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とめどない哀愁と荒ぶる情感が渦巻く、新旧イタリアン・ヘヴィ・シンフォ選!

スタッフ佐藤です。

イタリアのプログレ・バンドODESSAが13年ぶりに放った3rdアルバム『L’ALBA DELLA CIVILTA』、OSANNAなどの往年のイタリアン・ヘヴィ・シンフォが持っていた膨大なエネルギーとエモーションを今一度感じさせてくれる傑作に仕上がっていました。

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今回はそんなイタリアン・ヘヴィ・シンフォに注目して、新旧の名作たちをご紹介したいと思います。

「ヘヴィ」と聞くと歪んだギターが登場するゴリゴリと激しい演奏をイメージしますが、ヘヴィ・シンフォの場合はむしろ荘厳な楽曲表現、緩急激しい曲展開が生み出す「重厚さ」を指していると言えます。

とめどない哀愁と荒ぶる情感が渦を巻く、ダイナミズムと熱気に溢れた名作たちをどうぞお楽しみ下さい!

OSANNA / PALEPOLI

まずはイタリアン・プログレの中でも指折りの名作と言えるこの73年作。

イタリアらしい叙情性とアグレッシヴなフリー・ジャズ、エキゾチックかつ呪術的なエッセンスが高次元で結びついた、おどおどろしいながらも神秘的な作品ですよね。

これぞイタリアン・ヘヴィ・シンフォを象徴する作品と言えるでしょう!

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CERVELLO / MELOS

そんなオザンナ「パレポリ」と双璧をなすイタリアン・ヘヴィ・シンフォの最重要作ですね。

メロトロン以外のキーボードは使用されておらず、生々しい出音のエレクトリック・サックスと激しく畳みかけるギターが絡み合うタイトで肉感のある演奏が印象的。

ギリシャ神話をモチーフにした、退廃美と妖艶さが渦巻く傑作!

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MUSEO ROSENBACH/ZARATHUSTRA(1973)

イタリアでメロトロンと言えば、落ち着いた方ならCELESTE、そして荒ぶってる方ならこのバンドでしょう!

重厚なまでの聴き応えをもたらす轟々たるメロトロン、牙をむくように狂暴なアンサンブル、激しさの中に悲哀を秘めた存在感抜群のヴォーカル、そして強烈なまでの叙情性!

何もかもが圧倒的です・・・。

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IL BALLETTO DI BRONZO / YS

鬼才Gianni Leone率いるバンドの代表作2nd。

ハード・ロックの流れを汲む狂暴なギターやテクニカルなリズム隊が繰り出す変拍子に、クラシカルなピアノやチェンバロ、メロトロンが乱れ飛ぶ・・・狂おしくも「美」を感じさせるアンサンブルには震えが来ます。

イタリアン・ヘヴィ・シンフォの中でも芸術性の高さはダントツ!

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SEMIRAMIS/DEDICATO A FRAZZ(1973)

なんと当時全員10代のグループによる唯一作なのですが、こちらもイタリアン・ヘヴィ・シンフォ史に名を残す名盤。

多少粗削りではあるものの、最初から最後まで怒涛のエナジーが充満したパフォーマンスは圧巻の一言。

これはもう緊張感という点ではクリムゾンにも比肩しちゃってますね!

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RACCOMANDATA RICEVUTA RITORNO/PER…UN MONDO DI CRISTALLO(1972)

上記の作品群と比べると知名度は落ちるものの、忘れちゃいけないのがこの一枚。

シアトリカルなヴォーカルを伴って荒ぶるハードなパートと幻想的でフォーキーなパートとの落差によって、ダイナミックかつ緊張感たっぷりに聴かせる構成力の高さが特筆ものです。

オザンナ「パレポリ」やムゼオ・ローゼンバッハに先んじた、元祖イタリアン・ヘヴィ・シンフォの傑作!

