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2019年上半期に入荷したイチオシ新作&リイシューCDを一挙ご紹介!

スタッフ佐藤です。

早いもので、2019年も上半期が終わろうとしていますね。
この半年で、カケレコのラインナップにも魅力ある新たなCDが多数加わりました。

というわけで、今回は19年上半期に人気を集めた新作&リイシューCDを、【新作部門】と【リイシュー部門】に分けてTOP10でご紹介してまいります。

試聴音源を楽しみながらご覧ください☆

【新作部門】


【第1位】LOST WORLD BAND/SPHERES ALIGNED

今最もスリリングなヴァイオリン・プログレを聴かせるロシアの雄、ついに出た19年作!従来のスピードと切れ味はそのままに、ベースとキーボードが加入した事でよりダイナミックで密度の高いサウンドを構築していてもう素晴らしすぎっ!

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世界のヴァイオリン・プログレ新鋭特集!

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【第2位】LOONYPARK/DEEP SPACE EIGHT

ポーランド・シンフォ注目株、待望の19年5th!新女性ヴォーカルのエモーショナル&アグレッシヴな歌唱と、端正かつ陰影に富んだ宝石のように美しいアンサンブルが見事に調和してるなぁ。傑作!

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BIG BIG TRAIN特集! ~バンド・ヒストリー&ディスコグラフィー~ 大英帝国が誇るプログレ新鋭バンド

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90年代~00年代のイギリス屈指のプログレ新鋭バンドと言えるBIG BIG TRAINを特集。バンドのオフィシャル・サイトのヒストリーを元に、バンドのラインナップの変遷を見ていくとともに、作品を聴いてまいりましょう。

【第3位】ミズキ・ダ・ファンタジーア/クエスチョン1969 去り行く時代に

古き良きプログレへの敬意を抱きつつ、新たな時代のプログレを模索した19年作3rd。メロトロンやムーグや躍動し、存在感みなぎる女性ヴォーカルが歌い上げるこれぞ会心作!

【第4位】BIG BIG TRAIN/GRAND TOUR

キャリア30年でこのファンタジックで瑞々しいサウンドはほんと凄い…。20人超の管弦楽隊を従え制作された、スケール大きくもジェントルな優しさに満ち溢れた19年作!

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【第5位】SAMURAI OF PROG/TOKI NO KAZE

何とスタジオ・ジブリの作品世界に触発され制作されたという19年作7th!従来の壮大なシンフォニック・ロックに、息をのむような深みある「静」の表現力が加わった傑作です!

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【第6位】CERVELLO/LIVE IN TOKYO 2017

70sイタリアの代表するへヴィ・プログレ・バンドが17年におこなった奇跡の来日公演を収録!荘厳さの中に邪悪な気配が立ち込めるあの個性的なサウンドを、45年の歳月を経てほぼ完璧に鳴らしていて、その再現度にただただ驚きます…!

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「若い者には負けちゃいられん!」とばかりの、往年の名バンド達による貫禄の新作群を探求!

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続々登場する新鋭バンドに負けじとハイクオリティな作品を発表している、70年代に活躍したベテラン・バンド/アーティストたちの作品に注目してまいります☆

【第7位】FEM(FEM PROG BAND)/MUTAZIONE

PFMの陰影ある叙情美、BANCOのダイナミズムとロマン、LE ORMEの気品あるファンタジーを併せ持ったような凄いバンドだ…。これぞ「正統派イタリアン・シンフォ」と呼びたい、スケールの大きさと熱きロマンティシズムが同居する会心作!

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【第8位】NOIBLA/HESITATION

ポーランドの実力派ALBIONから脱退した女性Voやkey奏者が新たに結成したシンフォ・グループ。抑制の効いたしっとりと叙情的な演奏によって、女性ヴォーカルの深みある表現力をより際立たせた素晴らしき一枚です。

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【新作追加】女性ヴォーカルが活躍する新鋭プログレ注目作品をタイプ別に探求☆

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女性ヴォーカルが活躍する注目のプログレ新鋭アルバムをタイプ別に厳選してピックアップ☆

【第9位】SUPERSISTER PROJEKT 2019/RETSIS REPUS

あのGOLDEN EARRINGのメンバーも巻き込んだ、オランダの名バンドSUPERSISTERの後継グループ!ナショナル・ヘルスとキャラヴァンを合わせてクラシカルなシンフォ風に料理したって感じの、知的かつ芳醇なサウンドが流石だ…。

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【第10位】FLEESH/NEXT HEMISPHERE – A RUSH TRIBUTE

ブラジルの男女シンフォ・ユニットが敬愛するRUSHを全編カバーしたトリビュートなのですが、持ち味のドリーミーなギターワークや艷のある女声ヴォーカルが新鮮な好カバーが揃っていて、コレは良いです♪

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溢れんばかりの叙情美とメロウネスが魅力、ブラジル新鋭プログレ特集!

