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【10/22新譜追加】ドイツの新興レーベルPAISLEY PRESSのマニアックすぎるプログレ・リイシューを一挙ピックアップ!

2015年に運営を開始したドイツの新興リイシュー・レーベルPAISLEY PRESSをご存知でしょうか。

ある程度のマニアの方ですら存在を知らないのではないかという欧米各国の「ど」マイナープログレを発掘してきてはせっせとリイシューしてくれているありがたい注目レーベルなのです。

とは言え決して玉石混交というわけではなく、どの作品もクオリティは大変高いのがまた素晴らしいところ。
担当者のプログレ審美眼の確かさが窺えるラインナップとなっております。

それでは、ディープな探求をお楽しみください☆

【10/22追加】SUPPLY DEMAND & CURVE/SUPPLY DEMAND AND CURVE

まずは、直近入荷のこのアイルランド産グループをご紹介。
無名も無名だけど、カンタベリー・ロックやジェントル・ジャイアントを彷彿させる捻りあるセンスと圧倒的なテクニックで展開する極上ジャズ・ロック盤。どの曲も緻密に組み上げられた手工芸品のような完成度を誇っており、こりゃ素晴らし~!

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【イギリス】LEON PAUL-PHILLIPS/LONDON’S UNDERGROUND(1972)

ヒプノシス中屈指のインパクトを誇るホラーチックなジャケデザインでお馴染み、GREATEST SHOW ON EARTHのギタリストによる変名プロジェクトなんです。

ワイルドに歪んだトーンとタメの効いたフレージングがたまらないエレキと厚く鳴り響くハモンド・オルガンが痛快。

ソリッドに畳みかけるブリティッシュ・ハード・ロック必殺盤!

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【イギリス】BOTH HANDS FREE/BOTH HANDS FREE(1976)

50年代あたりのレトロSF映画のパッケージを思わせるダサジャケットがかえってマイナー・プログレ・ファンの心をくすぐる英ジャズ・ロック作。

ほう、マンダラバンドの2ndに参加するサックス奏者によるバンドなのかぁ。

クールなサックスのプレイを軸に繰り広げられるイギリスらしい幻想感と憂いを帯びたサウンドにやられます!

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【アイルランド】LIGHT/LIGHT(1978)

ジム・モリソン在籍バンドTHEMの一員として活躍し、後にアメリカに渡って活動もしたギタリストJim Armstrongを中心に結成されたアイルランドはベルファスト出身のグループ。

78年の唯一作。

タメの効いたメロウかつスリリングなオブリガードとリードプレイ、哀愁たっぷりのギターがさすがです。

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【オーストラリア】CHETARCA/CHETARCA(1975)

なんと南半球のオーストラリアに、オランダのTRACEやチェコのCOLLEGIUM MUSICUMばりのクラシカルなキーボード・プログレ・バンドが居たとは!

ツイン・キーボード編成のオーストラリア産プログレ・グループによる75年の唯一作ですが、マイナーながら、クラシカルなキーボード・プログレとしてかなり完成度高いです。

オススメ!

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【オーストラリア】CROSSFIRE/CROSSFIRE(1975)

なんとオーストラリアにもマハビシュヌやウェザーリポートばりのフュージョン系ロック・バンドが居たとは・・・。

たおやかさもあって、気持ちいい~。

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【ニュージーランド】AIRLORD/CLOCKWORK REVENGE(1977)

イングランドが『ガーデンシェッド』をリリースしたのと同じ77年に、南半球のニュージーランドにて、ジェネシスとイエスのエッセンスを同じく継いだこんな名盤というか迷盤が生まれていたとは・・・。

これは名づけて「大道芸プログレ」!

痛快!

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【オランダ】GAMMA/DARTS

「渋めのFOCUS」と言えるかもしれないメロディアスで技巧的なダッチ・ジャズ・ロックの逸品。

ジャズ/フュージョン/ハードロックを織り交ぜた自在なギタープレイもヤン・アッカーマンばりだし、舞うようなタッチでクールに音を刻むエレピのプレイも特筆。

内容は申し分ないんだけど、ジャケの酷さだけが惜しいんだよなぁ…。

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【オランダ】WAVE/WAVE(1972)

トラフィック(特にデイヴ・メイスン)やフェアフィールド・パーラーやピンク・フロイドのフォーク・ロックな楽曲あたりが好きなら、このオランダのマイナー盤は掘り出し物間違いなし!

マルチ奏者の2人によるデュオ・グループ。72年の唯一作。

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【オランダ】MIRROR/DAYBREAK(1976)

イエスやフォーカスや北欧のカイパが好きなら、このオランダのマイナー・グループには「おおっ」と前のめりになっちゃうはず!

女性Key奏者&ヴォーカル、サックス&フルート奏者を擁するオランダの5人組プログレ・バンド、76年唯一作。

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【オランダ】LETHE/LETHE(1981)

ジャケからプンプン臭ってくるプログレ秘宝臭。

さぁ、音の方はどうかと言うと・・・瑞々しい響きの管弦楽器、シャープに躍動するリズム隊、クラシックとジャズの両方の素養を感じさせるキーボード。

溢れるイマジネーション、たまらん・・・。

76年にイエスやフォーカスに通じるプログレ・ハードの名作『DAYBREAK』を残したMIRRORのギタリスト、ベーシスト、管楽器奏者が結成した、MIRRORの後継と言えるオランダのプログレ・バンド。81年の唯一作。

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【オランダ】MARAKESH/MARAKESH(1976)

なんとマイルド&メロウなんだろう。

木霊のような男女ヴォーカルのハーモニー、幻想的にたゆたうサックス、エモーション溢れるギターなど、すべてのパートが味わい深いです。

これはロマン溢れるシンフォニック・ロック秘宝だ・・・。

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【オランダ】SAGA/TO WHOM IT CONCERNS(1979)

もしもムーディー・ブルースに、スティーヴ・ハケットとピート・バーデンスが加入したら、って感じ!?

