2014年1月17日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: 日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
最近ちょっと太り気味なのですが、昨日も飲み会の後、深夜にラーメン&餃子&ハイボールいってしまいました。
寒くて滞りがちのランニングもしっかりやらないとだなぁ。3キロを週に3回走ることを目標にしているのですが、しっかりやらねば。
寒いのは嫌ですが、寄居の星空はなかなか綺麗ですし、テクニカルなジャズ/フュージョン・ロックなんか聴きながら走ると、本当気持ち良いんですよね!今日は走るぞ!
さてさて、昨日入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
今日もプログレ、ロック、ジャズ・ロック、サイケ、ハード・ロック、フォークなどジャンルを横断して世界のロックをカケハしてまいります。
まずは、最近個人的に力を入れているズール系作品からピックアップ。「ユーロロック周遊日記」の方でも取り上げておりますので、あわせてチェックください。
元マグマのヨシコ・セファーとフランソワ・カーンによる名グループ。非西洋的な調性でバーバリックに牙をむくインタープレイと奔放な女性スキャット。マグマ・ファミリー(ZEHUL系)の中でも屈指の強度を誇る名作ですね!
【関連記事】
クリスチャン・ヴァンデをはじめとする初期マグマ人脈のサイド・プロジェクト、UNIVERIA ZEKT『Unnamables』をピックアップ!
マグマ直系の往年の名作、新鋭をリリースしている注目のレーベルがSOLEIL ZEHUL。1枚ピックアップいたしましょう。
深遠な女性ヴォーカルとほの暗く静謐なアンサンブルが印象的なZEUHL系グループ。緩やかに展開する物語に添うように、徐々にダイナミックに、徐々に肉感的に変容していくアンサンブルは圧巻!
フランスのジャズ・ロックと言えば、この作品も人気です。
え!? ゴングよりデビュー早いの? このフランスのジャズ・ロック・グループ、恐るべし。
カンタベリーの影響を受けたユーロのグループの中でも筆頭と言えるのが、オランダのSUPERSISTER!最近、当時のライヴ音源が発掘されCD化されました。人気ですよ~。
カンタベリーの影響を受けたユーロのグループの中でも筆頭と言えるのが、オランダのSUPERSISTER!70年代初期のラジオ/TV放送用音源集が発掘!
カンタベリーの名手達による現役バンドもご紹介いたしましょう!
デリヴァリーやイン・カフーツのベース率いる現役ジャズ・ロック・バンドで、全面参加したフィル・ミラーのギターやっぱいいなぁ。リチャード・シンクレアも1曲参加して変わらぬ歌声を聴かせていて必聴ですよ~。
最近、カケレコが力を入れているバルセロナ産ロック「ライエターナ・ミュージック」。そのシーンが誇るギタリストToti Solerの作品が多数入荷いたしました。一番人気がこちら!
スペインはバルセロナが誇るギタリストと言えば?まばゆく爪弾かれるスパニッシュ・ギター、ブズーキなど民族楽器やクラリネットやフルートなど管楽器による地中海/アラブ・フレイヴァー。これぞ地中海ロック!
【関連記事】
70年代にスペインでおこったロック・ムーヴメント「Musica Laietana ライエターナ・ミュージック」を特集!
「地中海ロック」と括れば、バルセロナとイスラエルが結ばれますね。イスラエルが誇る「地中海ロック」の傑作がこちら!
グレッグ・レイクが発見したのが、P.F.M.じゃなくて、こっちだったら、勢力図は変わっていたかも?
【関連記事】
SHESHETやKTZAT ACHERET(NO NAMES)をはじめ、ジャズをベースにした洗練された演奏と巧みなポップ・センスがブレンドしたまばゆい音楽の宝庫、イスラエルを大特集!
さぁ、ここからは新鋭プログレをピックアップ。
一枚目は、オーストリア出身でフランス在住、11歳の時にスティーヴ・ハケット『Voyage of the Acolyte』に感動し、その後、ジェネシス、イエス、スーパートランプなどプログレの他、ウェザー・リポート、パット・メセニーなどジャズ/フュージョン、モーツァルト、サティなどクラシックから影響を受けながら自身の音楽を深めていったマルチ・ミュージシャンによる2013年デビュー作!
親しみやすくファンタスティックで、音響感覚にも優れていて注目ですよ~。
マルチ・ミュージシャンつながりで、アメリカの新鋭をピックアップ!
