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イアン・マシューズ特集

今日は、フェアポート・コンヴェンションの初代ヴォーカリストであり、ソロやバンドで米ウェストコースト・ロック憧憬の愛すべき名作を残し、今も活動を続ける名SSW、イアン・マシューズを特集いたしましょう。

経歴を追いながら、彼が残した作品を聴いてまいりましょう。

イアン・マシューズは、イングランド東部はリンカンシャー生まれで、ビートルズ後のビート・バンド・ブームから熱を受け、地元でいくつかのバンドを経験した後、66年にロンドンへと向かいます。そこで、PYRAMIDというサーフ・ロック系バンドを結成。デラムからシングル1曲「Summer Of Last Year」をリリースします。

これが、ハーモニー豊かなソフト・サイケの佳曲でびっくり。

PYRAMID / Summer Of Last Year

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67年にアシュリー・ハッチングスに誘われ、FAIRPORT CONVENTIONに加入。

ジュディ・ダイブルとの男女リード・ヴォーカルにより「ウェストコースト・ロックへのイギリスからの回答」と言えるサウンドを鳴らした1st、サンディ・デニーとのデュエットでより英国然とした叙情性と気品を聴かせる2ndと、英ロック史の残る名作に貢献します。

FAIRPORT CONVENTION『Same』(1968)

FAIRPORT CONVENTION『What We Did on Our Holidays』(1969)

名曲「Meet on the Ledge」。イアン・マシューズとサンディ・デニーのデュエットのあまりの素晴らしさ。

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バンドがよりトラッド色を強めたことにより、ウェストコースト・ロック的なポップなサウンドを指向したイアン・マシューズは脱退。
69年ハーヴェスト・レーベルより『Matthews Southern Comfort』でソロデビューします。

ヴォーカリストとしての魅力はいわずもがな、メロディメイカーとしても才能を発揮し、ブリティッシュSSWとして覚醒。

牧歌的で叙情的なメロディと歌声とハーモニーは、木漏れ日フォーク・ロックの代名詞のヘロンと並んで、愛すべき英国臭いっぱい。

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この作品でバックをつとめたメンバーとともに、パーマネントなバンドとして、MATTHEWS SOUTHERN COMFORTを結成。

ハーヴェスト・レーベルから、69年に2nd『Second Spring』、70年に3rd『Later That Same Year』を残します。

どちらの作品もCSN&Yやニール・ヤングへの憧憬とともに、英国の干し草が香るハートウォームな佳曲ぞろいの逸品。

3rdから、大好きな名曲「And When She Smiles」をピックアップいたします。

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ジョニ・ミッチェルの曲で、CSN&Yもカヴァーした名曲「Woodstock」のカヴァーも3rdに収録。英国シングル・チャートで1位を記録し、カナダでも5位、米ビルボードでも23位とヒットします。

当時のTV放送映像を発見。それにしても、良い声だなぁ。聴き入ってしまいますね。

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3rdアルバムリリース後、バンドは解散。ヴァーティゴ・レーベルより2枚のソロをリリースします。

どちらも、ソングライターとしての誠実さがにじむ、柔らかで心温まる歌声とメロディが変わらず素晴らしい名作。
リチャード・トンプソンやサンディ・デニーの客演も特筆です。

『If You Saw Thro’ My Eyes』(1971)

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『Tigers Will Survive』(1972)

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MATTHEWS SOUTHERN COMFORT解散の後、イアン・マシューズ以外のメンバーは、SOUTHERN COMFORTを結成。3枚のアルバムをハーヴェスト・レーベルに残しますが、どれも米ロック憧憬と英国叙情が混じり合った変わらぬサウンドを聴かせる名作。

SOUTHERN COMFORT『Frog City』(1971)

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ヴァーティゴからのソロ2作をリリース後、イアン・マシューズは、元リヴァプール・シーン~グリムスのアンディ・ロバーツらとともに、PLAINSONGを結成。エレクトラと契約し、72年に唯一作『In Search of Amelia Earhart』をリリースします。

それにしても、イアン・マシューズはウェストコースト・ロックが本当に好きなんだなぁ。

カントリー・ロック/フォーク・ロックへの変わらぬ愛情。そこからこぼれおちる英国的叙情。本当に誠実な良いメロディ&歌声に溢れています。

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PLAINSONGも2nd制作へと向かいますが、残念ながら解散。イアンは、その後、ソロとして変わらぬリリカルな作品をコンスタントにリリースしながら、現在まで息の長い活動を続けています。

最後に、73年のソロ『Valley Hi』から、僕がイアンの曲の中で一番好きな「Keep on Sailing」をピックアップ。

何百回聴いても心に染みます。

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2006年の9月にはアンディ・ロバーツとともに来日。新宿の小さなライヴ・ハウスに見に行きましたが、曲についてのエピソードを挟みながら、飾らず真摯に曲を演奏していく姿にじーんときたのを覚えています。

人生に迷った時に、いつでも寄り添ってくれる。同じ方向を向いて、ただただじっと側に居てくれる。そんな優しさ溢れる名SSWです。

2023年、今回のライヴではオランダ出身のSSW/ギタリスト/プロデューサーBJ.バートマンとステージに。イアンの張りのあるヴォーカルも素晴らしかったし、テクニカルで繊細なギターを聴かせるBJ.バートマンも凄かった!スライドギターの素晴らしいこと。またの二人の来日も期待したいです。

