2020年10月26日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ増田です。
フィンランドを代表するプログレ・グループWIGWAMに在籍した俊才ミュージシャン、ペッカ・ポーヨラのソロ初期3作品がめでたく紙ジャケで再発されました!
こちらは74年にリリースされた2nd。キレと叙情性を兼ね備えたカンタベリー・タッチのジャズ・ロックを基調としつつ、北欧らしいコロコロとしたファンタジックさ、そしてクラシカルな気品をめいっぱい散りばめた繊細な音世界が魅力。「カササギ鳥の一日」という童話的コンセプトの通り、絵本の中に迷い込んだような幻想性を味わえる名品です。
その他のタイトルについてはこちらをご覧ください♪
本日はそんなペッカに通ずる、繊細でメルヘンかつ気品たっぷりのプログレ作品をピックアップしてまいりました。どうぞお楽しみください!
元GENESISのギタリスト、クリムゾンのマイケル・ジャイルスやメル・コリンズも参加の78年ソロ作。浮遊感のあるギターとジェントルなヴォーカルをフィーチャーした温かみのある音世界が素晴らしく、まるでメルヘンなおとぎ話の世界へ誘われるかのようです。このジャケットも愛おしいですよね。
英国からもう一つ。王立音楽院卒の英才率いる中世音楽プログレ・グループによる74年2nd!アコギにハープシコード、リコーダー、バスーン…古楽器をフィーチャーし、牧歌性と格調高さを巧みに融合させたアンサンブルが絶品。
ペッカ・ポーヨラ作品に通ずる、ジャジーな切れ味と牧歌的ファンタジックさを兼ね備えた良グループがケベックのMANEIGE。SAMLAを思わせるアヴァンギャルドなチェンバー・パートもありつつ、終始愛らしくユーモラスな牧歌性を湛えていて良いなあ。
美旋律プログレの宝庫イスラエルでも最高峰と言えるミュージシャン3人が組んだバンド!神秘的なヘブライ語の響きとこの柔らかで芳醇なエキゾチズムをまとったサウンド。ずばりワールドクラスの大名盤。
新鋭からもご紹介!
このノルウェー新鋭、ポスト・ロック meets 初期キャラヴァン!?知的でシャープな演奏と70年代的な人懐っこいメロディを同居させるこのセンス、凄いです。WIGWAM好きにもオススメ!
CELESTEや初期マイク・オールドフィールドが好きならこの英国の19年作、オススメですよ~。ヴァイオリンやフルート、グロッケンが繊細かつ優美に織り重なってゆくチェンバー・アンサンブルは、息をのむ美しさ。
15年デビューのイギリス新鋭、19年作4th。牧歌的ファンタジックさとサイケデリックな酩酊感を兼ね備えたこのサウンド、例えるなら「GRYPHON×OZRIC TENTACLES」!一筋縄ではいかない作風ながら、所々に滲む英国らしい気品に笑みが零れます。
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イスラエルではかなり名の知れたミュージシャンでありコンポーザーの3人、Shlomo Gronich(イスラエルのアラン・ソレンティとして有名!)、Shem Tov Levy(SHESHETのフルート奏者!)、Shlomo Ydov(2010年現在でも活躍を続ける名SSW)によるスーパー・トリオ。イスラエル・プログレのNo.1グループとして知られていて、75年リリースの唯一作である本作は、SHESHETの唯一作と並んで人気の傑作。軽やかな変拍子によりめくるめく展開するアンサンブルと巧みなコーラス・ワークはGENTLE GIANTばり!地中海の空気が感じられる詩情豊かなパートも魅力的で、フルート、弦楽器、エレピ、アコギ爪弾きがタペストリーのように丁寧に重なり、美しいメロディを包み込むアンサンブルは、P.F.M.に比肩しています。GENTLE GIANTやCAMELなどブリティッシュ・プログレのファンからP.F.M.などイタリアン・ロックのファンの皆さま!ずばりこの作品は聴かなきゃ損です!素晴らしすぎる逸品!
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