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【カケレコンピ】ダブル・キーボードで聴かせるプログレの名曲!

カケレコ・ユーザーの皆さん、こんにちは!

カケレコの豊富な新品・中古在庫から、お題にフィットする楽曲でコンピレーション・アルバムを作ってしまおうという、

名付けて「カケレコンピレーション」!

ルールはとっても単純。

記事公開の時点で、新品もしくは中古盤がストックしてある作品から選ぶこと。

ただし、常に在庫があるとは限りませんので、気になった作品はお早めに手に入れてくださいね。

というわけで記念すべき第1弾は、「ダブル・キーボードで聴かせるプログレの名曲」でカケレコンピ!


Track 1 : BANCO DEL MUTUO SOCCORSO / Traccia (1972年作『Banco Del Mutuo Soccorso』収録)

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記念すべきカケレコンピ第1弾の1曲目は、イタリアン・プログレの代表格、BANCO DEL MUTUO SOCCORSOの「Traccia」です!

ダブル・キーボード編成の魅力を端的にお伝えするには、もってこいの楽曲ではないでしょうか?

Vittorio Nocenzi(オルガン)とGianni Nocenzi(ピアノ)の兄弟による息の合ったシンフォニック・サウンドを、是非お聴きください。


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Track 2 : BIGLIETTO PER L’INFERNO / Confessione (1974年作『Biglietto Per L’Inferno』収録)

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2曲目もイタリアから、BIGLIETTO PER L’INFERNOの「Confessione」です!

ヘヴィー・プログレとして有名なグループですが、実はダブル・キーボード・グループだったんです。

ラウドなエレキ・ギターに張り合うダブル・キーボード・サウンドがカッコいい!


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Track 3 : EPIDAURUS / Silas Marner (1977年作『Earthly Paradise』収録)

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3曲目はドイツから、EPIDAURUSの「Silas Marner」をお聴きください!

EPIDAURUSは、ダブル・メロトロン・グループとして有名ですが、つまりはダブル・キーボード・グループです。

しかも彼らはギターレス編成で、キーボーディストのひとりがアコースティック・ギターを兼任。

オルガン、メロトロン、アナログ・シンセなどによって編み上げられるシンフォニック・ロックは、自主制作とは思えないクオリティー!


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Track 4 : GREENSLADE / Pilgrims Progress (1974年作『Bedside Manners Are Extra』収録)

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4曲目はブリティッシュ・プログレから、GREENSLADEの「Pilgrims Progress」です!

COLOSSEUMのキーボーディストDave Greensladeと、SAMURAIのキーボーディストDave Lawsonのダブル・キーボードですね。

GREENSLADEもEPIDAURUSと同じで、ギターレスのグループ。

メロトロンとエレクトリック・ピアノを弾いているのがDave Greenslade、オルガンやアナログ・シンセサイザーを弾いているのがDave Lawsonです。


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Track 5 : STERN COMBO MEISSEN / Die Flucht (1978年作『Weisses Gold』収録)

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5曲目はドイツ、しかも旧東ドイツのバンドですね、STERN COMBO MEISSENの「Die Flucht」を聴いてみましょう!

STERN COMBO MEISSENは、ダブル・キーボードな上にドラマーも2人いるという、すごい編成のグループ。

錬金術をテーマにした壮大な組曲となった78年の『Weisses Gold』は、何度聴いてもやっぱり名盤!

バンド名を「STERN MEISSEN」と短くした80年作『Reise Zum Mittelpunkt Des Menschen』も、やはりダブル・キーボードがドライブするスペーシーなシンフォニック・ロックで素晴らしいですが、皆さんはどちらがお好みですか?


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Track 6 : ET CETERA / Tandem (1976年作『Et Cetera』収録)

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6曲目はカナダのケベック圏から、GENTLE GIANTフォロワーとして著名なET CETERAの「Tandem」です!

本家GENTLE GIANTはマルチ・プレイヤー揃いの超絶技巧集団でしたが、ET CETERAもキーボーディストDenis Chartrandがフルートやサックス、ヴィブラフォンまでプレイします。

そして、もうひとりのキーボーディストMarie Bernard Pageが、オンド・マルトノ (Ondes Martenot)という珍しい電気楽器を弾いています。

オンド・マルトノはフランスの楽器で、見た目は鍵盤楽器ですが鍵盤の手前に「リボン」というワイヤーがあり、鍵盤と使い分けて演奏します。

この曲では、オンド・マルトノの音色が終盤あたりから聴こえてきますよ!


