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世界のヴァイオリン・プログレ新鋭特集!

時に伸びやかで艶のあるクラシカルなフレーズ、時に閃光のようにテクニカルな速弾きフレーズで数多くのプログレ名作を彩ってきたヴァイオリン。

ヴァイオリンをフィーチャーしたプログレ名作は、00年代以降にも多数生まれています。

カケレコらしく世界中からヴァイオリンが彩る新鋭プログレの注目作をピックアップしてまいりましょう。

どうぞ世界周遊をお楽しみください!

ロシア

LOST WORLD / AWAKENING OF THE ELEMENTS

「ヴァイオリン」「プログレ新鋭」というキーワードで真っ先に思いつくバンドがロシアのLOST WORLD!

カケレコ・ロングセラーの一枚で、バンドにとって出世作となった06年作2ndをピックアップ。

複雑なリズムを刻むスリリングなギターと狂気をはらんだ鋭角なヴァイオリンが襲いかかったと思えば、メロディアスなフルートが軽やかに飛翔!

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彼らの現時点の最新作となる2016年作がコチラ!

LOST WORLD/OF THINGS AND BEINGS

ロシアが生んだクラシック音楽の巨匠ストラヴィンスキーが蘇り、交響楽団とテクニカルなプログレ・バンドを従えた、といった感じ!?

何という完成度・・・。

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LOST WORLDにはインタビューも行いました!影響を受けたバンドや日本の印象など、チェック是非!


【アーティスト・インタビュー】LOST WORLD BAND

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キング・クリムゾンからの影響が感じられる硬質でアグレッシヴなサウンドをベースに、クラシカルなヴァイオリンやフルートが疾走するテクニカル・アンサンブルが痛快な、現在最も注目すべき新鋭の一つですLOST WORLDの魅力に迫るインタビュー!

ロシアだとこの作品も一押しです。

INNER DRIVE/OASIS

ずばりLOST WORLDに比肩する、ロシア注目の新鋭、鮮烈な2014年デビュー作!

ベテランで言えばAFTER CRYINGにも肩を並べるクラシカルなシンフォを聴かせますよ~。

まるでキース・エマーソンのような重厚かつテンションみなぎるピアノと艶やかに舞い上がるヴァイオリンとがダイナミックに躍動するオープニングから、デビュー作とは思えない鮮烈さ。

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VESPERO/AZMARI: ABYSSINIAN LIVENTURE

ゴング影響下のサイケ・ジャズ・ロックをベースに民族色も加え熱量たっぷりに展開していくサウンドは、スペイシーでオリエンタルで底なしにテクニカル。キレのあるフレーズを次々に繰り出すヴァイオリンの冴えにも注目!

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LOST WORLDにも負けない鮮烈なプログレを聴かせるバンドがメキシコのCAST!

メキシコ

CAST/VIDA

まるでカナダのラッシュとイタリアのニュー・トロルスをブレンドさせ、モダンなヘヴィネスとエッジで鮮烈なシンフォニック・ロックへと仕立てたような傑作。

メキシコの雄CASTによる過去最高傑作とも言える会心の2015年作!

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17年作は、前作より加入したヴァイオリニストの貢献がさらに高まった大充実作ですよ~!

CAST/POWER AND OUTCOME

今やメキシコのみならず中南米シーンを代表するグループとなった彼らの17年作!この圧倒的スケール、スウェーデンのTFKとブラジルのSAGRADOを合体させたかのような凄まじさと言っても過言ではないでしょう。その壮大なスケールを生み出しているのが、15年より加入したイタリア人ヴァイオリニストRoberto Izzoの存在。天上を舞うような壮麗なプレイが、もともとダイナミズム溢れるCASTサウンドを一層躍動感みなぎるものにしています。傑作!

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ヴァイオリンと言えばクラシカル。クラシカルなプログレということなら、西洋音楽の中心地であるイタリアンですね!

イタリア

UNREAL CITY / LA CRUDELTA DI APRILE

LA MASCHERA DI CERA、HOSTSONATENなどで活躍するイタリアの奇才FABIO ZUFFANTIがプロデュースした新鋭バンドの13年デビュー作。

典雅なチェンバロやパイプ・オルガン、そして、情熱的に切れ込むヴァイオリン。

モダニズムと古き良きバロックな格調を合わせ待った傑作!

