60〜70年代のロックを語る上で、重要なキーワードともなるあのメロトロン・サウンド。そもそもこのメロトロン、開発されたのは60年代。いかに革新的なサウンドを獲得するか、という問題にいつも直面していた当時のロック・アーティスト達は、この開発されて間もない最新キーボード楽器をすぐさま実戦配備し、新しい音楽を作り上げて行きました。
磁気テープを媒体とした、アナログ再生式のサンプル音声再生楽器である、このメロトロン。BEATLESの「STRAWBERRY FIELDS FOREVER」で知られる「Flute」、ROLING STONESの「2000光年のかなたに」で使用された「3 Violins」、RICK WAKEMANやGENESISのTONY BANKSが愛用した「8 Choir」(男女4人ずつの混声合唱)等々、その個性的なサウンドは、プログレッシブ・ロックのファンからはハモンド、ムーグと並び3大キーボードと呼ばれる程に、彼らの唯一無二のサウンド作りに貢献して行きました。ここでは、この魔法の楽器メロトロンを大胆に導入した、英国の幻想的な楽曲群にフォーカスを当てて行きます。
ビートルズでメロトロンと言えば「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」のイントロ!この柔らかで浮遊感のある音、良いですよねぇ。
サージェント・ペパーズ旋風吹き荒れるサイケの時代に出したストーンズからの回答。異色作『サタニック・マジェスティーズ』より紹介。ドラッキーでサイケデリックに響くメロトロン!ブライアン・ジョーンズの才能のなせる業。
『聖なる館』より。格調高く繊細なアコギ、気品と気だるさが共存する絶妙なヴォーカル、そして極めつけはジョン・ポール・ジョーンズによる幻想的なメロトロン。後半のダイナミズムもまたさすがツェッペリン。時間が止まるほどに美しすぎる名曲。
バンドの初期代表作『フォックストロット』のオープニングを飾る代表曲。イントロからメロトロンの洪水!この荘厳さこそメロトロンですね。突っかかり気味のキレのあるリズム、独特のトーンで幻想を描くギター、シアトリカルなヴォーカルなど、これぞジェネシスの魅力がつまったドラマティックな名曲。
メロトロンを操るプレイヤーといえば、ムーディー・ブルースのマイク・ピンター!代表作『童夢』より、ピンター作のメロトロン溢れる優しくもドラマティックなラスト曲をご紹介。後半の美しいメロディとメロトロンの洪水に心奪われない英ロック・ファンはいませんね☆
デイヴ・グリーンスレイドとデイヴ・ローソンによるツイン・キーボードが魅力のグループ。最高傑作と評される2ndより。メロトロンとオルガンが織り成すファンタスティックな音世界。躍動感いっぱいのリズムも特筆もので聴いていてワクワクしますね。キーボード・プログレ屈指の名曲!
これぞ英国と言える気品と牧歌性に満ちたメロディ、そこに溢れ出るメロトロン!ハーヴェスト・レーベル時代の初期作品は、どれもメロトロン溢れる名作ですね。2nd『ONCE AGAIN』よりオープニングの「She Said」を紹介。こういった荘厳な曲の他に、牧歌的な小曲も魅力のグループなのです。
初期クリムゾン・スタイルの名グループJONESYの名作2nd『Keeping Up』より。イントロからメロトロンがぶちまかれて大変なことに!ジェントルなヴォーカルが包み込むように歌うリリカルなメロディ、そしてメロディに寄り添うメロウなギターも特筆。グッとくる名バラードですね。
NEONレーベルからリリースされた71年唯一作より。トリプル・メロトロンで有名ですが、「荘厳」さはなく、英国叙情に溢れたメロディを優しく包み込むように使われます。目を閉じると英国の穏やかな田園風景とその向こうにある深い森が目に浮かびます。英フォーク・ロック meets メロトロン!
