2022年3月31日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ佐藤です。
5大プログレをも凌ぐ演奏技術と、豊富過ぎる音楽的引き出しをフル活用した、テクニカルかつアイデア満載なプログレを楽しませてくれる名バンドと言えばGENTLE GIANTですね。
格調高い古楽/中世音楽エッセンスから骨太なハード・ロック・スタイルまでが自在に混じり合った複雑怪奇なプログレを聴かせた初期、その複雑なアンサンブルはそのままにリズムを強化しキャッチーさも加えた中~後期と、どの時代にも唯一無二であり続けた、まさに孤高のプログレ・バンドと言えます。
そんな孤高のバンドにあこがれたグループもまた数知れず。今回はGGに通じる捻りあるセンスを備えた技巧派プログレを各地からピックアップしたいと思います。
まずはGGよりこのアルバム!
個人的に初GGがこのアルバムだったので、思い入れの深い一枚です。
古楽/中世エッセンスを溶かし込んだ唯一無二のテクニカル・プログレとして完成されきった前作『OCTOPUS』でしたが、さらなる高みを目指す姿勢を表明したのがこの作品。
初期の中世音楽エッセンスと中~後期の特徴となる強靭なリズム・ワークがガッチリと一体となった、過渡期とは思えぬ完成度で圧倒する快作です。
21年にリイシューされた、今もっともイチオシしているGG系プログレ作品がこちら!
これ、ドイツのYES/GG系プログレとして間違いなく最高峰レベルにあると思います。
硬質でテクニカルな『こわれもの』YESばりの演奏に、GG影響下の複雑で荘厳なコーラスが乗る凝るに凝ったサウンドは実に素晴らしい完成度!
特にマドリガル調コーラスの出来栄えにはGGファンにっこり必至!
こちらも21年にマーキー/ベル・アンティークより紙ジャケ化された、カナダが誇るGG系プログレ名作!
カナダはケベックのグループ。フランス語の男女ヴォーカル、電子鍵盤楽器オンド・マルトノ、そしてフルート、サックス、チェロと言った管弦楽器が織りなす、流麗で技巧的なシンフォニック・ロックを奏でます。北米のGG系プログレの名盤と言える逸品ですね。
最近リイシューされたGG系アルバムなら、フランスのこのニッチ盤もかなりキてます…!
こ、これは「MAGMA+GG」と言っても過言じゃない、暗黒エネルギーと意表を突くアレンジセンスが融合した個性派ジャズ・ロック!仏ジャズ・ロック・シーン、まだまだ奥深し…。
新鋭にもGGのサウンドに魅了された技巧派がゴロゴロいますね。特にヤバい奴らをピックアップ!
米プログレ・バンドが15年ぶりにリリースした2ndなんですが、これがジェントル・ジャイアント影響下の超絶変拍子アンサンブル&コーラスで突っ走っていてもう愕然…。
こんな凄まじいバンドが15年も眠っていたとは!
ジェントル・ジャイアントからの影響を地中海のたおやかさで包み込んだような感じ!?
ジャズ/フュージョンの香りが心地よい地中海ポップ・ロックの逸品!
クリムゾンやGGとキャラヴァンの間を揺れ動く、「ヴィンテージ×テクニカル」なアンサンブルがお見事!
スリリングなのに暖かみもあって、これは今までありそうでなかった感じ。
ふむふむ、アングラガルドでも活躍したあの鬼才ドラマー参加作だったのか!
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