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【CIRCUS国内紙ジャケ化記念!】叙情美と技巧性を併せ持ったスイス・プログレを探求!

このたび、名実共にスイス最高峰のプログレ・バンドであるサーカスの初CD化を含む4タイトルが、奇跡の国内盤SHM-CD紙ジャケ化を果たしました!

他にもサーカスの後継バンドであるブルー・モーションや、H.R.ギーガーによるジャケットでも人気の高いアイランドなど、スイス・プログレの名作が一緒に紙ジャケリイシューされています。

そんなわけで、今回はニッチな作品もたっぷりフィーチャーして「スイス・プログレ」を大特集!


スイスはヨーロッパの中心に位置し、フランスやドイツをはじめ周辺国の様々な人や物が行き交ってきた技術・文化の交差点。

18世紀より中立主義を掲げ、世界大戦時には各国の芸術家が戦火を逃れてスイスに亡命するなど、欧州各地の優れた芸術が集い、それを盛んに吸収する地でもありました。

なお産業面ではスイスは山岳・高原地帯が多く、あまり農業に適さない土地のため、代わりに腕時計に代表される精密機械工業や傭兵(現在はバチカン衛兵のみ)、金融業などが発達したのだとか。

明媚な自然に囲まれ、他国の文化・芸術を積極的に受け入れつつも、独自の厳格な規律を重んじるスイス。

ドイツやフランスに通ずる粛々とした幻想美が溢れ出すシンフォニック・ロックはもちろん、「テクニカル・プログレ」と称されるような高度な技巧性を誇る作品が多く存在するのは、そんなスイス人たちの規律正しさが影響しているようにも思えます。

それでは、そんなスイス・プログレの名作の数々を見てまいりましょう~。


ドラゴンフライ/ドラゴンフライ

スイスのプログレと聞いて最初に思い浮かぶのがこの作品という方も多いはず。

YESやGENESISからの影響感じるファンタスティックなサウンドに、PILOTやKLAATUにも負けないキャッチーなメロディが乗っかります。

この完成度、もし英国プログレであったならば、DRUIDやFRUUPPあたりと並び称されていたかも!

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あるいは最初に思い浮かぶのはコチラかも!?

アイランド/ピクチャーズ

上のドラゴンフライもなかなかのインパクトを誇るジャケットですが、こちらはさらに強烈!

巨匠H.R.ギーガーが手掛けたアートワークに包まれた本作ですが、内容も全然負けていません。

強靭でスリリングなチェンバー・アンサンブル&クラシカルで格調高いピアノやシンセの幻想性。

どこまでも不穏でスリリングかつクールな名盤!

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2022年1月に待望の全アルバムがSHM-CD国内紙ジャケ化したこのバンドももちろん要注目☆

サーカス/サーカス・デビュー!

まるで初期クリムゾンとVDGGとジェントル・ジャイアントが融合したかのような驚愕のサウンドだって!?

しかもエレクトリック楽器はほとんど使ってないというから驚き…。

スイス最高峰プログレ・バンドによる76年作1st、名盤としてより知られる2ndに劣らずの大傑作ですっ。

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サーカス/ムーヴィン・オン

スイスのみならずユーロ全体でみても人気の高い名作2nd。

ジャケットからはファンタジックなシンフォ作品をイメージしますが、中身は1st同様クリムゾンばりの強度とヘヴィネスでスリリングに突っ走るテクニカル・プログレ!

フリオ・キリコばりの超絶ドラミングも聴きモノの、スイスが生んだユーロ・ロック大傑作。

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サーカス/フィアレス、ティアレス・アンド・イーヴン・レス

スイスが誇るテクニカル・プログレ・バンド、キーボードが加わって色彩感と荘厳さを増した80年作3rd。相変わらず非エレクトリック楽器が主体なのにズシリと重々しいアンサンブルが凄すぎる…!

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サーカス・オールスター・バンド/ライヴ

そのバンド名が示す通り、歴代メンバーが集結した9人編成でのライヴを収録。キング・クリムゾンばりのヘヴィで陰鬱なサウンドから、グルーヴィなブラス・ロックまでを自在に行き来するパフォーマンスが激カッコ良い!

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ブルー・モーション/碧き衝撃

そんなCIRCUSのドラマーとkey奏者が結成したこのグループは聴いたかな?

Wキーボード+ドラムという変則的なメンバー構成ながら、それを感じさせないほどに技巧的かつユーロ然としたロマンチックさを感じさせるキーボード・シンフォの逸品!

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2020年にSHM-CD紙ジャケでリイシューされたこちらもナイスなグループですよ!

