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AYNSLEY DUNBAR RETALIATION特集~男のいぶし銀ジャジー・ブルース・ロック~

こんにちは。スタッフ増田です。

先月までの猛暑はどこへやら、今週はすっかり秋の気候でしたね~。怒涛の夏が来て過ぎ去っていったという感があります。

さてさて本日は秋にピッタリの、渋さたっぷりな英国ブルース・ロック・グループ、AYNSLEY DUNBAR RETALIATIONをご紹介いたしましょう。

何を隠そう彼ら、先月韓国の再発レーベルBIGPINKより実質的な最終作3rdがリリースされ、1st~3rd全ての再発が揃った状態!

彼らの作品を聴くなら今!と言って良いでしょう。

渡り鳥ドラマー、Aynsley Dunbarについて

笑顔が爽やかなこの男性が、グループを率いるドラマーAynsley Dunbar。ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ、フランク・ザッパ、ジェファーソン・スターシップ、ホワイトスネイク、ジャーニーなどなど多くのグループを支えた名ミュージシャンで、2017年にはジャーニーのメンバーとしてロックの殿堂入りも果たしています。

67年にジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズのアルバム『A Hard Road』でメジャー・デビュー。その後ヤードバーズを脱退したジェフ・ベックの誘いでジェフ・ベック・グループのドラマーに迎え入れられるも、商業路線を志向するマネジメントに反発し、グループを脱退してしまいます。

そんな彼が自身の音楽性を追求するため、67年に結成したのがこのAYNSLEY DUNBAR RETALIATION。経緯が経緯なだけあって、その音楽性は非常に「硬派」。ヘヴィなグルーヴ感を醸し出すAynsleyのドラム、低くささやくような色気のあるヴォーカル、どっしりと落ち着いたベース、いぶし銀のブルージーなギター・・・どれを取っても「大人の男」らしさ満点の、渋すぎるサウンドを聴かせてくれます。

それでは、1stから順にご紹介していきましょう。

AYNSLEY DUNBAR RETALIATION/AYNSLEY DUNBAR RETALIATION

68年リリースの1st。メンバーはAynsleyに加え、SHOTGUN EXPRESSやGRAHAM BOND ORGANISATIONに在籍したギタリストJohn Moorshead、後にザッパの作品に参加するベーシストAlex Dmochowski、そしてかのジミヘンに「フェイヴァリット・ホワイト・ブルース・シンガー」と謳われたヴォーカル/key奏者のVictor Brox。

サウンドの特色はズバリ「ブルージー&ジャジー」。ブルースブレイカーズに在籍していただけあり、ジョン・メイオール作品に通ずる重厚でちょっぴりアンニュイなブリティッシュ・ブルース・ロックを軸に据えつつ、時には英国ジャズ作品かと思う程のムーディーな雰囲気を醸し出しているのが特徴的です。

その筆頭が、Victorによるジャジーなコルネットが炸裂するT2「My Whiskey Head Woman」。ゆったりとしたスロー・テンポの中、コルネットやピアノ、さらりと切り込む洒脱なギターが醸し出す上品でアダルティな空気・・・。聴いているだけで酔っぱらってきてしまいそうですね。

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AYNSLEY DUNBAR RETALIATION/DOCTOR DUNBAR’S PRESCRIPTION

こちらは翌年69年リリースの2nd。メンバーは1st同様ですが、1stよりジャジーな要素は減り、王道かつキレのあるブルース・ロック然としたサウンドを聴かせています。

本作で特筆すべきは何と言ってもVictor Broxのマルチな才能。全体を通して彼のプレイするオルガンがフィーチャーされている他、T7「The Devil Drives」ではライ・クーダーばりのいぶし銀のスライドを炸裂させつつアコギを弾き語り、T10「Mean Old World」では1stに引き続いての流麗なコルネットを披露。

もちろん男らしく渋みある歌声も絶品・・・。RETALIATION解散後も英国ブルース・シーンで活躍を続けるVictorの魅力をたっぷりと味わうことのできる一枚です。

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AYNSLEY DUNBAR RETALIATION/TO MUM FROM AYNSLEY AND THE BOYS

同じく69年にリリースされた3rd。翌年の解散後70年に4th『REMAINS TO BE HEARD』がリリースされていますが、こちらは過去の音源をまとめたアウトテイク集的位置付けのため、この3rdが実質的なスタジオ・アルバム最終作。

本作からはGREASE BAND、MARK-ALMOND~RIFF RAFFで知られる名key奏者Tommy Eyreが加入して5人編成に。さらに曲調も西部劇音楽風だったり、クラシカルなチャーチ・オルガンが鳴り響いたり、ファンキーだったりと、ヴァラエティに富んだ挑戦心うかがわせる内容になっています。

とはいえ基調となるのは彼ららしいいぶし銀のブルース・ロック。さらにEyreのピアノ&オルガンが芳醇かつジャジーな味わいを加えており、その点では1stの路線に立ち返ったとも言えそうです。

どっしりとした男らしい渋みであれば1stの方が上ですが、こちらはアップテンポな曲調の中で各楽器が歯切れよく躍動するアンサンブルが魅力。RIFF RAFFやブリティッシュ・オルガン・ロックのファンにもオススメできる懐深い逸品です。

なお、1stから4thまでジャケットは全てヒプノシスが担当。フロイドなどのような奇抜さはないものの、サウンドを象徴するかのような落ち着いた色合い、かつクールで味わい深いデザインは流石のヒプノシスですね!

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3rdリリース後RETALIATIONは解散し、AynsleyはTommy Eyreを引き連れて新グループAYNSLEY DUNBAR BLUE WHALEを結成。70年にアルバムを一枚残したあと、AynsleyはザッパのMOTHERS OF INVENTION加入の為米国に渡ります。

商業主義に流されず、彼が自身の求める音楽を具現化したこのバンド。煌びやかな派手さはありませんが、どっしりと地に足のついた男らしさ、英国的なアンニュイさ、そしてクールだったりジャジーだったりと大人の色気を醸し出すサウンドに、気付けば虜になってしまうこと間違いなし。

ブルース・ロックのみならず英国オルガン・ロック、英国ジャズ・ロック好きも是非、革張りの椅子に腰を沈めて彼らの作品に酔いしれてみてはいかがでしょうか。

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