2014年4月14日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: 日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
週末は、ここ埼玉県寄居町から群馬県の方へと車を45分ほど走らせたところにある醤油・味噌・豆腐の蔵、ヤマキ醸造の蔵祭りに行った後、「桜山公園、ただいま満開」の看板を目にして、ふと行ってみることに。
5kmほど上った山の上にある公園で、行ってはじめて知ったのですが、合計1万本の桜が植えられているそうです。
駐車場からさらにプチ登山で、頂上に着いた時には足がプルプルでしたが、山の頂上から見下ろす桜の木々の眺めは壮観でしたよ~。
さてさて、入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
試聴用の動画とともに、関連する特集記事やジュークボックス・コンテンツやニッチな中古リストをご紹介してまいります。
試聴しながら、みなさまにとってぴったりの一枚をお探しください。
本日も世界のロックをカケハしてまいりますよ~。
まずは、近年続々と優れた作品がリリースされている新鋭アヴァン・プログレ・シーンから3枚ピックアップいたしましょう。
ユニヴェル・ゼロやプレザンなどRIO系の他、キング・クリムゾンのDNAを受け継いだ、暗黒さ、強度ともにレッドゾーンを振り切るなんとスペインの新鋭!世界中で称賛されたことも頷ける00年代アヴァン・プログレ傑作!
映像喚起的な艶やかな演奏とダークでテンションみなぎる演奏との落差。こりゃとんでもないチェンバー・ロックと思ったら、ベラルーシのグループの2013年作なのか・・・。ベラルーシってどこだ・・・。
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ここ最近の新譜を見ていると、チェンバー・ロック/アヴァン系ジャズ・ロックの充実ぶりが凄い!最近リリースされた注目の作品をピックアップいたしましょう。
米東海岸のギタリストが、近現代クラシックやフリージャズを素材にアカデミックかつアヴァンギャルドなギター・ミュージックに仕立てた2013年の意欲作!
週末に売れたプログレ新鋭作から3作品をピックアップいたしましょう。
まずは、NHK-FMプログレ三昧で放送された一躍注目バンドとなったこちらから!
プログレ、ジャズ、メタル、民族音楽に何でもありなんですが、すべてを「必然」に響かせる音楽偏差値の高さ。インドネシア、恐るべし。
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NHK-FMの『プログレ三昧』でDISCUSが取り上げられ、プログレ・ファンにとって注目すべきエリアとなったインドネシア。DISCUSにも勝るとも劣らない硬派かつイマジネーション溢れるジャズ・ロック/プログレの名作が続々と届いておりますので、ピックアップ!
メロトロンの洪水や沈むようなキーボードによる重厚さ、アコギやフルートによるリリシズム。P.F.MやMUSEOばりのダイナミズムと緻密さを聴かせる06年の傑作!
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HOSTSONATEN、FINISTERRE、LA MASCHERA DI CERAを率いて次々の傑作をリリース。90年代以降のイタリアン・ロック・シーンを牽引する天才と言って過言ではないFabio Zuffanti関連作を特集!
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70年代のプログレにはコンセプトアルバムの名作が数多く存在しますが、新鋭だって負けていません。今回は新鋭プログレ・バンドによるコンセプト作品をナビゲートいたします☆
カケレコなら、「イタリア」の「プログレ新鋭」に絞って、中古をチェックできますよ~。在庫も豊富。人気順でそうぞ!
ヴィンテージなシンフォニック・ロックへの愛情を、ポスト・ロックを通過した音響的アプローチで包み込んだエモーショナルかつ透明な音世界。このアルゼンチンの新鋭、す、すごい。
「南米」の「プログレ新鋭」で中古をチェックいたしましょう!
ここからは、ユーロ・ロックのリイシュー盤をピックアップいたしましょう。
まずは、人気の旧ユーゴ・プログレから!
まるでバンコの格調高さとオザンナの土着の荒々しさとが同居したような旧ユーゴ産プログレ名作!
70年代初期の旧ユーゴにもこんなにも痺れるハード・ロック・バンドが居たとは・・・。サバスばりのヘヴィネスあり、ツェッペリンばりのスピード感あり、フロイドばりのメロウネスもあったり、良いバンドです。
ジェスロ・タルばりにフルートが吹き荒れたり、イ・プーもびっくりの美メロバラードを聴かせたり、キャパビリティ・ブラウンばりのニッチ・ポップがあったり、このルーマニアのグループ、良い!
腕時計を宇宙服のように見立てたジャケ!秘宝臭ぷんぷんですね!音の方も東欧ならではの独特な翳りに覆われていて雰囲気ばつぐん。旧ユーゴ屈指のプログレ名作!