これはブリティッシュ・プログレ・ファンにはたまらん過ぎるダッチ・プログレ・マイナー盤!

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【フランス】MEMORIANCE/ET APRES…(1976)

アトールと同じEURODISCよりデビューしたもうひとつのフレンチ・シンフォ・グループによる76年デビュー作。

マイナーな作品ですが、ずばりアトール、アンジェ、モナ・リザあたりのフレンチ・ロックの名バンドにも一歩も引けをとらないと言って過言ではありません。

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【フランス】MEMORIANCE/L’ECUME DES JOURSE: D’APRES BORIS VIAN(1979)

70年代末に残されたフレンチ・シンフォの秘宝。

ジャケには秘宝感ないですが、奥ゆかしく叙情的なシンフォニック・サウンドはいかにもフランスならではで秘宝感ぷんぷん。

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【フランス】GIANT/GIANT

30名を超えるミュージシャンが演奏に参加した、フランス産ジャズ・オーケストラの傑作!

注目はのちにSANDROSEの一員として名作を残すギタリストJean-Pierre Alarcenの存在で、一聴して彼と分かるアーティスティックな感性を伴った緊張感あるプレーを披露していて必聴。

フランスらしい格調高さも垣間見れるものの、基本は技巧的に畳み掛けるアグレッシヴな攻めのサウンドが続いていく内容で、プログレ・ファンなら興奮しっぱなしのサウンドのはず!

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【フランス】PLAT DU JOUR/PLAT DU JOUR(1977)

サックスとキーボードの感じは『4th』『5th』あたりのソフト・マシーンですが、そこにぶつかっていく硬質なギターとリズムが実に強烈。

サックス奏者を擁するフランスのジャズ・ロック/アヴァン・ロック・バンド。77年の唯一作。

マイナーながら、ずばり傑作。

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【フランス】ALPHA RALPHA/ALPHA RALPHA(1977)

こんな作品まで存在したとは…。

タイ・フォンのキーボード奏者が結成したフレンチ・シンフォニック・ロック・バンド、77年の唯一作。

イマジネーションがめくるめくアンサンブルが持ち味で、独特な音の色彩感覚はいかにもフランス。

ゲスト・ヴォーカルとして、タイ・フォンのKhanh Mai、Tai Sinh、Jean-Jacques Goldmanが参加しているのも特筆。

フランスらしい魅力に溢れたシンフォニック・ロック傑作!

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【ベルギー】ABRAXIS/ABRAXIS(1977)

COSのメンバーだったKey奏者とベース奏者によるグループの77年唯一作。

爽やかに柔らかにたゆたうフルートを中心に、優美なエレピ、フィル・ミラー彷彿の繊細なギターが織りなすサウンドは、カンタベリーのナショナル・ヘルスやギルガメッシュに通じている印象。

カンタベリー・ミュージックをはじめ、COSやPAZOPなどベルギー・ジャズ・ロックのファンは必聴と言える名品。

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【スイス】WHIPPING POST/SO WE ARE

ブルース・ロックに荘厳なメロトロンって…合うの!?これが合っちゃうんですよね~。

さらにはエネルギッシュなフルートやサックスまで絡んできて、このスイスのグループ、かなり個性的っす!

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SICHER/SICHER

スイスのプログレと言ったらISLAND、DRAGONFLY、CIRCUSなどが有名ですが、こんなにも素晴らしいバンドが埋もれていたとは。

ずばりトレースmeetsキャメルと言えちゃう、クラシックの引用を巧みに織り込んだ優美かつキャッチーな音作りと、時に情熱的に畳みかけるツイン・キーボード主体のアンサンブルが特徴。

キーボード・シンフォ好きなら一聴の価値ありと言える逸品です☆

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【ベルギー】WOMEGA/A QUICK STEP(1975)

まるで初期シカゴとウィッシュボーン・アッシュとクレシダが合体したような感じ!?

ベルギー出身、ツイン・ギターに加え、ブラス&フルート奏者、キーボード奏者を含む7人組グループ、EMIより75年にリリースされた唯一作。

ずばりユーロ・ロック名作。

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【スペイン】MEDITERRANEO/ESTRECHAS CALLES DE SANTA CRUZ(1978)

70年代後半のスペイン頭部のバレンシアでこんなにも美しくセンチメンタルなシンフォニック・ロックが生まれていたとは。

特にギターの表現力、まるでギターを震わせているような感じで『ブロウ・バイ・ブロウ』でのジェフ・ベックを彷彿させるヴァイオリン奏法が見事です。

軽快なジャズ/フュージョン展開も抜群に決まってるし、これはグレイト!

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【スペイン】TABLETOM/MEZCLALINA(1980)

クリムゾンの『ポセイドンのめざめ』をジェスロ・タルがカヴァーして、そこにマイルス・バンドの面々が乱入したらこんな感じになるかも!

スペインのアンダルシアにこんな強烈なプログレ作品が生まれていたなんて…。。

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【スウェーデン】IBIS/IBIS

北欧らしい透明感のあるクールなジャズ・ロックを聴かせていたかと思ったら、突如マハヴィシュヌばりのスリリングなバカテク・アンサンブルが炸裂して仰天~!

特にギターはマクラフリンに通じる知的な凶暴さを持っており、ハード・ロックすれすれの所で切れ味鋭くヘヴィにのたうつプレイが圧巻です。

時おり挿入されるオリエンタルな旋律もセンス抜群な北欧ジャズ・ロックの秘宝盤!

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【スウェーデン】PANDORA/MEASURES OF TIME(1974)

イエスやジェネシスやグリーンスレイドやベガーズ・オペラあたりのファンは聴いていて、思わず笑みがこぼれてくること間違いなし。

このスウェーデンのバンド、マイナーだけど驚きのクオリティ!

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【スウェーデン】BIB SET/IT WASN’T MEANT TO HAPPEN(1969)

このヴォーカル、ジム・モリソンとスティーヴ・ウィンウッドの中間に位置するような感じで良いなぁ。

演奏は、フロイドや初期タンジェリン・ドリームみたいだし、ぬぬ、スウェーデンのグループによる69年作とは!