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INGRANAGGI DELLA VALLE / IN HOC SIGNO

枯れたアコギとヴァイオリンによる味のあるデュオ演奏で幕を開けたかと思うと、次の瞬間、圧巻の手数でなだれ込むドラム、エッジの効いたトーンでスピーディーに弾きまくるギター!

バンドの熱量の上昇に負けじと躍動感いっぱいに舞い上がるヴァイオリンに歓喜!

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お次はイギリスからピックアップ。

イギリス

AUTUMN CHORUS / VILLAGE OF THE VALE

英国伝統の叙情美とチェンバー・ミュージック的静謐さとが絶妙にバランスした格調高く荘厳なシンフォニック絵巻。

艶やかなストリングスの調べにうっとり。

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WILLOWGLASS / DREAM HARBOUR

麗しのヴァイオリンが描く中世英国の気品溢れる世界。

イギリスならではのファンタスティックな叙情派シンフォ。

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プログレの本場イギリスのハイレベルな新鋭バンドたちを一挙ピックアップ!

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90年代以降のプログレシーンを盛り上げる北欧スウェーデンやイタリアに負けじと、本場イギリスからも、イエスやジェネシスやクリムゾンなど往年のグループのDNAを継いだ好グループが出てきております。注目の作品をセレクトいたしましょう。

ドーバー海峡を渡り、フランスへ!

フランス

L’OEIL DU SOURD / UN ?

フランスでヴァイオリンと言えば、マグマやZAOなどヴァイオリンをフィーチャーしたジャズ・ロック/プログレ・バンドが頭に浮かびますが、そのDNAを継ぎつつ、懐古趣味的な印象はまったくなく、文字通りに「プログレッシヴ」なサウンドを聴かせる凄いバンドがこちら。

マイナーなバンドですが、カケレコ・ロングセラーの一枚。

女性ヴォーカル、ヴァイオリン、サックスをフィーチャーしたフランスの新鋭プログレ・グループ。09年デビュー作!

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お次は南米へ。南米の往年の名グループでヴァイオリンと言えば、ブラジルのサグラドですよね。サグラドのDNAを継ぐ新鋭をピックアップいたしましょう。

ブラジル

QUATERNA REQUIEM / O ARQUITETO

重量感たっぷりの力強いアンサンブルの中をあまりにも壮麗なヴァイオリンが舞う。

サグラドをよりハード&アグレッシヴにしたかのようなハード・シンフォ傑作。

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アルゼンチン

TASIS/BUSQUEDA DE LO REMEDIABLE

アルゼンチンからもヴァイオリンをフィーチャーした注目のバンドがいます!

スピネッタやチャーリー・ガルシアを受け継いだメロディアスなパートから、マハビシュヌ・オーケストラ的なフュージョン・ロック・パート、チェンバー・ロック的パートまで駆け巡るアンサンブルは、自主制作とは思えない完成度!

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POLANDRIA/POLANDRIA

オシャレで優雅で知性的!キュートなフィメール・ヴォーカルと瑞々しい弦楽の組み合わせが何とも愛らしいチェンバー・ポップ。

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お次は東欧へ!

エストニア

PHLOX/KERI

いきなりマニアックなエストニアへとやってきました。でもここにはカンタベリー・ロックのDNAを継いだ凄いバンドがいるのです…!
現代最高峰のカンタベリー系ジャズ・ロック新鋭と言うべき彼らの17年作!ハットフィールド・アンド・ザ・ノースを思わせるしなやかでアヴァンなタッチも含んだジャズ・ロックに、東欧由来のダークな緊張感、そして北欧的な気品と透明感を融合させた唯一無二のサウンドを展開。サックスとヴァイオリンが疾走する緊張感MAXのアンサンブルにノックアウト必至!

