プログレッシヴ・ロックの中古CD豊富!プログレ、世界のニッチ&ディープな60s/70sロック専門ネットCDショップ!

プログレ、60s/70sロックCDのネット通販/買取

24時間以内発送(日・祝は翌営業日)、5,000円以上送料無料

ブリティッシュ・ブラス・ロック特集!

60年末から70年代はじめにアメリカで興ったブラス・ロック・ムーヴメント。ブラッド・スェット&ティアーズやシカゴを中心に、ホーン・セクションが鳴り響くグルーヴィーかつ華やかなロックが人気となりました。

68年頃にブルース・ロック・ブームに湧いたイギリスにもそのムーヴメントは波及し、ブルース・ロックの次のステップとしてより洗練されたサウンドを目指し、ホーン・セクションを導入するバンドが増えてきます。

そんなイギリスのブラス・ロックの特徴と言えば、オルガン・ロック勢にも通じる英国らしいトーン。

ブラスをフィーチャーしつつもアメリカのバンドのような華々しさはなく、陰影たっぷりのメロディ、ハード&メロウなギター、淡くむせぶオルガン、タイトでストイックなリズム隊など、R&B~ブルース・ロックとシーンが移り変わるなかで叩き上げられた硬派なアンサンブルに支えられた芳醇なサウンドが持ち味です。

ブルース・ロック・ブームの作品に比べると評価も人気も今ひとつですが、70年から73年頃にリリースされた作品はマイナーながらグッとくる好作品ぞろい。

これを機会に、いぶし銀のサウンドをどうぞお楽しみください。

KEEF HARTLEY BAND/TIME IS NEAR

一枚目は、我らがブルース兄貴、キーフ・ハートレイ率いるバンドによる70年作3rdをピックアップ。

黒人ブルースに憧れ、漆黒のR&B~ブルース・ロックに命をかけていたキーフ・ハートレイも、ウッドストック以降の新しい時代を見据えて、ホーン・セクションを導入。

ホーン・セクションを率いるのは、ロックからジャズまで幅広く活躍し英国随一のミュージシャンと言えるヘンリー・ロウザー!

ミラー・アンダーソンの芳醇なヴォーカル、ヘンリー・ロウザー中心の米ブラス勢にも負けない管楽器、そしてキーフ・ハートレイの野太いドラム。

ずばりいぶし銀名品!

試聴 Click!


「MEET THE SONGS」 第9回 英ブルース・ロックの名グループ、キーフ・ハートレイ・バンドの1st『ハーフブリード』

【関連記事】

「MEET THE SONGS」 第9回 英ブルース・ロックの名グループ、キーフ・ハートレイ・バンドの1st『ハーフブリード』

「MEET THE SONGS」 第9回 英ブルース・ロックの名グループ、キーフ・ハートレイ・バンドの1st『ハーフブリード』

英国のブラス・ロックと言えば、このグループが最も有名でしょうか!?

IF/IF

70年代はじめにはヨーロッパやアメリカをツアーで周り、ニューポート・ジャズ・フェスやレディング・フェスやフィルモア・イーストの舞台にも立つなど、ずばり英国ブラス・ロックの筆頭格による70年デビュー作。

グルーヴィー&ソウルフルなアンサンブルのそこかしこからしたたり落ちる英国らしい陰影と叙情美。

最高にメロウでグルーヴィー!

試聴 Click!

MOGUL THRASH/MOGUL THRASH

あのジョン・ウェットンや元コロシアムのギター/ヴォーカリストなど、堂々たる面子で構成されたジャズ・ロック・グループ、71年唯一作。

轟音でうねりまくるジョン・ウェットンのガッシリとしたベースラインに乗り、ファンキーで時にメロウなブラス・セクション、ワウワウ・ギターが跳ねまくる!

キャッチーかつ哀愁漂うヴォーカルのメロディ・ラインはコロシアムを彷彿とさせつつ、パワフルな楽器陣のアンサンブルで非常に溌剌としたサウンドに仕上がっています。

試聴 Click!