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【スウェーデン】SOUND EXPRESS/SOUND EXPRESS(1969)

ハード・ロック前夜の煙のような空気が充満する中で、鳴り響くハモンド・オルガンとファズ・ギター。

でも、スウェーデンらしく、ヘヴィさの向こうには透明なリリシズムも感じさせてグレイト。

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【デンマーク】AKROPOLIS/HALF A MILLION HOURS SYMPHONY

デンマークのジャズ・ロック・グループによる、「人の一生」をテーマにしたと思われる79年作。

ベースとなるのはゴリゴリ疾走する熱くハードなジャズ・ロックですが、フュージョン~フォーク~中世風味のクラシカル・タッチまで、
一曲の中でジャンルレスに展開していく変幻自在さも持ち合わせた実力派。

スタイルの多彩さとユニークさでは北欧のみならず、ユーロ・ジャズ・ロックでも屈指と言っていいかも!

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【デンマーク】IRON DUKE/FIRST SALVO(1974)

デンマークにこんな心躍るクラシカル・キーボード・ロック・バンドが居たなんて!

トレースやコレギウム・ムジカムあたりのファンはウキウキしちゃうはず。

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【デンマーク】IRON DUKE/GAMMEL DANSK(1977)

77年の2ndアルバム。

サウンドの印象は、グリーンスレイドとオランダのトレースを足して2で割り、EL&Pのエッセンスをスパイスで加えたような感じ!

やはりトレースやチェコのコレギウム・ムジカムなど、クラシカルなキーボード・プログレのファンは必聴でしょう。愛すべき逸品です。

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【デンマーク】HEAVY JOKER/HEAVY JOKER(1976)

聴いて頭に浮かんだコピーは「カイパ meets イル・ヴォーロ」。

高い演奏力に裏打たれたアンサンブルのキレ味と北欧産らしい流麗さ&透明感が味わえる、デンマーク発インスト・ジャズ・ロック!

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いかがでしたか?
これは一枚でも知っている作品があれば相当なプログレ・マニアと言えるレベルのディープさではないでしょうか。
気になる作品を見つけていただけたなら幸いです☆


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PAISLEY PRESSレーベル

  • LIGHT / LIGHT

    THEMで活躍したギタリスト率いるアイルランドのバンド、78年の唯一作

    ヴァン・モリソンのTHEMで活躍し、70年代にはアメリカにてドアーズやキャプテン・ビーフハートやザッパとも共演した名ギタリストJim Armstrongを中心に結成されたアイルランドはベルファスト出身のグループ。78年の唯一作。Jim Armstrongによるタメの効いたメロウかつスリリングなオブリガード&リードが魅力的なハード・ロック。ここぞでは、シン・リジーばりのツイン・リードも印象的。ハイ寄りの端正なヴォーカル、憂いあるメロディにもグッときます。

  • ALPHA RALPHA / ALPHA RALPHA

    タイ・フォンのメンバーがゲスト参加するなど、タイ・フォンの弟分と言えるバンドによる77年作、叙情派シンフォの名作

    タイ・フォンのキーボード奏者が結成したフレンチ・シンフォニック・ロック・バンド、77年の唯一作。ジャケットのイメージ通りのほの暗いスペーシーなトーンで鳴るシンセ。繊細なタッチとサステインの効いた幻想的なトーンが魅力のメロディアスなリード・ギター。そんなシンセとギターを中心とするスペーシーかつ幻想的なパートを軸に、アコギの軽やかなバッキングとパーカッションをフィーチャーしたP.F.M.「セレブレーション」ばりに躍動するパート、クラシカルなアコギの爪弾きと格調高いピアノによる「春」を想わせるパート、マリンバをフィーチャーしたドリーミーなパートをはさむなど、イマジネーションがめくるめくアンサンブルが持ち味です。独特な音の色彩感覚はいかにもフランス。ゲスト・ヴォーカルとして、タイ・フォンのKhanh Mai、Tai Sinh、Jean-Jacques Goldmanが参加しているのも特筆で、壮麗な多声コーラスも聴きどころ。フランスらしい魅力に溢れたシンフォニック・ロック傑作です。

  • SUPPLY DEMAND & CURVE / SUPPLY DEMAND AND CURVE

    アイルランド出身のプログレ/ジャズ・ロック・バンドによる76年唯一作、カンタベリー・ロックやジェントル・ジャイアントを彷彿させる捻りあるセンスと圧倒的なテクニックで聴かせる名盤!

    アイルランド出身、ギター、キーボード、ベース、ドラムの4人からなるプログレ/ジャズ・ロック・グループ、76年の唯一作。安定感あるリズムと流れるようなタッチのギター&エレピが紡ぐ端正なジャズ・ロックがベースとなっていますが、その音楽性は実に多彩。77年に唯一作を残した美声女性SSW、Rosemarie Taylorをフィーチャーしたカンタベリー・ロックに通じる柔らかくロマンチックな3曲目、GGのケリー・ミネアの作風を思わせる浮遊感あるプログレ・ナンバー、バグパイプ風のキーボードのプレイがカッコいいアイリッシュ風味香るテクニカル・ジャズ・ロックなど、バラエティに富みつつもどの曲も緻密に組み上げられた手工芸品のような完成度を誇っており実に素晴らしいです。ラストは初期GGのアルバムに入っていてもおかしくないほどの凝りに凝った展開とコーラスに彩られたナンバーでハイライトの一つ。底知れぬ技巧と捻りあるユニークな音楽センスを備えたグループによる名盤です。