ハンガリー

KORMORAN / GASPAR ALMOS BALVANYOSVAR LEGENDAJA

70年代から活躍するグループで、デビュー作が84年なので、新鋭グループではありませんが、出世作となった08年作でモダンなサウンドなので、こちらのコーナーでピックアップしてもいいでしょう。

「ひと言でいえば壮大なロック交響詩だと思います。ボーカルがないのも効果的で民族的な味も損なわず、哀愁あるメロディにヴァイオリンが舞い、ピアノが踊り、時にはフルートやギターが泣いて、また曲により重量感ある音が洪水のように押し寄せてきて素晴らしく感動します。」
by アズマ・シローさん

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ハンガリーの新鋭だと、このグループも凄いです。

FUGATO ORCHESTRA / NOE (NOAH)

管弦楽器奏者を含むハンガリーの大所帯グループ、04年作に続く2010年作2nd。

「動」と「静」の鮮やかな対比。「動」のパートで躍動する早いパッセージのヴァイオリンがカッコ良い!

クラシック、民族音楽を中心に、ロックのダイナミズムを加えた、西洋音楽史を総括したような壮大なサウンドは圧巻の一言です。

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最後に、インドネシア~日本とアジアを周りますよ~。

インドネシア

DISCUS / 1st

ヴァイオリン奏者、フルート&サックス奏者、透明感ある女性Voを含むインドネシアの8人組。

NHK-FM「プログレ三昧」で2ndがオンエアされて話題になりましたが、このデビュー作の時点でもう凄いです。

「インドネシアのプログレと言うから、半信半疑だったが大層なシロモノである。ここまでとは思わなかった。」
by appo128さん

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NHK-FMの『プログレ三昧』でDISCUSが取り上げられ、プログレ・ファンにとって注目すべきエリアとなったインドネシア。DISCUSにも勝るとも劣らない硬派かつイマジネーション溢れるジャズ・ロック/プログレの名作が続々と届いておりますので、ピックアップ!

日本

PTF/WORLD[S]

エディ・ジョブソンからSAGRADOのマルクス・ヴィアナまでを想起させるこのヴァイオリン、素晴らしすぎないか…?
日本発、先人へのリスペクトも絶妙に織り込んだヴァイオリン・プログレの新たな傑作!

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さらなるヴァイオリン・プログレ探求をご希望の方は、下記コンテンツもあわせてどうぞお楽しみください☆
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ヴァイオリンをフィーチャーした世界のプログレ選!

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ヴァイオリン・ロック新鋭特集

  • LOST WORLD / AWAKENING OF THE ELEMENTS

    06年リリースの2nd、圧倒的なダイナミズムを持った驚異のロシア産シンフォ・プログレ!

    ロシアのグループ、06年作2nd。テクニカルかつ流麗なギターと、緊張感と叙情性を巧みに使い分けるヴァイオリン&フルートをフィーチャーした壮大なシンフォ・プログレ。とにかくすべてのパートがテクニック抜群。演奏の強度が半端ではなく、「動」と「静」の振れ幅がとんでもないことになっています。複雑なリズムを刻むスリリングなギターと狂気をはらんだ鋭角なヴァイオリンが襲いかかったと思えば、メロディアスなフルートが軽やかに飛翔する。圧倒的なダイナミズム。シンフォ・プログレの傑作。

  • L’OEIL DU SOURD / UN ?

    フランスより強力なプログレ/ジャズ・ロック・グループが登場!クリムゾンやカンタベリーのファンは要チェック!

    女性ヴォーカル、ヴァイオリン、サックスをフィーチャーしたフランスの新鋭プログレ・グループ。09年デビュー作。クリムゾンやカンタベリー・ミュージックを中心に70年代プログレやジャズ・ロックからの影響を強く感じますが、懐古趣味的な印象はまったくありません。往年の名グループの遺伝子を受け継いだ、文字通りに「プログレッシヴ」なサウンドがここにあります。「太陽と戦慄」期のクリムゾンやHENRY COWあたりの攻撃性を軸に、HATFIELDS & THE NORTHに通ずる繊細さと緻密さ、フランス的な芸術性や演劇性を融合させたサウンドは、かなりの完成度!時にミニマルなフレーズを奏で、時にささくれだったリズムギターで牙をむくギター、シャープ&タイトな強靱なリズム隊、フリーキーに暴れ回るヴァイオリン&サックス、時に荘厳なメロトロン、時にアヴァンギャルドなシンセで楽曲を飛躍させるキーボード、フランス語で歌う存在感抜群のシアトリカルな女性ヴォーカル。各パートの演奏力、アンサンブルの強度ともに抜群です。14分を越える「ODS」など、構成も文句無し。これは強力なグループが登場しました!圧巻の名作。かなりおすすめです!