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【リイシュー部門】


【第1位】RUJA/PONI LOUNA IDA LAAS…

名実ともにエストニアを代表する名バンドですね!当時4曲のみがEPとしてリリースされた幻のアルバムの完全版を含む18年編集盤で、エストニア最高のバンドたる所以をたっぷりと堪能できる素晴らしい逸品なのです♪

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エストニア・プログレ特集!

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今回ご紹介するのはバルト三国に属するエストニア。70~80年代に残された名盤から注目の新鋭までエストニア・プログレの魅力に迫ってまいります!

【第2位】J.E.T./FEDE SPERANZA CARITA

ハードロック的凶暴さとクラシカルな叙情性を絶妙に織り交ぜたサウンドは、イタリアン・ロックに求めるべき要素を余さず揃えたものと言えるかも。イタリアン・ロック・ファンなら絶対に聴いてほしい名盤!

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世界のハードロッキンなプログレ探訪☆

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有名所から知る人ぞ知るマイナーグループまで、世界各国のハード・ロック・テイストに溢れたプログレ作品を見てまいりたいと思います!

【第3位】RENAISSANCE/ASHES ARE BURNING

フォーク、ロック、クラシックを絶妙に配合した名曲群に命を吹き込む天使の歌声。何というか、もうこれがNO.1ですよね・・

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COLUMN THE REFLECTION 第13回  『プロローグ』(はじまり)の幻想と『燃ゆる灰』の陽光の狭間に見える「港の光景」  ~ 新生ルネッサンスと呼ばれたバンドについての個人的な思い出から ~ 文・後藤秀樹

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音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回取り上げるのは、第2期ルネッサンスの1st『プロローグ』と2nd『燃ゆる灰』!

【第4位】TEN WHEEL DRIVE/CONSTRUCTION #1

ジャニスを思わせるソウルフルな女性ヴォーカルに切れ味たっぷりのブラス、ジミ・ヘンばりのファズ・ギターが炸裂!この米ブラス・ロック、はちゃめちゃに格好いいです。

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【作品追加!】ジャニス・ジョプリンが好きな人におすすめ!姉御系シンガー特集。

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【第5位】NEMO/NEMO

これ、ジャズファンク+カンタベリーと言えちゃうかな?ヴァンデ総帥からMAGMAの2ndドラムに抜擢されるメンバーやB.パガノッティがいたCRUCIFERIUSの元メンバーなど実力者が集った仏ジャズ・ロック・バンド、強靭かつ気品高い73年デビュー作!

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世界に拡散したカンタベリー・ロックの影響を取り込んだ各国のカンタベリータイプの名盤をピックアップ☆

【第6位】A BAND CALLED O/O

リリカルな英ロック名盤を残したパーラー・バンドの後身グループと言えば?ファンク・テイストを大胆に導入した、グルーヴィ―かつゴキゲンなロック・チューンが満載の好盤74年作!

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あの名バンドの知られざる前身グループ&後身グループを探求☆

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【第7位】RUPHUS/NEW BORN DAY

2ndはイエスに接近しますが、このデビュー作は、アトミック・ルースター~EL&Pばりにオルガンが攻撃的に炸裂するプログレ・ハードを展開!初期イエス風のアグレッシヴさや伊ヘヴィシンフォばりの畳みかけも折り込んだ北欧プログレ・ハード秘宝!

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【第8位】ALMENDRA/EL VALLE INTERIOR

アルゼンチン・ロックの原点と言うべき名グループが再結成して放った80年作3rd。1stの頃の胸に迫る切ないリリシズムはそのままに、洗練のメロウAORに仕上げた名品!

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70年代アルゼンチン・プログレの詩情を受け継ぐ新鋭作品を探求!

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アルゼンチンのロック・シーンの基礎を築いたと言われる2人のミュージシャンSPINETTAとCHARLIE GARCIAを始め、往年のアルゼンチン・プログレのエッセンスを受け継ぐアルゼンチン新鋭たちをレコメンド☆

【第9位】JESS RODEN BAND/KEEP YOUR HAT ON

フランキー・ミラーやロバート・パーマーに比べると知名度は低いですが、実力は決して劣らぬ英国の名ブルー・アイド・ソウル・シンガー!バックにブラス・ロック・バンドIGUANAのメンバーを迎え、コクたっぷりの本格ホワイト・ソウル/AORサウンドを聴かせる名作です。

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カケレコ棚からホワイト・ソウル名作をピックアップ!

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休みの日にぴったりのグルーヴィー&ソウルフルな作品をピックアップ!