VERTIGOよりリリースの1stより。メロトロンによる霧に包まれたような幻想的なイントロ、牧歌的でフォーキーなパート、気品ある英国叙情いっぱいのパートをはさみ、ヘヴィ・シンフォニックなパートへと展開するドラマティックな名曲。
英サイケ・ポップの名グループKALEIDOSCOPEが前身。キャッチーなメロディはその頃からそのままに、英国的な陰影と叙情性をグッと増した1st『FROM HOME TO HOME』より。佳曲揃いの中でも、特に美しいメロディを持ち、メロトロンが強烈な叙情を放つ名曲。
レイト60sの数多ある傑作の中でも屈指の作品『ゾンビーズ/オデッセイ&オラクル』よりメロトロン溢れるこちらの曲を紹介。エコーに包まれたメロディ、胸に迫るギターも素晴らしすぎますね。この作品は、ビートルズ『リボルバー』にも一歩も引かない傑作と思います。
非常にポピュラリティーのある楽曲とプログレッシブな感性を絶妙に同居させた稀有の音楽性で名盤を作り上げたイギリスのプログ。その音楽的な骨格はプログレッシブ・ロック版THE BEATLESなどと言われる通りキャッチーなポップ・ロック・サウンド。
67年作。同名映画のサントラとして作られたアルバムですが、あなどるなかれ。ポップ・アルバムとして、名作「REVOLVER」に引けを取らない完成度。ポール作の「THE FOOL ON THE HILL」「HELLO GOODBYE」「PENNY LANE」、ジョン作の「I AM THE WALRUS」「STRAWBERRY FIELDS FOREVER」「ALL YOU NEED IS LOVE」など、名曲がずらりと並んでいて、ベスト盤みたいにワクワクと楽しめる作品。それにしてもポールとジョンのメロディ・メーカーとして才能。凄いです。
初回限定3ツ折パッケージ仕様、09年デジタル・リマスター、初回限定CD-EXTRA付
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
ブックレット中央のホチキス外れあり(ページがないようです)、ブックレットの端にホチキス跡あり
KING CRIMSON、PINK FLOYD、YES、EMERSON,LAKE & PALMERと並び、ブリティッシュ・プログレの「5大バンド」のひとつに数えられる重要グループ。ヴォーカリストPeter Gabrielによる演劇的なステージ・パフォーマンスと、寓話的に彩られたシンフォニックな楽曲で70年代前半を駆け抜け、Peter Gabriel脱退後はドラマーPhil Collinsを中心とした体制で活動。80年代以降はポップなアリーナ・ロック・バンドへと変貌し、プログレッシヴ・ロックに留まらず世界的な成功(2010年「ロックの殿堂」入り)を収めたグループです。1972年に発表された4枚目のスタジオ・アルバム『フォックストロット』は、キーボーディストTony Banksによるメロトロンのクラシカルなイントロが有名な「ウォッチャー・オブ・ザ・スカイズ」で幕を開ける作品。GENESISの最高傑作に推すファンも多いアルバムですが、やはり「プログレッシヴ・ロック期GENESIS」の代表曲として名高い「サパーズ・レディ」が収められていることがポイントでしょう。セカンド・アルバム『侵入』でプログレッシヴ・ロックに舵を切り、サード・アルバム『怪奇骨董音楽箱』で蓄えた経験が、20分を超える大曲にすべて注ぎ込まれています。全英アルバムチャート12位を記録した名盤であり、シンフォニック・ロックへの登竜門的な作品です。
廃盤希少!!紙ジャケット仕様、SACD+DVDの2枚組、DVDはNTSC方式、リージョンフリー、08年デジタル・リマスター、内袋付仕様、定価4571+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
1枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり、小さい圧痕あり
70年にVERTIGOレーベルよりリリースされた1stアルバム。1曲目「Introduction」は、ブリティッシュ・ロック然としたハードなリフから、一転して叙情的なハープシコードへとつながる展開が素晴らしい名曲。コーラス部分のマイナー調のメロディーも美しく、コーラスも絶品。続く2曲目「Heaven」も、バロック調の荘厳なメロトロンの響きと格調高いメロディーが絶妙に合わさった佳曲。その他の曲も、ジャズの要素を取り入れた白熱のインプロビゼーションやハープシコードとギターのみによるインストなど、オリジナルなサウンドを作り出そうとするバンドの意欲が真空パックされた魅力的な曲で溢れています。
直輸入盤(帯・解説付仕様)、定価2427+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
レーベル面にスレあり、カビあり
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