  • DISCUS / 1st

    インドネシア出身、驚異的なテクニックと見事なアレンジ・センス、辺境シーン屈指の名バンド!

    インドネシア出身のプログレ・グループ。ヴァイオリン奏者、フルート&サックス奏者、透明感ある女性Voを含む8人組。99年作の1st。ロック、ジャズ、クラシック、フォーク、現代音楽、民族音楽、ヘヴィー・メタルなどの多様な音楽を吸収し、見事な構築力でもって、1音1音が瑞々しく躍動する真のプログレッシヴ・ミュージックへと昇華させています。破壊的なパートから静謐なパートまで、そのアレンジ・センスはただものではありません。テクニカルなフレーズを流れるように聴かせるギターを筆頭に、全メンバーとも驚くほどのハイ・テクニックとハイ・センス。恐るべしインドネシア。凄いグループです。

  • FUGATO ORCHESTRA / NOE (NOAH)

    ハンガリー、管弦楽器が鮮やかに舞う壮大なシンフォニック・ロック!2010年作

    82年にブダペストで生まれ、6歳から本格的なクラシックの教育を受けたBalazs Alparを中心に、多数の管弦楽器奏者を含む編成で結成されたハンガリーの大所帯グループ。04年作に続く2010年作2nd。ひとことで言って『鮮烈』なシンフォニック・ロック!とにかく「動」と「静」の対比が鮮やか。「動」のパートでは、シャープでダイナミックなリズム隊、早いパッセージのヴァイオリンが躍動し、「静」のパートでは、格調高くクラシカルなピアノ、リコーダーやフルートなど管楽器が舞い上がります。クラシック、民族音楽を中心に、ロックのダイナミズムを加えた、西洋音楽史を総括したような壮大な作品。エレクトリック・ギターやキーボードがないのに、これほどまでにロック的なダイナミズムを出せるんですね。傑作です。

  • QUATERNA REQUIEM / O ARQUITETO

    ブラジル産新鋭シンフォ12年作、SAGRADOをアグレッシヴにしたかのような傑作!

    ブラジル産新鋭シンフォ・バンドによる12年作。タイトかつテクニカルに走るリズム・セクションの上を、へヴィーに唸るギターと力強いオルガン、シンセが駆け抜ける骨太なシンフォニック・ロック。そして何より素晴らしいのが天空を舞うかのように鳴らされるヴァイオリンで、ギター、キーボードと絡み合いながら高みへと登りつめていくアンサンブルは、もう見事と言うほかありません。まるで同郷のシンフォ・バンドであるSAGRADOをよりアグレッシヴに仕立て上げたかのようなハイクオリティの楽曲の数々にノックアウト間違いなしの傑作に仕上がっています。これはシンフォ・ファンには是非ともおすすめな一枚です。

  • LOST WORLD / OF THINGS AND BEINGS

    現代ロシアを代表する3人組プログレ・バンド、2016年作5th、圧倒的にまばゆくテンションみなぎるサウンドで駆け抜ける一大傑作

    現代ロシアを代表するのみならず、ヴァイオリンをフィーチャーした新鋭プログレ・バンドとして屈指と言えるクオリティを持つトリオ、2016年作5thアルバム。オープニングから、舞踏音楽も取り込んだ躍動感いっぱいのリズム・セクションをバックに、ヴァイオリンが鮮やかなトーンでまるで天空を駆け抜けるかのように鳴り、エレキ・ギターが追随しながら疾走感を加える。イマジネーションいっぱいにめくるめく鳴り響く管楽器も凄いし、アコギとフルートによる静謐なパートの奥ゆかしさも特筆。ロシアが生んだクラシック音楽の巨匠ストラヴィンスキーが蘇り、交響楽団とテクニカルなプログレ・バンドを従えた、といった感じのまばゆすぎるアンサンブルにただただ心躍ります。何という完成度。2016年のプログレ作品の中で間違いなくトップ3に君臨することでしょう。ずばり傑作です。

