2024年8月19日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊,世界のロック探求ナビ
タグ: ジャズ・ロック
こんにちは。カケハシ・レコードです。
8月も下旬に差し掛かりますが、まだまだ暑い日が続きますね。
今日は、カンタベリー・タイプのクールなジャズ・ロックをテーマに中古CDをセレクト!
まずは本家カンタベリー系からのクールな一枚。
元NUCLEUSのロイ・バビントンが加入した73年7th。
前作より一層洗練されたフュージョン・テイストを強めつつ、ソフツらしい幻想性と強力なインプロビゼーションから放たれる緊張感が巧みに交差した名盤ですね。
一音一音が必然的に鳴らされるかのような理知的かつイマジネーション豊かなサウンドは、イタリアのHATFIELD AND THE NORTHといった印象。
兄弟バンドNEW TROLLSの情熱的なサウンドとは対照的に繊細で芸術的な音作りが印象深い名作です。
南米ジャズ・ロックの注目グループ、待望の5th!
美しいメロディを印象的に聴かせるパートとテクニカルに疾走するパート、その切り替わりがとにかく自然体で、リリカルな音使いのみならずこの演奏の「しなやかさ」もカンタベリー・ロックに通じる魅力です。
2014年デビュー、アルゼンチンはブエノスアイレス出身の4人組ジャズ・ロック/フュージョン・グループ、23年作5thアルバム。カンタベリー・ロック憧憬のサウンドにタンゴやボサノヴァなどの南米らしいエッセンスを溶け込ませた芳醇なジャズ・ロック/フュージョン・スタイルは、本作でも一切の揺らぎなし。ボサノヴァ・テイストで洒脱に刻むリズム・セクションに乗って、歌うようにメロディを紡ぐギター、淡く滲むエレピや柔らかいタッチのシンセを駆使してファンタジックな彩りを加えるキーボード。美しいメロディを印象的に聴かせる展開でうっとりさせたかと思うと、気づけば白熱したテクニカルなアンサンブルで疾走していたりと、変幻自在な演奏はいつもながら見事の一言です。その切り替わりがとにかく自然体で、音使いのみならずそうした演奏の「しなやかさ」もカンタベリー・ロックに通じる魅力と言えるでしょう。文句のつけどころのない南米ジャズ・ロックの傑作。カケレコメンド!
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