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Track 7 : TERPANDRE / Anne-Michaele (1980年作『Terpandre』収録)

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先ほどドイツのダブル・メロトロン・グループEPIDAURUSをご紹介しましたが、フランスのダブル・メロトロン・グループもお忘れなく!

7曲目は、TERPANDREの「Anne-Michaele」をどうぞ!

アコースティック・ピアノを重心に、クラシカルに折り重なるメロトロンのフルートやストリングスがロマンティックですね。

実はTERPANDREもEPIDAURUSと同じで、自主制作で本作をリリースしたそうですが、素晴らしい完成度です。


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Track 8 : BLUE MOTION / Stonehenge (1980年作『Blue Motion』収録)

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Patrick Morazを輩出したスイスからは、BLUE MOTIONがベースレスのダブル・キーボード編成!

CIRCUSのドラマーFritz HauzerとキーボーディストStephan Ammannが、キーボーディストStephan Ammannと共に結成したトリオです。

ベースがいないって、なかなかすごいですよね。

しかも、本作はたった2日間でレコーディングしたというから驚きです!


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Track 9 : IL VOLO / La Canzone Del Nostro Tempo (1974年作『Il Volo』収録)

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再びイタリアに戻り、9曲目はIL VOLOの「La Canzone Del Nostro Tempo」をどうぞ!

IL VOLOは、FORMULA TREのキーボーディストGabriele LorenziとギタリストAlberto Radiusが新たに結成したバンドです。

Gabriele Lorenziはオルガンやストリングス・キーボード、モーグ・シンセサイザーなどを担当し、もうひとりのキーボーディストVince
Temperaはフェンダー・ローズ(エレクトリック・ピアノ)やクラヴィネットなどをプレイしているようです。

ダブル・キーボード・グループは、こういった役割分担も、とっても大事なはず。

テクニカルなエレクトリック・ピアノに加えてストリングス・キーボードのロング・トーンが空間を埋めていくアプローチは、ダブル・キーボードならではですね!


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Track 10 : LATTE E MIELE / Opera 21 (1976年作『Aquile E Scoiattoli』収録)

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ラストはやはりイタリアから、LATTE E MIELEの「Opera 21」に締めてもらいましょう!

LATTE E MIELEといえば72年の『Passo Secundum Mattheum』と73年の『Papillon』が有名ですが、そちらはキーボード・トリオ編成。

76年の3rdアルバム『Aquile E Scoiattoli』ではドラマー以外のメンバーが入れ替えられ、ダブル・キーボード編成に生まれ変わっています。

ストリングス・キーボードを弾き倒すテクニカルなシンフォニック・ロックが、とっても華やか!


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いかがでしたか?

プログレッシヴ・ロックでは一般的にアルバム単位での評価が多くなりますが、「カケレコンピ」ではテーマに基づく1曲に絞ってご紹介します。

今回は「ダブル・キーボードで聴かせるプログレの名曲」を聴いていきましたが、上でご紹介したアーティスト以外にも、イギリスのRARE BIRD、イタリアのLOCANDA DELLE FATE、同じくイタリアのIL BARICENTRO、スウェーデンのATLAS、アルゼンチンのPABLO EL ENTERRADOR、オーストラリアのALEPH、アメリカのHAPPY THE MANなどなど、素晴らしいダブル・キーボード・グループたちを発見しました。

皆さんも是非、こういった楽器編成に着目してプログレ作品を聴いてみてください。

もしかしたら、新たな発見や素晴らしい作品との出合いがあるかもしれませんよ!

さて、「カケレコンピ」にはボーナス・トラックも付いています!

Bonus Track : KOTEBEL / Post Ignem (2017年作『Cosmology (宇宙論)』収録)

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スペインの新鋭ダブル・キーボード・グループ、KOTEBELの「Post Ignem」です!

新鋭のプログレ・バンドにも、ダブル・キーボードという個性は脈々と受け継がれているんですね。

1曲目でご紹介したBANCO DEL MUTUO SOCCORSOはダブル・キーボードの兄弟でしたが、KOTEBELのキーボーディストCarlos Plaza VegasとAdriana Plaza Engelkeは父娘!

彼らの2017年作『宇宙論』は、カケレコ・レーベルから国内盤もリリースされていますので、是非チェックしてみてください!

それでは、また次回の「カケレコンピレーション」でお会いしましょう!


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