  • CAST / VIDA

    メキシコが世界に誇るシンフォニック・ロック・バンド、2015年作、イタリア人の気鋭ヴァイオリン奏者を迎えた壮麗かつダイナミックな傑作

    90年代はじめのデビュー以降コンスタントに作品をリリースし続けているメキシコが誇るシンフォニック・ロック・バンド。前作から早くも1年で届けられた2015年作。特筆は、近年のニュー・トロルスのライヴへの参加や、管弦楽器隊によるプログレ・トリビュート・バンドGNU QUARTETでの活躍で知られるヴァイオリン奏者Roberto Izzoがコンスタントなメンバーとして参加していること。ゲストとして、他のGNU QUARTETの管弦楽器奏者も参加していて、瑞々しく艶やかなトーンのストリングスが躍動するクリアで明朗なサウンドが印象的。ソロとしても活躍している若き男性ヴォーカリストBobby VidalesによるカナダのRUSHを彷彿させるハイ・トーンの歌声もそんなサウンドに見事にマッチしています。ジェネシスのDNAが息づく多彩なキーボードによるヴィンテージな色合い、ザクザクとメタリックなリフや流麗な速弾きで硬質なダイナミズムを生むギターのアクセントも良いし、圧倒的に目の覚めるようなアンサンブル!今までの作品以上に「プログレ・ハード」と言えるキャッチーさと突き抜けるような明快さを軸に、管弦楽器による美麗さが加わっていて、そこに持ち前のテクニカルなエッジも効いていて、これはずばりシンフォニック・ロックのファンは必聴でしょう。ジャケットのデザインは、ジェネシスでお馴染みのポール・ホワイトヘッド!

  • PHLOX / KERI

    カンタベリーのDNAを受け継ぐエストニアの新鋭ジャズ・ロック・バンド、緊張感あるダークな音像とカンタベリーなメロディアスさの見事な融合を聴かせる17年作!

    2000年デビューのエストニア出身ジャズ・ロック・グループ、スタジオ・アルバムとしては2010年作『TALU』から7年ぶりとなった17年作。いやはや本作も凄いっ!圧巻の手数とともに疾走するテクニカルかつ硬質なリズム・セクションに乗り、サックスとヴァイオリンが繰り広げる、クリムゾンばりのダークなテンションとカンタベリー・ジャズ・ロックを受け継ぐ滑らかでメロディアスなフレーズが共存するサウンドの何と強烈なこと。1曲目から「これぞPHLOX!」と拳を握ること間違い無しです。それを支える、ジャズ・ロック然としたクールなエレピをメインとするキーボード、クリーントーン主体で情緒豊かに旋律を紡ぐギターも非常に美しいし、哀愁を誘うアコーディオンの調べも絶品。そして何より素晴らしいのが、カンタベリー・ロックを手本としつつも、メロディやアンサンブルの端々に垣間見れるヨーロピアンな深い陰影と透明感ある音色使い。北欧と東欧に接するバルト三国エストニアならではと言っていいサウンドが芳醇に広がります。アヴァンギャルドなパートも度々登場しますが、聴きづらさはなく持ち前の気品あるメロディアスなジャズ・ロックの中に違和感なく挿入されていて、そのセンスの良さにも唸らされます。今作も期待を裏切らない痺れる傑作!