  • ABRAXIS / ABRAXIS

    COSのメンバーを中心に結成されたベルギー産ジャズ・ロック・バンド、77年唯一作、これはカンタベリー・ファン必聴

    COSのメンバーだったKey奏者とベース奏者を中心に、WATERLOOやPAZOPやPLACEBOで活動していたフルート奏者、ギタリスト、ドラムにより結成されたベルギーの5人組ジャズ・ロック・バンド。77年の唯一作。爽やかに柔らかにたゆたうフルートを中心に、優美なエレピ、フィル・ミラー彷彿の繊細なギターが織りなすサウンドは、カンタベリーのナショナル・ヘルスやギルガメッシュに通じている印象。シャープでいてファンキーなグルーヴ感もあるリズム隊も特筆ものです。精緻かつダイナミズムもあるサウンドは、カンタベリー・ミュージックをはじめ、COSやPAZOPなどベルギー・ジャズ・ロックのファンは必聴でしょう。名品です。

  • MEMORIANCE / L’ECUME DES JOURSE: D’APRES BORIS VIAN

    ジェネシスやキャメル影響下のフランスのバンド、79年作2nd、叙情的なユーロ・ロック名作

    ジェネシスやキャメル影響下のメロディアスなサウンドが人気のフランスのシンフォニック・ロック・バンド。76年のデビュー作と甲乙つけがたく人気の79年作2ndで、フランスの作家ボリス・ヴィアンによるSF青春小説『日々の泡』をモチーフにしたコンセプト・アルバム。前作から、ドラムが代わり、キーボーディストが加わってツイン・キーボード編成となって録音されています。ラインナップの変化はプラスとなった印象で、シャープに引き締まったドラム、左右チャンネルから鳴らされてシンフォニックに広がりドラマ性を高めるキーボード・アンサンブルは特筆。スティーヴ・ハケットやアンディ・ラティマーを彷彿させる繊細なタッチのリリシズム溢れるギターは相変わらず絶品だし、奥ゆかしさがフランスらしいヴォーカルもまた魅力的だし、ジェネシスやキャメルのファンにはたまらない「詩情」と「ドラマ」に満ちています。マイナーながら叙情的なシンフォニック・ロックの名作です。

  • MEMORIANCE / ET APRES…

    アトールと同じEURODISCより76年にリリースされたデビュー作、フレンチ・ロックの名作

    フランスのシンフォニック・ロック・グループ。ATOLLと同じEURODISCレーベルから76年にリリースされたデビュー作。音の組み立てはスティーヴ・ハケットとスティーヴ・ハウからの影響を感じさせつつも、繊細なタッチのとろけるようなトーンや、歌うようにエモーショナルなチョーキングがオリジナリティを放つ魅惑的なギターを中心に、静かでいてドラマティックに展開していくフランスらしいアーティスティックなシンフォニック・ロックが印象的。ゴリゴリとアグレッシヴなベース、手数多くも安定感あるドラムによるリズム隊も素晴らしいし、なんとも幻想的にたなびくキーボードも良い感じ。端正かつマイルドで気品を感じる男性ヴォーカル、フランス語の流麗なメロディも絶品です。アトール、アンジェ、モナ・リザあたりのフレンチ・ロックの名バンドにも一歩も引けをとらないと言って過言ではないでしょう。名作です。

  • LETHE / LETHE

    オランダのシンフォニック・ロック・バンド、81年作、クラシカルかつプログレッシヴな逸品

    76年にイエスやフォーカスに通じるプログレ・ハードの名作『DAYBREAK』を残したMIRRORのギタリスト、ベーシスト、管楽器奏者が結成した、MIRRORの後継と言えるオランダのプログレ・バンド。81年の唯一作。小刻みなハイハットワークで軽やかに疾駆するドラム、ハイ・ポジションで動き回るベースによる躍動感いっぱいのリズムを土台に、クラシカル&ジャジーで洗練されたピアノのリード、粒立ちがよくハード・エッジでメロディアス&エモーショナルなギターのリードがめくるめくインスト・プログレが持ち味。優しくメロディを奏でるオーボエと格調高くリリカルなピアノによる穏やかな情景が浮かんでくるようなパートなど、溢れるイマジネーションも魅力です。フォーカスやフィンチのファンは必聴と言える逸品です。

  • TABLETOM / MEZCLALINA

    スペイン南部はアンダルシア出身のプログレ/ジャズ・ロック・バンド、ずばり秘宝と言える80年の名作

    スペイン南部はアンダルシア地方の地中海に面する都市マラガ出身のプログレ・バンド。80年の1stで、RCAからのリリースながらわずか600枚ほどがプレスされたのみの激レア盤。海外のレビュー・サイトでは、ゴング、ソフト・マシーン、チック・コリア、マイルス、ザッパ、そして、フラメンコの融合、と評されていましたが、なるほど言い得て妙。クリムゾンの『ポセイドンのめざめ』をジェスロ・タルがカヴァーして、そこにマイルス・バンドの面々が乱入したらこんな感じになるかも。バタバタと手数多くシャープ&タイトなジャズ・ロック・スタイルのドラム、動きまくるアグレッシヴなベースによるリズム隊を土台に、ギターが、猥雑なファズ・ギターからロバート・フリップ風の緊張感あるアルペジオまでダイナミズムをつけ、フルートが時にミスティックに、時に軽やかなフレーズで駆け抜け、ここぞではサックスがブイブイと炸裂する。熱情のアンダルシア・スタイルのヴォーカルも特筆で、オペラ・スタイルを持つバンコのジャコモへの、フラメンコ・スタイルからの回答といった感じ。雰囲気抜群のジャケのイメージ通りのプログレ/ジャズ・ロックの秘宝です。

