2020年9月17日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
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スタッフ佐藤です。
先日、LE ORMEの代表作『フェローナとソローナの伝説』から聴き進めてみていただきたい作品をご紹介しましたが、LE ORME好きにおすすめしたいイタリアの作品がまだまだございます。
というわけで、気品あふれるイタリアン・キーボード・シンフォ作品の数々を新旧織り交ぜてご紹介していきましょう~。
『フェローナ~』も素晴らしいけど、この作品なんかもLE ORMEらしさに溢れた名品ですよね☆
EL&Pばりのアグレッシヴな立ち回り、イタリアならではのクラシカルで荘厳なオルガン、そして陽光降り注ぐリリカルなメロディと切ないヴォーカル。芸術的なアートワークにも惹き込まれる、伊キーボード・プログレの傑作ですね。
LE ORMEに匹敵するキーボード・トリオと言ったら彼ら。1STや2ndは聴いていても、この作品はどうかな?
LE ORMEと並びイタリアン・キーボード・ロックを象徴するグループ。前作からメンバーは一新したものの、広がりあるダブル・キーボードと甘いメロディを活かした構築的なシンフォ・サウンドが相変わらず素晴らしい76年3rd!
レ・オルメのオープニングアクトを務めただけあって、この作品もレ・オルメ好きには直撃です!
70年代前半に結成され、レ・オルメのオープニング・アクトもつとめた幻のバンドによる当時の楽曲をレコーディングした2014年デビュー作!『フェローナ~』ファンに直撃の、ヴィンテージなキーボード・サウンドが溢れ出す快作!
よりクラシックに寄ったキーボード・プレイによる本格派クラシカル・プログレを楽しむなら断然この作品!
この音の瑞々しさと響きの深み。西洋音楽の長い歴史をバックボーンに持つイタリアだからこそ生み出せるサウンド。マイナーな作品ながら、クラシカル・ロックの最上級の調べを堪能できる傑作。酔いしれてください。
新鋭からもとっておきの作品たちをピックアップ!
こ、これはLE ORMEファン、HOSTSONATENファンならマストリッスン!色彩感溢れるキーボード、クラシカルに躍動するヴァイオリン、そしてイタリア語のロマンある響きを丁寧に聴かせる男性Vo。感動的なまでに瑞々しいサウンドを紡ぐ伊新鋭の会心作!
PFMの陰影ある叙情美、BANCOのダイナミズムとロマン、LE ORMEの気品あるファンタジーを併せ持ったような凄いバンドだ…。これぞ「正統派イタリアン・シンフォ」と呼びたい、スケールの大きさと熱きロマンティシズムが同居する会心作!
管弦楽器も交えた70sイタリアン・ロックを受け継ぐテクニカルかつダイナミックな演奏と、女性voによるハートウォームな歌心がこれ以上なく理想的に共存してる…。往年のLE ORMEをはじめとする黄金期イタリアン・ロックをモダンに洗練させたような印象の注目作!
いかがだったでしょうか。
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イタリア出身のキーボード奏者。76年作。溢れんばかりの叙情性が胸を打つクラシカルなパートと、テクニカルかつ荘厳なキーボードをフィーチャーしたプログレッシヴなパートとを巧みに織り交ぜた構成が見事。生々しい響きの暖かみ溢れる弦楽器、流れるようにリリカルなピアノ、持続音を多用して丁寧に音を紡ぐギター、シャープかつふくよかなドラムなど、どの楽器も魅力的な響きに溢れています。テクニック、センスともに抜群で、豊潤なアンサンブルからはオーラすら感じます。全編インストですが、テーマのメロディがしっかりとしていて、たいへんフックがあります。これは素晴らしい作品です。
70年代にLE ORMEなどと並んで、イタリアン・キーボード・ロックの名盤を生み出したジェノヴァ出身バンドの76年作3rd。前2作でイタリアン・ロック古典の名バンドとしての地位を確立した彼らですが、本作ではドラムのAlfio Vitanza以外のメンバーを一新、ベーシストに加えキーボーディストが2名加入したダブル・キーボードの4人編成となりました。さらに、同郷ジェノヴァのアヴァンロックバンドPicchio Dal Pozzoのメンバーがフルート、サックスでゲスト参加し、NEW TROLLSのVittorio De Scalziのプロデュースという豪華な布陣で製作されています。その内容は、前2作のコンセプト志向からの脱却を図ったものであり、ダブル・キーボードを駆使した広がりのあるシンフォニック・ロックを聴かせつつ、イタリアらしい美しいボーカルナンバーに重きを置いた素晴らしいものですが、ベートーベンの楽曲のプログレアレンジ、そして、ラストに配置された20分を超える大作など、爆発的な熱情にまかせた前2作とは違った、構築的で洗練されたシンフォニック・ロックを展開。知名度は前2作より落ちるものの、やはり素晴らしい作品です。
結成は67年までさかのぼり、ビート・ロックグループとしてデビュー後、時代の流れに対応してプログレッシブな音楽性へと変化。以降、EL&P系のキーボード・ロックバンドとして知名度を上げ、活動を続けるグループの72年4th。バッハの「シャコンヌ」からほの暗い幕開けが印象的な本作は、各種キーボードで埋められたイタリアンシンフォニック・ロックの典型と呼べる作風であり、前作以上にパワフルなキーボード・ロックと、Aldo Tagliapietraによる垢抜けない中にも叙情を感じさせるボーカルパートの対比が明確なコントラストを描いた傑作です。
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