【第10位】HAIKARA/HAIKARA

ジェスロ・タルにも通じるいなたいトラッド・ロックで幕を開けますが、徐々にサックスとファズギターが暴れだしてクリムゾンばりに強度と重量感が増していきます。ジャケ通りの混沌が渦巻くフィンランド・プログレの怪作。

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サックスをフィーチャーしたプログレ名作選!

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非ジャズ・ロックなプログレ作品を中心にサックスをフィーチャーした名作たちをご紹介してまいりましょう!

気になる作品を見つけていただければ幸いです!

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  • RENAISSANCE / ASHES ARE BURNING

    73年リリースの2nd、牧歌的な伸びやかさと英国的な麗しき叙情美、そしてロックの躍動感が一体となったシンフォニック・ロックの決定盤!

    YARD BIRDSのKeith Relf、Jim McCartyを中心に結成されるも、2枚のアルバムを残し解散したイギリスのグループ。72年にソプラノ・ボーカルAnnie Haslamを擁し新体制で活動を再開、ロック・フォーク・クラシックが交差する幻想的な楽曲は今なお色褪せることはありません。本作は73年にリリースされた2nd。クラシカルな中に多少のサイケデリック感覚を残したデビュー作から方向性が定まり、牧歌的なのどかさと英国叙情、オーケストラを従えたシンフォニック・ロックの世界を作り上げています。以降ライブでも取り上げられる機会の多い名曲となった「カーペット・オブ・ザ・サン」「燃ゆる灰」などを収録。

  • HAIKARA / HAIKARA

    72年作、フィンランド・プログレの黎明期にリリースされた名作、クリムゾンを想わせる凶暴性を持つ一枚!

    フィンランド出身、72年作の1st。クリムゾンやフロイドからの影響が感じられるブリティッシュナイズされたサウンドが印象的。聴き所は最終曲で、クリムゾンの「ISLAND」を想わせる静謐なパートから始まり、突如、サックスとファズ・ギターが暴れまわる初期クリムゾン的なアグレッシヴなパートへとなだれ込む展開が見事な名曲。

  • J.E.T. / FEDE SPERANZA CARITA

    熱情と哀愁がほとばしる、これぞイタリアン・プログレ!と言える名作、72年作

    一部メンバーが後にMUSEO ROSENBACHのメンバーと合流しMATIA BAZARを結成するイタリアン・プログレ・バンド、72年の唯一作。ずばり、これぞイタリアン・プログレ!と言うべき叙情と熱情がほとばしる傑作!極度に歪んだギターに、クラシカルに絡むオルガン、ここぞで吹き上がるメロトロン!そして哀愁たっぷりのイタリア語ヴォーカルが少し厳かに歌い上げます。凄まじいまでのエネルギーに一曲目から圧倒されること間違い無し。そんな熱量みなぎる演奏を、ビシバシと手数多く刻むリズム隊がタイトに引き締めているのもまた特筆です。ハード・ロック的な凶暴さとクラシカルな叙情性を程よく織り交ぜたサウンドは、イタリアン・ロックに求めるべき要素を余さず揃えたものと言って良いかも知れません。イタリアン・ロック・ファンなら絶対に聴いてほしい大傑作です。

  • LOST WORLD BAND(LOST WORLD) / SPHERES ALIGNED

    [カケレコ国内盤リリース中] 現ロシアを代表するプログレ・バンド、ベースとキーボードが加入し、よりダイナミックで密度の高いサウンドを聴かせる19年作6th、傑作!

    ヴァイオリン/ギターetc.のAndy Didorenkoを中心に結成、現ロシアを代表するプログレ・グループにして、全世界的に見て最もスリリングなヴァイオリン・プログレを聴かせる実力派グループ、3年ぶりとなる19年作6th。Vln&G/fl/dr/perの4人編成だった前作発表後に、パーカス奏者が脱退しベーシストと女性キーボーディストが加入。バンドとして安定した5人編成で制作されたのが本作です。1曲目からアクセル全開!舞踏音楽を思わせる気品に満ちたフレーズを切れ味鋭くスリリングに紡ぐ圧巻のヴァイオリンを中心に、パーカッシヴな打音も織り込んだダイナミックなリズム隊、テンション高くアンサンブルに絡みつつもあくまでしなやかな音色のフルートがスピーディに駆け抜ける緻密にして猛烈にテクニカルなアンサンブルには、プログレ・ファンなら血沸き肉躍ること必至。キーボードが大活躍する2曲目は新境地で、テーマを豪快に奏でるシンセとオルガンがカッコいい骨太なテクニカル・シンフォ。Andyはキーボードに負けじとヴァイオリンをギターに切り替えて音数多くキレのあるプレイで応じており、火花を散らすような応酬が見事です。さらに、クラシック畑のメンバーらしい静謐な空間の中でヴァイオリンやピアノが優雅に奏でられるクラシカル・チューンも流石で、疾走感あるプログレ曲との間にあまりに鮮やか対比を生み出しており素晴らしいです。トリオ編成だった頃に比べて、アンサンブルに確かな厚みと密度が生まれ、サウンドにズシリとした重みが加わった印象を受けます。3年待った甲斐のある貫禄の傑作!