  • IRON DUKE / GAMMEL DANSK

    デンマークのキーボード・プログレ・バンド、77年作2nd、クラシカルなキーボードが躍動する愛すべき逸品

    デンマーク出身のキーボード・プログレ・バンド、77年作の2nd。デビュー作からキーボード奏者2人が代わり、新たなツイン・キーボード編成で録音されています。サウンドの印象は、グリーンスレイドとオランダのトレースを足して2で割り、EL&Pのエッセンスをスパイスで加えたような感じ!?キース・エマーソンを彷彿させるスペーシーかつ攻撃的なフレーズあり、天へと真っ直ぐに登っていくようなクラシカルなフレーズあり、温かでファンタスティックなトーンのフォーキーなフレーズあり、ムーグやハモンドがこれでもかと躍動する、キーボード・プログレのファン歓喜の音が溢れています。引き締まったタイトなリズムから、R&Bなグルーヴで躍動するリズムまで、リズム・セクションの充実も特筆。ここぞでは、エレキ・ギターや激しいフルートをフィーチャーするなど、プログレッシヴなアレンジも見事です。ほぼインストながら、デンマークらしい朗らかなメロディ・ラインが散りばめられていて、最後まで一気に聴き通すことができます。デビュー作と並び、トレースやチェコのコレギウム・ムジカムなど、クラシカルなキーボード・プログレのファンは必聴でしょう。愛すべき逸品です。

  • SICHER / SICHER

    81年に自主制作リリースされた、TRACE+CAMELと言えるスイス産シンフォニック・ロックの逸品!

    81年に自主制作リリースされた、スイス産シンフォニック・ロックの逸品。TRACEとCAMELを合わせたような、クラシックの引用も多用し凛とした気品を保ちつつも情熱的に展開される、ツイン・キーボードを主体とするアンサンブルが絶品です。スイスと言えばISLANDやDRAGONFLY、CIRCUS当たりが知られますが、こんな素晴らしいバンドが存在したとはっ!

  • CHETARCA / CHETARCA

    ツイン・キーボード編成のオーストラリア産キーボード・プログレ・グループ、75年の唯一作、TRACEやCOLLEGIUM MUSICUMのファン必聴

    ツイン・キーボード編成のオーストラリア産プログレ・グループ、75年の唯一作。手数多く切れ味の鋭いドラム、ゴリゴリのトーンで疾走するリッケンバッカー(←おそらく)ベースによるスピード感あるリズム隊、そして、クラシカルかつR&B〜ジャズ的なグルーヴ感もあるピアノと透明感あるトーンの幻想的なキーボード・ワークが印象的で、端正かつジェントルなキーボード・プログレ・サウンドは、EL&PというよりオランダのトレースやチェコのCOLLEGIUM MUSICUMあたりを彷彿させます。気品のある伸びやかな男性ヴォーカル、フックに富んだ流麗なメロディもまた魅力的。マイナーながら、クラシカルなキーボード・プログレとしてこれはかなり完成度高いです。これはオススメ!

  • IRON DUKE / FIRST SALVO

    デンマークのキーボード・プログレ・バンド、74年のデビュー作、クラシカルなキーボードが躍動する名作

    デンマーク出身のキーボード・プログレ・バンド、74年のデビュー作。明るく華やかなトーンで広がるハモンド・オルガンとクラシカルなリードを奏でるムーグ・シンセを中心に、粒立ちの良いトーンの明瞭でメロディアスなギター、高音が際立ったゴリゴリとしたトーンでアグレッシヴにランニングするベースがめくるめく心躍るサウンドが印象的。ジェントルなヴォーカル、気品のある美しいメロディもグッときます。エドヴァルド・グリーグによる組曲「ペール・ギュント」をモチーフにした15分を超える大曲も聴きどころ。オランダのトレースやチェコのコレギウム・ムジカムあたりが好きなら間違いなく気にいるでしょう。クラシカルなキーボード・プログレの名作です。

  • PANDORA / MEASURES OF TIME

    スウェーデンのシンフォニック・ロック・バンド、74年唯一作、イエスやジェネシスやベガーズ・オペラを彷彿させる名盤

    スウェーデン出身、ツイン・ギター、Key奏者を含む6人組シンフォニック・ロック・バンド、74年リリースの唯一作。切れ味鋭くも端正なリズム・セクションをバックに、ハープシコードとピアノが格調高いフレーズを奏でるクラシカルなアンサンブルを土台に、北欧らしく粒立ちの良いトーンのギターが次々にメロディアスなリードを奏で、ここぞではツイン・リードで畳み掛け、さらに、ハープシコードとピアノも流麗なリードで続く、というドラマティック極まる演奏にグッときっぱなし。エモーショナルに歌い上げる力強くもメランコリックなヴォーカル、流れるように美しいメロディ(英詩)もまた特筆で、演奏も歌も日本人の琴線にビシバシと響いてきます。カイパに通じるところもありますが、彼らよりも陰影たっぷりで、ブリティッシュ的要素が強い印象。イエスやジェネシスやグリーンスレイドやベガーズ・オペラあたりのファンは聴いていて、思わず笑みがこぼれてくること間違いなし。これは驚きのグループ。名作です。

  • AIRLORD / CLOCKWORK REVENGE

    まさかニュージーランドにこれほどまでのプログレ・ハードが生まれていたとは!ジェネシスを受け継ぎつつも何とも奇天烈な迷盤!

    76年〜78年に活動したニュージーランド出身のプログレ・ハード・バンド、77年の唯一作。ピーター・ガブリエルにちんどん屋&サーカス風味を加えたような演劇的かつ素っ頓狂なヴォーカルがいきなり強烈。演奏もテープを早回ししてるようにえらく焦燥感たっぷりで、切れこむ変拍子のキメはジェントル・ジャイアントばりだし、エッジの立ったトーンで忙しなく動きまわるベースはイエスを土台にしつつも何だか違う方向に突き抜けちゃってるし、子供の声みたいなコーラスも奇天烈感たっぷりだし、イングランドが『ガーデンシェッド』をリリースしたのと同じ77年に、南半球にて、ジェネシスとイエスのエッセンスを同じく継いだこんな名盤というか迷盤が生まれていたとは・・・。これは名づけて「大道芸プログレ」!痛快なるプログレ・ファン必聴の一枚です。

