2018年12月2日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
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こんにちは。スタッフみなとです。
今日は、今カケレコに大充実中のアシッド・フォークをピックアップしてまいります。
ティム・バックリィの作品からスタートいたしましょう!
激情と静けさが同居する伸びやかなボーカルがとにかく素晴らしいです。
12弦ギターやカリンバ、ヴィブラフォンなど楽器を多数用いた幻想的なサウンド。
クイックシルヴァー・メッセンジャー・サービスのメンバーにして、ヤングブラッズ「ゲット・トゥゲザー」、ジミヘン「ヘイ・ジョー」の作曲者。
94年に他界するまでに唯一この世に残してくれたアシッド・フォークの大傑作。
BYRDS~CSN&Yと渡り歩いたデヴィッド・クロスビー。
事故死した恋人に捧げられた、幻想的で味わい深い71年ソロ作品。
サイケ・バンド、ザ・フロウのリーダー、ピート・ファインの74年ソロ作品。
クラシカルで優美なストリングスやリリカルなフルートが華麗に舞う、映像喚起的な鮮やかなアレンジがとにかく絶品。
デトロイトのアシッド・フォーク・デュオ、77年作。
キーボードの揺れるサウンド、シャラシャラとしたパーカッションが心地良いです。
カリフォルニアのフォーク・グループ、77年作。
緊張感溢れるアコギ・アルペジオをベースに、ピアノやフルートが繊細なタッチでリリカルなメロディを奏で、男性Voと女性Voとが静かな歌を聞かせています。
SILVER APPLESやDavid Crosbyとも交流のあったNYのカルトSSW、73年作。
まどろんだアコギ、美しく気だるいヴォーカル、荘厳なヴァイオリン。ただただ素晴らしいの一言。
ドリーミー&メロディアスなアシッド・フォークのファンは必聴!
フロリダ州、孤高のSSWム・ラップ率いるアシッド・フォーク・バンド、パールス・ビフォア・スワイン。
ヨレヨレのボーカルに白昼夢的アシッド・フォーク・サウンドが、じわじわと脳を侵食してきます。
トム・ラップの73年ソロ作も聴いてまいりましょう。
トロピカルな陽気な楽曲で始まる今作、揺らぎあるボーカルは健在で、ストリングスや各種弦楽器を配した繊細なアレンジが光ります。
いかがでしたでしょうか。少しでも気になる作品が見つかれば嬉しいです。
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Quicksilver Messenger Serviceに関わりがあり、 Yongbloodsの「Get Together」の作者でもあるDino Valenteが、94年に他界するまでに唯一この世に残してくれたアシッド・サイケ・フォークの大傑作。移ろう陽炎のような、深いリヴァーヴの彼岸で揺れ動く、時に激しく、時に沈み込むかのような情感豊かなDinoの歌声と、掻き鳴らされる12弦ギターの音色が、フラワー・ムーブメントの晩鐘を鳴らすかのように鳴り響きます。今作のプロデュースには、Bob DylanやLeonard Cohenを手掛けたBob Johnsonが関わっているようですが、この時間軸を曲げるかのような独特なサイケデリアは、特定のジャンルの中に沈み込むことの出来ない特異な時空間を提示しており、決して古びる事のない心の叫びを内包し続けているのです。
紙ジャケット仕様、07年DSDリマスタリング、ボーナス・トラック2曲、定価1800+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯中央部分に若干色褪せあり
カリフォルニアのフォーク・グループ。77年作。カリフォルニア出身というのが信じられない、張りつめた空気感のトラッド・フォーク・サウンドが印象的。言われなければ、イギリスのグループだと思ってしまうでしょう。緊張感溢れるアコギ・アルペジオをベースに、ピアノやフルートが繊細なタッチでリリカルなメロディを奏で、男性Voと女性Voとが静かな歌を聞かせています。かなり良い出来だと思います。英フォーク・ファンは聴いて損はない好盤。
70年代アシッド・フォーク/サイケ・フォーク屈指の傑作と言われる73年の1st。鳴らされた瞬間から空へと気化して溶けていくようなまどろんだアコギ、リリカルかつアシッド臭ある単音弾きのエレキ、そして日だまりのように美しく温かくも気だるくもの悲しいヴォーカル、通底音のように重く響く荘厳なヴァイオリン。ただただ素晴らしいの一言。ドリーミー&メロディアスなアシッド・フォークのファンは必聴!紙ジャケット仕様、ボーナス・トラック2曲収録。
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