2020年4月30日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
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こんにちは。
スタッフ佐藤です。
新品CDをメインに直近で入荷した注目のタイトル、売れ筋の人気タイトルの中からスタッフおすすめの作品をピックアップするコーナー「日々是ロック」。
カケレコが厳選して入荷している世界のロック/プログレの新品CDを通して、魅惑の音楽探求をお楽しみください☆
昨日は、バックボーンにクラシックの高い素養を感じさせる技巧的かつ気品に溢れた作品を多くご購入いただいておりました。
その中からのイチオシ作品を巡ってまいりたいと思います☆
まずはイギリスより、先日BIG PINKよりリイシューされ注目を集めるこのアルバムをピックアップ。
ハンガリー出身のマルチ・ミュージシャンYoel Schwarczがオランダにて立ち上げ、渡英後にイギリス人メンバーらと共に本格的な活動を開始、71年にリリースした1stが本作です。
Yoelを含む2人のクラシック・ギター奏者によるバッハ等の古典フレーズも織り交ぜながら紡ぐアコースティックなサウンドと、ウッドベースのジャジーな進行との組み合わせが実にユニークなプログレッシヴ・フォークです。
続いては、カケレコ国内盤でもご好評いただいている、スペインの超絶バンドによるこの一押しアルバム!
現スペインで間違いなく最高峰と言える注目のシンフォバンド、待望の17年作!本格的なクラシックの素養を持つ女性ピアニストを要とする、初期バンコを彷彿させる構築性、エキゾチックな旋律、そしてラテン気質の熱情が組み合わさったサウンドが極上!
東欧はベラルーシが誇る凄まじいチェンバー・ロック・アルバムはいかが?
狂気のヴァイオリン、暴走するサックス、偏執狂的ギター。東欧の小国ベラルーシに突如あらわれたチェンバー・ロック・グループ・・・恐るべし。
中南米からは、不動のビッグネームとなった彼らの1stをチョイス。
メキシコのみならず、現中南米プログレの代表格と言ってもいい存在感を放つのがCASTですね。そんな彼らの記念すべきデビューアルバムは聴きましたか?00年代以降のダイナミックでテンション高いサウンドとは趣を異にする、ジェネシス愛と鋭くアーティスティックな感性が拮抗するシンフォニック・ロックなのですが、これが1stとは信じられない出来栄え!
いかがでしたか?
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現スペイン随一と言える名シンフォニック・ロック・バンドによる7作目となる17年作。前12年作『CONCERTO FOR PIANO AND ELECTRIC ENSEMBLE』は世界的な音楽アワード「INDEPENDENT MUSIC AWARDS」を受賞するなどバンドにとって転機となった作品でしたが、5年ぶりとなった今作も前作に匹敵する緻密にして壮大な音世界が待っています。クラシックの確かな素養を背景に持つテクニカルかつ端正な音運びに軽やかなジャズ風のタッチも織り交ぜたしなやかなピアノがまずもって絶品!前作でもサウンドの要を担った女性ピアニストAdriana Plazaの技巧が光ります。そこにスペインらしさを感じさせるエキゾチックな旋律を奏でるフルートと熱くエモーショナルなギターが絡み合って構築されていくサウンドは、初期BANCOを彷彿させる重みとロマンティックさが漂う風格溢れるもの。ここぞという場面で噴き出すアグレッシブなオルガンやメロトロンのプレイにも痺れるし、変拍子満載ながらも抜群の安定感を誇るリズム・セクションも素晴らしい。30分超の組曲をはじめどの曲も細部まで緻密に構築された楽曲と完璧にコントロールされたアンサンブルで隙なく聴かせますが、時にはラテン気質の熱情がたぎる劇的な展開も待っていて、その静的なパートと動的なパートを絶妙に組み合わせたサウンドが大変に魅力的です。今作も期待を裏切らない傑作!
結成は70年代に遡るメキシコのシンフォ・グループ、94年作の記念すべき1st。トニー・バンクスからの影響が色濃いリリカルなキーボードを中心とするファンタスティックなシンフォニック・ロック。00年以降作のようなダイナミズムこそありませんが、丁寧に紡がれたGENESISタイプのアンサンブルは、これはこれでたいへん魅力的。詩情溢れるメロディは既に完成の域。センシティブでエモーショナルなヴォーカルも素晴らしい。すでに長いキャリアを誇るだけに、デビュー作ながらさすがの音作りセンスを感じさせる逸品です。
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