2014年4月11日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
タグ: 日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
試聴用の動画とともに、関連する特集記事やジュークボックス・コンテンツやニッチな中古リストをご紹介してまいります。
試聴しながら、みなさまにとってぴったりの一枚をお探しください。
本日も世界のロックをカケハしてまいりますよ~。
まずは、ベテランの新譜を3枚ピックアップいたしましょう。
片手にトランペット、片手にキーボードで楽々早弾きをこなしちゃったり、やはりハンガリー・プログレを代表するグループの映像、凄まじいです・・・。結成25周年のスーパーライヴ!
カンタベリーと地中海のエッセンスがブレンドした芳醇なイタリアン・ジャズ・ロックの名バンドPICCHIO DAL POZZOの地元ジェノヴァでの2010ライヴ!
「GENESIS meets PILOT」と形容できる70年代に残した名作から変わらぬメロディ・センス。フックに富んだメロディとベテランとは思えないフレッシュな演奏に溢れた2013年作!
残念ながらバンコのジャコモさんの死去により、HOSTSONATEN、LA MASCHERA DI CERAの来日はなくなってしまいましたが、きっとまた来る機会はあるでしょう。
HOSTSONATEN、LA MASCHERA DI CERAを率いるFabio Zuffantiが最初にプロ活動をはじめたバンドがFINISTERRE。往年の伊プログレ・ファンは必聴の名作ですよ~。
90年代のイタリアン・プログレでナンバー1と言っても過言ではない・・・かな?
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HOSTSONATEN、FINISTERRE、LA MASCHERA DI CERAを率いて次々の傑作をリリース。90年代以降のイタリアン・ロック・シーンを牽引する天才と言って過言ではないFabio Zuffanti関連作を特集!
イタリアはジェネシス直系の新鋭グループも注目ですが、その筆頭格がこちら!
ピーター・ガブリエル期ジェネシスや『トリック・オブ・ザ・テイル』を軸に鮮烈なモダン・プログレに仕立てた2014年傑作!これは素晴らしいですよ~。
PFMからCELESTEまでを宿す香り高く豊潤なイタリア叙情に、MOON SAFARIの爽やかなポップフィーリングを加えたようなサウンドが素晴らしい伊新鋭~!
カケレコなら「イタリア」の「新鋭プログレ」に限定して中古CDを探せちゃいますよ~。
往年の伊プログレからも一枚ピックアップいたしましょう。こんなニッチな作品はいかが?
問題。オパス・アヴァントラやビリエット・ペル・リンフェルノなど伊プログレの名作を多数リリースしたレーベルTRIDENTから、デダルス、トリップに続く三番目の作品としてリリースが決定していながら、お蔵入りとなった幻の作品といえば?
70年代イタリアン・ロックの中古CDは在庫豊富ですよ~。
2014年の新譜が人気のポーランド新鋭LOONYPARKですが、旧譜も改めて売れております。
この購買意欲を削ぐこと甚だしいジャケットを乗り越えると、そこには雄大でファンタスティックなシンフォニック・サウンドが・・・!
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2000年代以降のポーランド屈指のプログレ新鋭LOONYPARKを特集!リーダーのソロワークも含めた軌跡を辿ります。
ポーランドの新鋭でLOONYPARKと人気を二分しているのがMOONRISE!
幻想的に立ち込めるシンセが聴き手を別世界へといざなう・・。ジャケ通りのファンタジーを描き出す壮麗なるメロディアス・シンフォ。MILLENIUMのヴォーカルGALLによるエモーショナルな歌唱も素晴らしい!
世界各国から人気のリイシュー盤をピックアップいたしましょう。
まずは、スペインからロングセラーのジャズ・ロック盤をご紹介。
このバンド、ほぼ無名に近いですが、初期P.F.M.ばりの素晴らしさ!85年唯一作なんですが、もしこれが75年作だったとしたら、ユーロ・ロック屈指の傑作として評価されていたでしょう!
スペインのジャズ・ロック系コンポーザー/ピアニストでカケレコ一押しなのがこちら!
柔らかでたおやかな地中海フレイヴァーはSHESHETばりだし、チェンバー・ロック的な緊張感は同じバルセロナのMUSICA URBANAに通じてるし、イマジネーション豊かなスパニッシュ・ジャズ・ロック逸品!
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スペインはバルセロナの名Key奏者/コンポーザーのJordi Sabatesが75年にリリースした2nd『OCELLS DEL MES ENLLA』をピックアップ!
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70年代にスペインでおこったロック・ムーヴメント「Musica Laietana ライエターナ・ミュージック」を特集!
ここ数ヶ月の売れ筋トップがこちら!
リーダーは、ウィングスで「My Love」の名ソロを残した名ギタリストで、バックは、グリース・バンド + フランキー・ミラー・バンド!そりゃ、英スワンプ屈指の大傑作になるにきまってるでしょ!
米ビートの新譜をピックアップいたしましょう。
アリス・クーパーのサポートでお馴染みのギタリスト、ディック・ワグナーが在籍していたミシガンのビートルズはご存知?
ビートリッシュな作品と言えば、ペルーのこちらもオススメ!
ペルーのビートルズと言えば?この1曲目と2曲目のとめどない美メロとリリカルなピアノときたら!まるでポール・マッカートニーとニッキー・ホプキンスがデュオを組んだみたいにマジカルですよね。
ビートリッシュな作品を中古でゲットしたい?
英ロックの人気リイシュー盤を3枚ピックアップ。
ずばり70年代のUKプログレで最も過小評価されている一枚!
元レア・バードのオルガン奏者が、クリムゾン『リザード』やグリーンスレイドで知られるドラマーと結成したグループですね。憂い溢れるクラシカルなオルガンと手数多いシャープなドラムとの対比が鮮やか!