BRAINCHILD/HEALING OF THE LUNATIC OWL

70年唯一作。

ブイブイと鳴り響くブラスは米ブラス・ロックに通じていますが、オルガンの淡い音色はまさしくブリティッシュ。

米ブラス・ロック勢の作品は聴いていると思いますが、影響を受けてこの音になった、というより、英R&Bロックのジャズ指向の延長として、必然の音だったのかもしれません。

試聴 Click!

IGUANA/IGUANA

後に英ホワイト・ソウル・シンガーのジェス・ローデンのバック・バンドとして活躍するメンバーによる英ブラス・ロック・グループ。72年唯一作。

熱気むんむんのリズム隊に強烈なブローでからむサックス!そして熱くソウルフルなヴォーカル!

鍵盤は、ソロでオルガン・ロック作をリリースしているDon Shinn!

試聴 Click!

お次は蜘蛛のジャケットなので、虫が苦手な方はちょっと注意です……。

WEB/THERAPHOSA BLONDI

うっ、気持ち悪いジャケ……。

中身は濃密な英国叙情漂う、初期ジェスロ・タルやコロシアムばりのブラス・ロック/ジャズ・ロックの逸品なんですけどね。

アメリカ出身の黒人ヴォーカリストJohn L.Watsonを中心とするグループ、70年作。

試聴 Click!

SATISFACTION/SATISFACTION

イギリスはロンドン出身のグループ、70年作。

キャラヴァン『グレイとピンクの地』でお馴染みデヴィッド・ヒッチコックのプロデュースなのに、悲しい知名度(涙)。

ジャケもひどいし仕方ないけど、サウンドは、サイケ・ポップの残り香に米ブラス・ロックのエッセンスがまぶされたアート・ロック/ブラス・ロックの逸品。

試聴 Click!

WALRUS/WALRUS

なんとこちらもデヴィッド・ヒッチコックプロデュース、71年作。

絞り出すようなヴォーカルにどこか気品あるブラス・セクション。

明るさよりも陰影と叙情に富んだ哀愁のジャズ・テイスト、これぞ英国ブラス・ロック。

試聴 Click!

最後は期待の新鋭の17年作をピックアップ!!

BIG HOGG/GARGOYLES

15年にデビューした新鋭プログレ・グループによる17年作。

暖かみのあるフルートやブラス・セクション、男女ヴォーカルのデュオがほのぼのとした愛らしさを醸し出しつつ、すっきりと洗練されたサウンドはどこか幻想的な響き。

古き良き牧歌的カンタベリー・ロックが現代的ポップセンスによって昇華され、懐かしくも新鮮な英国的叙情性が生まれています。

センス抜群、期待のイギリス新鋭です!

試聴 Click!

ということで、イギリスのブラス・ロックをピックアップいたしました。

こう見てみると、70年作が多い!ブラッド・スェット&ティアーズの2ndのリリースが69年ですから、70年にはその影響でブラス・セクションを導入するのが流行だったんでしょうね~。

カケレコと言えばユーロ・ロック!ということで、ついでにユーロのブラス・ロックもいくつかピックアップいたしましょう。

ZOO/I SHALL BE FREE

フランスにもブラス・ロックがあるんですよね~。おっと、これも70年作。

ドタバタとしたドラム、パーカッション、グルーヴィなオルガン、フリーキーなヴァイオリン、豪快なサックス、ブルージーなギター。

IFを彷彿とさせるクールなインプロヴィゼーションが炸裂!

試聴 Click!

UNIVERIA ZEKT/UNNAMABLES

フランスでブラス・ロックと言えば、この作品も!

なんとマグマ人脈による別プロジェクトで、その狙いは、人気だったブラス・ロックを導入して、ロック・ファンに向けて企画された暗黒マグマの入門編!

前半、ブラス・ロックを装いながら、後半に向けて、マグマ・サウンド全開となる、恐ろしいアルバム。

試聴 Click!


【ユーロロック周遊日記】マグマ入門編と言えるUNIZERIA ZEKT『Unnamables』

【関連記事】

【ユーロロック周遊日記】マグマ入門編と言えるUNIZERIA ZEKT『Unnamables』

クリスチャン・ヴァンデをはじめとする初期マグマ人脈のサイド・プロジェクト、UNIVERIA ZEKT『Unnamables』をピックアップ!

