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VELVET UNDERGROUND『White Light/White Heat』から巡る世界のアンダーグラウンド・ロック探求ナビ

VELVET UNDERGROUND『White Light/White Heat』を出発点に、他の作品へとカケハしながら、世界のアンダーグラウンド・ロックをレコメンドしてまいりましょう。

『White Light/White Heat』は、VELVET UNDERGROUNDが68年にリリースした2ndで、アンディ・ウォーホールの元を離れたバンドの真のデビュー作とも評される作品。

ルー・リードと、実験音楽家ジョン・ケイルの2人の才能がぶつかりあった一触即発の、というか、もう既に爆発してしまっているような、凄まじく緊張感みなぎるアヴァンギャルド・ロックを全編で展開。

特に17分を超える「シスター・レイ」は、ギターアンプを通して歪ませたオルガンとフリーキーなファズ・ギターが狂気のノイズを奏でるアンダーグラウンド・ロックの礎と言える名曲。

VELVET UNDERGROUND『White Light/White Heat』 – 「Sister Ray」

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ビートルズが『サージェント・ペパーズ』をリリースして楽観的・開放的なサイケデリック・ムーヴメントに湧くロンドンやアメリカ西海岸を横目に、ニューヨークにおいてこれほどまでに虚無的で内向的なサウンドが鳴らされていたとは。

1stに比べると2ndを聴いたリスナーはかなり少なくなると思いますが、ロックの歴史における重要度、そして完成度において1stに勝るとも劣らない一大傑作ですよね。

ニューヨークで生まれたアンダーグラウンド・ロックは、サイケデリック/ヒッピー・ムーヴメントが掬えなかった社会や個人の深層の闇とともに世界に波及。

まずは、渡米してジョン・ケージら前衛音楽家とも交流したミュージシャン、イルミン・シュミット率いるドイツのバンド、カンをピックアップ!

70年にリリースされた2nd『Soundtracks』から14分を超える「Mother Sky」をどうぞ!

CAN『Soundtracks』 – 「Mother Sky」

無機的でいてグルーヴ感もみなぎるビート、エモーションを排して即物的に叩きつけられるようなギターやベースやキーボード。

構成によるドラマを否定し、ミニマルなフレーズの繰り返しによる恍惚へと到達する原始的/呪術的なサウンドに痺れます。

ヒッピーのダモ鈴木が加入してからの一作目で、彼の瞑想的なヴォーカルも印象的。

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次は、オランダのOUTSIDERS。

ガレージ/ビート・バンドとして67年にデビューしたバンドが68年にリリースした2nd。

凄まじいギターのフィードバック音・・・。

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドと同時代にこんな作品がオランダに生まれていたとは。

OUTSIDERS『CQ』

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なんとイタリアにもアンダーグラウンド・ロックが誕生したんです!

3作品をピックアップいたしますよ~。

LE STELLE DI MARIO SCHIFANO『Dedicato A…』

イタリアの画家マリオ・スキファノのプロデュースの元、ミラノ出身の若手ガレージ・バンドが67年に残したイタリア最古のアンダーグラウンド・ロック作品。

マリオ・スキファノは渡米してアンディ・ウォーホールのファクトリーにも通っていたようで、まさにヴェルヴェット・アンダーグラウンドのイタリア版と言えるでしょう。

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THE GROUP『Feed-Back』

まさかイタリアに、ドイツのカンへの回答と言うべきグループが居たとは!

あのイタリア映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネがジャズやシュールレアリズムやミュージック・コンクレートなどアンダーグラウンドな実験音楽に呼応して結成したバンドGRUPPO DI IMPROVVISAZIONE NUOVA CONSONANZAが、ロックをより指向し、THE GROUPの変名でリリースした70年作!

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BRAEN’S MACHINE『Underground』

もういっちょイタリア映画音楽の巨匠によるアンダーグラウンド・ロック作品をご紹介。

イタリア映画音楽のマエストロの一人ピエロ・ウミリアーニが設立したレーベルLIUTOからリリースされた71年作。

映画音楽のミュージシャンによる覆面バンドで、バンドを率いるのはなんと、あの巨匠エンニオ・モリコーネとは幼なじみだったというイタリア映画音楽の名作曲家アレッサンドロ・アレッサンドローニで、プロデュースは、ピエロ・ウミリアーニという豪華さ。

それでいてサウンドは、ファンキー&グルーヴィーなリズム隊、ミニマルなシンセ、グルグルと渦巻くファズ・ギターが彩るアンダーグラウンド・ロック!

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ラストは、ギター&ヴォーカルの水谷孝が率いる日本のラディカル・ロック・バンド、裸のラリーズ!

虚無的なフィードバック音の洪水から立ち上る一片のロマンティシズム・・・。

LES RALLIZES DENUDES『Flightless Bird (YODO-GO-A-GO-GO)』

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いかがでしたか?
思いもしなかった作品と出会ったり、新たなジャンルの扉が開いたり、みなさまのロック探求のワクワクに少しでも貢献できれば幸いです。

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