煌びやかなトーンで天空を突き刺すような伸びやかなバッキングからコロコロと躍動感いっぱいに早弾くソロまで技巧的かつ歌心に溢れたキーボードを中心とするシンフォニック・ロック。
クラシカルかつスペーシーなアンサンブルに、柔らかな歌声の親しみやすいヴォーカルとファンタスティックなメロディ・ラインがくっきりと浮かび上がる心温まる逸品です。
マルチ・ミュージシャン新鋭と言えば、今最も注目されているのがオランダのこちら!アーティスト・インタビューの是非!
オランダのマルチ奏者による12年作、これがムーン・サファリばりの流麗で躍動感あるアンサンブルに、ジェネシス/キャメルを受け継ぐ夢見るようなロマンティックさが加わった絶品シンフォ作なんです。この一曲目、試聴是非っ!
【関連記事】
注目のプログレ新鋭の魅力に迫る「アーティスト・インタビュー」企画。近年続々とメロディアスな名作がリリースされているオランダのプログレ・シーンの中でも特にその才能に注目が集まるコンポーザー&マルチ・インストゥルメンタル奏者のCHRISことChristiaan Bruinにインタビュー。
オランダのメロディアスなシンフォ新鋭と言えば、このグループも人気です。
CAMEL/GENESISを宿すファンタジック・アンサンブルが、まるで丘陵地帯を旅するかのような起伏を演出するドラマチック・プログレ。そこに寄り添う切々とした女性ヴォーカルも素敵だなぁ~
ジェネシスのDNAを継ぐバンドと言えば、本家イギリスのこのバンドも大人気。「プログレ三昧」でもオンエアされましたね!
現在の英プログレ界最高峰と言うべき実力派バンド、13年新作!70年代英プログレ譲りの薫り高き叙情がアンサンブルいっぱいに広がる、温かみのあるマイルドなヴィンテージ感が素晴らしすぎる一枚ですっ!
ここからは、世界のニッチ・ポップをディープにセレクトしましょう。
まずは英国から!
クイーンばりのドラマティックなコーラスが素晴らしい、って、あれ、クイーンの1stよりリリース先じゃん!?
なんとドイツにもニッチ・ポップが!
卑猥なマネキン・ジャケにして、この気品と実験精神に満ちたサイケ・ポップ!ジャーマンならではの幻想美もあって、こんなマジカル・ミステリーなサイケ・ポップがドイツにもあったのね!
な、な、なんとハンガリーにも!
ディープに英サイケを探求したって? なら、これはどうだ!ちょっと反則技だけど、ハンガリーのグループがDECCAスタジオで録音し英のみでリリースされた作品!レイト60sファン必聴ですよ!
お次はアメリカ!
後にスティーリー・ダンの作品にも参加する名セッション・ギタリストのElliott Randall在籍のニューヨーク出身の男女混成バンドなんですが、素っ頓狂なジャケの通りのお洒落チンドン屋ポップサイケ!
サイケデリックなフォークを1枚ピックアップいたしましょう。
サイケ・フォーク・マニアはチリのKISSING SPELLはご存知ですよね?んでは、その後継グループは?これがもうドリーミーで素晴らしいんです☆
長らく廃盤でしたが、新たにリイシューされ、ロングセラー中の人気リイシュー盤!
フロイドのリリシズムはこの人が居ればこそですね。「虚空のスキャット」「Summer 68」が好きなら、このソロ作もまた涙ものです。
【関連記事】
ピンク・フロイドのKey奏者、リチャード・ライトの活躍が光る楽曲TOP10を米「ULTIMATE CLASSIC ROCK」が発表したのでシェア。
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの1枚が見つかれば幸いです。
言わずと知れたPINK FLOYDのキーボード奏者。78年のソロ・デビュー作。『狂気』収録の「虚空のスキャット」での静謐でリリカルで格調高いピアノ、『原子心母』収録の「Summer 68」でのゆったりとたうたうようなヴォーカルとメロディ。PINK FLOYDのそれらの楽曲や、彼の作るメロディやヴォーカルが好きな方は間違いなく気に入るサウンドがここにあります。サックス&フルートのMel Collins、ギターのSnowy Whiteなどバックの演奏も絶品。フロイドの作品のような強靱さや存在感こそありませんが、柔らかな叙情美に包まれた心地良い名作。
イスラエルではかなり名の知れたミュージシャンでありコンポーザーの3人、Shlomo Gronich(イスラエルのアラン・ソレンティとして有名!)、Shem Tov Levy(SHESHETのフルート奏者!)、Shlomo Ydov(2010年現在でも活躍を続ける名SSW)によるスーパー・トリオ。イスラエル・プログレのNo.1グループとして知られていて、75年リリースの唯一作である本作は、SHESHETの唯一作と並んで人気の傑作。軽やかな変拍子によりめくるめく展開するアンサンブルと巧みなコーラス・ワークはGENTLE GIANTばり!地中海の空気が感じられる詩情豊かなパートも魅力的で、フルート、弦楽器、エレピ、アコギ爪弾きがタペストリーのように丁寧に重なり、美しいメロディを包み込むアンサンブルは、P.F.M.に比肩しています。GENTLE GIANTやCAMELなどブリティッシュ・プログレのファンからP.F.M.などイタリアン・ロックのファンの皆さま!ずばりこの作品は聴かなきゃ損です!素晴らしすぎる逸品!