MIDNIGHT SUN/WALKING CIRCLES

デンマーク出身、72年作2nd。

BLOOD SWEAT & TEARSを彷彿とさせるブラス・ロックに、ジャジーなオルガンの淡い色調が特徴的。

米ブラス・ロックの芳醇さや洗練と英ジャズ・ロックの叙情とが絶妙にバランスしたサウンドは、センス抜群!

ロジャー・ディーンによるちょっと不気味なジャケも素敵。

試聴 Click!

MAQUINA!/EN DIRECTO

スペインはバルセロナは多くのジャズ・ロックの名バンドを輩出していたカケレコ一押しなのですが、その礎を築いたと言える黎明期を代表するグループがMAQUINA!

後にスペイン・ジャズ・ロック・シーンで活躍する名手がずらり揃っていて、さすがと言える素晴らしいブラス・ロックを聴かせています。

試聴 Click!


MAQUINA!特集 ~スパニッシュ・ジャズ・ロック/ブラス・ロックの名グループ~ 【ユーロ・ロック周遊日記】

【関連記事】

MAQUINA!特集 ~スパニッシュ・ジャズ・ロック/ブラス・ロックの名グループ~ 【ユーロ・ロック周遊日記】

スパニッシュ・プログレ黎明期を代表するグループであり、イギリスのニュークリアスやパトゥに比肩すると言って過言ではないもっともっと再評価されるべきグループ、MAQUINA!を特集!

ちなみに他の主要メンバーは、バルセロナ出身ミュージシャンによるビートルズ・カヴァー作(名盤!)をリードしたSAX奏者のPeter Roar

PETER ROAR / LUCKY GURI / CHARLES BENAVENT / MAX SUNYER / SALVADOR FONT/WE ARE DIGGING THE BEATLES

そうそう、MAQUINA!と言えば、メンバーのSAX奏者Peter Roarが素晴らしすぎるビートルズ・カヴァー・アルバムを残しています。

ブラス・ロックではありませんが、とにかくオススメですので、一聴是非!

試聴 Click!


PETER ROAR & LUCKY GURI『WE ARE DIGGING THE BEATLES』 - MEET THE SONGS 第86回

【関連記事】

PETER ROAR & LUCKY GURI『WE ARE DIGGING THE BEATLES』 – MEET THE SONGS 第86回

後にスペインはバルセロナのジャズ・ロック・シーンで名を残す重鎮たちが70年代初期に産み落とした最高にカッコ良いビートルズ・カバー作『WE ARE DIGGING THE BEATLES』をピックアップ!

WOMEGA/A QUICK STEP

まるで初期シカゴとウィッシュボーン・アッシュとクレシダが合体したような感じ!?

このベルギー発の75年作、ずばりユーロ・ロック名作。

試聴 Click!

いかがでしたか?
思いもしなかった作品と出会ったり、新たなジャンルの扉が開いたり、みなさまのロック探求のワクワクに少しでも貢献できれば幸いです。

関連カテゴリー

ブリティッシュ・ブラス・ロック特集

  • BRAINCHILD / HEALING OF THE LUNATIC OWL

    70年リリース、英国的な陰影に富んだブラス・ロックの名作

    イギリス出身、70年の唯一作。力強くむせび泣くブラス、熱気ムンムンのオルガン、流れるようにジャジーなフレーズを奏でるギター、ソウルフルなヴォーカル&哀愁のメロディ、エネルギッシュにスウィングするリズム隊。英国的な陰影に富んだブリティッシュ・ブラス・ロックの名作。

  • MOGUL THRASH / MOGUL THRASH

    元コロシアムのギタリスト、J.リザーランドを中心に結成、ジョン・ウェットン在籍のジャズ・ロック・グループ、71年唯一作

    元コロシアムのギタリスト、ジェイムズ・リザーランドを中心として結成。ジョン・ウェットンが参加していたことで知られるグループ。71年作の唯一作。サウンドは、ウェットンのゴリゴリとしたベースが印象的な骨太な演奏にブラスが乗った力強いジャズ・ロック。ポップなメロディー・ラインはキャラヴァンを想わせます。好盤。