    試聴はこちら!
    https://phloxmkdk.bandcamp.com/album/keri

  • WILLOWGLASS / DREAM HARBOUR

    70年代スタイルのキーボードやフルートの美旋律が溢れる英国シンフォニック・ロック、2013年作3rd

    英国はヨークシャー在住のマルチ・インストゥルメンタル奏者Andrew Marshallによるプロジェクト。2013年作3rd。きらびやかなアコギやどこまでもクリアに広がっていくようなシンセの音色がひたすら美しいシンフォニック・ロックが印象的。そうかと思うと、タイトなリズムセクションに乗って艶のあるシンセとレトロな音色のオルガンがダイナミック疾走する「動」のパート、哀愁を湛えたフルートや気品高くもどこか陰鬱に響くヴァイオリンが彩る「静」のパートなど、英国らしい端正な音使いのアンサンブルが繰り広げられます。そして、ここぞというところで溢れ出すメロトロンに、わかっていても悶絶。中世英国の気品溢れる世界観を想起させる絶品シンフォニック・ロック。これは傑作です。

  • AUTUMN CHORUS / VILLAGE OF THE VALE

    英国新鋭プログレ・バンド、2012年デビュー作 、 信じられないほどに繊細に紡がれる、牧歌的でいて崇高な圧巻の名作!

    イギリス南東部のブライトン出身で、ヴォーカル、ギター、トランペット、オルガンを操るマルチ奏者ロビー・ウィルソンを中心に07年に結成された4人組。現代イタリア・プログレ・シーンの注目のレーベルAltrockと契約し、その傘下のFADING RECORDSより2012年にリリースされたデビュー作。アルバムの幕を静かに開けるのが鉄琴の一種であるグロッケンシュピール。まるでオルゴールのように静謐でいてファンタスティックなイントロではじまり、ドラムが入ると、オルガンが幻想的にたなびき、トランペットやストリングスなど管弦楽器が艶やかな音色を奏でるなど、クラシック・ミュージック由来の格調高さと温かみとともに、ポスト・ロック的な浮遊感が絶妙にブレンドされたイマジネーション溢れる音世界が次々と描かれていきます。ささやくように歌うハイ・トーンの繊細でメランコリックな美声男性ヴォーカル、聖歌隊のように厳粛なコーラス・ワークも絶品。レーベルからのインフォには、参考バンドとして英国70sプログレの名グループFANTASYとアイスランドのポスト・ロック・バンドSIGUR ROSが挙げられていますが、なるほどその通り!ジャケットのイメージ通りのいかにも英国的な牧歌性や幻想性と、宗教的とも言える崇高さとが完璧に融合したサウンドにただただ言葉を失います。全ての楽器と声とが信じられないほどに繊細に紡がれた、凛とした音の透明感。デビュー作とは思えない孤高の逸品です。これは名作でしょう!

  • CAST / POWER AND OUTCOME

    今やメキシコのみならず中南米シーンを代表するグループとなった彼らの17年作、相変わらずのスケール大きくエネルギッシュなシンフォニック・ロックが素晴らしすぎ!

    70年代末結成、90年代初頭にデビューして以降コンスタントに高品質な作品をリリースし続け、今やメキシコのみならず中南米シーンを代表するグループとなった彼らの17年作!ピアノ、オルガン、シンセを縦横に駆使してアンサンブルを形作るクラシックの素養みなぎるキーボード、天を駆けるように格調高い音色から深みある芳醇な音色までを操る表現力抜群のヴァイオリン、そしてゴリッと硬質なリフワークとエネルギッシュな速弾きでCASTのヘヴィネスを一手に担うギター。安定感抜群のリズム・セクションの上を、三者が複雑に絡み合いながら織り上げていくスケールの大きなシンフォニック・ロック・サウンドは、もはや興奮を通り越して感動すら覚える素晴らしさ。全編にわたり瑞々しくファンタジックな躍動感に満ちながらも、同時に一音一音には確かな重量感のあるという、一分の隙なく構築されたサウンドはもはや貫禄と言う以外にはない威風堂々な出で立ちです。特に素晴らしいのが前作より正式メンバーとして活躍するヴァイオリニストRoberto Izzoのプレイ。ソロもたっぷりフィーチャーされており、清廉なクラシカル・シンフォの色合いが強まっているのが特徴です。これは、スウェーデンのTHE FLOWER KINGSとブラジルのSAGRADO CORACAO DA TERRAを合体させたかのような凄まじさと言ってしまおう!傑作!

  • KORMORAN / GASPAR ALMOS BALVANYOSVAR LEGENDAJA

    ハンガリーのベテラングループ、ノスタルジックかつ鮮烈、ドラマティックなシンフォニック・ロックの傑作!