  • MIRROR / DAYBREAK

    女性Key奏者&ヴォーカル、サックス&フルート奏者を擁するオランダの5人組プログレ・バンド、76年唯一作

    女性Key奏者&ヴォーカル、サックス&フルート奏者を擁するオランダの5人組プログレ・バンド、76年唯一作。太くもエッジの立ったトーンのリズムと粒立ちの良いキャッチーなリードがフォーカスを彷彿させるエレキ・ギター、ゴリゴリと疾走するベース、手数多くスピーディーに畳み掛けるドラム、そして、エネルギッシュなリズム隊&ギターと対照的に、涼やかなトーンのキーボード、流麗なフルートやサックス。そんな各パートが押しては引いてのせめぎあいを続ける「緩」「急」いっぱいのアンサンブルが持ち味です。イエスやフォーカスや北欧のカイパが好きなら「おおっ」となることでしょう。インスト中心ながら、時にハイ・トーンの女性ヴォーカルも入るのも特筆。ちょっとバタバタ感はいなめませんが、そのB級感がまた愛すべきところであり、リード・ギターをはじめ、リードはハッとするメロディに溢れています。

  • GIANT / GIANT

    SANDROSEのギタリストJean-Pierre Alarcen参加の72年作、重厚かつ華麗に畳み掛けるアーティスティックなジャズ・オーケストラ傑作

    イスタンブールに生まれ、十代でフランスに移住、以後フランスで音楽活動を続けてきたコンポーザー/アレンジャー/キーボーディストJanko Nilovic主宰によるジャズ・オーケストラの72年唯一作。30名を超えるミュージシャンが演奏に参加していますが、注目はSANDROSEで知られる名ギタリストJean-Pierre Alarcenが名を連ねていることでしょう。名手Andre Ceccarelliのグルーヴィーかつ鋭いドラミングを土台に、トランペットとトロンボーンによる重厚なブラス・セクション、滑らかに旋律を紡ぐサックス、熱っぽく渦巻くコーラス、そして一聴して彼と分かるアーティスティックな感性を伴った緊張感あるAlarcenのギターらが繰り広げるスリリングなアンサンブルがカッコよすぎます。時折アンサンブルの熱気を洗い流すかのように格調高いストリングスが入ったりするのも特徴的です。2曲目「Underground Session」は、アレンジはかなり異なりますが、SANDROSEの唯一作にも収録されたナンバー。フランスらしい格調高さも垣間見れるものの、基本は技巧的に畳み掛けるアグレッシヴな攻めのサウンドとなっていて、プログレ・ファンなら興奮しっぱなしのサウンドでしょう。重厚にして華麗なジャズ・オーケストラの傑作です。

  • SOUND EXPRESS / SOUND EXPRESS

    スウェーデン出身、ハモンド・オルガンが厚みのあるトーンで荘厳に鳴り響くヘヴィ・インスト・アート・ロック、69年デビュー作

    スウェーデン出身、オルガン兼ギター奏者とドラム兼ハーモニカ奏者によるデュオ編成、69年のデビュー作。ほの暗く厚みのあるトーンで荘厳に鳴り響くハモンド・オルガン、重く力強いリズム・セクションを中心とするヘヴィ・インスト・アート・ロック。曲によっては、歪んだトーンのサイケデリック&ブルージー&ヘヴィなギターが炸裂し、ハード・ロック前夜の煙のような空気が充満します。クラシカルなエッセンスを感じさせる曲では、ヘヴィに歪んだ音の向こうにある透明感あるリリシズムも印象的です。

  • SAGA / TO WHOM IT CONCERNS

    オランダのシンフォニック・ロック・バンド、ユーロ・ロックの秘宝と言える79年の唯一作

    オランダのシンフォニック・ロック・バンド、79年の唯一作。サウンドはずばり「もしもムーディー・ブルースに、スティーヴ・ハケットとピート・バーデンスが加入したら!?」って感じ。フォーキーなメロディ、朗らかでジェントルなヴォーカル、陰影を描くメロトロンなどはムーディー・ブルースを彷彿させながら、アンサンブルにはジェネシスやキャメルに通じるドラマティックさがあります。ハモンド・オルガンのクラシカルなキメとシャープなリズム・チェンジで緊張感を生むリズム隊との組み合わせはまるでジェネシスだし、ギターの繊細なアルペジオにムーグの柔らかなリードが乗るパートはキャメルを思い出します。ローカルなレーベルからのリリースで原盤は激レアのようですが、クオリティの高さは特筆もの。これはユーロ・ロックの秘宝と言える名作です。

  • MEDITERRANEO / ESTRECHAS CALLES DE SANTA CRUZ

    スペインはバレンシアのスパニッシュ・シンフォ/ジャズ・ロック・バンド、78年のデビュー作

    スペイン東部は地中海に面するバレンシアで結成されたスパニッシュ・シンフォニック・ロック・バンド、78年のデビュー作。一曲目のタイトル・トラックの何と物悲しく美しいこと!寄せては返す波のようにしっとりと奏でられるピアノ、一音一音をゆったりと紡ぐメロディアスなギター、そこにユニゾンであわせる陰影たっぷりのキーボード。ギターの表現力は特筆もので、まるでギターを震わせているような感じ。『ブロウ・バイ・ブロウ』でのジェフ・ベックを彷彿させるヴァイオリン奏法も見事です。ハイ・トーンのセンチメンタルな男性ヴォーカルも胸に迫るし、これは名曲だなぁ。柔らかなトーンのエレピや軽やかに奏でられるギターのアルペジオなど、フュージョン・タッチの歌ものなんか、イスラエルあたりのジャジー&ポップなバンドも彷彿させて素晴らしいし、12分を超えるラストでは、シャープなジャズ/フュージョン・ロックを軽快に聴かせるし、このバンドはグレイト!

  • AKROPOLIS / HALF A MILLION HOURS SYMPHONY

    デンマーク出身のジャズ・ロック・バンドによる79年作、フュージョン〜フォーク〜中世風味のクラシカル調まで多彩に展開するユニークな快作!