  • PETER ROAR / LUCKY GURI / CHARLES BENAVENT / MAX SUNYER / SALVADOR FONT / WE ARE DIGGING THE BEATLES

    後にスパニッシュ・ジャズ・ロック・シーンで名を残す重鎮たちが70年代初期に産み落とした最高にカッコ良いビートルズ・カバー作

    後にBARCELONA TRACTION〜MUSICA URBANAとスパニッシュ・ジャズ・ロックを代表するグループで活躍する名Key奏者Lucky Guriと70年代初期のスパニッシュ・ジャズ・ロック・シーンを代表するグループMAQUINA!のサックス奏者Peter Roarを中心に、言わずとしれたICEBERGの名ギタリストMax Sunyerや、MAQUINA!のリズム隊が参加したスーパー・グループ。72年作の全曲ビートルズ・カバー・アルバム。もう、このレビュー書きながら、興奮しています!2曲目の「Strawberry Fields Forever」で泣きそうです。イージーリスニングな感じは微塵もなく、サイケ・ポップのカラフル感を残しつつ、ロック的シャープさとオシャレな洗練とが同居した最高にカッコ良くワクワク感溢れるサウンドを聴かせています。シャープでタイトな音色と手数多いフレージングがカッコ良すぎるドラムを中心に、ピアノとサックスが時にどっしりと時に軽やかに躍動し、NUCLEUS時代のChris Speddingを彷彿とさせるセンス溢れるMax Sunyerが脇を固めます。このキラメキが伝わるでしょうか。カケレコが自信を持ってオススメする大傑作!ビートルズ・ファンもサイケ・ポップ・ファンもニッチ・ポップ・ファンもジャズ・ロック・ファンもカンタベリー・ファンも全員必聴!

  • KEEF HARTLEY BAND / TIME IS NEAR

    ジョン・メイオール率いるブルースブレイカーズを経て、キーフ・ハートレイが結成したグループ、70年作3rd

    ジョン・メイオール率いるブルースブレイカーズを経て、キーフ・ハートレイが結成したグループ。70年にデラムよりリリースされた3rd。前作からヘンリー・ローザーが正式メンバーとなり、彼を中心とするホーン・セクションをフィーチャーした淡いブラス/ブルース・ロックへと方向を移しましたが、本作もその延長線上にあるサウンドを聴かせています。特筆なのは、ミラー・アンダーソンがほとんどの作曲をしていること。彼がつむぐ英国叙情に溢れた流麗なメロディに、淡くブラスがからむ落ち着いたトーンの楽曲がじんわりと胸に染みます。シンガー&ギタリストとしていぶし銀の才能をみせていたミラーがソングライターとしても覚醒。彼の才能と、バックの英ロック・シーンきっての猛者たちによる味わい深いアンサンブルとがからみ合った極上の一枚。英ロック屈指の傑作です。

  • IGUANA / IGUANA

    後にジェス・ローデンのバックとして活躍する英ブラス・ロック・バンド、2本の管楽器がうねる72年唯一作

    後に英ホワイト・ソウル・シンガーのジェス・ローデンのバック・バンドとして活躍するメンバーによる英ブラス・ロック・グループ。72年唯一作。管楽器奏者2人に鍵盤奏者1人を含む6人編成。鍵盤は、ソロでオルガン・ロック作をリリースしているDon Shinn!粘っこく熱気むんむんのリズム隊、そこに強烈なブローで絡みつくブラス、軽快なカッティングから地を這うようなハード・エッジな演奏まで力強いギター、グルーヴィーなピアノ、そして熱くソウルフルなヴォーカル。ファンキー&グルーヴィーなサウンドが持ち味ですが、全体的にくすんだ感じで英国的な陰影を帯びているのも特筆。コロシアムやイフあたりのファンから、ジェス・ローデンやフランキー・ミラーあたりのホワイト・ソウルのファンは是非!