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イアン・マシューズやリチャード・トンプソン等、初期フェアポート・コンヴェンションのメンバーのソロ作を探索。

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  • FAIRPORT CONVENTION / UNHALFBRICKING

    英エレクトリック・トラッドの代名詞的グループ、次作と並びバンドを代表する傑作、69年3rd

    女性ボーカリストSandy DennyとギタリストRichard Thompsonを擁し、トラッド・フォークの最高峰の1つに上げられるイギリスのグループによる69年3rd。69年に彼らは3枚ものアルバムをリリースしており、本作は連続リリースの2作目となります。前作からIAN MATTHEWSが脱退しリリースされた本作は、BOB DYLANの楽曲が3曲、トラッド1曲、グループの楽曲4曲から成る彼らの代表作の1つ。前2作以上に統一感を感じさせるエレクトリック・トラッド・フォークを奏でており、Sandy Dennyの歌声の素晴らしさは説明するまでもなく、ゲストのフィドル奏者DEVE SWARBRICKによるヴァイオリンなどが自然にバンドに溶け込んだ名盤です。

    • UICY20057

      SHM-CD、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、定価1851

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

    • UICY76100

      廃盤、紙ジャケット仕様、SHM-CD、デジタル・リマスター、HRカッティング、ターコイズブルー・レーベル、巻帯付き仕様、定価2667+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

  • FAIRPORT CONVENTION / WHAT WE DID ON OUR HOLIDAYS

    ヴォーカルにサンディ・デニーを迎えた69年2nd

    サンディー・デニーを迎え制作された2ndアルバム。68年作。彼女の儚くも凛としたヴォーカルは別格の美しさで、「FOTHERINGAY」などコンポーザーとしても一流。そんな彼女の加入が化学反応を引き起こしたのか、リチャード・トンプソンもギタリスト/コンポーザーとして見事にその才能を開花させています。楽曲、演奏とも新人離れした風格すら感じさせる出来栄えで、英国フォークロックを代表するグループとしての地位を早くも確立した名作。

  • FAIRPORT CONVENTION / FULL HOUSE

    彼らの作品中でも屈指の人気と完成度を誇る英エレクトリック・トラッドの傑作、70年作

    女性ボーカリストSandy DennyとギタリストRichard Thompsonを擁し、トラッド・フォークの最高峰の1つに上げられるイギリスのグループによる70年5th。名盤となった前作「Liege & Lief」をリリースした後、Sandy DennyとAshley Hutchingsが脱退、Dave Peggが加入して男性グループへとシフトした作品ですが、その内容はグループのフロントであったSandy Dennyの脱退を全く感じさせないブリティッシュ・トラッド・フォークの名盤となっており、特にRichard Thompsonのギターをはじめとしたバンドの緊張感溢れるパフォーマンスは、さすが全盛期の彼らならではのものです。

  • FAIRPORT CONVENTION / HISTORY OF FAIRPORT CONVENTION

    72年リリースのベスト・アルバム、全18曲

  • FAIRPORT CONVENTION / BEFORE THE MOON

    SANDY DENNY在籍時74年のライヴ、全20曲

  • FAIRPORT CONVENTION / LIVE

    74年ライヴ作

    サンディ・デニー復帰後の74年のライヴ盤。「Matty Groves」「Sloth」など代表曲はもちろん、サンディーのソロ「North Star〜」収録の楽曲も演奏しています。

    • UICY9682

      紙ジャケット仕様、05年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック5曲、内袋付仕様、定価2039+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      若干帯中央部分に色褪せあり

  • FAIRPORT CONVENTION / RISING FOR THE MOON

    英エレクトリック・トラッドの代名詞的グループ、サンディ・デニーが正式に復帰した75年作

    サンディー・デニーがカム・バックした75年作。サンディー・デニーを中心に作曲された楽曲が多く、彼女のソロ作に通ずる穏やかで美しいメロディーが印象的。75年は、彼女のソロで言えば73年作「Like An Old〜」と77年作「Rendezvous」の間。ソングライターとして脂が乗り切っていて、次々とメロディーが溢れ出てくる状態だったんでしょう。美しいメロディーが詰まった佳曲揃いの好盤。

    • UICY9683

      紙ジャケット仕様、05年リマスター、ボーナス・トラック4曲、内袋付仕様、定価2039+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      内袋に若干汚れあり

  • FAIRPORT CONVENTION / GLADYS’ LEAP

    英国フォークの重鎮グループ、85年作

  • FAIRPORT CONVENTION / HEYDAY

    68年から69年にかけてのBBC音源集

    • VACK1040

      直輸入盤(帯・解説付仕様)、カラーケース仕様、定価2548、全12曲

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

      若干帯中央部分に色褪せあり、カラーケースではありません。

      900円

      450円
      (税込495円)

      495円お得!


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    • UICY9324

      紙ジャケット仕様、02年リマスター、イギリス編集ブックレット付仕様、ボーナス・トラック8曲、定価2039+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

      若干帯中央部分に色褪せあり

    • HNCD1329RYKODISC

      カラーケース・トレー仕様

      盤質:傷あり

      状態:良好

      ケースツメ跡あり、黄ばみあり、ケースにスレあり

  • FAIRPORT CONVENTION / WHAT WE DID ON OUR HOLIDAYS – AN INTRODUCTION TO FAIRPORT CONVENTION

    99年編集盤

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