2018年12月1日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。
本日は渋さいっぱいの英国ジャズ・ロックをセレクトしてみました。
まずはこの英国ブラス/ジャズ・ロック名作!
骨太なバンド・アンサンブル、むせび泣くブラス、憂いのあるヴォーカル&メロディ。
コロシアムと比べて知名度は劣りますが、クオリティでは負けてません!
お次はこの作品。セピアなキーフ・ジャケも冬っぽい、繊細で英国叙情に溢れたブリティッシュ・ジャズ・ロック!
「Flying South In Winter」というまさにピッタリな楽曲がありましたので一曲どうぞ。
叙情的な暖かみと渋さが共存したアンサンブルが絶品ですね~。
トントン・マクートが好きならこんなマイナー・ジャズ・ロックもどうぞ。
フルートやエレピがたゆたう英国叙情に溢れたサウンドがかなりGOOD!
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自主制作された作品やマイナーなレーベルからひっそりとリリースされた作品。そんな作品たちの中にもメジャー・クオリティな作品がゴロゴロ眠っているのが我らが英国ロックの深い森。VertigoやHarvestの人気作を聴き終えた後には、ドワーフでも出てきそうな森の奥の奥の方へと進んでみてはいかが?
激渋英国ジャズ・ロックといったら外せないのがリフ・ラフ。
英国的な淡い陰影が滲むエレピ、太く存在感あるギター、熱くブロウするサックス・・・職人的と言うべきセンスと技巧に唸らされます。
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そんなリフ・ラフを率いたKey奏者Tommy Eyreが在籍するこのバンドの1stもご紹介。
ジャジーなピアノ、ブルージーなギター、低いヴォーカル、むせぶコルネット、さらにヒプノシスジャケ・・・
全てがあまりにも渋いブルース・ジャズ・ロック名作。
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アラン・ホールズワースがギター/ヴォーカルを務め、彼のキャリアの出発点となったジャズ・ロック・グループをご存知でしょうか?
これが英国的な渋みと繊細さと味わい深さに満ちた堪らない逸品なのです。
名ジャズ・ロック・ギタリストつながりで、NUCLEUSや数々の英ロック名盤への参加で知られる彼のソロもご紹介。
ジャズやブルース、フォークをない交ぜにしつつ、英国らしい枯れた味わいが滲み出るようなサウンド。カッコ良すぎます…。
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こちらは米国のバンドなのですが、ブリティッシュ・ジャズ・ロックと言われても何の違和感もない作品なのでついでにご紹介!
ジャジーなフルートにブルージーなサックス、しゃがれ声のヴォーカルが織り成す、枯れた味わいたっぷりのアンサンブル。
これは英国ジャズ/ブラス・ロック好きにはたまらない隠れた名作!
最後に現代英国から届いたジャズ・ロックをご紹介いたしましょう。
お洒落なピアノをフィーチャーしたジャズ作品かと思いきや、チェロやクラリネット等の管弦楽器が厳かなチェンバー・テイストを醸し出していて新鮮。
洗練の中にも格調高い伝統性が混ざり合った味わい深いサウンドを聴かせる一枚です。
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70年発表の1stアルバム。骨太なバンド・アンサンブルとむせび泣くサックスが最高に格好良いハードな曲から、オーボエ、フルートなどの管弦楽器によるいかにも英国的な響きが美しいジャジーなバラードまで、どの曲もハイテンションな演奏がこれでもかと詰め込まれた名盤。メロディー・ラインも文句なしに素晴らしく、切々と歌い上げるヴォーカルとともにたいへん印象的に響きます。ブリティッシュ・ロック、ブリティッシュ・ジャズ・ロック・ファンとも必聴。おすすめです!
Allan Holdsworthが在籍していたことで知られるグループ。デラムから69年にリリースされた唯一作。R&B、サイケ、ジャズのエッセンスを煮詰めた芳醇なアンサンブルが聴き所。ホールズワースのギターがやはり特筆もので、R&Bからジャズまで飲み込んだ味わい深いフレーズがとめどなく溢れています。かなりの早弾きですがハードさは無く、ナチュラルなトーンで、印象はふくよか。それほど高く評価されたアルバムではないと思いますが、内容は文句無し。名作です。
英国はバーミンガム出身のジャズ・ロック・グループ。73年に自主制作された唯一作。ギター、ベース、ドラム、ピアノ兼フルートの4人組で、全曲インストゥルメンタル。ちょっとバタバタとしていて英国的な哀愁に満ちたドラムとよく動くベースによるリズム隊を土台に、ファズを効かせたギターがたゆたうようにメロディアスなギターを奏で、そこに流麗なエレピや陰影に富んだフルートがからみます。洗練されているとは言えないものの、R&Bタッチの洒落たタッチと英国的な叙情性に富んだアンサンブルは愛すべき魅力いっぱい。トントン・マクートやランニング・マンやサムライあたりのファンは、「おおっ」となることでしょう。ちゃんとしたプロデューサーのもとしっかりと録音され、ネオンあたりからリリースされていれば、きっと人気作となっていたはずです。オススメの一枚。
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