はプログレッシブ・ロック的に最も完成されたものであり、10分を超える表題曲は特に圧巻です。

  • I POOH / POOHLOVER

    ポップ・センス溢れる76年リリースのセルフ・プロデュース作。

    イタリアを代表するポップ・ロックバンド、76年リリースの初セルフ・プロデュース作。彼らの持ち味である甘美なメロディーと美しいコーラス・ワークはそのままに、ストリングスが控えめになったことで、これまでに比べるとポップな部分が全面に出ています。流麗なギターに伸びやかなヴォーカルが印象的なオープニング、優美なアコギの響きが胸に響くバラード「Pierre」、そしてヒットした哀愁あるポップソング「Linda」など、どこを切っても珠玉のメロディに満ちた1枚です。

  • I POOH / BOOMERANG

    伊ラブロックの代名詞的グループ、78年作

  • I POOH / BUONA FORTUNA

    イ・プーらしい優美なメロディがこれでもかと溢れだす、81年リリースの名作!

  • I POOH / ALOHA

    ハワイ・レコーディングを敢行した84年作

    84年作。前作同様、イタリアから飛び出してハワイで録音された意欲作。広大な大海原のごとくシンフォニックに展開する愛と望郷の旅。アルバム・チャートで2位、年間チャートでも9位を記録した大ヒット作。

  • I POOH / GIORNI INFINITI

    イタリアを代表する人気グループ、86年作

    再びイタリアのアルバム・チャートで1位に返り咲いた、イ・プーの記念すべき20作目。86年作。新たにアレンジャーとしてイタリアン・ポップス界の重鎮であるフィオ・ザノッティを迎え、デジタル楽器を駆使しながらも壮大なダイナミクスを感じさせる音楽へと昇華した、まさにファンタスティックな作品。

  • I POOH / OASI

    イタリアの国民的グループ、88年作

  • I POOH / MUSICADENTRO

    イタリアを代表するプログレ/ポップ・グループ、プロデュース/アレンジ/ディレクションの全てをバンドが手掛けた94年作

  • I POOH / AMICI X SEMPRE

    イタリアが誇る国民的グループ、96年作

  • I POOH / UN POSTO FELICE

    イタリア屈指の人気グループ、99年作

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LE ORMEの在庫

  • LE ORME / CLASSICORME

    イタリアンの代表的グループ、弦楽アンサンブルと共演、バンド過去曲やクラシック古典楽曲などから構成される17年作、1曲にSAGRADOのMarcus Viana参加!

    イタリアン・ロックの代表的グループとして知られる彼らの17年作。今作は弦楽アンサンブルと共演、バンド過去曲のアレンジやクラシック古典楽曲などから構成される、P.F.Mの13年作『DA MOZART A CELEBRATION』と同様のアプローチで聴かせる作品となっています。組曲に仕立てられた72年作『UOMO DI PEZZA』のナンバーを中心とする過去の名曲に加え、新曲、バッハやヴェルディなど古典クラシックも演奏。元々クラシカルな魅力に溢れるレ・オルメのナンバーが、格調高い弦楽の調べを得て一層ドラマチックさを増していて素晴らしいです。注目は1曲のみながら参加するSAGRADOのヴァイオリニストMarcus Viana。天を駆けるような美麗なプレイは一聴して彼とわかります。企画盤的作品ではあるものの、鮮やかによみがえった過去曲の数々に改めてレ・オルメの楽曲の持つ美しさを実感できる、充実度の高い一枚に仕上がっています。

  • LE ORME / COLLAGE

    「イタリアのELP」とも形容されるキーボード・プログレ・トリオ、71年3rd

    結成は67年までさかのぼり、ビート・ロックグループとしてデビュー後、時代の流れに対応してプログレッシブな音楽性へと変化。以降、EL&P系のキーボード・ロックバンドとして知名度を上げ、活動を続けるグループの71年3rd。フィリップスからリリースされたプログレッシブ・ロックバンドとしての彼らのスタート作であり、彼らの個性である冷ややかなオルガン・ロックをメインに収録していますが、一般的なキーボード・ロックグループのような超絶技巧で聴かせるパートはほとんどなく、クラシカルなモチーフを取り入れたセクションと、Aldo Tagliapietraによるイタリア叙情を強く感じさせるボーカルパートのコントラストで聴かせる作品となっています。

  • LE ORME / FELONA E SORONA

    73年5th、イタリアン・シンフォニック・ロック屈指の名盤!

    結成は67年までさかのぼり、ビート・ロックグループとしてデビュー後、時代の流れに対応してプログレッシブな音楽性へと変化。以降、EL&P系のキーボード・ロックバンドとして知名度を上げ、活動を続けるグループの73年5th。イタリアンシンフォニック・ロックの名盤として有名な作品であり、「フェローナとソローナ」をテーマにした、組曲形式で聴かせるコンセプトアルバムとなっています。全編で溢れるイタリア然とした叙情とメランコリックな肌触りは特筆すべきものであり、オルガンを中心にした攻撃性のあるキーボード・ロックとAldo Tagliapietraの儚げなボーカル曲との対比がやはり素晴らしく、ジャケットのような気品漂うサウンドを作り上げています。

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