    デンマーク出身のジャズ・ロック・バンドによる79年作。人の一生をテーマにしたと思われるコンセプトアルバム。細かくタイトに刻むジャジーなリズム隊に、フルピッキングで熱く弾き飛ばすギター、七色にトーンを変化させ豊かな色彩感をもたらすシンセ、そしてやや暑苦しくパワフルに歌い上げるヴォーカルらによる、熱量ある骨太なジャズ・ロックを展開します。ハード・ロック的なスピード感で疾走するパートではエネルギッシュな盛り上がりを見せますが、スッと熱が引きアコースティックギターやフルート、ストリングス・シンセなどが甘やかに交歓するロマンチックなパートへ、そのしなやかな切り替えが実に見事です。更に面白いのが、上記のジャズ・ロックをベースとしながらも、滑らかなフュージョン・タッチ〜フォーク・タッチ〜中世風味のクラシカル・タッチまで、一曲の中でもジャンルレスにどんどん展開していくコロコロと表情豊かな演奏で、とにかく痛快。ユニークさではデンマークのみならず、北欧でも屈指と言っていい一枚!

  • CROSSFIRE / CROSSFIRE

    オーストラリアのジャズ〜フュージョン・ロック・バンド、75年デビュー作

    74年から83年の活動期間中に5枚のスタジオ作を残したオーストラリアの名ジャズ/フュージョン・ロック・バンド、75年デビュー作。軽快かつ流麗なギターのカッティング、緩急自在のリズム・セクション、そして、その上をたおやかに舞う管楽器のリード。清涼感たっぷりのフュージョン・ロックが魅力です。エレピとギターとベースによる高速ユニゾンなど、マハビシュヌやウェザー・リポートばりのテクニカルなパートでの切れ味も特筆。フュージョン系ロックのファンにオススメの快作です。

  • WOMEGA / A QUICK STEP

    ベルギー出身、ツイン・ギター、ブラス&フルート奏者を擁する雑食性プログレ・バンド、75年唯一作

    ベルギー出身、ツイン・ギターに加え、ブラス&フルート奏者、キーボード奏者を含む7人組グループ、EMIより75年にリリースされた唯一作。ブラス・ロックを彷彿させる逞しくもシャープなリズム・セクション、クラシックな気品もあるドラマティックに盛り上がるツイン・リード・ギター、英VERTIGOの作品群を彷彿させる流麗なフルートや淡いオルガン、そして、多声コーラスを交えて荘厳に盛り上がっていくヴォーカル&ハーモニー。まるで初期シカゴとウィッシュボーン・アッシュとクレシダが合体したような何とも魅惑的なサウンドが全編で繰り広げられていてビックリ。演奏は安定感抜群だし、変拍子のキメを織り交ぜながら忙しなく畳み掛ける展開もプログレッシヴだし、メロディもフックたっぷりだし、これは素晴らしい作品。ユーロ・ロック名作!

  • BIB SET / IT WASN’T MEANT TO HAPPEN

    スウェーデンのサイケ〜アート・ロック・バンド、69年唯一作

    スウェーデン出身のサイケデリック・ロック・バンド。69年の唯一作。ジム・モリソンとスティーヴ・ウィンウッドの中間に位置するような陶酔的でいてソウルフルなヴォーカル、深く沈み込むように鳴るハモンド・オルガン、R&Bの要素を感じさせつつも沈殿していくようなサイケデリック感たっぷりのリズム隊。ジミ・ヘンドリクスやトラフィックに通じるR&B〜サイケ感と、ピンク・フロイドや初期タンジェリン・ドリームあたりが頭に浮かぶ、内省と宇宙が同一化したような酩酊感とがあわさったサウンドはかなり完成度高いです。いかにも60年代末の空気をとらえたアート・ロック逸品。

  • HEAVY JOKER / HEAVY JOKER

    キレ味と流麗さが同居したデンマークのインスト・ジャズ・ロック・バンド、76年デビュー作

    デンマークのインスト・ジャズ・ロック・バンド、ポリドールから76年にリリースされたデビュー作。聴いて頭に浮かんだコピーは「カイパ meets イル・ヴォーロ」。カイパに通じる北欧らしい幻想性やリリシズムに加え、イル・ヴォーロを彷彿させる清涼感あるフュージョン・ロック風味があって、このバンドはいいなぁ。シャープかつ手数多く引き締まったリズム・セクションをはじめ、テクニックも特筆だし、キレ味と流麗さが同居したアンサンブルも見事。これは名作です。

  • BOTH HANDS FREE / BOTH HANDS FREE

    後にマンダラバンドに参加するサックス奏者が在籍する英ジャズ・ロック・バンド、76年唯一作

    マンダラバンドの2ndに参加するサックス奏者Phil Chapmanや、後にセッション・ミュージシャンとして数多くの名ジャズ・プレイヤーと共演するドラム/パーカッション奏者のDave Hassellが在籍したイギリスのプログレ・バンド。76年唯一作。時にパーカッションをフリーフォームに叩いては空間を埋め、時にタイト&シャープなドラミングでアンサンブルを引き締めるリズムを土台に、スペーシーかつメロディアスなエレピのバッキングが色彩を放ち、その上でサックスが流麗なリードを次々にキメていくスタイルのジャズ・ロックが持ち味。サックスとキーボードがミニマルなキメのフレーズを炸裂するところは、ソフト・マシーン『6th』あたりのサウンドも彷彿させます。

  • LEON PAUL-PHILLIPS / LONDON’S UNDERGROUND

    GREATEST SHOW ON EARTHのギタリストによる変名プロジェクト、72年の唯一作

    GREATEST SHOW ON EARTHのギタリストGarth Watt-Royの変名プロジェクト。72年の唯一作。ワイルドに歪んだトーンとタメの効いたフレージングがたまらないエレキ・ギター、キレのあるリズム・チェンジで攻撃的なダイナミズムを生むリズム隊、厚く鳴り響くハモンド・オルガン。ソリッドなブリティッシュ・ハード・ロックの快作です。オール・インストで爆走!ソロ・パートはディープ・パープルばりにスピーディー!

