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絵本の世界に入り込んだような、幻想的で気品に満ちたプログレをピックアップ。

スタッフ増田です。

フィンランドを代表するプログレ・グループWIGWAMに在籍した俊才ミュージシャン、ペッカ・ポーヨラのソロ初期3作品がめでたく紙ジャケで再発されました!

ペッカ・ポーヨラ/カササギ鳥の一日

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こちらは74年にリリースされた2nd。キレと叙情性を兼ね備えたカンタベリー・タッチのジャズ・ロックを基調としつつ、北欧らしいコロコロとしたファンタジックさ、そしてクラシカルな気品をめいっぱい散りばめた繊細な音世界が魅力。「カササギ鳥の一日」という童話的コンセプトの通り、絵本の中に迷い込んだような幻想性を味わえる名品です。

その他のタイトルについてはこちらをご覧ください♪

本日はそんなペッカに通ずる、繊細でメルヘンかつ気品たっぷりのプログレ作品をピックアップしてまいりました。どうぞお楽しみください!

アンソニー・フィリップス/ワイズ・アフター・ジ・イヴェント

元GENESISのギタリスト、クリムゾンのマイケル・ジャイルスやメル・コリンズも参加の78年ソロ作。浮遊感のあるギターとジェントルなヴォーカルをフィーチャーした温かみのある音世界が素晴らしく、まるでメルヘンなおとぎ話の世界へ誘われるかのようです。このジャケットも愛おしいですよね。

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GRYPHON/MIDNIGHT MUSHRUMPS

英国からもう一つ。王立音楽院卒の英才率いる中世音楽プログレ・グループによる74年2nd!アコギにハープシコード、リコーダー、バスーン…古楽器をフィーチャーし、牧歌性と格調高さを巧みに融合させたアンサンブルが絶品。

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マネイジュ/セルフ・サーヴィス

ペッカ・ポーヨラ作品に通ずる、ジャジーな切れ味と牧歌的ファンタジックさを兼ね備えた良グループがケベックのMANEIGE。SAMLAを思わせるアヴァンギャルドなチェンバー・パートもありつつ、終始愛らしくユーモラスな牧歌性を湛えていて良いなあ。

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KTZAT ACHERET(NO NAMES)/NO NAMES

美旋律プログレの宝庫イスラエルでも最高峰と言えるミュージシャン3人が組んだバンド!神秘的なヘブライ語の響きとこの柔らかで芳醇なエキゾチズムをまとったサウンド。ずばりワールドクラスの大名盤。

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新鋭からもご紹介!

NEEDLEPOINT/DIARY OF ROBERT REVERIE

このノルウェー新鋭、ポスト・ロック meets 初期キャラヴァン!?知的でシャープな演奏と70年代的な人懐っこいメロディを同居させるこのセンス、凄いです。WIGWAM好きにもオススメ!

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CHARLIE CAWOOD/BLURRING INTO MOTION

CELESTEや初期マイク・オールドフィールドが好きならこの英国の19年作、オススメですよ~。ヴァイオリンやフルート、グロッケンが繊細かつ優美に織り重なってゆくチェンバー・アンサンブルは、息をのむ美しさ。

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GURANFOE/SUM OF ERDA

15年デビューのイギリス新鋭、19年作4th。牧歌的ファンタジックさとサイケデリックな酩酊感を兼ね備えたこのサウンド、例えるなら「GRYPHON×OZRIC TENTACLES」!一筋縄ではいかない作風ながら、所々に滲む英国らしい気品に笑みが零れます。

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  • KTZAT ACHERET(NO NAMES) / NO NAMES

    SHESHETと並ぶイスラエルを代表するプログレ・グループ、ワールドワイドで見ても傑作と言える75年の逸品

    イスラエルではかなり名の知れたミュージシャンでありコンポーザーの3人、Shlomo Gronich(イスラエルのアラン・ソレンティとして有名!)、Shem Tov Levy(SHESHETのフルート奏者!)、Shlomo Ydov(2010年現在でも活躍を続ける名SSW)によるスーパー・トリオ。イスラエル・プログレのNo.1グループとして知られていて、75年リリースの唯一作である本作は、SHESHETの唯一作と並んで人気の傑作。軽やかな変拍子によりめくるめく展開するアンサンブルと巧みなコーラス・ワークはGENTLE GIANTばり!地中海の空気が感じられる詩情豊かなパートも魅力的で、フルート、弦楽器、エレピ、アコギ爪弾きがタペストリーのように丁寧に重なり、美しいメロディを包み込むアンサンブルは、P.F.M.に比肩しています。GENTLE GIANTやCAMELなどブリティッシュ・プログレのファンからP.F.M.などイタリアン・ロックのファンの皆さま!ずばりこの作品は聴かなきゃ損です!素晴らしすぎる逸品!

  • ANTHONY PHILLIPS / WISE AFTER THE EVENT

    元GENESISのギタリストによる78年2nd、メルヘンチックで温かみ溢れる好盤、マイケル・ジャイルズ/メル・コリンズ/ジョン・G・ペリーらが参加、ルパート・ハインのプロデュース

    元GENESISのギタリスト、Anthony Phillipsによる78年作、ソロ2枚目。Rupert Hineがプロデュースを担当、ゲストに元KING CRIMSONのMichael Giles(DRUMS)、Mel Collins(SAX)、元CARAVANのJohn G.Perryを迎えて制作されています。内容は初期GENESISを彷彿させる繊細なギター・アルペジオが印象的なヴォーカル・アルバム。Peter Crossのアルバム・ジャケットの如く、メルヘンチックな世界観を楽しむことが出来ます。タメの効いたリズム、ジェントリーなヴォーカルの裏で様々な表情を見せるギター・アルペジオが美しく響く幻想的なアンサンブル。優しいメロディーを奏でるサックスも素晴らしい。Michael Gilesもクリムゾン時代の存在感と比べると大人しいですが、「Pulling Faces」ではアグレッシヴな叩きっぷりを堪能出来ます。ヴォーカルにフォーカスしている分、彼のメロディー・メイカーとしての才能がより浮彫になっています。プログレッシヴ・ロック・ファンのみならず、メロウな英フォークが好きな方にもおすすめです。

  • GURANFOE / SUM OF ERDA

    ギター主体のサイケデリックなプレイが持ち味の英テクニカル・インスト・プログレ、19年作

    2015年にデビュー、これまでに3作品をデジタル・リリースしている英国のプログレ・グループによる4thアルバム。サイケデリックなトーンでテクニカルに畳みかけるギターを特徴とするインスト・プログレを展開。ヴァイオリンも交えたふくよかでファンタジックなサウンドは初期YESを思わせますが、チェンバー風の緊張感あるパート、古楽をイメージさせるGENTLE GIANT風のパート、そしてOZRIC TENTACLESばりの疾走感でひた走るサイケデリックなパートなどが次々と現れる目まぐるしいアンサンブルに飲み込まれます。それほどの振れ幅を持ちつつ、終始英国らしい「気品」を失わない演奏がまた素晴らしい。GGファンにOZRICファン、そしてアメリカのDELUGE GRANDERなどがお好きな方にもきっと響くサウンドです!

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