    70年代から活躍するハンガリーを代表するプログレ・グループ、08年作。シンフォニックなキーボードを軸に、優美なリコーダーやフルート、哀愁溢れるヴァイオリンが舞い上がるパートは言葉を失う美しさ。そこにクラシカルなタッチのメタリックなギターがダイナミズムを注ぎます。アコースティックな管弦楽器とメタリックなギターが全く違和感なく同時に鳴らされ、鮮やかでドラマティックなアンサンブルで聴き手を終始圧倒。すべての音に力がみなぎっています。演奏の振幅がもの凄いです。ノスタルジックかつ鮮烈!シンフォニック・ロックの傑作です。

  • INGRANAGGI DELLA VALLE / IN HOC SIGNO

    イタリア新鋭プログレ・バンド、13年デビュー作、ARTI E MESTIERI『TILT』を思わせるスピーディーなジャズ・ロックからELPばりのヴィンテージ・キーボード・シンフォまで、圧倒的なテクニックで描き切る傑作!

    イタリア新鋭プログレ・バンド、13年デビュー作。枯れたアコギとヴァイオリンによる味のあるデュオ演奏で幕を開けたかと思うと、次の瞬間、圧巻の手数でなだれ込むドラム、エッジの効いたトーンでスピーディーに弾きまくるギター、躍動感いっぱいに舞うヴァイオリン!ARTI E MESTIERI『TILT』を思わせるテクニックとテンションで突き進むジャズ・ロック・アンサンブルがただただ圧倒的です。緩急激しいメロディーをしなやかに歌いこなしていくヴォーカルも非常に印象的。メロトロンやハモンドが唸りを上げるヴィンテージなシンフォニック・ロック・テイストも魅力で、超絶リズム・セクションに乗ってELPばりのスリリングなキーボード・ソロが繰り広げられるパートも聴き所です。ジャズ・ロックをベースとした猛烈なテクニックに、ヴィンテージ感たっぷりのキーボード・ワーク、そして切ない叙情美が薫る地中海エッセンスすら感じさせる音楽性からは、メンバー一人一人の豊かな才能のぶつかり合いが感じ取れます。MATTIAS OLSSEN(ANGLAGARD)、DAVID JACKSONらのゲスト参加にも注目。これはずばり傑作!

  • UNREAL CITY / LA CRUDELTA DI APRILE

    奇才FABIO ZUFFANTIプロデュースによる新鋭シンフォ・バンド13年デビュー作、FINISTERREを彷彿させるモダンなサウンドを聴かせる傑作シンフォ!

    LA MASCHERA DI CERA、HOSTSONATENなどで活躍するイタリアの奇才FABIO ZUFFANTIプロデュースによる新鋭シンフォ・バンド、13年デビュー作。タイトで疾走感のあるリズム隊、すっきりとした抜けの良いギター、情感豊かで気品高いピアノ、野太く艶のあるシンセによるクリアでモダンな音像のアンサンブル。FABIOのバンドFINISTERREに通じる音楽性が特徴です。そこに典雅なチェンバロやパイプ・オルガン、情熱的に切れ込むヴァイオリンなど、哀愁と格調高さに満ちたバロック・アンサンブルがなだれ込んでくる展開は興奮必至の素晴らしさ!満を持して湧き出してくるメロトロンも見事です。FINISTERREを受け継ぐモダニズムと古き良きバロックな格調を合わせ待った傑作!

  • VESPERO / AZMARI: ABYSSINIAN LIVENTURE

    ロシアの新鋭インスト・サイケ/プログレ・バンドによる16年ライヴ作、GONG影響下にありながらもフォロワーという域を大きく超え出た孤高のサウンドが炸裂する驚異のライヴ・パフォーマンス!