  • SAMURAI OF PROG / TOKI NO KAZE

    [カケレコ国内盤リリース中] イタリア/フィンランド/アメリカ出身の3人を中心とする多国籍シンフォ・グループ、あのスタジオ・ジブリの作品世界をモチーフにした19年作7th!

    フィンランドのプログレ・ファンジン『COLOSSUS』の編集者であり、雑誌主催のトリビュート盤でも活躍するフィンランド在住のイタリア人Marco Bernard(B)を中心に、MIST SEASONでも活躍するフィンランド人ドラマーKimmo Porsti、プログレ・バンドRESISTORも率いるギター/ヴァイオリン/フルート/ヴォーカルの米国人Steve Unruhによる多国籍トリオ・グループ。19年作7th。本作の特徴は何と言ってもあのスタジオ・ジブリの作品世界に触発された作品であること。コロコロと愛らしく鳴るピアノや、美しい詩情を湛えたフルート、悠久を奏でるように格調高いヴァイオリンらがデリケートに紡ぎ上げる、宝石のように輝かしく温かなファンタジーが滲むアンサンブルが素晴らしい!圧倒的なスケールで聴き手に押し寄せるシンフォニック・ロックをメインとしていた従来から、作品テーマを受けてより繊細な表現に力を入れている印象を受けます。リリシズムが零れ落ちるような演奏と共にピアノスト/シンガーの富山優子氏が日本語で歌う6曲目なんて、本当にジブリ作品で流れていてもいいような完成度で驚き。他にもジブリ諸作品で印象的だったモチーフが各曲に散りばめられていて、お好きな方なら聴きながら思わずニンマリとしてしまうでしょう。最終曲ではイタリア新鋭IL TEMPIO DELLE CRESSIDREの美声女性ヴォーカルEliza Montaldoの日本語による慈しみに溢れた歌声が感動を呼びます。いつもながら豪華ゲスト陣にも注目で、LATTE E MIELE、HOSTSONATEN、KARFAGEN、GLASS HAMMER他、北欧から南米まで各国から実力派が集結。従来の壮大なシンフォニック・ロックに、息をのむような深みある「静」の表現力が加わった傑作です。

  • RUPHUS / NEW BORN DAY

    73年作、ブリティッシュ・ロックからの影響色濃いアーティスティックな北欧プログレ・ハード、傑作!

    ノルウェーのグループ、73年作の1st。ブリティッシュ・ロックからの影響が強い陰影に富んだハード・ロックを軸に、変拍子の中をオルガンやギターがウネリを上げるプログレッシヴなパートを織りまぜたダイナミックな展開が聴き所。ハード・ロックやプログレなど、同時代のブリティッシュ・ロックを飲み込んだアーティスティックなサウンドが魅力的な好盤。

  • A BAND CALLED O / O

    72年に名盤を残したPARLOUR BANDの後身グループ、74年1st、ファンク・テイストを大胆に取り入れた高品質なブリティッシュ・ロックの逸品!

    イギリスはジャージー島で結成され陰影溢れるブリティッシュ・ロック名盤の72年唯一作を残したPARLOUR BAND。彼らがドラマー変更に伴いバンド名を”A BAND CALLED O”と改め制作した74年作。英国叙情が匂い立つようなリリカルな作風だったPARLOUR BANDから一転、ファンク・テイストを大胆に取り入れたグルーヴィ―かつゴキゲンなロック・チューンが並びます。前任者よりソリッドで勢いのあるドラミングを土台に、ワウを効果的に用いたエッジの立ったカッティングが印象的なギターと、その合間を縫うようにエレピ&クラヴィネットでクールに音を刻むキーボード、そしてS.マリオット彷彿のR&Bなコクを含んだヴォーカルらがタイトにアンサンブルを組上げており、職人的ともいえる隙のない演奏は見事です。マリオットっぽいヴォーカルが映えるHUMBLE PIEカバー「RED LIGHT MAMA RED HOT!」を皮切りにファンキーなアレンジが中心ですが、華やかなコーラスワークが彩るCAPABILITY BROWNの後進KRAZY KATやROCOCOあたりに通じるモダン・ポップ、終盤に現れる前身PARLOUR BAND直系の憂いを帯びたブリティッシュ・ロックなども大いに聴き所となっています。R&B/ファンク・テイストあるロック・サウンドがお好みの方はもちろん、上記モダン・ポップ・ファンにもオススメしたい、高品質なブリティッシュ・ロックの逸品!