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BIGLIETTO PER L’INFERNO/BIGLIETTO PER L’INFERNO

この作品も上のRRRと同系統と言える、振幅激しい曲構成が魅力のイタリアン・ヘヴィ・シンフォ名盤。

暴力性みなぎるヘヴィ・パートと哀感に満ちた叙情パートが織りなす、起伏豊かでドラマ性に満ちた展開が素晴らしい!

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ここからは、そんな往年のイタリアン・ヘヴィ・シンフォ作品に影響を受け生まれた現代のヘヴィ・シンフォ注目作を取り上げたいと思います!

まずは、冒頭でも紹介したこの作品!

ODESSA/L’ALBA DELLA CIVILTA

23年の活動でたった3枚というBOSTONばりの寡作っぷりなのですが、その1枚1枚が驚異の完成度なのだから何も文句はありません。

22年リリースのこの3rdアルバムは、オザンナ好きに今一番オススメしたい作品!

フルートやハモンドも導入した、アグレッシヴかつ祝祭感も香り立つこれぞイタリア!なドラマチックなサウンド、もう素晴らし過ぎます…。

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このイタリア新鋭No.1グループの20年作も、伊ヘヴィ・シンフォの傑作でしたね!

LA MASCHERA DI CERA/S.E.I. (FROM SEPTEMBER 18TH / DAL 18 SETTEMBRE)

7年の沈黙をエネルギーみなぎるヘヴィ・シンフォによって破った、現伊プログレの雄による20年作6th!

ヘヴィに唸るベースと硬質なドラムがゴリゴリと突き進み、邪悪さが滲むオルガンがスリリングに疾走する嵐のようなヘヴィ・シンフォにオープニングからいきなり圧倒されます。

嵐が過ぎ去ると、雄大に沸き上がるシンセとメロトロンをバックにフルートが切なく美旋律を紡ぐ堂々たる王道イタリアン・ロックへと着地。

この冒頭3分間でMUSEOやBANCOなど往年の伊プログレ・ファンなら歓喜に震えること必至!

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TAPROBAN/STRIGMA

キーボード奏者がフルートも吹き、ベースとギターが兼任する編成のキーボード・トリオの2013年作。

この狂おしく鳴り響くメロトロンやムーグ、凄まじい音圧だな・・・。

EL&P、バンコ、イル・バレット・ディ・ブロンゾに影響を受けた現代ヘヴィ・シンフォの重要作!

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IL BACIO DELLA MEDUSA/SEME(2018)

04年にデビューしたイタリアの新鋭なのですが、オザンナを始めとする往年のイタリアン・ヘヴィ・プログレにHR色を加えたような、強烈なエネルギーが渦巻くサウンドがとにかく圧倒的!

この1曲目、とにかく試聴してみてください…。

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PROMETHEO/D’UN FUOCO RAPITO D’UN GIOVANE UOMO D’UN AMORE INSENSATO

ムゼオやイル・バレット・ディ・ブロンゾなど往年のイタリアン・ヘヴィ・シンフォの空気をそのまま詰め込んだような、ヴィンテージ感溢れる重厚なアンサンブルがたまらない!

ダークで緊張感みなぎる楽曲はもちろん、エモーショナルなヴォーカルが瑞々しいメロディを歌い上げる叙情的な楽曲も絶品です♪

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とめどない哀愁と狂おしいまでに荒ぶる情感が渦を巻くイタリアン・ヘヴィ・シンフォの世界、ご堪能いただけたでしょうか。
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    イタリアン・ヘヴィ・シンフォニック・ロックを代表する衝撃作、73年リリース

    CITTA FRONTALEを母体に、Danilo RusiciとElio D’annaを中心に結成され、呪術的なサウンドとほの暗い叙情でトップバンドへと登りつめたイタリアのへヴィー・プログレッシブ・ロックグループの73年3rd。彼らの最高傑作として名高い本作は、彼らの個性である呪術的な暗鬱とした音楽性、圧倒的なサイケデリアを描く音像、そして過剰なへヴィネスを内包したギター、サックスが先導するフリー・ジャズ路線のアプローチが高次元で融合したイタリアン・プログレッシブ・ロックを代表する名作であり、おどろおどろしいながらも神秘を感じさせる傑作です。

  • SEMIRAMIS / DEDICATO A FRAZZ

    弱冠16歳の天才ミケーレ・ザリッロが率いた伊ヘヴィ・シンフォ・バンド、73年リリースの唯一作にして傑作!

