2024年3月29日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。カケハシ・レコードの大濵です。
今回は、74年7月にリリースされたエリック・クラプトンの『461 Ocean Boulevard 』を紹介します。
本作は、デレク・アンド・ザ・ドミノス解散後、クラプトンが麻薬中毒から本格的にロックシーンに復帰した作品です。全米アルバムチャートの首位を4週間連続キープした最大のヒット作として知られています。
本作は、レゲエに影響を受けたものから、ブルース系のカバーなどバラエティ豊かな構成となっています。クラプトンに関しては、Cream等での活躍からギター・ヒーローというイメージがありますが、そのイメージとは異なり、この作品は全体的にレイドバックの雰囲気があります。ゆったりとしていて、適度に肩の力が抜けた作品となっています。
この作品の魅力の1つは、ほどよくレイドバックしたサウンドを聴ける点です。
「Give Me Strength」を紹介します。
クラプトンが弾くドブロギターが印象的なオリジナル曲です。ドブロギターの音色は、渋く、レイドバック感を出していて、ゴスペル的な雰囲気のオルガンも相まって、落ち着いた1曲に仕上がっています。彼のささやくようなボーカルも哀愁があり、魅力的です。
加えて、イヴォンヌ・エリマンがバックボーカルとして活躍しているところも注目点です。
レゲエ特有のグルーブ感を持つ「Get Ready」は、曲自体は地味めですが、彼女のソウルフルで伸びやかなボーカルが素晴らしい楽曲で、クラプトンとのかけあいも楽しめます。
この作品は、クラプトンがブランクから復帰した第1作目のアルバムです。ブルースっぽい曲から流行の兆しを見せていたレゲエ等が取り入れられています。適度なリラックス感が楽曲に共通してあり、良い雰囲気のアルバムに仕上げられています。
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