  • LOONYPARK / DEEP SPACE EIGHT

    ポーランド屈指の人気シンフォ・グループ、力強くエモーショナルな新女性ヴォーカルが素晴らしい19年作5th!

    実力派がひしめく現ポーランドでも屈指の人気シンフォ・グループによる、3年ぶりとなった19年5thアルバム。前作からの大きな変化として女性ヴォーカルの交代が挙げられます。前任者は美声を生かしたしっとりめの歌唱が印象的でしたが、後任はより感情を強く出すエモーショナルな歌唱が素晴らしく、これまでになくドラマ性を高めており特筆です。演奏陣はさすがで、耳を引くユニークなリズムパターンを織り交ぜて存在感を示すリズム・セクション、ポーランドらしい陰影と哀感を乗せひたすら美麗フレーズを繰り出すギター、バックを気品高く流れゆくストリング・シンセらが、呼吸をぴったり合わせ紡ぎ上げていく宝石のように美しいアンサンブルに聴き惚れます。また出番は多くないものの、物悲しいリリシズムと柔らかなファンタジーを併せ持つピアノのタッチも絶品で、LOONYPARKらしい角のないしなやかな音色使いを象徴しているかのよう。従来どおりの端正で美しいアンサンブルと新ヴォーカルが担うアグレッシヴな表情が見事に調和した傑作!

  • RUJA / PONI LOUNA IDA LAAS…

    名実ともにエストニアを代表する名バンド、当時4曲のみがEPとしてリリースされた幻のアルバム『Pohi Louna Ida Laas…』の12曲完全版をCD1に、当時のライヴ音源やレア音源を13曲をCD2に収録した18年編集作品

    エストニアのYESとも称される、名実ともに同国を代表するプログレ/ロック・バンド。70年代後半にフルアルバムとしてリリースが予定されながらも、ソ連の検閲により4曲のみのEPとしてリリースされた作品『Pohi Louna Ida Laas…』の12曲完全版をCD1に収録。YESやNEKTARあたりを彷彿させるファンタジックな飛翔感、目まぐるしく場面転換するような複雑な曲構成とシアトリカルさコミカルさも織り込んだ表情豊かな音楽性で一気に聴かせる名作です。CD2には同時期のライヴやレア音源13曲を収録。エストニア最高のバンドの所以をたっぷりと堪能できる素晴らしい作品です!

  • NEMO / NEMO

    MAGMAやCRUCIFERIUSのメンバーらによるフレンチ・ジャズ・ロック・グループ、73年デビュー作、ファンキーさとカンタベリーに通じる気品が合わさった名盤!

    フランスのジャズ・ロック・グループによる73年リリースの1stアルバム。まず注目すべきはメンバーで、後にMAGMAのセカンドドラマーに抜擢されるClement Bailly、タイ・フォンやマリコルヌのメンバーらとALPHA RALPHAを結成するパーカス奏者Emmanuel Lacordaire、バーナード・パガノッティが居たCRUCIFERIUSの元メンバーであるkey奏者Francois BreantとギタリストMarc Perruなど、実力者が集結しています。そのサウンドは、ファンクの躍動感と英国風の奥ゆかしい気品を合わせたような唯一無二のもの。ファンク由来の「跳ね」の感覚を持つリズム・セクションに、陰影を帯びたエレピ、ワイルドに唸るオルガン、合間を縫うようにスリリングなフレーズを放つギターらが、一糸乱れず繰り出すテクニカルなアンサンブルは抜群の強度とカッコよさを誇ります。直接的ではないものの、英国的な端正さのあるキーボードや多くの曲で漂う淡い叙情性など、カンタベリー・ロックを思わせる要素も随所で感じられるのも聞き所。名盤です。

  • MIZUKI DA FANTASIA / QUESTION 1969

    女性ヴォーカリストMizukiを中心とする新世代ジャパニーズ・プログレ・グループ、19年作3rd!

    ストレンジ・デイズの岩本晃市郎氏がプロデュースのほか作詞・作曲・アレンジ等に全面参加する新鋭で、沖縄出身の女性ヴォーカリストMizukiと女性ピアニスト/キーボーディストAnna Hardyを中心とするプログレッシヴ・ロック・グループ、前作から1年で届けられた19年3rdアルバム。デビュー作に顕著だった70年代ジャパニーズ・ロックから現代のJ-POPへと受け継がれる日本人の耳に馴染みのある情緒に富んだメロディライン、そして前作で大きくフィーチャーされたメロトロン/ピアノ/オルガンが作り上げる中世音楽的エレガンスを帯びたシンフォニック・ロック要素。ライナーでも語られている通り、それら過去2作品の特色を組み合わせた、MIZUKI DA FANTASIAならではの音楽性を突き詰めたサウンドとなっていてこれは見事です。上記3種のキーボードが折り重なり厳かかつ慈愛に満ちた音世界を生み出す中を、凛とした美しさにブルージーな哀愁を加えたようなヴォーカルが圧巻の表現力で歌い上げる前半は、胸打たれるバラードが満載。後半になるとムーグをはじめとするシンセサイザーが唸りを上げ、プログレ然としたスケール大きな演奏が繰り広げられます。YUKA & CHRONOSHIPで活躍するゲスト演奏陣による重量感みなぎるプレイにも注目です。ロックが最もエネルギーに満ちていた1969年から半世紀が経ち、来たる新たな時代へと向けられた作品となっています。前2作が気に入ったなら本作もマスト!