中古CD棚から「東欧・ロシアのプログレ」をピックアップいたしましょう。人気順でどうぞ!
スペイン、ドイツとピックアップしてまいりましょう。
スパニッシュ・ジャズ・ロックの最高峰ICEBERGや「スペインのTANGERINE DREAM」とも形容されるシンセ・ユニットNEURONIUMへの参加、そして「スペインのCAMEL」ことGOTICとも深い関わりをもつセッション・ギタリストによる79年ソロ作!
ドイツのジェネシス・フォロワー屈指の名作ですね。イントロのメロトロン、まるでジェネシス「Watcher Of The Skies」!クラシカル&リリカルなパートが美しいですねぇ。
世界のジェネシス・フォロワー作を中古CDでゲットしたい?カケレコならおやすいご用です。人気順でどうぞ!
キャメルにアニー・ハズラムが参加したようなグループをドイツに発見っ!
ドイツと言えば、ジャーマン・ハードも魅力的ですよね~。
ツェッペリンやジェフ・ベック・グループやスプーキー・トゥースなど、ブルースを起点にしたソリッドなハード・ロックが好き? でしたら、このドイツのハード・ロックのグループ、聴き逃したら損ですっ!
ここからは、英米のリイシュー盤をピックアップいたしましょう。
この作品、超マイナーですが、これぞブリティッシュと言える陰影とくすんだトーンがたまらないんですよね。ここまで聴いてれば、立派な英ロック・マニア!
ニッキー・ホプキンスのソロの叙情的なナンバーが好きなら、このニッチな英SSWにグッときちゃうはず。元マンフレッド・マン(チャプターIIIも)の名手なのに、この知名度の低さ・・・。ニッチ・ポップ・ファンはずばり必聴!
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過小評価されている英国のソングライター&ヴォーカリストの一人と言えるでしょう。MANFRED MANNで活躍したMike Huggの72年作1stソロ『Somewhere』と73年作2ndソロ『Stress & Strain』をピックアップ!
愛すべき70s大英帝国ポップの中古CDコーナーはこちら!
オールマン・ブラザーズ・バンドの弟分で、74年にカプリコーン・レーベルからデビューしたグループと言えば?ゴキゲンなサザン・ロック名作ですね!
ヒプノシスのジャケも痛快!オールマン・ブラザーズでお馴染みのカプリコーン・レーベル発ながら英国的陰影を持ったハード・ロック逸品!ウィッシュボーン・アッシュか!という感じの哀愁のツイン・リード炸裂っ!
ヒプノシスがデザインした作品を中古棚からピックアップ!
カプリコーンからのでデビュー作で、サザン・ロックのヌケの良さを軸に、ウェストコースト・ロックの爽やかなポップ・フィーリングもあって、ボストンに通じるハード・ポップさもあって、こりゃ最高!
イアン・ギランのプロデュースで知られるJERUSALEMが改名したグループの未発表音源集だって!? UFOなどに通じるキャッチーで疾走感溢れるハード・ロックはハイレベル!
ブリティッシュ・ハード・ロックの中古CDをカケレコ人気順に並べると?
イアン・ギランの代わりに、ザ・フーのヴォーカル、ロジャー・ダルトリーがもしディープ・パープルに入っていたら、こんな音だったかな!?
こ、この英女性ヴォーカリストは、マイナーだけどキャロル・グライムスやヴィネガー・ジョーのエルキー・ブルックスあたりに負けてない!?突き抜けるソウルフルなヴォーカルとまばゆい管弦楽アレンジが見事なグルーヴィーチューンぞろい!
気怠さとメロウネスが紫煙の如く立ち昇る、暗黒で艶のある極上ブルース・ヘヴィ・サイケ!歌詞もサバス影響下、サタニックに埋め尽くされてます!
北米サイケの中古CDを人気順にすると?
マッスル・ショールズの名ミュージシャン/プロデューサーによる米SSW/スワンプの大傑作と言えば? サザン・ソウル・シーン屈指のソングライターとしての風格。そして、腕利きの猛者たちによるいぶし銀の演奏。生涯の一枚だなぁ。
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マッスル・ショールズ録音作、マッスル・ショールズにゆかりのあるソングライターやセッション・マンのソロ作など、R&Bやソウルなど米南部のルーツ・ミュージックの芳醇な香りに包まれた名作をここに特集いたします。
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ブルース〜R&B、ゴスペル、カントリーなど、アメリカのルーツ・ミュージックを見つめなおし、ロックのダイナミズムとともに鳴らした芳醇なサウンド、米スワンプ・ロック/ルーツ・ロックを特集。
ルーツ・ロックの新鋭もピックアップ!