  • IF / IF and IF 2

    英国ジャズ・ロックの名グループ

    英国ジャズ・ロックの名グループ。70年作1stと71年作2ndをカップリングした2in1CD。

  • BIG HOGG / GARGOYLES

    英新鋭17年作、人懐っこくも洒脱で洗練されたカンタベリータイプのポップ・ミュージックが素晴らしい!

    イギリス出身、15年にデビューした新鋭プログレ・グループによる17年作2nd。人懐っこいメロディーとサックスやトロンボーンなどブラスをフィーチャーしたポップで洒脱なサウンドメイク、キャラヴァンの2ndに入っていそうなほのぼのとした愛らしさに溢れていてグッドです!しなやかな女性ヴォーカルがしっとりと歌うナンバーも素晴らしくて端正な英国叙情が滲み出してきます。カンタベリー・ロックを手本としたヴィンテージな質感はあるのですが、決して懐古的ではなく、洗練された現代的なポップセンスの中に絶妙に溶かし込まれているのが見事。不意に現れるヘンリー・カウっぽいちょっぴり不穏な管楽アンサンブルもいいアクセントとなっています。こ、これはセンス抜群の新鋭!

  • WALRUS / WALRUS

    英国ブラス・ロック、デヴィッド・ヒッチコックをプロデューサーに迎えた71年作

    絞り出すようにヘヴィーなヴォーカルと、トランペットやサックスの重厚なサウンドがたまらない、英国ブラス・ロックの好盤。プロデューサーは、メロウ・キャンドルなどで有名なデヴィッド・ヒッチコック。

  • ZOO / I SHALL BE FREE

    フランス出身70年作2nd、IFを彷彿とさせるクールなインプロヴィゼーションが堪能できるブラス・ジャズ・ロックの名作

    フランス出身グループ、70年作2nd。鍵盤、サックスを加えた7人編成で、ジャジー且つダイナミックなLAURA NYROのカヴァー「LUCKIE」を始め、ブラス・ジャズ・ロックを全編で展開。ブイブイと唸るベース、手数多くドタバタとしたドラム、プリミティヴなパーカッション、グルーヴィなオルガン、リリカルなピアノ、フリーキーなヴァイオリン、豪快なサックス、ブルージーなギター。豊富な楽器群による熱気をはらんだインプロヴィゼーションの応酬が堪能できる一方で各曲は3分台とコンパクトに纏められており、熱狂しつつも冷静な計算高さを感じさせるアンサンブル。その佇まいはIFなど英ブラス・ロック・バンドを彷彿とさせます。楽曲にダイナミズムを加えている、声量豊かでパワフルなヴォーカルも素晴らしい。無名ながら英ブラス・ロック勢にも引けを取らない完成度の高い一枚。

  • SATISFACTION / SATISFACTION

    David Hitchcockプロデュース、70年作の才能溢れる英ロック

    イギリスはロンドン出身のグループ、70年作。プロデュースは、キャラヴァンやジェネシスで有名なデヴィッド・ヒッチコック。基本はサックスがむせび泣くブラス・ロックですが、あまり土臭さは無く、ハードな中にも格調高さが感じられます。穏やかな歌声のヴォーカル、英国的叙情性に溢れるメロディ、アコギや管楽器をフィーチャーしながらもタイトなバンド・アンサンブルなど、同じくヒッチコックがプロデュースしたキャラヴァン「グレイとピンクの地」をイメージさせます。特筆すべきは、メンバー6人中5人に作曲クレジットがあること。ハードなブラス・ロックからリリカルなフォーク・ロックまで、音楽的幅が広く、彩り豊かで起伏に富んだ好作品に仕上がっています。かなり良いグループです。英ロック・ファンにはオススメ

  • WEB / THERAPHOSA BLONDI

    英ブラス・ロック/ジャズ・ロック、70年作

    デイヴ・ローソン加入前、アメリカ出身の黒人ヴォーカリストJohn L.Watsonを中心とする編成での2ndアルバム。70年作。サイケ、ブルース、ジャズのエッセンスが感じられるブラス・ロック。土臭さはあまりなく、初期のFLEETWOOD MACに通ずるような洗練されたR&Bテイストが印象的。