ウェルカム/ウェルカム

スイスのプログレッシヴ・ロック・バンドによる76年発表の1st。

オルガンとメロトロンによる重厚なアンサンブルを持ち味とするバンドで、曲展開、メロディー・ライン、コーラスワークなどはイエスからの影響が強く感じられます。

イエス・ファンは要チェック!

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ウェルカム/ユー・アー・ウェルカム

79年に発表された最終作2nd。

1st同様イエスからの影響をベースにした、軽やかで明朗かつ緻密なシンフォニック・ロックを展開。

B面を占める17分の大曲「The Whip」での荘厳な構築美は見事!

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ドイツと隣り合っているだけあって、「クラウトロック」に分類されるようなサイケで実験的な作品もございます。

スイスと言えば、同国を拠点とした多国籍サイケ・プログレ・バンドがいましたね!

ブレインチケット/コットンウッドヒル

ベルギー生まれのkey奏者、ヨエル・ヴァンドローゲンブロックを中心にスイスで結成、ドイツ人やイタリア人メンバーを含む多国籍グループ。

グルーヴィーな反復ビートに乗って、ガラスが割れる音、女性の悲鳴、ベートーヴェン「運命」…などなどが渦巻くあまりに危険でディープなサイケ盤。

聴くのは1日1回まで!

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KROKODIL/AN INVISIBLE WORLD REVEALED

フォーク、サイケ、ハード・ロック、ブルース・ロック、プログレを同じ鍋でグツグツと煮込んだみたい・・・。

混沌としつつもメロディアスでドライヴィングなサウンドが格好いい、スイスが誇るクラウトロック名盤71年作。

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MCCHURCH SOUNDROOM/DELUSION

スイスのグループながら、ウルリッヒ・カイザー主催のクラウトロック名レーベルPilzからリリースされた71年作。

ジャケは不気味ですが、中身は奥ゆかしいフルートやスモーキーなハモンドを活かした、ジャーマンらしいオルガン・ロック。

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さて、ここからはよりニッチでディープなスイスの「秘宝」的プログレ作品をご紹介して参りましょう!

PLAMP/UND UBERHAUPT

74年の唯一作。ただひたすらに優美でリリカルで歌心に溢れたアンサンブルは、聴いていて涙が出そうなほど。スイスにこんな感動的なシンフォが眠っていたなんて・・・。

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SICHER/SICHER

こちらも自主制作盤ですが、内容は「トレース meets キャメル」と言えちゃう絶品シンフォ!コロコロと愛らしいツイン・キーボードを主体に、凛とした気品を保ちつつ情熱も兼ね備えたアンサンブルを展開しています。

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WHIPPING POST/SO WE ARE

まるでクリムゾンの『ポセイドンのめざめ』meets ウィッシュボーン・アッシュ!?

ブルース・ロックを下地にユーロらしい奥ゆかしさを散りばめたスイス産プログレの隠れた名品。

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MORAZ-BRUFORD/IN TOKYO

そうそう、スイスのプログレ・ミュージシャンで忘れてはならないのが、YES『RELAYER』に参加したキーボーディスト、パトリック・モラーツですよね。彼もやはり精密的な超絶テクニックで知られているあたり、やはり「技巧性」というのはお国柄でしょうか!?


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SISYPHOS/MOMENTS

30年以上のキャリアを誇るベテランながら、現在も積極的に活動するテクニカル・シンフォ・グループ。70年代を思わせる淡いオルガンとエッジの立ったギター、手数多くパワフルなドラムがスリリングに絡み合うアンサンブル。かと思えば叙情的なメロディが溢れ出す幻想的なパートもあり、「テクニカル」と称されつつもバランスの取れた構成で魅せてくれる逸品です。

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DAWN/DARKER

溢れんばかりのメロトロンと優美なメロディを奏でるムーグ・シンセ!ここぞでは、ギターが轟いて狂おしいハード・シンフォを聴かせるし、これはジェネシスやクリムゾンのファンは必聴のスイスの新鋭、2014年作っ!

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90年代以降のスイスを代表するグループとして活躍した実力派シンフォ・グループが、01年以来18年ぶりにリリースした19年作5th!ポンプ・ロックにも通じるGENESIS憧憬スタイルを軸に、キーボードがもたらすファンタジックさとリズム&ギターが担う重厚さを絶妙に対比させた丹念なシンフォニック・ロックを聴かせてくれます。18年のブランクを感じさせない貫禄の一作!

いかがだったでしょうか?
スイス・プログレの奥深さを実感していただければ幸いです。


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文・市川哲史

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