    05年デビュー、ロシア出身のインスト・サイケ/プログレ・バンドによる16年ライヴ作。のっけから17分の大曲で彼らの音世界へと引き込まれます。シンセやヴァイオリン、サックスが思い思いにフレーズを奏で交歓する浮遊感たっぷりの導入部に、リズムが切れ込み、スリリングにアンサンブルが立ち上がってくる展開は、GONG『YOU』を思い浮かべずにはいられない息をのむ素晴らしさ。パーカッションを交え猛烈な音数でまくし立てるトライバルなリズム・セクションは相変わらずの超絶度合いだし、不穏な旋律を紡ぐヴァイオリンと暴走するサイケデリックなワウギターが対比するアンサンブルは凄まじい熱量を放ってます。演奏を適度にクールダウンさせるスペイストーンのシンセもいい仕事です。ライヴでも演奏のクオリティは一切下がっていません。GONG影響下にありながらもフォロワーという域を大きく超え出た孤高のサウンドが炸裂している驚異のライヴ・パフォーマンス!

  • PTF / WORLD[S]

    09年に結成されたヴァイオリン奏者の高島圭介を中心とする日本のプログレ・バンド18年作、「共感覚」をテーマに80分にわたって展開する大作3rd!

    09年に結成されたヴァイオリン奏者の高島圭介を中心とする日本のプログレ・バンド、18年作3rdアルバム。共感覚を題材にしたコンセプト・アルバムで約80分の大作となっています。何と言ってもこのヴァイオリン!鋭いタッチでスリリングに疾走するプレイで一気に緊張感を高まらせたか思うと、次の瞬間にはふっと表情が和らぎふくよかなトーンで天を駆けるように伸びやかなフレーズを奏でる、まさに緩急自在の名手ぶりを全編で披露していて素晴らしいです。音数多く攻撃的なパートではエディ・ジョブソンやダリル・ウェイ、スケール大きく聴かせるクラシカルなパートではSAGRADOのマルクス・ヴィアナあたりを想起させます。そのヴァイオリンと鮮やかなユニゾンを決めるキーボードも見事な技巧の持ち主で、芳醇に溢れ出すオルガン、凛と格調高いピアノ、シンセも駆使して豊かな色彩を描き出すプレイが圧巻。またそんな両者の躍動を支える、ヘヴィで野太いうねりを伴ったベースとタイトで力強いドラミングも特筆です。U.K.にも迫る技巧とテンションで駆け抜けるアグレッシヴなナンバーから、クラシックの高い素養を活かした清廉なシンフォまで、振れ幅自在に展開するサウンドに圧倒されること必至です。これぞヴァイオリン・プログレの新たな傑作!

  • POLANDRIA / POLANDRIA

    アルゼンチン18年作、キュートなフィメール・ヴォーカルを中心とするポップなサウンドに室内楽風の優雅な弦楽を纏わせた、個性派チェンバー・ポップスの逸品!

    アルゼンチンの新鋭バンド、18年作。スペイン語で歌うキュートなフィメール・ヴォーカルを中心とするポップなサウンドに、室内楽風の弦楽を纏わせた個性派チェンバー・ポップスの逸品。優雅で知性的にしてどこまでも開放的。何とも愛らしい作品です。

  • TASIS / BUSQUEDA DE LO REMEDIABLE

    自主制作とは思えない完成度!ジャズやタンゴの香りたっぷりのアルゼンチンのプログレ新鋭バンド、2016年デビュー作

    ジャズやタンゴの香りたっぷり、ヴァイオリンをフィーチャーしたアルゼンチンのプログレ新鋭バンド、2016年デビュー作。豊かな響きのコード弾きから流れるような早弾きリードまで卓越したジャズ・ギターとノスタルジックなメロディを伸びやかに奏でるヴァイオリンを軸にした技巧的でいてふくよかなアンサンブルが魅力的。ここぞでは、マハビシュヌ・オーケストラ的なフュージョン・ロック・パートへと展開したり、ギターによる変拍子のミニマルなフレーズを背景にヴァイオリンがキレのあるフレーズで切れ込むチェンバー・ロック的テンションあるパートを織り交ぜるなど、表現力の豊かさは特筆です。南米らしい詩情豊かなメロディとセンチメンタルさを持ったヴォーカルもまた素晴らしい。スピネッタやチャーリー・ガルシアのDNAを確かに感じさせる好グループ。自主制作とはとても思えない完成度。70年代アルゼンチン・ロックのファンは必聴と言える快作です。

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