ハード・ロックはやっぱりキレだよ、キレ。そんで、ハイ・トーンのヴォーカルね。それで荘厳だったら、言うことないね。まさに、この作品がそれだよ…ふっふん!
英ハードの中古CDが在庫豊富にございますよ~。
ラストは日本のバンド!
日本のロック黎明期とは思えない完成度。荘厳なメロトロン、寂寥感を漂わせるフルート、情感豊かなヴォーカルがKING CRIMSONの「Epitaph」を彷彿!
日本のプログレの中古CDコーナーはこちら!
日本の「ロック」の中古CDコーナーもあわせてチェック是非。掘り出し物がたくさんあると思いますよ~。
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
英ハード・ロックの名グループ、74年作2nd。英ハード・ロックの名作1stに続き、こちら2ndもずばり名作!元SECOND HANDのRob Elliott(Vo)、英ロック界の名ドラマーTony Brockが新加入。ヌケの良いハイトーンヴォイスとズシリと重いリズム隊により、サウンドはさらにエッジと厚みを増しています。スリリングかつ粘りのあるギター、英国らしい叙情性溢れるピアノ&キーボードは1stから変わらず魅力的。ハード・ロック・ファン必聴!名作です!
盤質:無傷/小傷
状態:良好
若干スレあり
スペインはカタルーニャ出身のインスト・グループ。82年の唯一作。イマジネーション豊かなスパニッシュ・ジャズ・ロックと、叙情派シンフォのエッセンスが入ったジャジーかつメロディアスなプログレとの二つのスタイルにより、アルバムを彩り豊かに構成。手数多くシャープなドラム、アグレッシヴなベースによるいかにもジャズ・ロックなリズム隊を土台に、ギターが時にジャジーかつスリリング、時にヴァイオリン奏法などを駆使して切々と胸に響くフレーズで引っ張り、柔らかなエレピやリリカルなピアノが全体を包む。かなりマイナーなグループですが、実力は驚愕のレベル。必聴盤です。
ポーランド出身、女性ヴォーカルを擁するシンフォニック・ロック・グループ、08年のデビュー作。深く沈み込むように鳴らされるキーボード、ロング・トーンでゆったりと紡がれるメロディアスなギターを中心とする静謐でいて荘厳なアンサンブル。時に風のように柔らかに鳴らされるアコースティック・ギターのバッキング、ここぞで嵐のように轟くヘヴィなギター・リフ、オーケストラのように目の覚めるようなキーボードなど、映像喚起的なアレンジも特筆です。そして、しっとりと翳りのあるヴォーカルとメランコリックなメロディが静かにドラマを描いていきます。ポーランドらしいウェットな質感と流麗さで終始メロディアスに綴られる雄大な傑作。
ポーランドの叙情派シンフォ・グループ。07年作。荘厳なキーボード、鍵盤の上を軽やかに舞うクラシカルなピアノ、ロング・トーンのエモーショナルなギター、伸びのある歌声のふくよかなヴォーカルが印象的。アコースティックかつ瑞々しいタッチのファンタスティックなアンサンブルを基本に、シャープで硬質なドラムやメタリックなギター・リフなどの現代的なヘヴィネスを加えた、「静」と「動」の振幅激しいドラマティックなシンフォニック・ロック。
イタリアの新鋭プログレ・バンド、2013年デビュー作。凛とした響きのアコギ・アルペジオ、格調高いピアノ、クラシック然とした艶やかなストリングス、柔らかに舞うフルート。オープニングからまるであのチェレステの傑作のように、イタリアならではの叙情が溢れ出します。英語で歌うジェントルでハートウォームな男性ヴォーカルも特筆。2曲目に切り替わるとドラムが入り、ヴィンテージなトーンのシンセが軽やかに伸びやかに透明感あるメロディを奏でます。包み込むように優美なハーモニーも絶品。この躍動感あるポップセンスは、そう、まるでムーン・サファリ!ポップさはそのままに、ギターは初期P.F.M.を彷彿させるし、メロトロンも溢れるし、まだ2曲目までしか聴いてないのに、イマジネーション豊かなアンサンブルの連続に圧倒されます。たおやかなアコギを基調としたハートウォームさとP.F.M.など70年代のイタリアン・プログレのDNAを継いだプログレッシヴな感覚とが見事に融合したファンタスティックすぎる名作。これはオススメです。
スペインはバルセロナ出身、60年代にPIC-NICというポップ・バンドで活躍し、70年代にはギタリストのToti Solerとともにスペインのジャズ・ロック・シーンの祖を築いたとも言われる名グループOMを結成したことで知られるピアニスト。Edigsaレーベルより76年にリリースされた3rdソロ。BARCELONA TRACTIONのベーシスト、ORQUESTRA MIRASOLのブズーキ/マリンバ奏者、前作から引き続いてのギタリストRicard Sabatesなどサポート。傑作となった前作『Ocells Del Mes Enlla』と比べ、フルート、ブズーキ、ウッドベース、フラメンコ・ギターが入り、地中海フレイヴァーが増した印象。リリカルなピアノをバックにフルートがエキゾチックかつたおやかに流れる部分はイスラエルのSHESHETに通じる味わい。時にチェンバー・ロック的な緊張感もあり、同じバルセロナのMUSICA URBANAに通じるテイストもあります。ジャズ/フュージョンを軸に、カタルーニャ音楽やその他地中海音楽のエッセンスを加えたイマジネーション豊かな逸品。OMをはじめソロも含め、Jordi Sabates周辺作にハズレなし!ジャズ・ロック・ファンは是非一聴を。
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