    リリース当時、全曲の作曲を手がけているMichele Zarrilloは若干15歳であり、他メンバーも全員10代であったと言うイタリアのへヴィー・シンフォニック・ロックグループの73年唯一作。変革する社会に対応できなくなったひとりの人間をコンセプトに掲げたトータル・アルバムとなっており、バタバタと暴れるリズム・セクションに荒々しいギター・ワーク、そしてクラシカルなアンサンブルを聴かせるキーボードがイタリアらしい熱気を伝えます。強引に引っ張り変化する展開や多少荒削りで垢抜けない雰囲気は感じるものの、当時の彼らの年齢を考えれば若々しいエネルギーが暴走するサウンドは非常に魅力的なものであり、起伏に富んだスリリングな作品と見ることが出来るでしょう。

  • TAPROBAN / STRIGMA

    EL&P、バンコ、イル・バレット・ディ・ブロンゾに影響を受けたイタリアのキーボード・トリオ、2013年作4th、メロトロンやムーグが狂おしく鳴り響くヘヴィ・シンフォ快作

    96年にローマで結成、キーボード奏者がフルートも吹き、ベースとギターが兼任する編成のキーボード・トリオ。2013年作4th。EL&P、バンコ、イル・バレット・ディ・ブロンゾなどに影響を受けたようですが、なるほど、キーボードが豪快に鳴らしながら邪悪に畳みかけるヘヴィ・シンフォ・パートと流麗なフルートをフィーチャーした叙情的なパートとがめくるめくダイナミックな展開が圧巻。それにしても、ヘヴィなパートの音圧はすさまじく、前のめりに疾走するドラム、塊となって聴き手に襲いかかるヘヴィなギターとベース、そして、狂おしく鳴り響くメロトロンやムーグによるソリッドなサウンドは圧巻。リズムが躍動しムーグがメロディアスなフレーズを柔らかに奏でるパートはジェネシス直系。往年のイタリア/イギリスのプログレへの憧憬に満ちたヴィンテージな一枚。これは名作です。

  • ODESSA / L’ALBA DELLA CIVILTA

    「新世代のOSANNA」と言える現イタリアン・ヘヴィ・シンフォ屈指の実力派バンド、13年ぶりとなる22年作3rd!

    イタリアのヘヴィ・シンフォ・バンドによる22年3rdアルバム。99年にデビューを果たし、10年後の09年に2ndアルバムをリリース、そして今度は13年を経てリリースされたのが本作です。これはもうイタリアン・ロック・ファンは必聴ですよ。導入の短い1曲目を経て、いなたく刻む前のめりなリズムにオルガン&ギターがユニゾンで合わせフルートが奔放に舞う、アグレッシヴかつどこか祝祭感も香り立つアンサンブルに乗って、憂いの滲む伊語ヴォーカルで歌うこの2曲目。JETHRO TULL+OSANNAなんてフレーズが浮かんできます。ギターがこれでもかと哀愁ほとばしるソロで躍動する後半のドラマチックさは、OSANNAの叙情的なナンバーを想起させる素晴らしさ。伸びやかな美声で歌う男性ヴォーカルは時折Demetrio Stratos影響下の喉を使ったパフォーマンスも披露していて凄いです。この2曲目だけでもかなり熱くなれますが、同じくOSANNA好きには堪らない叙情バラードの3曲目、ヘヴィなギターを圧倒する熱量で爆走するハモンドのプレイが痛快無比な続く4曲目と各曲に込められたエネルギーが尋常ではありません。過去2作品が気に入っていた方なら、きっと13年待った甲斐があった…!と思える内容です。OSANNAファンは是非に!

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