COLOSSEUMのDave Greenslade、Tony Reeves、KING CRIMSONのAndrew McCulloch、SAMURAIのDave Lawsonというテクニシャンが集結し、ギターレスのダブル・キーボードの強みを生かしたプログレッシブ・ロックを聴かせたイギリスのグループの73年2nd。前作と布陣を同じくして製作された彼らの最高傑作と名高い本作は、前作からさらにダブル・キーボードのアプローチが洗練され、ピアノ、オルガン、アナログ・シンセサイザー、メロトロンが多彩な表情を見せる名盤です。メロディーに溢れるポップ・テイストにも磨きがかかり、デビュー作から一貫する英国然とした質感も健在。よりスケールアップした名演で迫る傑作となっています。
73年発表の2ndアルバム。メロトロンを全編に配した重厚な音作りと叙情的なメロディーがたいへん美しくドラマティックな名盤。サビ部分での洪水のようなメロトロンが印象的な一曲目「Masquerade」、優しく繊細なメロディーを持つ二曲目「Sunset And Evening Star」、叙情的なメロディーと後半部分のウィッシュボーン・アッシュ顔負けのツイン・ギターが胸を締め付ける「Song」、静と動の対比による曲展開がドラマティックな大曲「Children」など、どの曲も良く練り上げられた名曲揃い。
デジタル・リマスター、ボーナス・トラック3曲
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
ケースツメ跡あり
後にTHE SPIDERS FROM MARSに参加することとなるDave Blockが在籍したグループであり、非常にポピュラリティーのある楽曲とプログレッシブな感性を絶妙に同居させた稀有の音楽性で名盤を作り上げたイギリスのプログレッシブ・ポップ・ロックグループの75年作。その音楽的な骨格はプログレッシブ・ロック版THE BEATLESなどと言われる通りキャッチーなポップ・ロック・サウンドですが、プログレッシブ・ロックとしての旨みはDave Blockのワイルドなギター、そしてキーボードのJohn Cookによるオルガン、メロトロンの洪水にあると言えるでしょう。適度に英国然とした湿り気と叙情を帯びている点も魅力的であり、プログレッシブとポップという相容れにくい要素の融合を果たした名盤です。
オリジナル・マスター・テープからの2015年デジタル・リマスター。シングル・バージョンや別バージョンや未発表曲など6曲を収録したボーナスDISC付きの2枚組
2枚組、デジタル・リマスター、解説元から無し、定価2500+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
小さい折れあり
活動開始は64年までさかのぼりビート系グループとしてデビュー、シングル・ヒットに恵まれながらも徐々に作風が変化し、プログレッシブ・ロックへのアプローチを開始。後に全盛を築くこととなるプログレッシブ・ロックバンドがデビューすらしていない時期からオーケストラとの競演や実験性に富んだ作品を生み出し、黎明期を作り上げたイギリスのバンドの71年6th。効果音を使った1曲目から名曲「ストーリー・イン・ユア・アイズ」へとなだれ込むと、ジャケットのようなファンタジックな英国ロマンが広がります。Justin Haywardの甘くジェントリーな歌声にスケールの大きなメロトロンが絶妙に絡み合い、シンフォニックな彩りも絶品。プログレッシブ・ロックのアイコンに恵まれた作品です。
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
Gus Dudgeonのプロデュースで録音され、NEONレーベルからリリースされたイギリスのプログレッシブ・フォーク・ロック・グループによる71年作。トリプル・メロトロン・グループとしての話題性が先行しがちなグループであり、事実楽曲にはメロトロンのストリングスやフルートと言った王道音色からオルガン、チェロなどまで幅広いメロトロン・サウンドが使用されています。しかしその音楽性の基本となっているのは牧歌的で親しみやすい素朴さを持った田園フォーク・ロックといった趣のサウンドであり、むしろその点にこそ彼らの個性を見出すべき叙情的な名盤と言えるでしょう。
オリジナル・マスター・テープからのデジタル・リマスター、DISC2にデモや71年のスタジオ録音曲を12曲収録した2枚組
帯は白地に黄、ボーナス・トラック3曲、定価2427
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
ケースツメ跡あり、若干カビあり、帯に折れあり
ボーナス・トラック3曲
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
軽微なホチキス錆あり
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
若干ケースツメ跡あり
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