72年にドイツVERTIGOからリリースされた傑作2nd『IMPRESSIONS ON READING ALDOUS HUXLEY』で知られるジャーマン・サイケ・グループ。Dicky Tarrach(ex.RATTLES)、Herb Geller(ex.CLIFFORD BROWN GROUP)といった多国籍なメンバー構成。本作は、70年にPOLYDORからリリースされた彼らのデビュー作。実験的でアヴァンギャルドな印象の強い2ndからも随所で垣間見ることのできる、彼らの非凡な「ポップ・センス」が全面に押し出されたサイケ・ポップ作。華やかなホーン・アレンジ、美しいハーモニー、奇跡的なメロディ、そしてジャーマンならではの悪戯っぽい実験/ユーモアと、凝った音響処理。時代的にはちょっと前後しますが、「英米のサイケ・ポップなんかに負けらんねえぞ」といった挑発的な姿勢が、サウンドにもジャケットにも顕れているような気がします。ジャーマン・サイケの印象を覆すとも言える、ハイクオリティなサイケ「ポップ」作。
フランスのジャズ・ロック・グループ、70年作の1st。手数多く軽快なドラムと動き回るベースによる疾走感溢れるリズム隊を土台に、ギターがテンションいっぱいにカッティングを刻み、フルートやサックスがエネルギッシュに炸裂!シリアスなだけでなく、ユーモアも盛り込むなど、ソフト・マシーンやヘンリー・カウなどカンタベリー勢からの影響大。まだゴングが1stをリリースしていない70年ということを考えると、恐るべしな作品。北欧のサムラに通ずる痛快さもあり。カンタベリーのファンは必聴の名作です!
スパニッシュ・ジャズ・ロックの名グループOMのギタリストでありスペインを代表するギタリストであるToti Solerによる77年にEDIGASA傘下のZELESTEよりリリースされた4thソロ。前作までは基本、スパニッシュ・ギター一本のインストでしたが、本作では、パーカッションやブズーキなど民族楽器やクラリネットやフルートなど管楽器も取り入れ、地中海フレイヴァー/アラブ・フレイヴァーいっぱいのサウンドを聴かせています。チェンバー・ロック的な静謐な楽曲から、管楽器とスパニッシュ・ギターがたおやかに舞う伸びやかな楽曲まで、これぞ地中海ロックといえるサウンドが素晴らしい逸品。
オーストリア出身でフランス在住、11歳の時にスティーヴ・ハケット『Voyage of the Acolyte』に感動し、その後、ジェネシス、イエス、スーパートランプなどプログレの他、ウェザー・リポート、パット・メセニーなどジャズ/フュージョン、モーツァルト、サティなどクラシックから影響を受けながら自身の音楽を深めていったマルチ・ミュージシャン。2013年デビュー作。温かでいてシャープで歌心に溢れたドラムを土台に、フュージョンタッチのたおやかなアコギや陽光に包まれたような音色のキーボードが温かに空間を広げ、エレキが繊細なタッチで一音一音を丁寧にリリカルに紡ぐ。親しみやすくファンタスティックなアンサンブルに心温まります。ポップ感覚に優れたちょっと鼻にかかったハートウォームな歌声とハーモニーも印象的。ピンク・フロイドに通じる音響感覚やフュージョン/ワールドミュージック的なアコースティック感覚も特筆で、プログレにとどまらない多彩な音楽的エッセンスを取り込んだイマジネーション豊かな逸品です。
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!