  • FLEESH / NEXT HEMISPHERE – A RUSH TRIBUTE

    ギタリスト/マルチ奏者と女性ヴォーカリストによるブラジル産シンフォ・プロジェクト、敬愛するRUSHを全編カバーした18年のトリビュート作品

    2014年に始動したギタリスト/マルチ奏者と女性ヴォーカリストによるブラジル産シンフォ・プロジェクト、18年作。彼らが敬愛するバンドRUSHに捧げたトリビュート作品となっています。アレンジ自体は原曲に忠実と言えますが、ギターの響きに顕著な持ち前のドリーミーな感覚、そして艷やかな女声ヴォーカルによって丹念に紡がれるRUSHナンバーの数々が新鮮です。「Limelight」に始まり「Closer To The Heart」「Nobody’s Hero」「Tears」「Here Again」など14曲を披露。RUSHに対する素直なリスペクトが感じられる好カバー作!

  • JESS RODEN BAND / KEEP YOUR HAT ON

    英国の実力派ホワイト・ソウル・シンガー、ブラス・ロック・バンドIGUANAのメンバーと共に結成したバンド名義での76年作1st

    ALAN BOWN SETやBRONCOに在籍し、フランキー・ミラーやロバート・パーマーとも並び称される英国の名ブルー・アイド・ソウル・シンガー、ジェス・ローデン。彼が英ブラス・ロック・バンドIGUANAのメンバーと共に結成したバンド名義での76年作1st。粘り強くコシのあるリズムに鋭いブラス。スワンプ・ロックを下地にしつつよりファンク/ソウル色を強めた本格派のアンサンブルに、黒人顔負けの太く力強いシャウトが炸裂!パワフル&ファンキーなナンバー揃いかと思いきや、3曲目からは洗練されたエレピや洒脱なコーラスを取り入れたムーディーなAOR/ソフト・ロック的サウンドも聴かせていて、味わい深さいっぱい。英国ホワイト・ソウルの旨味が詰まった名盤です。

  • CERVELLO / LIVE IN TOKYO 2017

    ご存知70sイタリアの代表するへヴィ・プログレッシブ・ロック・バンド、17年来日公演を収録!

    OSANNAのメンバーDanilo Rusticiの弟で、当時弱冠16才だったギタリストCorrado Rusticiを擁した70年代イタリアの代表するへヴィ・プログレッシブ・ロック・バンド。奇跡の17年来日公演を収録!Corradoを筆頭にサックス/フルート奏者、ベーシストにオリジナル・メンバーが名を連ねており、新加入のヴォーカリストとドラマー、そして当時は存在しなかったキーボード奏者を迎えた6人編成となっています。内容はもちろん、72年の唯一作『MELOS』のアルバム全曲再現!幻想を奏でるデリケートなプレイから一気にヘヴィに暴れる圧倒的振れ幅のギター、妖しくさえずるフルートらを中心に織りなす、荘厳さの中に邪悪な気配が立ち込めるヘヴィ・シンフォニックなCERVELLOサウンドを、45年の歳月を経ながらもほぼ完璧に鳴らしていて、その再現度にはただただ驚かされます。新ヴォーカルは前任者の鋭く乾いた声質に比べるともっと艶のある声質で、叙情的なパートでの歌唱がより光ります。そして何と言ってもCorrado Rustici。速弾きも交える技巧と若さに任せた勢いを併せ持つあの無二のギタープレイを、ほとんど寸分違わず弾きこなしていて凄いです。現在まで自国のメジャーシーンで活躍を続ける一流ミュージシャンとしての矜持を見せつけます。全曲再現のあとは新曲と思われる2曲をプレイしており、伸びやかなヴォーカルをフィーチャーした叙情ナンバーと、Corradoのギターも炸裂するプログレ然としたテクニカル・チューンで会場を沸かせています。72年作が愛聴盤という方なら絶対に聴いて欲しい素晴らしいライヴですよ!

  • FEM(FEM PROG BAND) / MUTAZIONE

    イタリア新鋭18年作3rd、PFMの叙情美、BANCOのダイナミズムとロマン、LE ORMEの気品高さを併せ持ったような驚くべき傑作!

