【ロック名盤探求】The Hollies『Butterfly』（第15回）

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こんにちは。カケハシ・レコードの大濵です。

今回は、1967年に発表されたThe Holliesの『Butterfly』を紹介します。

このアルバムは、彼らの7作目です。グレアム・ナッシュは次作のレコーディングの際に異議を唱え、グループを脱退してしまうため、前期ホリーズのラストアルバムです。

本作は、前作に続いてグラハム・ナッシュがリーダーシップを発揮し、彼が中心となって作られたアルバムです。そして、本作は、前作『エボリューション』で推し進めた、サイケデリック・サウンドの路線を更に強調した作品となっています。
特徴として挙げられることは、バンドサウンドは控えめで、鍵盤楽器やオーケストラ等を盛り込んだような曲が多い点です。他の特徴としては、当時のサイケデリック・ブームの影響を受けて、楽曲に民族楽器であるシタール、効果音等が多数散りばめられていることが挙げられます。また、前作までと同様に、彼らの良さがあふれる明るくポップな楽曲も収録されている作品となっています。

このアルバムの魅力は、彼らの持ち味である3声を活かした美しいコーラスワークです。
「Dear Eloise」を紹介します。
「Dear Eloise」は、ナッシュが弾く、印象的なハーモニウムで始まる楽曲です。サイケデリック的なアレンジがされた曲ですが、軽快なメロディと爽やかなコーラスでポップでノリのいい1曲となっています。

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さらに、シタールやタブラといったアコースティック楽器が用いられた楽曲も魅力的です。
「Maker」は、タブラ、シタール等がサイケデリックなインド風のサウンドを醸し出している曲です。また、途中では美しいストリングスが入り、凝ったアレンジとなっており、幻想的な1曲に仕上がっています。

この作品は、ホリーズがサイケデリックなアレンジを取り入れた最高傑作です。

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