  • GAMMA / DARTS

    オランダのジャズ・ロック・グループによる74年作2nd、渋めのFOCUSと言えるかもしれないメロディアスで技巧的なジャズ・ロック名盤

    70年代前半に活動したオランダのジャズ・ロック・グループによる74年作2nd。俊敏なリズムに乗って、派手に弾きまくるオルガンとスリリングで技巧的なギター、渋くむせぶブラスらが丁々発止で繰り広げるスタイリッシュなジャズ・ロック・アンサンブルが炸裂!のっけからかなりカッコいいです。2曲目からはややジャズ要素が強めですが同郷FOCUSへの意識を感じさせるメロディアスなナンバーが続きます。ジャズ・ロックと言うと無骨で硬質な印象を持ちがちですが、このバンドはフュージョン的な軽やかさとどこかお洒落な感覚が備わっていて、伸びやかで洗練されたサウンドがとても心地いいです。ギターはジャジーに抑えたプレイを主としますが、ここぞという場面ではハードに切り込む熱いプレイで圧倒し振れ幅自在。このへんは少しヤン・アッカーマンを彷彿させるかも知れません。舞うようなタッチでクールに音を刻むエレピのプレイも特筆です。これほどのバンドが埋もれていたとは驚き!ジャケの酷さが勿体無いですが、中身は絶品ジャズ・ロック。これは名品です。

  • WHIPPING POST / SO WE ARE

    まるでクリムゾンの『ポセイドンのめざめ』meets ウィッシュボーン・アッシュと言えるスイス産プログレの隠れ名品

    78年から80年までの活動期間に3枚のアルバムを残したスイスのグループ、80年作の最終作。ALLMAN BROTHERSの曲から拝借したであろうグループ名の通り、ギターにはブルース・ロックの残り香を感じますが、このバンドが面白いのは、ユーロ・ロックらしい幻想性や寂寥感に満ち溢れているところ。ひっそりとたなびくように鳴るキーボード(メロトロン?)、初期クリムゾンを彷彿させるアヴァンギャルドなサックスやフルート、マイケル・ジャイルスからの影響を強く感じるタイト&メロウなドラム、そして、物悲しいヴォーカルとリリカルなメロディ。まるでクリムゾンの『ポセイドンのめざめ』『リザード』 meets ウィッシュボーン・アッシュって感じ!?辺境プログレらしい奥ゆかしさもたっぷりなユーロ・ロック&プログレの隠れた名品です。

  • PLAT DU JOUR / PLAT DU JOUR

    フランスのジャズ・ロック〜アヴァン・ロック・バンド、77年作

    サックス奏者を擁するフランスのジャズ・ロック/アヴァン・ロック・バンド。77年の唯一作。サックスとキーボードの感じは『4th』『5th』あたりのソフト・マシーンですが、ギターとリズム・セクションが実に強烈で、その組み合わせが個性的。硬質なトーンで音を叩きつけるように鳴らされるリズム・ギター、重くタイトで力感たっぷりなリズム隊、そして、ダダイズム感たっぷりに無意味な叫びを続けるヴォーカル。何というテンション。ソフト・マシーンをはじめ、クリムゾン『太陽と戦慄』のファンはまず驚くはず。これはずばり傑作。

  • MARAKESH / MARAKESH

    マイルド&メロウなロマン・プログレを聴かせるオランダのバンド、76年の唯一作

    オランダのプログレ・バンド、原盤は激レアとされる76年の唯一作。神秘的でフォーキーなパートと、夢想的にたなびくハモンド・オルガンや沈み込むようなトーンのスペーシーなムーグをフィーチャーしたジャジー&プログレッシヴなパートとが織りなす、オランダらしいマイルドな幻想サウンドが印象的。木霊のような男女ヴォーカルのハモり、幻想的にたゆたうようなサックス、ここぞでエモーションを解き放つエレキ・ギターなど、なんとも味わい深いです。ロマン溢れるシンフォニック・ロックの秘宝と言えるでしょう。

  • WAVE / WAVE

    オランダのバンド、72年唯一作、トラフィック(特にデイヴ・メイスン)が好きならチェック是非!

    オランダ出身、マルチ奏者の2人によるデュオ・グループ。72年の唯一作。ふくよかなリズム隊を土台に、豊かなトーンの端正なアルペジオから高速の単音リードまで卓越したアコースティック・ギターが要となり、クラシックの素養を感じさせるピアノをはじめとするキーボードが気品を添えるアンサンブルが印象的。クラシカルな格調高さとサイケ・ポップ的なキャッチーさとが同居したフックに富んだメロディとジェントルなヴォーカル&ハーモニーも絶品です。テクニック、メロディ・センスともにハイ・レベルで、トラフィック(特にデイヴ・メイスン)やフェアフィールド・パーラーやピンク・フロイドのフォーク・ロックな楽曲あたりが好きなら気にいるでしょう。ポップな楽曲は、キャパビリティ・ブラウンあたりも彷彿。ニッチ・ポップのファンもチェック是非。歌詞は英語です。

  • IBIS / IBIS

    スウェーデンのジャズ・ロック・グループ、74年1st、北欧らしいクールなプレイとマハヴィシュヌばりの熱量みなぎるプレイを自在に行き来する、ユーロ・ジャズ・ロックの名品

    キーボード/ギター/ベース/ドラムという4人編成のスウェーデン出身ジャズ・ロック・グループによる74年デビュー作。シャープでキレの良いクールな表情とファンキーなノリを合わせ持ったジャズ・ロックを基本としますが、突如牙をむくように荒々しいギターとキーボードが熱量高く畳み掛ける、マハヴィシュヌ・オーケストラばりの緊張感みなぎる超絶技巧アンサンブルが炸裂したりと、油断ならないスリリングなサウンドが持ち味。特にギターはマクラフリンに通じる知的な凶暴さを持っており、ハード・ロックすれすれの切れ味鋭くヘヴィにのたうつプレイが圧巻です。時おり挿入されるオリエンタルな旋律もセンス抜群。これぞユーロ・ジャズ・ロックの隠れた名品。

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