オールマンのブッチ・トラックスの甥で、「デレク&ザ・ドミノス」から名付けられた天才ギタリスト、デレク・トラックス率いるグループ。デュアン・オールマン、クラプトン、ライ・クーダーにも比肩するソングライティング&ギターが炸裂した09年傑作!
ラストは、ブラジルのポップなサイケ・リイシュー盤をピックアップ!
妖艶な女性ヴォーカル、所々で牙をむく凶暴ファズ、ファニーな浮遊系シンセが織り成す、カラフルでちょっぴりヘヴィなブラジリアン・サイケ・ポップ!後期ムタンチスのメンバーも在籍。
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
60年代から南部アラバマはマッスル・ショールズのフェイム・スタジオでソングライター&プロデューサーとして活躍したミュージシャン、73年作の1stソロ。心に染みるソウルフル&メロウなヴォーカル、流麗なメロディ、芳醇なギター、しっとりとメロディを包むホーン・セクション。サザン・ソウル・シーン屈指のソングライターとしての風格と、腕利きの猛者たちによるいぶし銀の演奏が光る、味わうほどに味の出る生涯の一枚!米SSW/スワンプ屈指の大傑作です。
インドネシア出身のプログレ・グループ。ヴァイオリン奏者、フルート&サックス奏者、透明感ある女性Voを含む8人組。名作1stに比べ、アヴァン・ロック度、メタル度が増した印象。ただ、美しいストリングス・シンセをフィーチャーしたシンフォニックなパートや、アコギとフルートが美しい静謐なパートなども健在。アレンジの振幅が爆発的に増し、アンサンブルの強度も格段にアップ。何でもありの音楽なんですが、バタバタした感じは一切無く、構成が見事で、すべてを「必然」に響かせています。うーむ、凄すぎるぞインドネシア!
ドイツらしい神秘性とナチュラルに澄み切った世界観で聴かせるクラシカル・シンフォニック・ロックバンドの82年デビュー作。ピアノを中心にしたアコースティックな雰囲気と、CAMELに負けず劣らずな叙情的なギター、ピンポイントで楽曲に彩りを添えるサックスが印象的な好作ですが、最も特筆すべきはAnnie Haslam系の女性ソプラノボーカルMarion Weldertの存在であり、そのアコースティックなバンド・アンサンブルも相まって、RENAISSANCEが引き合いに出されるのは必至。非常にクオリティーの高いジャーマン・シンフォニックロックの名盤です。
72年に結成された旧ユーゴは現セルビアのベオグラード出身のハード・ロック・トリオ。旧ユーゴ最初期のハード・ロック作品と言われる73年に国営レコード会社のPGP-RTSよりリリースされたデビュー作。左CHでエネルギッシュにかきむしられるリズムギター、右CHで爆音を轟かせてアグレッシヴに疾走するベース、中央でシャープなリズムを刻むドラム、そして気だるいヴォーカル。ソリッド&ハード・エッジなパートから一転、エコーに包まれサイケデリックなコーラスパートへと切り替わったと思うと、またもや突如ギターがキレのある早弾きで突っ走る!オープニング・ナンバーからこれは痺れます。ハードなナンバーだけでなく、アコギアルペジオに夢想的なヴォーカルが乗るピンク・フロイドばりに幻想的なナンバーも魅力的。サバスやツェッペリンのファンはもちろん、サイケ・ハードのファンにもオススメの好グループです。
オールマン・ブラザーズ・バンドのオリジナル・メンバー、ブッチ・トラックス(ds)の甥で、1999年からはオールマンにも加入した天才ギタリスト、デレク・トラックス(デレクという名はデレク&ザ・ドミノスから)が94年に結成したグループ。2009年作の6thアルバム。オープニング・ナンバーから痺れまくり!第二期ジェフ・ベック・グループもびっくりのファンキーなグルーヴとエモーション、そこに豪快かつセンシティヴに炸裂するスライド・ギター。それにしても、ギターの瑞々しさときたら凄いです。音の圧倒的な躍動感。これを聴いて腰が揺れないブルース・ロック〜サザン・ロックのファンは居ないでしょう。2曲目以降も、ブルースやソウルやファンクを飲み込んで、現代的なセンスで増幅して吐き出した豊潤なルーツ・ロックを土台に、若き日のライ・クーダーばりにワールド・ミュージックを咀嚼した浮遊感あるサウンドを聴かせたり、70年代のフロリダ、LA、ウッドストックをつないだような強力なルーツ・ロックが印象的。これは素晴らしすぎるアルバム。ブルース〜サザン〜ルーツ・ロックのファンは必聴の名作。
ペーパーケース仕様、ボーナス・トラック2曲、定価2520
盤質:全面に多数傷
状態:良好
帯無
帯無、盤に研磨跡あり
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