  • WOMEGA / A QUICK STEP

    ベルギー出身、ツイン・ギター、ブラス&フルート奏者を擁する雑食性プログレ・バンド、75年唯一作

    ベルギー出身、ツイン・ギターに加え、ブラス&フルート奏者、キーボード奏者を含む7人組グループ、EMIより75年にリリースされた唯一作。ブラス・ロックを彷彿させる逞しくもシャープなリズム・セクション、クラシックな気品もあるドラマティックに盛り上がるツイン・リード・ギター、英VERTIGOの作品群を彷彿させる流麗なフルートや淡いオルガン、そして、多声コーラスを交えて荘厳に盛り上がっていくヴォーカル&ハーモニー。まるで初期シカゴとウィッシュボーン・アッシュとクレシダが合体したような何とも魅惑的なサウンドが全編で繰り広げられていてビックリ。演奏は安定感抜群だし、変拍子のキメを織り交ぜながら忙しなく畳み掛ける展開もプログレッシヴだし、メロディもフックたっぷりだし、これは素晴らしい作品。ユーロ・ロック名作!

  • MAQUINA! / EN DIRECTO

    スペインはバルセロナ出身、72年作2nd、米ブラス・ロック・ムーヴメントに呼応した名作

    68年にバルセロナで結成された、スパニッシュ・プログレ黎明期を代表するグループ。70年に1stリリース後、メンバーが徴兵制度で次々に脱退、代わりのメンバーを加えたりやりくりしていたもののついにオリジナル・メンバーが居ないこととなり活動停止に。71年に徴兵から戻ってきたオリジナル・メンバーのKey奏者、Enric Herrera中心にメンバーが一新され、BS&Tやシカゴなどブラス・ロック・ムーヴメントに呼応し、ブラス・セクションを加えて再始動しました。オリジナル・メンバーのJordi Batisteは正式復帰はしなかったものの、全面的にヴォーカルとしてゲスト参加し、72年にライヴ録音されたのが本作2nd。シャープかつふくよかなリズム隊、キレのあるカッティングからジャジーで流麗なソロまできらめくギター、そしてグルーヴィーかつ陰影に富んだオルガン&ブラス!後にスペイン・ジャズ・ロック・シーンで活躍する名手がずらり揃っていて、さすがと言える素晴らしいブラス・ロックを聴かせています。ちなみに他の主要メンバーは、バルセロナ出身ミュージシャンによるビートルズ・カヴァー作(名盤!)をリードしたSAX奏者のPeter Roar、MUSICA URBANAで活躍しマイルス・デイヴィスやチック・コリアとも活動するベースのCarles Benavent、同じくMUSICA URBANAに参加するドラマーのSalvador Fontなど。歌詞は英語です。

  • MIDNIGHT SUN / WALKING CIRCLES

    デンマークのジャズ・ロック/ブラス・ロックの名グループ、BS&Tにも比肩する72年の2nd、ジャケットはロジャー・ディーン

    RAINBOW BANDを前身に結成されたデンマークのグループ、72年作2nd。サックス/フルート奏者とキーボード奏者在籍で、ブラッド・スウェット&ティアーズやシカゴを意識したブラス・ロックを土台に、英国プログレのグリーンスレイド的な淡いキーボードを加えたサウンドが魅力的。タイトで抜群にグルーヴィーなリズム隊、リズム/ソロともにキレ味鋭いギターによるアンサンブルはソリッドでかなりカッコ良いです。歌詞も英語で、ブラス・ロックやR&Bフレイヴァーあるジャズ・ロック(コロシアムなど)が好きな英米ロックのファンは間違いなく気に入るでしょう。好バンドです。

コメントをシェアしよう!

あわせて読みたい記事

中古CD買取案内

カケレコ洋楽ロック支店

新着記事

もっと見る

プロのライター&ミュージシャンによるコラム好評連載中!

文・市川哲史

文・深民淳

文・舩曳将仁

文・netherland dwarf

人気記事ランキング

* RSS FEED

ロック探求特集

図表や代表作品のジュークボックスなどを織り交ぜ、ジャンル毎の魅力に迫ります。