    ミラノ出身、デビュー前はPFM、BANCO、LE ORME、AREAらのカバーをレパートリーとしていたという、12年デビューのイタリアン・シンフォ新鋭。18年リリースの通算3rd。ずばり、これぞ「正統派イタリアン・シンフォ」と呼びたい、スケールの大きさと熱きロマンティシズムが同居する傑作!まず耳を奪うのがヴォーカルで、豊かな声量と声域をフル活用して、シアトリカル要素も含みつつ伸びやかに歌い上げる、その存在感に圧倒されます。同時にロマンあるイタリア語の響きを大切にした丁寧な歌唱なのがまた素晴らしい。そのヴォーカル取り巻く演奏陣もさすが。PFM時代のF.プレモリばりに艷やかに鳴らすムーグと演奏に奥行きをもたらす壮麗なオルガンをメインとするキーボード、丹念な音運びで叙情フレーズを紡ぐギター、そしてトロンボーン、トランペット、ユーフォニウムら金管が織り上げる、どこまでもファンタスティックで気品高いアンサンブルには、イタリアン・ロック・ファンなら興奮必至。さらにヴォーカリストはヴァイオリンも兼任していて、静謐なパートで息を呑むように格調高いプレイを提供していて見事。PFMの陰影ある叙情美、BANCOのダイナミズムとロマン、LE ORMEの気品あるファンタジーを併せ持ったような驚くべきバンド。全イタリアン・ロック・ファンにオススメしたい一枚です!

  • BIG BIG TRAIN / GRAND TOUR

    現英国プログレの代表的グループの19年作、キャリア30年の風格と瑞々しいサウンドメイクが同居するさすがの傑作!

    90年代以降の英国プログレ・シーンをリードしてきた正真正銘の名グループ、オリジナル・アルバムとしては2年ぶりに届けられた19年作。17〜18世紀英国の貴族学生の間で行われたイタリアやフランスへの大規模旅行「グランドツアー」を題材にしたコンセプト・アルバム。レオナルド・ダヴィンチ、ローマのコロッセオ、パンテオンなどイタリアの歴史的事物をモチーフにした、これまでに増してスケール大きくロマンあふれるサウンドを楽しませてくれます。ピアノと鉄琴による密やかな演奏をバックにヴォーカルがデリケートに歌う1曲目に早くもジ〜ンと来ていると、メロトロンの高鳴りと同時に躍動感いっぱいのバンド・アンサンブルが滑り込んでくる2曲目!この冒頭ですでに作品世界にグッと引き込まれます。いつもながら見事なオープニング演出です。手数多く演奏を引っ張るテクニカルなリズム隊、シャープなキレの良さを持つエレキギター、ファンタジックに舞うシンセらが作り上げる「動」のアンサンブル。芳醇な鳴りのアコースティックギター、悠久を奏でるように格調あるヴァイオリン、繊細なタッチのオルガンやピアノらが織りなす「静」のアンサンブル。両者が一曲の中でもしなやかに切り替わる演奏の素晴らしさは必聴で、そこに総勢20人以上に及ぶ管弦楽器隊がBBTサウンドにふくよかな厚みを加えているのも特筆。癖のないピーター・ガブリエルと言えるヴォーカルの胸に迫る説得力を持った歌声も相変わらず絶品です。それにしても始動より30年を迎えるバンドがこの瑞々しいまでの音色を奏でている事に改めて驚きを禁じえません。むしろ作品をリリースするたびにサウンドが若返るような感覚さえ覚えます。現英国プログレを背負って立つ存在としての風格を持ちつつも、ファンタジックで鮮度の高いサウンドメイクで迫る傑作。

  • TEN WHEEL DRIVE / CONSTRUCTION #1

    ジャニス・ジョプリンにも匹敵する女性シンガーGenya Ravan擁する米国ブラス・ロック・バンド69年作1st、キレのある本格的なブラス・アンサンブルとパワフルなヴォーカルに痺れる名盤!

    ポーランド生まれの女性シンガーGenya Ravan、後に名プロデューサーとして名を馳せるkey奏者Michael Zager等を中心に結成され、1968年から74年まで活動した米国ブラス・ファンク・ロック・バンド、69年デビュー作。Janis Joplinにも例えられるGenyaのソウルフルな歌唱×ファンキーでキレのある本格派ブラス・ロック・アンサンブルがとにかく格好良く、必殺のベース・ラインとオルガンのグルーヴにGenyaの強烈なシャウト、ジミ・ヘンばりのファズ・ギター、鋭いブラスが炸裂する1曲目「Tightrope」からもう痺れっぱなし!かと思えばメロウなフルートやジャジーなピアノをフィーチャーした妖艶なジャズ・ナンバーもあり、ふくよかなストリングスを取り入れたソフトでマジカルな楽曲もあり、なおかつロックする曲ではこれでもかとロックしており、その懐の深さに痺れます。米ブラス・ロックのファンは勿論、ジャニス・ファン、ジミ・ヘン・ファン、アル・クーパー『SUPER SESSIONS』のファンは是非!

