2024年4月12日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。カケハシ・レコードの大濵です。
今回は、1968年にリリースされたThe Byrdsの『Sweetheart of the Rodeo』を紹介します。
本作は、バーズの6作目であり、新たにグラム・パーソンズ、ケヴィン・ケリーが加入し、ナッシュヴィルにて制作された本格的なカントリー・ロックのアルバムです。
バーズといえば、フォークロックやサイケデリックなバンドという一般的なイメージがありますが、本作はカントリー色が強い作品となっています。
特徴の1つとしては、グラム・パーソンズが作曲、リードボーカル等といった面で活躍しているということがあります。また、サウンド面では、バンジョー、マンドリンといった楽器が用いられていて、特にスティールギターの音色がいい味を出しているところも特徴です。
この作品は、全体的にリラックス感があり、バーズが得意とする絶妙なハーモニーも楽しめます。
本作の魅力の1つは、グラム・パーソンズが提供しているオリジナル楽曲です。
「Hickory Wind」を紹介します。
カントリー・ロックというより、純粋なカントリーに近い感じの曲で、心寂しい雰囲気を醸し出すスティールギターの音色が印象的な楽曲です。
彼の繊細で切ない歌声と落ち着いた曲調がとてもマッチしていて、味わい深い曲に仕上がっています。
さらに、バーズの持ち味である美しいハーモニーを楽しめる楽曲が収録されているところも魅力的です。
「Nothing Was Delivered」は、ボブ・ディラン作曲のカバーで、心地よいカントリーサウンドの曲です。
バーズらしさが感じられる爽やかなハーモニーから始まり、リードボーカルのロジャー・マッギンは、哀愁漂う歌声を披露しています。彼らの良さを活かしたアレンジがされている素敵な楽曲です。
本作は、新たなメンバーが加わったことで、前作までとは雰囲気が変わり、カントリーを意識した挑戦的な作品となっています。
65年の記念すべきデビュー作。ビートを効かし、マジカルな12弦ギターのアルペジオと豊かなコーラス・ワークで彩ったディランのカバー「ミスター・タンブリン・マン」は全米1位の大ヒット。独自のフォーク・ロック・スタイルは、ビートルズにも影響を与えるなど、その後のミュージック・シーンに大きな影響を及ぼします。Gene Clarkによるビートリッシュな楽曲も魅力的。90年代ギター・ポップにも通ずる歴史的傑作。
65年の2nd。「ターン・ターン・ターン」がシングル・チャートで全米NO.1を獲得。大ヒットの連発により一層の人気を得、彼等のフォーク・ロック・スタイルは大きなセールス・ポイントになりました。本作からバーズはディランやビートルズの影響から脱しし始め独自のバーズ・サウンドを形成していきます。
盤質:傷あり
状態:並
ケースツメ跡あり、カビ・書き込みあり、側面部に色褪せあり
アメリカを代表するフォーク・ロック・グループ。バーズ版『Sgt.Peppers』とでも言えそうな68年の傑作5thアルバム。プロデュースはゲイリー・アッシャー。
5枚組ボックス、各CDはペーパーケース仕様、ボーナス・トラック収録
盤質:傷あり
状態:良好
ペーパーケースに若干CDの圧痕あり、軽微なスレあり、ボックスに軽微な汚れ・側面部に若干色褪せあり
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