2024年4月26日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。カケハシ・レコードの大濵です。
今回は、71年にリリースされたジョニ・ミッチェルの4作目である『Blue』を紹介します。
本作は、ジョニ・ミッチェルの初期の最高傑作と言われており、彼女が全曲を書いており、プロデュースした作品です。同じ時期にレコーディングされた作品であるキャロル・キングの『タペストリー』と並び、70年代の女性シンガーソングライターを代表するアルバムです。
この作品は、全編アコースティックで、ギターやピアノの弾き語りが中心のフォーク的なサウンドとなっています。録音には、スティーヴン・スティルス、ジェームス・テイラーなどのメンバーが参加しています。ジョニ・ミッチェル自身は、ヴォーカル、ギター、ピアノに加え、アパラチアン・ダルシマーという楽器を弾いています。
作品の特徴として挙げられることは、彼女の繊細で力強さも感じる高音の歌声です。また、チューニングを変えた独創的なギターも特徴の1つです。
この作品の魅力は、ジョニ・ミッチェルの透き通った高音のヴォーカルを聴けるところです。
「All I Want」を紹介します。
この曲は、ダルシマーの音色が印象的で、それを支える形でリズムをとるジェイムズテイラーの弾くアコースティックギターは豊かさが感じられて素晴らしいです。そして、この丁寧な演奏と彼女の澄み切った伸びやかな歌声は相性がとても良いです。
加えて、この作品では、スティーヴン・スティルスが活躍しているところも魅力的です。
「This Flight Tonight」は、ジョニ・ミッチェルのアコースティック・ギターによるストローク演奏が美しい曲で、途中に入るスティルスの渋いエレキギターによるアレンジが良いアクセントとなっています。
本作は、用いられている楽器も少なく、シンプルなアレンジのため、ジョニ・ミッチェルの美しい歌声が引き立っていて哀愁のある名盤です。
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