  • NOIBLA / HESITATION

    ポーランド、人気バンドALBIONを脱退したkey奏者や女性ヴォーカルによるシンフォ・バンド、18年デビュー作

    ポーランドの新鋭グループによる18年作1st。同国の人気シンフォ・グループALBIONが分裂し、脱退したキーボーディストや女性ヴォーカリストが新たに結成したのがこのグループ。ハードな面も交えつつ厚みあるバンド・アンサンブルで聴かせていたALBIONに比べ、シンセ/ピアノをメインとするややダークでつややかな叙情性を帯びた落ち着きあるアンサンブルが印象的。そこに瑞々しい響きの女性ヴォーカルが乗り、仄暗くもスタイリッシュに洗練されたプログレを繰り広げます。ALBION時よりもしっとりと情緒豊かに歌うシンガーKatarzynaの表現力は聴き惚れるほどに見事。一般に美声といわれる女性シンガー達より少し低めの声域なのですが、感情の揺らぎのようなものを表出させるスタイルに惹き込まれます。ここぞでメロディアスに飛翔する叙情フレーズ満載のギター、枯れた哀愁を添えるソプラノ・サックスらもメランコリックな作風に映えていて、実にいい仕事です。派手に盛り上がるパートを排し、しっかりと抑制の効いた演奏によって、女性ヴォーカルの魅力を際立たせたアプローチが素晴らしい傑作。

  • SUPERSISTER PROJEKT 2019 / RETSIS REPUS

    オランダの名バンドSUPERSISTERの後継プロジェクト19年作、カンタベリー・ロックをシンフォ風に仕立てたような驚きの一枚!

    70年代オランダを代表するジャズ・ロック・グループSUPERSISTER。そのキーボーディストRobert Jan Stips中心に、同バンドのドラマーMarco Vrolijkや、GOLDEN EARRINGのベースRinus Gerritsen、ドラマーのCesar Zuiderwijk、その他若手など十数名が参加するプロジェクト・バンドの19年作。70年代のSUPERSISTER時代はカンタベリー・ロックに通じるテクニカルにしてユーモアに富んだジャズ・ロックを聴かせていましたが、本作でもカンタベリー・ロックばりに芳醇な絶品歌ものジャズ・ロックを楽しませてくれます。タイトに刻むジャジーなリズムを土台に、空間を切り裂くように鮮烈なファズ・オルガンと舞うようなタッチの美しいピアノが交差し、トロンボーンとヴァイオリンが流麗に滑り込み、ストリングシンセがクラシカルに鳴り響く!シンフォニックな格調高さも備えつつ、あくまで洒脱で余裕たっぷりに進行するアンサンブルがお見事。2曲目で聴けるデイヴ・スチュワートばりのセンスでフレーズを紡ぐキーボードソロのカッコよさと言ったらありません。ヴォーカルはおじいちゃんですが、程よく枯れた歌声が味わいになっていて全然悪くありません。NATIONAL HEALTHのスリリングさとCARAVANのポップさを合わせて、クラシカル・シンフォ風に料理した、という感じのサウンドで、まさに往年のSUPERSISTERが持っていた知的でちょっぴりひねたセンスを感じさせる内容となっています。これはオススメ!

  • ALMENDRA / EL VALLE INTERIOR

    アルゼンチン・ロックのレジェンドL.A.Spinettaが率いたロック・バンドが再結成して発表した80年作3rd、高品質メロウAORの逸品!

    アルゼンチン・ロックのレジェンドとしてリスペクトされるLuis Alberto Spinettaが率いた同国を代表するサイケ/プログレ・グループ。69〜70年にかけて2作品をリリースした彼らが、再結成して発表した80年3rdが本作。時代が時代だけに、過去作でのメロウ・サイケ調から、ジャジーかつAORポップ色が香る洗練されたサウンドに変化しているのですが、これが素晴らしく良い!ゆったりとしながらも一音一音タイトに刻む存在感あるリズムに、奥ゆかしさのあるジャジーなギター、そして何と言っても少し鼻にかかったソフトなハイトーンで歌うSpinettaのヴォーカル!80年代初頭のSpinetta(Spinetta-Jade)作品に通じる実に完成度の高いメロウAORサウンドを聴かせてくれます。ほとんどSpinettaのソロと区別がつきませんが、アルゼンチン・ロック特有の柔らかな叙情に彩られたメロウな心地よさが全編で味わえる名品です。

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